ナイトガンダム物語 円卓の騎士伝説 異聞編   星命樹マナ探索行   作:にしかわ

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光の四戦士の新たな旅立ち  聖王の遺産  

かつて無から光と闇が生まれそこから様々な生命が世界が生まれたしかし時は残酷に全てを押し流し再び滅ぼし無に帰そうとする。

 

しかし滅びをくい止める力があったそれは万物を切り裂く無双の剣でもなく数多の奇跡を起こす魔法でもないそれは心の内より生まれる正しき力・・・。

 

愛・・・・勇気・・・・慈しみ・・・・知恵そして

 

 

 

                希望

 

 

それらにより無に至る力を打ち破り命と世界は次へと受け継がれていく。

 

 

その世界も幾度も滅びの危機を迎えるもその世界を支える地火風水のクリスタルが4人の戦士を選び世界を守る為に旅立たせた。

 

今代の光の4戦士は闇の暴走を起こし世界の時を止めた魔王ザンデを倒しそのザンデが呼び起こしてしまった無へと至る意思を持つ現象たる暗闇の雲を倒し世界を救った。

 

それは偉業にして聖業と言えるだろうだが彼等は忘れないその為に犠牲になった者達の事を。

 

遥か古の超文明の遺産たる浮遊大陸その大陸の山奥にあるウルの村そこに世界を救った4戦士ルーネスとアルクゥが暮らしていた。

 

 世界を救った後彼等は故郷である村に帰り穏やかな日々を過ごしていた偶にシドの作った飛空艇で世界を回ったりする事もあったが特に何かが起こる事もなかったそして一年の月日が流れた。

 

銀髪に紫色の瞳をした少年4戦士の一人ルーネスは井戸から汲んだ水を抱えながら家に向かっていた。

 

ふと離れた所を見ると小さい子供達が元気良く駆け回っており一年前までどこか漂っていた不安の影はなく空を見上げると青い空がどこまでも広がっていた。

 

「平和だよな・・・・」

 

そうふと呟き遠い目になる平和を取り戻したというのに時折どこかここではないどこかに意識が向いてしまう事がある。

 

「あれから一年かなんというかあっという間だよな・・・・・」

 

自分達の旅そのものに後悔がないと言えば嘘になるがそれでも様々な良き出会いがあったのも事実だそして悲しい別れもあった。

 

ふと自分をかばって命を落とした水の巫女エリアを思い出す彼女の事を思い出す度に胸の中で心の古傷が疼きだす。

 

世界の時が止まり殆んど一人ぼっちのままでいながらそれでも希望を守ろうとした優しい少女だった、その彼女はもういないそして誰もエリアの事は覚えていなかった、それが無性に悲しくなるふと視線を落とすと桶の水に映る自分の顔が揺らぐ滲む、自分の目に涙が浮かんでいる事に気付き目を拭う。

 

「ルーネスどうしたのボーとして」

 

そんなルーネスの後ろから同じく4戦士の一人であり弟分でもある茶色い短髪に茶色の目をした少年アルクゥが声を掛ける。

 

「ア・・アルクゥ・・・別に何でもねえよ唯あれから一年たったんだなって思ってちょっとな」

 

「そっか、あれから一年たったんだね、夢みいたいだよね、あんな冒険があったなんて」

 

「そうだよな、世界を救うなんて思いもしなかったよな」

 

 そう当たり障りのない会話をしながら家に向かうっていると村の入り口が騒がしい何事かと二人は見るとそこには一匹のチョコボがいたどうやら野生のチョコボが迷い込んできたようだが、どうにも様子がおかしいので二人は様子を見に行くとチョコボの背中に一人の妖精がしがみついていた。

 

 その妖精に二人は見覚えがあったそれは長老の木にいた妖精だった、驚いた二人はチョコボに駆け寄り様子を見るとどうやらチョコボに必死にしがみついていたらしく疲れているようだった。

 

「ハァ・・・ハァ・・・やっとついたァ・・・・・」

 

「おまえ長老の木の所にいた妖精だよな」

 

「どうしてここに?」

 

ルーネスとアルクゥは首を傾げたかつて闇に落ち邪悪な魔物になり果てた魔術師ハインによって長老の木は荒らされてしまいその傷を癒す為に長い眠りにつき誰も長老の森に入れないように自らと森を封印したはずである。

