ナイトガンダム物語 円卓の騎士伝説 異聞編 星命樹マナ探索行 作:にしかわ
朝になり流星の騎士団の三人は体を起こした野宿を何度も経験した事のある彼等は特に困る事はなく目覚めは爽快であった。
「ふあーックウウーーーー良く寝たぜーーーーなんか爽快な目覚めだなーーー」
「昨夜は特になにもなしか・・・・・平和そのものだな」
「そうだなこんな人里がない未踏の場所でも魔物の気配がまったくないとは自分達の世界とは大違いだ」
スダドアカワールドでは魔物は自然発生したり邪悪なる者達によって生み出される事があり平時においてもそれなりにいたりする流石に街道や大きな街の付近の森とかではそう現れないが街道から離れると危険な魔物と遭遇しやすくなり特に古から人が入らない場所は魔物の巣窟になっている事がほとんどである。
「しっかし伝説の地だけあって景色がすげえぜまったく見飽きないし空気と水がこんなにうまいなんて思いもしなかったぜ」
「確かにな空気が甘いと感じたのは初めてだ」
「体の隅々まで歓喜しているような感覚だな活力が四肢に行き渡っているようだ」
「おう、体がとっても軽いぜ、この世界空気に何か混ざっているんじゃねえのか」
「一概にないとも言えないのが何とも言えない所だな・・・・・」
剛騎士の言葉に二人は頷く野宿でここまで心地よい感覚を受ける事は滅多にないまして今は冬なのだ体に若干の負担がでても不思議じゃないしかしそれがないのである。
そして彼等は携帯食料で朝食を取り始める、燻製肉の香ばしい香りと焼けたパンの香りがなんとも食欲を匂いとなり辺りに漂う。
すると近くの草むらがガサガサと音がなりその音に三人は瞬時に反応する。
「むっ・・・・・野生の獣か・・・・」
「にしちゃあ殺気とか感じないぞ」
「待ってくれ二人共・・・・我らは敵ではないここが君達の縄張りならば直ぐに立ち去るので安心して欲しい」
すると草むらから小さな人影が現れた大きさは丁度手の平に乗るくらいで緑色の肌をした小人であった頭には葉っぱがついている。
「これは・・・この世界の精霊か・・・??」
「どうやら驚かせてしまったようだな」
「オオッ小っちゃくて可愛いな・・・・んっ」
小人達は何かを小さなクルミのような木の実を運んで来ると三人にの前に置きどうぞという感じで勧めてきた。
「これを我等にあげるという事か・・・・」
そういう嵐騎士の言葉に小人達は頷く。
「おっしんじゃ早速」
「待て剛騎士我等が食べて大丈夫かどうかわからんぞ」
剛騎士が喜び殻を割り口に運びその無警戒な様子に麗紅騎士は慌てるもどうやら大丈夫だったようである
「おっ クルミに似ているかなと思ったが栗みたいにホクホクで甘いぞ」
「そうなのかどれ・・・・・おっ」
「ヤレヤレ全く・・・・・・・・むっこれはうまいな」
クルミのような見た目に反して中はホクホクしており濃厚なれど上品な甘さが口の中に広がるその美味しさ故に三人はあっという間に食べきってしまった。
「とても美味しかったよ有難う、もしかしてこれをあげる為に我々の前に現れたのかい」
嵐騎士の穏やかなお礼の言葉に小人達は嬉しそうに頷くそこに邪気はなく純粋な好意があった。
「なんて、いい奴等なんだ感動したぜ」
「そうだな・・・・善良な者達が多いと聞いたが聞きしに勝るとはこのことだな」
と穏やかな空気が流れるなか突然慌ただしい空気と共に小人の一団がやって来るそこに続くようにして色々な小動物達が何かから逃げるようにして彼等をの間を走り抜けていく。
「これは・・・・なにかから逃げているのか」
「そのようだがこの様子だと尋常ではないぞ」
「つまり何事もなく、とはいかないって事か上等だぜ」
