「ちーっす」
「お、来たな、放浪マスター」
「結婚したんだってな、半裸白衣ククイ」
俺は今、アローラの博士……ククイ博士の
元へやって来ていた。
「あぁ、結婚はいいぞ………
あと半裸白衣ククイ言わないでくれ」
「韻をふんでるんだ、うまいだろ?」
古い………といっても、こいつの青年期に
会ってよく喋った程度の友達だ。
「まぁ、ご祝儀にポケモンの珍しい技を
提供してくれたことには感謝してるさ」
「確か空間研究の博士だったか?」
「あぁ、で、頼んでたもんは仕上げてくれたか?」
「ほらよ、資料に纏めといたぜ」
俺はバックからファイルを取り出し、
ファイルの中から資料を出してククイに渡す。
「お、ありがとな」
「へいへい………ん?」
「あれ、シンさん!?」
見覚えのある金髪が地下から出てきた。
確か財団の娘の、リーリエ、だったか。
「うわぁ、博士は早速浮気か」
「違うぞ!?
リーリエはうちの助手をしてくれてるんだ」
「あはは……シンさん、どうされたんですか?」
「あぁ、こいつに資料をな。
ったく、技の研究くらい自分でやれ」
「やってるんだけどな、
流石に″ほろびのうた″とか無理だ」
こいつはポケモンの技の研究を主にやっている。
そして、異常なのが″たいあたり″等の技の研究の
ために自分で技を受けるのだ。
つまり………
「ドM」
「あ、私も思いました」
「ちょっ!?」
「お前ならそのM体質で″あくうせつだん″
食らっても大丈夫だと俺は思うんだよ」
「死ぬわ!!」
つーかそんなことしてマジで耐えそう。
耐えたら耐えたでパルキアはドン引きだろうな。
ちなみに、″あくうせつだん″とは
伝説のポケモン、パルキアの技だ。
「……………もしかして、
パルキアを見たことがあるんですか?」
「あるけど?呼ぼうか?」
「え!?捕まえたんですか!?」
「違うけど。呼べるよ?」
「辞めてくれ2人とも」
かなり騒ぎになるだろうなー。
実際に昔なったし。
「クー」
「ん、なんだ?」
「クー、クー!」
「………ククイ、腹が減ったとよ」
「おっと、待っててくれよ」
「え?え?」
ヌイコグマは「腹が減った」というような
感じのことを喋った。
ククイが持ってきたポケモンフーズを
ヌイコグマはガツガツ食べる。
「いい食いっぷりだな」
「ふー助かったぜ、腹減ったら狂暴になるからな」
「ど、どういうことですか?」
「ヌイコグマが腹減ったって言った」
「クーとしか私に聞こえませんでしたよ!?」
そら聞くだけ聞けば「クー」だけどさ。
「耳で聞くんじゃねぇ、
ポケモンの言葉は心で聞くんだよ」
「シンはポケモンの言葉が理解出来るんだよな」
「えぇっ!?」
「クー!」
…………あれだな。あれ。
「びっくリーリエだな」
「お、うまいな、シン」
「恥ずかしいので辞めてください!!」
「クー!」