 

「あああーーーーやっと会えたーーーー・・・・キュウ・・・・」

 

そう興奮気味に叫ぶと妖精はルーネスとアルクゥに飛びつこうとしたが疲れていたせいか飛べずにそのまま落ちてしまうそれを二人は慌てて受け止める。

 

「オイ大丈夫かよ・・・・」

 

「ねえしっかりして、・・・」

 

「ふにゃああ・・・つ疲れたァァァ・・・」

 

自分達の手の中で疲労で目を回す妖精を見た二人は取り敢えず家に連れ帰る事にする事に決めたのであった。

 

二人は家に戻り父であるトパパに事情を説明し妖精から事情を聞きだすべく部屋に自室に入るとお茶と焼き菓子を出すと妖精は嬉しそうに頬張り人心地ついたのかほっと息を吐く。

 

「落ち着いたようだね良かった」

 

「うん、ありがとう」

 

「でもよお、どうして俺達の村に来たんだもしかして何かあったのか」

 

「まさかハインみたいな人が現れたの?!」

 

「ううん違うよあれから森には誰もきてないよ魔物も殆んどいなくなったし平和そのもだよ」

 

不安を滲ませる二人に妖精は首を振るどうやら長老の木に異変があったわけではないようだ。

 

「じゃあなんでここに」

 

「それはね長老の木があなた達を呼んで欲しいって言ってきたの」

 

「えっ長老の木が俺達を呼んでいるって」

 

「でも長老の木は長い眠りについたはずじゃ」

 

「そのはずだったんだけど、少しだけ覚醒されて私達に伝えてきたのあなた達を呼んで欲しいって」

 

「俺達を?」

 

「うん」

 

「でもどうして?」

 

二人の質問に妖精は答える、それは二人にとって驚愕する事であった。

 

 

「それはね、眠っている時に夢にウネという人が現れてあなた達を呼んで欲しいと言っていたの」

 

「なんだって!!ウネが!!!!」

 

「そんな!!一体何が!!!」

 

「詳しい事は長老の木が話してくれるはわ、だから急いで来て欲しいの、長老の木は今あまり長くは起きてられないから」

 

「ルーネス・・・」

 

「ああわかった直ぐにレフィアとイングスを呼んで長老の木へ行こう」

 

二人は立ち上がると出発の準備を始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 常に砂塵が舞う砂漠は今は凪の大海のように静かだった時折思い出したようにふくそよ風はより静けさを強調しているようである。

 

 カイから連絡を受けたキングガンダムⅡ世は残りの円卓の騎士団と何故か同行を申し出たカイを連れて砂の精霊が待つ砂漠へと赴いていた。

 

キングガンダムⅡ世達は到着すると馬を降り歩き出すと間もなく風が吹き出し始め砂塵が舞い上がり始める。

 

 

「これは・・・砂の精霊かが現れたのか」

 

ガンタンクRの言葉に答えるように風は勢いを増していく。

 

「砂の精霊よユーサー様から預かりし力を受け取りに来たどうか案内して欲しい」

 

キングガンダムⅡ世の声が当たりに響くと突如声が聞こえ始める。

 

「円卓の長キングガンダムⅡ世よ、良くぞ来た・・・・しかしユーサーの力を託すには汝を試さなければならぬ・・・汝をその場へと導こう・・・」

 

円卓の騎士達が動揺し顔を見合わせる中キングガンダムⅡ世は毅然とした態度でその言葉に頷く。

 

「わかった、砂の精霊よその試しを受けようどうかそこに導いてくれ」

 

「キングガンダムⅡ世危険ではありませぬか」

 

「そうかもしれない、だが、力には相応の責務が伴う物だそれを託すからには相手を試すのは致し方ない事だろう」

 

「でもなあ・・・それならザビロニアとの戦いの時に託して欲しかったよ」

 

勇騎士プラスがぼやくように言うがそれだけ扱いが難しい力でもあるという事である。

 

「それだけ危険な力という事なのだろうプラスあまり愚痴を言うものではない」

 

キングガンダムⅡ世の言葉にバツの悪そうな顔になりプラスは頷く、そしてキングガンダムⅡ世達は前に進むと風と砂塵が吹き荒れ一行の姿は消えるのであった。

 

 