気を引き締める三人の前に一部の動物達と小人達がやって来るとに何事か話合うと逃げてくる方向とは逆の何かが起きている方向に向かって走りだした。
「オイそっちは危ねえぞーーー」
「まさか、逃げ遅れている仲間がいるのでは」
「何いだったら助けに行かねえと」
「そうだな行こう二人共急ぐぞ!!!」
「おうよ!!!」
「わかった!!!」
流星の騎士団の三人は異変の元凶がある所に向けて全速力で駆け出した。
神社の参道を険しい顔で下る男が一人いたそれを追いかける一人の男と一人の女性、父の誠吾と母の千鶴だったそして険しい顔で神社を去ろうとするのは叔父の和輝だった。
二人は追い付き何とか和輝を説得しようとするもそれでも叔父は止まらなかった。
そんな三人を幼い星華と武が悲痛な表情で見ていた結局叔父は二人を振り払い去って行った。
武が初めて後悔をした時でもあった何故あの時なにも言わなかったのか唯一言「行かないで」という言葉が出なかったのか、確かに自分の言葉で止まるとは限らないだろうでも止まったかもしれないという可能性もあった。
ああそうかと武は思う結局この場面での自分の最大の後悔は何もしなかった事ただそれだけだったその後悔が重くそして過ぎ去った時は果てしなく遠いのだそれこそ久遠の如く。
翌朝武はアンジュと食事を済ませると途中まで送ると言うアンジュの言葉を受け二人で南の山の山道をへと向かっていた昨日の事もあってか二人は表情が固く会話も少なかった。
そして南の山を登り始めるしばらくすると道が見えて来たあまり使われている道ではないのだろうか整備されている様子はなく落ち葉や枯れ枝等が散乱しておりどこか物悲しい寂寥感を抱かせる。
「ここの道を南に進めばいいと思います、前にここを通っていた方を見かけた事があったから」
「案内してくれて有難うアンジェ、君には本当に世話になっちゃったね」
「そんな私の方こそタケルさんと一緒に過ごせて楽しかったんです、だから本当に気にしないで下さい」
「ピィ!!」
「そっか実を言うと僕の方も楽しかったんだ・・・・・」
「本当ですか良かった・・・・・」
嬉しそうに微笑むアンジェに武は別れを言い歩き出そうとするも何故か足も口動かなかった。
(何故だどうして動かないんだ・・・みんなの元に戻らなければいけないのに)
本当は分かっているんだ
(彼女はここにいる事を望んでいるだぞ無理に付き合わせるのか)
言い訳ばかりが先に出てどうする何がしたいのか彼女は望んでいるんだろう
あの日の後悔を繰り返すのか・・・・・・
(そうだったそういう事かだから僕は)
意を決して武はアンジェに向き直った武の真剣な様子にアンジェは少し怯んでしまった。
「タケルさん??・・・・」
「アンジェ、君に言いたい事があるんだ」
「なんですか」
アンジェは何故か分からなかったが頬が熱を帯びるのを感じたわけも分からず恥ずかしい気持ちになる。
「君の・・・・・」
そう言いかけた時武のは強烈な妖気を感じて弾かれたように気を感じた方を見ると遠目にも分かるほどの巨体が見えたその姿はまるで熊を醜悪かつ凶悪に歪めた姿だった。
「ア・・・・アアア・・・・」
アンジェも妖気を感じたのか顔を青ざめさせ怯え始めた。
「なんて妖気だこれじゃまるで・・・・」
(8年前の大妖に匹敵するぞ・・・・)
「こっちに来ている??」
魔物は何かを探しているらしく所々を薙ぎ払いながらこちらに向かってきていた視線はこちらの方に向いているが正確な場所がわからないのだろうか。
「フォーーン」
「ピィ!!」
鳴き声が聞こえた方に目を向けるとホルンが大慌てで駆けてくるとアンジェと武の前で立ち止まりせかすように鳴く。
「アンジェ君は何処かに隠れているんだ」
「タケルさんは?!」
