とあるトレーナーとポケモンの放浪旅   作:青い灰

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vsレッド・グリーン 1

 

 

「先手必勝だウィンディ、かえんほうしゃ!」

 

「クチート、逸らせ」

 

 

ウィンディが大きく息を吸い込み、

火炎放射を放ってくるが、俺は普通なら

無理な指示をクチートに出す。

 

クチートは鋼、フェアリータイプ。

炎の攻撃には弱い。だが。

 

 

「クチッ!!」

 

「ピカ!?」

 

「はぁ!?」

 

「!、ピカチュウ、避けて!」

 

 

クチートは炎を大顎で逸らし、

かえんほうしゃに隠れて迫って来ていた

ピカチュウへ逸らす。

 

ピカチュウはレッドの指示で辛うじて避ける。

 

 

「ピカチュウ、アイアンテール!」

 

「ピッカ!」

 

 

ピカチュウの尻尾が硬質化し、

クチートへ振り下ろされる。

 

俺はクチートに目を合わせ、意図を伝える。

 

 

「ピカッ!?」

 

「クチート、アイアンヘッド」

 

「クチィーッ!!」

 

「ピカチュウ、右!」

 

 

ピカチュウのアイアンテールを体を逸らして回避、

クチートはピカチュウの尻尾と同様に硬質化した

大顎を振り回す。

 

ピカチュウはレッドの指示通り右へ回避し──

 

 

「しまった!レッド!」

 

「グリーン……!?」

 

「クチート、払え」

 

 

″しんそく″の指示を出していたグリーンの

ウィンディの攻撃範囲にピカチュウが

押し出されてしまう。

 

うん。狙い通り。

卑怯とは言うまいな………

 

ピカチュウは撥ね飛ばされ、

クチートは困惑したウィンディへ足払いをかける。

ウィンディは転倒するが、立て直して下がる。

 

 

「悪いレッド!」

 

「ピカチュウは大丈夫そうだからいい、

  …………次は気を付けよう」

 

「おう!」

 

 

仲良いな。

まぁここで仲間割れするなら終わりだな。

 

 

「クチート、アイアンヘッドで叩き潰せ」

 

「クチ!」

 

「アイアンテール!」

 

「ピッカァ!」

 

 

レッドも俺の指示と合わせて

グリーンが隙をつく作戦は変わらない。

 

ピカチュウとクチートの撃ち合いが

始まり、金属音が鳴り響く。

 

 

「ピカチュウ!下がって!」

 

「ウィンディ、フレアドライブ!」

 

「クチート、ストーンエッジで迎え撃て!」

 

 

ウィンディへ向かって地面が隆起し、

鋭い岩が突き出ていく。

 

ウィンディはそれを破壊しながらこちらへ

向かってくるが、甘い。

 

 

「もう一回、ストーンエッジ!」

 

「何!?」

 

「ギャウッ!!?」

 

 

技の射程範囲に入れば攻撃を

当てるなど容易いこと。

 

ウィンディの腹に岩が突き刺さり、

上へ打ち上げられる。

 

 

「クチート、″メタルバースト″だ」

 

「しまっ!?」

 

 

俺の指示によりレッドが狼狽える。

背後からピカチュウが迫っていて、

アイアンテールをクチートに叩きつける。

 

だが。

 

 

「ピカァッ!?」

 

「クチー!」

 

 

クチートから飛び散った鋼が、

ピカチュウを狙って突き刺さる。

 

″メタルバースト″。

相手の攻撃を利用してカウンターを放つ技だ。

その弱点は。

 

 

「物理技じゃなけりゃ問題ない!

  ウィンディ、かえんほうしゃ!」

 

「ピカチュウ、10まんボルト!」

 

 

ウィンディが炎を、

ピカチュウが電撃を放つ。

 

確かに遠距離攻撃手段がないクチートには

厄介な選択だ。だが───

 

 

「クチート、地面に向かってアイアンヘッド!!」

 

 

クチートが地面に大顎を叩きつけると、

地面が陥没し、衝撃で突きだした岩が

クチートを守る。

 

電撃を地面に流し、炎を遮断した。

 

 

「………オイオイ……嘘だろ………」

 

「………強い………!」

 

 

2人は戦慄する。

ここまで彼と全力で戦わなかったからこそ。

知ることなど出来ないのだから。

 

 

「そろそろ勝負を決めようか、クチート」

 

「クチー!!」

 

 

シンのネックレスに埋め込まれた石が

虹色に輝き、クチートも輝き出す。

 

 

「メガシンカ」

 

 

クチートの大顎が2つに分かれ、

更に体長が大きくなる。

 

メガクチート。

 

未だ、レッドとグリーンは

クチートにダメージを与えられていない。

 

 

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