キングガンダムⅡ世達の視界に風と砂塵が吹いた後景色だ一変していた一面の砂から緑あふれる場所へと変わっていたからである、一見すればオアシスのようであるがかなり広く彼等を導くように柱が並んでいた。

 

「どうやらこの奥に試しの場があるようだな」

 

「その通りだキングガンダムⅡ世よ奥へと進むが良い」

 

キングガンダムⅡ世の言葉に答えるように砂の精霊の声が響くと風が背中を押すように一行の背中から吹いてくる。

 

そしてキングガンダムⅡ世達は奥に進むとそこには数百メートルはあろうかという湖がありその上には石で出来た円形の広場があったその中心には一頭の馬の石像があったそれは石像でありながらまるで生きているようであった、その鬣は雄々しくその体躯は強靭でありながらしなやかな美しさがあった。

 

「これは一体・・・・」

 

「ムウもしやこれは・・・・まさか・・・」

 

「知っているのかガンタンクR」

 

馬の石像を見たガンタンクRは伝説を思い出し唸り出す

 

「キングガンダムⅡ世もしやあれは伝説の神馬ドゥン・カイラムではないだろうか」

 

その言葉に白金卿が驚愕するそれは伝説の聖槍王ユーサーガンダムが跨った神馬の名前だからである。

 

「ドゥン・カイラム・・・あの伝説の神馬かその健脚は日に何千里をも走破し空をも駆け抜けたと言われているが」

 

その白金卿の言葉を続くように重甲騎士ガンダムF90が伝説を言う。

 

「そして・・・聖槍王ユーサーガンダムと共に戦場を流星の如く駆け抜け数多の剣槍と矢に怯むことなく雄々しく立ち将兵を勇気付け数多の伝説を残したというがまさかここに眠っていたとは」

 

「では試練とは神馬に認められるという事なのか・・・」

 

キングガンダムⅡ世の呟きに呼応するように再び精霊の声が響く

 

「その通りだキングガンダムⅡ世よこれよりかの神馬の封印を解く見事越えて見せよ」

 

「試練って何をするんだろう」

 

「神馬と追いかけっこするとか」

 

「嫌違うね、きっと綱引きで力比べをするんだ」

 

「お前達な・・・・」

 

「こんな時何を言っとるんだ・・・・」

 

 F90ジュニア達のズレた発言にゲンナリした様子でぼやく灼熱騎士ガンダムF91と父重甲騎士ガンダムF90の姿には若干哀愁が漂っていたふと灼熱騎士の脳裏に父F90の息子達への呼称が脳裏に浮かんだが慌ててかき消す今はそんな事考えている場合ではないのである。

 

 キングガンダムⅡ世はそんな彼等の様子に苦笑すると湖の上にある広場へと歩み出ると広場にある神馬に語り掛ける。

 

「神馬よ私の名はキングガンダムⅡ世当代の円卓の騎士の長だ、あなたの力を借りたく、ここに試練を受けに来たどうかその真の姿を現したまえ」

 

 そのキングガンダムⅡ世の声に反応するかのように石像だった神馬の姿が石像からかつての姿へと戻っていくその体躯は目の覚めるような白色で光を浴びて白銀の輝きを放ち、その赤い鬣は燃える炎ようであり、その瞳は清冽な青い輝きを放つその姿は正に伝説に語り継がれる神馬そのものであった。

 

「これが神馬ドゥン・カイラムか!!!なんという神々しさだ!!!」

 

 神馬からあふれ出す神気による神々しさにキングガンダムⅡ世は思わず感嘆の声を出す、すると神馬は一声いななきと全身から青い光があふれ出しそれが神馬の背中の上で陽炎の揺らめく人影を生むそれは蒼銀の鎧を纏った長槍を持つガンダム族の騎士であった。

 

 

「なんだあの騎士は?」

 

「よもやあれはユーサーガンダムではないか・・・」

 

「何だって!?」

 

「それは本当かガンタンクR」

 

円卓の騎士達は驚愕の声を出すまさかかの伝説の王が降臨するとは思わず動揺の声を上げる。

 

するとどこからか砂の精霊の声が響いてくる。

 

「否あれはかの神馬が作りしありし日のユーサーの幻影・・・・」

 

「されど幻影であれその力はユーサーそのものに限りなく近い」

 