「ヤツの狙いは良くわからないけどこの場所にある何かかもしれない僕が奴を止める」
「そ・そんな一人でなんて危険過ぎますタケルさんも逃げましょう!!!」
「ピィーーー!!」
「それはできないあれだけの瘴気を放っているんだヤツを野放しにしたらここら一体が汚染されて誰も住めない場所になるそうなれば君達の居場所がなくなるそんなの許すわけにはいかない!!!」
そうタケルはアンジェを説得しようとした時魔物の視線がこちらに向いた明らかにこちらを視認しているいや正確には。
(今アンジェの方を明らかに認識した!!狙いはアンジェかもしかして彼女の生命力か)
高位の妖魔は霊質の高い存在の血肉等を好む特にアンジェは極めて高い霊気を持っている狙うのも頷けるそしてアンジェも自分が狙われている事に気付いたらしい。
「わ私を狙って??・・・・」
「アンジェ早く逃げるんだ」
「できません!!・・・タケルさんを置いていくなんて」
「大丈夫、妖魔を倒すのが僕の役目だからそれにこのまま戦うと君達を巻き込む事になる、そうならない為にも早く避難するんだ」
「役目??・・・・」
「さあ、早く行くんだ」
「っ・・・・!!!!」
「行けっっ!!!!」
「っわかりました・・・・タケルさんどうか無事で・・・・」
目に涙を蓄え押し殺すような声で武の無事を願うと、アンジェはホルンにかけよるとホルンはすぐさまアンジェを背に乗せ走り出すそれを追おうとして魔物は突進しようとするが強烈な気配を感じ足を止める。
その目前には白銀の霊力を間欠泉の如く放ちながら立ちふさがる武の姿があったその霊力に煽られるように白いロングジャケットがはためき、その手には一振りの刀が握られている。
「ここから先へはいかせない」
刀が瞬時に抜刀されると白刃が鮮烈な輝きを発し雷光を煌めかせる。
「八雷奉神流 鞘八斗 武・・・・推してまいる!!!」
普段の穏やかな様相とは一変させ冷厳なる雰囲気を纏い厳かに告げ刀を正眼に構えると魔物へと立ち向かう。
魔物はアンジェよりも武を優先する事にしたのか雄たけびを上げながらを襲い掛かる、数十メートルはあろうかという巨体の叫びと猛進は周囲を震撼させ大地が悲鳴を上げるかのように震える。
その猛りのまま巨大な凶腕を振り上げ武に向け叩きつける。
「クッなんて凄まじい力だ・・・・」
大振りの一撃を見極め飛びのき躱すと叩きつけられた大地が震え砂礫が飛び散るその様子に武は表情を歪めるも長刀を上段に構えると歩術にて瞬時にトップスピードまで加速し一息に踏み込み長刀を裂帛の気迫と共に振り下ろす、これぞ八雷奉神流の基礎にして要諦の一つ
「布都壱式 天ノ閃星」
白銀の霊刃が星閃くが如く奔り凶腕を切り裂き破邪の霊力が斬撃として顕現し凶腕を破断する巌のような腕が落下する。
「手ごたえがおかしいまさか!!!」
嫌な予感を感じ一旦間合いを広げ振り向くと落ちたうでが岩塊へとかわり崩れるが回りの砂礫を取り込み
(霊核による操作系か霊核を止めなければ駄目か)
魔物は今度はこちらの番だと言わんばかりに武に向かって幾多もの鋭利な岩の礫を放つ
「その程度っ!!!」
襲い掛かる礫を身を翻して躱し当たりそうな攻撃を長刀で切り払い礫が途切れた所で長刀に破邪の雷光を纏わせを連続で突き出す。
「雷公弐式 射光連照」
引き絞られた矢の如き鋭利な雷矢が幾多に魔物を襲うが体表を削るだけで内にまで浸透していかないようだったそれがわかるのか魔物は防御を一切行わず両腕を組むと激しく大地に叩きつけると衝撃破が大地を割り砕きながら押し寄せてくる。
武は近くの木の枝に飛びあがりしなった反動を利用してさらに飛び上がり木々の合間を駆け抜けるその下を衝撃破が駆け抜けていく。
(直撃を受ければただではすまないか)
