マジで初見ハッサムだと思ったのに……
「つ、着いた………?」
「はい、着きました。
お疲れ様です、シンさん」
『また海に突き落としたかったでしゅ』
「やめろ」
本気で。泳げるよ?
水に慣れるまでが長いだけ。
15分くらいかかるけど。
「あはは……行きましょうか」
「あれ、ミズキは?」
『そこで寝てるでしゅ』
「Zzz…………もうお腹いっぱいだってぇ~……」
何その寝てる時の定番みたいなセリフ。
「…………えぇ?またヤるの~?むにゃぁ……」
「…………リーリエ、行こう」
「え?」
発音からして、こいつ、
頭の中も真っピンクか、理性蒸発女め。
思い出せば俺を助けに海で濡れたリーリエを
じっと見てやがったのはそういうことか。
『流石のミーもドン引きでしゅ』
「え?ご飯を食べる夢では?」
「リーリエ、まだ知るのは早い」
「………ぐへへへ………♪」
「でかっ」
「いつ見ても大きいですね………」
『上が見えんでしゅ』
「ナッスィー」
なんか妙に発音いいな。
ナッシーじゃねぇのかよ。
「………取り敢えず撮っとくか」
俺はカメラを取り出し、ナッシーを撮ろうとする。
その時。
「シンさん!?」
「いってぇ!?」
『なんでしゅか!?』
頭に何か落ちてきた。痛い。
………ん?
「はっさむ!」
こ、この鳴き声は!?
「クワーッ!!」
「カイロスじゃねぇか!」
ハッサムだと思ったんだけど!?
この鳴き声詐欺が!
「わっ!?
シンさん、下がって下さい!」
「分かって、ぎゃぁぁぁ!!
痛い痛い痛い痛い痛い!!!」
「クワーッ!!」
『シン!?ヤバいでしゅー!』
痛いぃぃ!!挟むなぁぁぁ!!?
骨が!骨が変な音してるぅぅぅ!!!
ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!
「死ぬわぁぁぁぁっ!?」
『でしゅ!?』
「えぇ!?」
「クワッ!?」
カイロスを引き剥がす。
ハサミから抜け出して
モンスターボールを構える。
「んの野郎、来い!ガブリアス!」
「ガブァ!!」
ガブリアス。
首にはメガストーンが嵌められた
鎖が引っかけられている。
「″ドラゴンクロー″!」
「クワァーッ!」
″シザークロス″で対抗してきたか。
ドラゴンクローに対抗とか、面白いやつだな。
「クワーッ!!」
「ガブリアス、″ドラゴンダイブ″で押し退けろ!」
「クワァッ!」
「ガブァッ!?」
「何!?」
ガブリアスがダイブを発動した瞬間、
ダイブを恐れもせずにガブリアスの首を
掴みやがった。
″じごくぐるま″か。
「ガブリアス、踏ん張れ!」
「ガァッ!」
「クワァッ」
「″げきりん″で吹き飛ばせ!」
ガブリアスが逆鱗を発動、
カイロスを吹き飛ばし、畳み掛ける。
「ドラゴンクロー!」
「ガブァッ!!」
クリーンヒット。
カイロスが倒れる。
「ナイス、ガブ」
「ガブァ♪」
掴まれたとき焦ったな。
ハサミギロチンだったらどうしようかと。
てゆーか、あいつらどこ行った?