「キングガンダムⅡ世よ見事にかの王の幻影を越えて見せよ」

 

「なるほど共に駆け抜けた神馬の思いから生まれた幻影という事かならば受けてたとう・・・行くぞ神馬よ」

 

 その言葉を受けキングガンダムⅡ世は気迫を漲らせながら神馬と幻影のユーサーに戦いを挑むべく聖剣を抜き放った。

 

そのキングガンダムⅡ世の闘気に呼応するかのように神馬は再び雄々しく鳴くとキングガンダムⅡ世に向けて突撃してくる。

 

「ムッ!!!これは速い!!!!」

 

 その突撃は正に疾風迅雷の如くとあまりの早さにキングガンダムⅡ世は相手が急に巨大化したように見えた。

 

 そしてユーサーの幻影は持っていた長槍を突き出すそれもまた迅雷の如き速さでもって繰り出されるしかも一瞬の交差で幾重にも槍撃が放たれるそれをキングガンダムⅡ世は聖剣で弾きいなすも全てを躱し切れず一撃を貰ってしまい後ろに吹き飛ばされる。

 

「キングガンダムⅡ世!!!!」

 

 円卓の騎士達は驚愕の声を出すがキングガンダムⅡ世は直ぐに立ち上がり剣を構えるどうやら咄嗟に後ろに飛びのく事によりダメージを軽減したようであった。

 

「幻影とはいえ、いや幻影でもこれ程だとは・・・・」

 

 闇騎士ガンダムマークⅢが呻くように呟くもしあの槍撃をまともに受ければ並みの騎士では一たまりもないであろう、ザビロニア帝国のエビルクラスを持ってしても足止めにもならず草を薙ぐかのようになぎ倒される姿以外思い浮かばない。

 

「クッならばっ!!!」

 

 キングガンダムⅡ世は構えを必殺の不知火の型に変え聖剣に闘気を収束させると一閃させるかつての戦いの時よりも威力速度共に比ではない一撃だったが神馬は一瞬の内に身を翻し襲い掛かって闘気の斬刃を回避する躱された斬刃は石畳を切り裂き遥か後方にあった、巨岩を悉く切り裂き彼方へと消えていった。

 

 そして神馬とユーサーの幻影は再び強烈な突進を行いキングガンダムⅡ世に迫っていく。

 

「何っ!!!??」

 

 キングガンダムⅡ世は驚愕したその突進は途方もない物であったからだ神馬と幻影のユーサーが青い燐光に包まれたかと思うと閃光のように突進し衝突の瞬間に烈光の如き突きが繰り出される。

 単純なれどもはや全てが極まった鮮やかかつ流麗なる一連の動きはもはやそれ自体が奥義であると言えた。

 

「うわああああーーーーー」

 

「キングガンダムⅡ世!!!」

 

キングガンダムⅡ世は咄嗟に盾で防ぐが防ぎきれず高速でせまるダンプカーに轢かれたかのように吹き飛ばされ盾は広場の淵まで転がっていき湖に落ち波紋を描く。

 

「クッ・・・皆心配するな大丈夫だ」

 

よろけながらも立ち上がり聖剣を構えるその姿に円卓の騎士達はほっと安堵の息を吐く。

 

(流石伝説に謳われし王、これほどとは!!!)

 

キングガンダムⅡ世は人馬一体の域まで練り上げられた馬術と神域へと至らんばかりの槍撃に感嘆する。

 

(このまま目で追ってはダメかあのアルマナで戦った魔獣との戦いで見出したあの技にかけるしかない)

 

そしてキングガンダムⅡ世は不知火の型の構えからかつてアルマナで戦った魔獣を相手にした構えに変える。

 

閉眼し意識を集中し相手の闘気を読む事に意識を向けると神馬とユーサーの幻影は様子の変わったキングガンダムⅡ世に警戒したのか距離を取り相手の様子を伺うそしてその相手の出方を伺うべく遠距離から闘気の槍撃を放ってくる。

 

キングガンダムⅡ世は迫りくる幾多もの闘気の槍撃を先とは違う身のこなしで躱し薙ぎ払っていく。

 

「あ、あれはアルマナで見せた新しい型か!!!」

 

「不知火の型以外の技を編み出したのか!!!!」

 

「なんと・・・・・」

 

円卓の騎士達が驚愕しているがキングガンダムⅡ世はそこまで余裕があるわけではなかったなぜならばこの型はまだ未完成だからである。

 

(クッどうしても一瞬出遅れてしまうか!!!!)