背中に冷たい汗が流れるしかしそれでも気おされず武は心に勇気を猛らせ魔物に向けて駆けていく
(遠距離の攻撃じゃ奴の体表を削るだけだ霊核を見つけ出すには相手に直接霊撃を叩き込むしかないならば)
武は覚悟を決め相手の懐に飛び込み天の閃星を足に叩き込み動きを止めると体を駆け上がり斬撃を次々と見舞うがその攻撃を意にも介さず魔物は腕を薙ぎ払おうとするが武が体に密着しているため爪をぶつける事ができなかった巨体が逆に仇になってしまったのだった。
がだからといって武も無事ではなかった大きな怪我はなくとも魔物の巨体が体をかすめる都度切り傷が生まれそこから血が流れていく。
(持ってくれよ僕の体よ霊核をみつければ一気にアレで決着をつける)
そして武はもう一つの懸念があった
(アンジェ達は無事に避難出来たんだろうか)
アンジェは動物や精霊達を集めると薬草の保存に使っている小さな洞窟に全員を避難させていた。
そんな中他の動物達もやってきて全員隠れるとアンジェは僅かに安堵の吐息をもらした。
「これで全員ねみんな無事で良かった・・・・」
すると離れた所で轟音が聞こえ地響きが起き恐怖で思わず体が震えてしまう。
「タケルさん・・・・・・」
「ピィィ・・・・」
洞窟に集まった全員が寄り添うように集まる中アンジェは洞窟から飛び出す、精霊達が制止しようとするが申し訳なさそう表情になり声を掛ける
「ごめんねみんなここで隠れていて大丈夫必ず戻るから」
優しく微笑むとアンジェは祈るように手を合わせると周囲から草の蔓や葉っぱが伸び洞窟を覆い隠す。
「ホルンお願い私をタケルさんの所に連れて行って」
ホルンは戸惑うように鳴くも彼女の決意が固い事に気付きアンジェを背中に乗せると一際大きな地響きが起き身を震わせる。
「っ!!ホルン」
「フォーン!!!」
アンジェの叫ぶような懇願に頷きホルンは走り出した。
流星の騎士団の三人はその異名の名の通り流星の如き速さで疾走していた彼等の疾走により草は逆立ち葉や枯れ枝等が中空を舞い上がる。
そして丁度盆地が見える所まで来ると地響と共に振動と轟音が何度も響いてくる。
「この邪気は!!どうやら近いようだな」
「そのようだしかしこの様子もしや誰か戦っているのか?!」
「ああ麗紅騎士の言う通りのようだぜ」
「あれか!!!・・・・・」
邪気に近づいているのに気づき気を引き締める嵐騎士に振動の様子から何者かが戦っている事を麗紅騎士が察する、その言葉に剛騎士は首肯し疾走しながら盆地の様子を見る。
そこには巨大な熊の形をした魔物とそれを相手取りながら勇敢に戦う剣士の姿があった遠目では良くわからないがどうやら青年であるのはわかる。
「なんだあの魔物はこの世界特有の者かもしやギンヌンガカプの眷属か?」
「何とも言えんそれにしてもあれ程の魔物を相手あそこまで戦える若者は一体??」
「んな事は後だ後とにかく急ごうぜ・・・・オオッなかなかやるじゃねえかアイツ」
彼等は若者に加勢するべくさらに加速していくそれは運命の早さを加速していく事になるとは思いもしない事であった。
武は魔物と切り結び続けていた一見すると互角に戦っているがその実武は押されていた相手は疲れを知らないがこっちは体力も霊力も限度があるかてて加えて幾つもできた小さい傷からの出血がさらに体力を削っていく、切り札を使えば一時的に圧倒出来るがもし倒しきれなかった場合は身動きが取れなくなってしまいそこで終わりである。
(霊核がなかなか見つからない体内深くにあるのかならば一か八か仕掛けるしかないのか)
魔物が暴れたせいで周囲の地面は陥没し木々はなぎ倒され荒れ地へと変わっていたその窪地に着地した武は一瞬立ち眩みをしてしまった。
(しまった!!!)