 

そうかつてアルマナで戦った魔獣ギガントデスワームとの戦いでも相手の気配を読みきれず出遅れてしまい危うい事になったのである、プラスが助けてくれなかったら大怪我はまぬがれなかっただろう。

 

神馬とユーサーの幻影はキングガンダムⅡ世の構えの能力に気が付いたのかそのまま押し切らんと突撃を慣行するその速度に対応しきれずキングガンダムⅡ世は再び跳ね飛ばされてしまう。

 

「グゥゥ・・・・これでも駄目なのか・・・」

 

なんとか立ち上がったキングガンダムⅡ世の眼下に湖の水面が移るそしてそこにいくつもの石畳の破片が落ち波紋が生まれる。

 

(そうか、これだ!!!)

 

 再びのを突撃を大きく躱し闘気の刃で牽制し間合いを大きく取ると再び意識深く沈めると今度は自身を中心にして静かな湖を浮かべそのイメージのままに自身の気を静めると聖剣の刀身から発される闘気の刃がより静謐な湖面や大海を思わせる青へと変わっていく。

 

 キングガンダムⅡ世の意識から音等が消えてそれこそ無音となり閉眼した暗黒で唯静謐な湖が意識に浮かび上がるその水面が揺れた瞬間キングガンダムⅡ世は身を翻したその瞬間再び襲って来た闘気の槍撃が駆け抜けていくが今度は全く掠めず全て当たらない。

 

「そこだ!!!」

 

闘気の槍撃を躱した瞬間に聖剣を横薙ぎに一閃すると青い闘気の刃が超高速で飛来し今度は神馬とユーサーの幻影は躱し切れず一撃を受けるがすぐさまに態勢を立て直す。

 

 その時何かを悟ったのか神馬とユーサーの幻影は全身の力を収束させると、一気に後方に下がり今までにない程の力を凝縮させる、その凄まじい収束は周囲の景色が歪み空間が歪曲しているかのようであった。

 

 そしてそれに呼応するかのようにキングガンダムⅡ世は自身の闘気を聖剣にさらに収束させてくる青い闘気の刃は広大なる大海のような重厚さを持っていき青い光はまるで恒星のような輝きを放ち刀身を中心にまるで一つの青い星がうまれたかのようであった。

 

強烈な力の気配と極限の集中に円卓の騎士達はもはや何も言えなかった何かの拍子でこの停滞が崩れ爆発するのは目に見えていた全員の顔に汗が浮かび玉になり頬を伝い地面に落ちる。

 

           

 その時神馬とユーサーの幻影はキングガンダムⅡ世に向けて突進していく100メートル以上の距離を刹那で駆け抜けるそして闘気が収束された槍撃を繰り出す。

 

誰がしろうかこれぞかつてのユーサーガンダムの奥義 天煌星槍破だという事を、この一撃に耐えた者は誰一人おらず全て砕け散り灰燼と化したと言われる。

 

 幻影故に完全な物ではないがかつて共に駆け抜けた神馬が再現した技であるそれは真に迫るものであった。

 

キングガンダムⅡ世は未だかつてない一撃を迎え内凄まじいまでに集中力が増大していたそれはもはや時が止まったかと錯覚するかのようだった。

 

自身の意識の水面に強烈なさざ波が怒るがまだだと告げるそして凄絶な一撃がどんどん近づいている。

 

「まだだ・・・・・・・・・・ッッ!!!!」

 

キングガンダムⅡ世の意識の水面に一際大きな漣を感じた瞬間に聖剣を一閃する。

 

 

 両社が交差した瞬間に凄まじい衝撃と轟音が天にまで届かんと言わんばかりに起こり周囲を襲い爆発的な砂煙があがり砂礫が飛び散り遥か彼方まで飛んでいくそれは隕石同士が衝突したかのような凄まじさだった。

 そのあまりの強烈さに見守っていた全員が膝を着く。

 

「ど・・・・どうなったんだ・・・・」

 

衝撃が収まり舞い上がった砂煙が晴れるとそこにはお互いの武器を振り抜いた状態の二人がいた。

 

「グッ・・・・・」

 