そんな武めがけて凶腕が振るわれるがなんとか躱すも衝撃破までは躱しきれず咄嗟に岩塊を蹴り後ろに飛び霊力を全身に収束させ防御するが衝撃破を受ける。
「うわあああああ」
武は後方に吹っ飛び草叢の中にまで飛ばされるなんという判断力だろうか攻撃を躱し切れないと悟った武はダメージを軽減するために角度を計算して草叢に飛ばされるようにしたのである。
しかしそれでもダメージは大きいのかヨロヨロとしながら立ち上がる。
「クックソォ・・ゴフッ」
(骨は折れていないようだが打撲が酷い左腕はしばらく使えないかもう余裕もないアレを解放するしかないか)
そう判断し力をより高めようとすると地震よ衝撃により近くの岩塊が崩れて武の方に落ちてくる。
「なっしまった」
とその時草叢が深緑色の光を放つと蔓や葉が瞬く間に生い茂り武を守るように囲むと落ちて来た岩塊を阻み押し返す。
「これは・・・・?」
訝しむ武の耳に焦燥に駆られた声が聞こえてくる。
「タケルさん大丈夫ですか?!!」
「アンジェなんでここに」
「タケルさんを置いて逃げるなんて出来ません」
「ピィーーーー!!!」
真剣な表情でいうアンジェに武は何も言い返せなかった。
「ホルン、リィズ力を貸してお願い」
するとリィズの手に風が渦巻ホルンの回りに無数の氷塊が現れそれらが一斉に射出されるそれらは魔物に当たり体のあちこちを凍らせるが完全に身動きを止めるまでには至らず束縛を破ろうともがきだす。
「武さん体は大丈夫ですか」
「左腕が動かないんだごめん迷惑をかけた」
「気にしないで下さい今治療しますね」
「えっ?・・・・これは!!!」
アンジェは武の左腕に手を当てるとそこに白色の穏やかな光が生まれ左腕を優しく包むと痛みが引き腕が動くようになった。
「どうですか?」
「ありがとう、助かったこれでまだ戦えるだからアンジェ今度こそ逃げるんだ出来るだけ遠くへ」
「駄目です武さんも一緒に逃げましょう」
「無理だあいつは完全にこっちの匂いを覚えているこの状態じゃ逃げきれない」
「そんな・・・・」
「だから君だけでも・・・・」
逃げろと言おうとして魔物が束縛を破り怒りのような絶叫するそして体を丸めると高速で転がり始めた。
「アンジェつかまって!!」
「えっキャッ」
武はアンジェを抱えるとホルンに飛び乗りホルンは武の意図を察したのか走り出す彼等が駆け出した後方に魔物は転がりながら突っ込み辺りを轢砕する。
武達は後ろを向きながら雷や氷塊混じりの風を放つが高速回転する魔物の体表にはじかれてしまう。
そして魔物は大きく飛び上がり全身を広げ武達めがけて落ちてくる武達はなんとか躱すも衝撃で地面になげだされてしまう。
「ううっみんな大丈夫」
「僕は大丈夫・・・・クッ」
「ピイイ・・・」
武とリィズは大きな外傷はなかったが武は戦闘での疲弊と衝撃により中々立てずにいたホルンが弱弱し声を出す
「ああっホルンあなた足が・・・・」
見るとホルンは足から血をながしていた。
(クソッもう使うしかないか)
「アンジェここにいて決して動かないでね」
「武さん何を・・・・・」
武は長刀を杖に無理やり立ち上がり自身の奥底に眠る力を呼び覚まそうとするがその気配に魔物は何かを感じたのか再び体を丸めて突進し武を轢殺せんとせまる。
「なっ!!!」
その時であった
「そこまでだぜ化け物ヘヴィブレイカーーーー!!!!」
黒い人影が飛び込んできて手に持つ大振りのバトルアックスで魔物を横殴りに吹き飛ばすそこにこめられた膨大な闘気が爆発し相手を大きく後退させ転倒させる。
そこにさらに追い打ちを掛けるように今度は真紅の閃光が奔り魔物を穿つ
「遅いどこを見ている、スカーレットピアサー」
魔物は絶叫し礫を無数に放ち近くの岩を持ち上げて投げつけるがそれは深緑の烈風が渦巻き幾つもの竜巻となり吹き散らす。
「させん!!!ガンダム流風槍術ストームロンド」
武達の前に三人の騎士達が現れ魔物から守るように立つ。
円卓の騎士 嵐騎士ガンダムマークⅡ、麗紅騎士レッドウオーリア、剛騎士ヘヴィガンダム
騎士の誇りと愛と正義を守護する聖騎士達の伝説が遥かなる時を越え再び降臨した瞬間であった。