キングガンダムⅡ世が呻くと肩から血が流れる。

 

「キングガンダムⅡ世!!!」

 

円卓の騎士達が驚愕と悲鳴のような声を上げるがそれをキングガンダムⅡ世は手で制す。

 

「心配ない・・・大丈夫だ」

 

 そう言うと後ろを見ると神馬とユーサーの幻影は悠然と振り向くがその様子は先程までとは打って変わって穏やかなものだったふと幻影のユーサーが微笑んだように見えた瞬間幻影は消え去りそこには神馬が佇んでいた。

 

「おお・・・キングガンダムⅡ世の勝利だ!!!!」

 

「やったぜ!!!!」

 

「肝が冷えましたな・・・・・」

 

「うむだがしかしかの伝説に迫る程になられたとは」

 

「それにしても不知火の型以外の技を編み出すとは」

 

「まるで鏡面のように穏やかな水のようだ・・・・」

 

「では水鏡の型と言うべきか」

 

 円卓の騎士達が喜んでいると神馬は悠然たる足取りでキングガンダムⅡ世の元に来るとその身を屈める、それは騎士が忠誠を誓った王に傾づくようであった。

 

「神馬ドゥン・カイラムよ私を認めてくれるのか」

 

キングガンダムⅡ世の言葉に応えるかのように神馬は軽くいななくその様子にキングガンダムⅡ世は厳かに頷くとその雄々しき背中にまたがると神馬は勇ましく鳴く。

 

「見事だキングガンダムⅡ世よ・・・・」

 

「砂の精霊よ今まで神馬を守っていただき礼を言う、この力を必ず平和を守る為に扱う事を誓おう」

 

「その誓い努々忘れるではないぞ・・・・キングガンダムⅡ世」

 

「そしてお前にはまだ伝える事がある」

 

「伝える事それは一体・・・・」

 

「神馬は鍵なのだ大いなる翼の封印を解くためのな、詳しい事は湖の主である水竜に聞くとよい・・・・ではさらばだ・・・・円卓の騎士達よ・・・星命樹マナを頼むぞ」

 

「まって欲しい星命樹マナの危機とはなんだそして大いなる翼とは一体?」

 

キングガンダムⅡ世の疑問に砂の精霊は何か言いよどむような気配を見せる。

 

「何が起きているかは分からぬただ災いが起きている事は確かだ、そして大いなる翼とは時空を駆ける力を持つ翼だというが詳しい事は我も知らぬただ今どこにあるか知っているのは湖の主のみ、彼の者に聞くが良い」

 

 そう砂の精霊の言葉が当たりに響くと再び砂塵と風が巻き起こり一行を包むと彼等を砂漠の出口まで送り出す。

 

余りにも一瞬の出来事で全員夢ではないかと思ったが神馬ドゥン・カイラムに跨ったキングガンダムⅡ世

の姿に夢ではない事を確信する。

 

「それでは皆湖の主の元に行くぞ」

 

「ハッ!!!!キングガンダムⅡ世!」

 

(それにしても大いなる翼そして災いかいよいよ何かが始まるようだな彼等も無事だと良いが)

 

新たなる戦いの予感に闘志を静かに燃やすキングガンダムⅡ世と円卓の騎士達であった。

 

 

 

 

 

長老の木の森それは遥か悠久の時を生きた木を中心に深い森がありそこには妖精や精霊等が住まう穏やかなな森である一年前に魔術師ハインの手によって傷つけられたが4戦士たちによって解放され今は森ごと自らを封印し長い眠りについていた。

 

その深い森の前にチョコボに乗った4人がいたルーネス・アルクゥ・レフィア・イングズ達光の4戦士達である。

 

「その話は本当なの長老の木の夢にウネが現れたって・・・・」

 

レフィアは少し俯きがちに妖精に声を掛ける

 

「にわかには信じがたいな・・・・・それに何故今になって」

 

イングズが疑うような視線を向け疑問を口にする

 

「本当だよーーーーでもなんか凄く弱弱しかったって言っていたよ」

 

「俺達を助ける為にかなり無理していたようだったからね」

 

「そうだな・・・・」

 

ドーガとウネ二人はザンデが潜んでいるクリスタルタワーと禁断の武器が眠る地エウレカの封印を解くために自分達の全てを掛けて命を落としてしまった死後も自分達を見守り色々手助けしてくれた温厚な人たちであった。

 

 そんな二人を自分達は手にかけてしまったやむを得ないかったとはいえそれが他ならぬ二人の意思だったとしてもその事は自分達は一生抱え込まなければいけないだろう二人と親しい人達が4人を殆んど責めなかった事も辛かった恨みの一つも言って欲しかった。

 

「長老様ーーーみんなを連れて来たよー」

 

「ありがとう無理を言ってすまなかったな・・・・そして良く来たな4戦士よ・・・・」

 

妖精の言葉に長老の木の声が当たりに響くと森が開け4人を招くように奥まで開けていくそれを見た4人は長老の木へと向かうとそこには少し回復した長老の木と妖精達がいた。

 

「一年くらいじゃまだ治らないようね」

 

「仕方ないよ数百年は掛かるって言う話だし」

 

「それよりも何が起きたのか教えて欲しいんだが」

 

「そうだなウネが伝えて来た事ってなんだ」

 

「うむそれなんだが・・・・・水の巫女エリアという娘を覚えているか・・・・」

 

「っ!!!!!」

 

その名前は忘れるどころではない一生忘れられない名前だったドーガとウネ同様彼女も自らの身を挺して自分達と希望を守り抜いた少女だった。

 

「覚えているに決まっているだろ!」

 

ルーネスが動揺したように声を荒げるがそれを抑えるようにイングズが前に出て話を聞こうとする。

 

「エリアの事は覚えている忘れられるわけがない彼女が・・・・水のクリスタルの所で命を落とした事も・・・・」

 

「そうだな・・・だが疑問には思わなかったかシルクスの塔にエリアが現れなかった事に・・・・」

 

「でもそれは・・・・彼女が死んでいたからじゃ」

 

「されど死んでも魂は残るなのにエリアの魂が現れなかったのは何故か・・・・」

 

その長老の木の言葉に4人は動揺し驚きを口にする

 

「まさかエリアが生きているっていうのか!!!??」

 

「そんな嘘でしょ!!!??」

 

「信じられないよ!?」

 

「フェニックスの尾やエリクサーでも駄目だったんだぞ!!」

 

4人が驚愕し疑問を口にするそれを抑えるように長老の木の穏やかな声が響く

 

「お前達の疑問も最もだだがあの時エリアはクリスタルの欠片の力で仮死状態となり次元の狭間に落ちていったそうだ」

 

「次元の狭間ってあのシルクスの塔から闇の世界へ行くときに通ったあそこに!!」

 

「そうだそしてドーガとウネは大いなる魂へと帰る前に一縷の望みを託して探しそして見つけてあの時のお前達と同じように蘇生を試み・・・成功した」

 

その言葉に4人は喜色を浮かべお互いの顔を見合わせ喜び合う。

 

「本当かよ!!!!」

 

「じゃあエリアは生きているのね・・・・」

 

「良かった・・・・ありがとうウネ、ドーガ」

 

「それなら何故エリアはここにいないんだ???」

 

「それは蘇生に力を使い過ぎてしまいこの世界に戻す事が出来ずかろうじて次元の狭間から出す事しかできなかったそうだ恐らく此処とは別の世界へと飛ばされたのであろう

 

「そんな・・・・・」

 

「クソッ!」

 

「次元の狭間を越える方法なんてどうすれば・・・」

 

「方法はある」

 

「えっ・・・・」

 

「それはどういう事だ」

 

「浮遊大陸の外の世界の海底遺跡に古代文明が作った次元移動装置があるそれを使うのだ、ノアのリュートがお前達を導くだろう・・・そうウネが言っていた」

 

「次元移動装置・・そんなのがあるのかよ・・・・」

 

「ルーネスどうするの・・・・」

 

「もちろん俺は行くよ、みんなはどうするんだ」

 

「どうするって・・・・」

 

「これは世界の危機とは関係のない事だ無理していく付いて行く必要はないんだぞ」

 

「水臭いよルーネス、友達がそんな無茶をするのにほっとくなんて出来ないよ」

 

「そうよ、ルーネス」

 

「その通りだ」

 

「みんな・・・ありがとう」

 

ルーネスは3人を見渡し強く頷くと海底遺跡に向かう決意を固めるこれにより光の4戦士の新たなる冒険が始まるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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