とあるトレーナーとポケモンの放浪旅   作:青い灰

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もう1ターンの駆け引き並みの短さ。
ちょっとクチートの戦闘ネタが尽きた。




vsレッド・グリーン 2

 

 

「クチート、かみくだく」

 

「クチーッ!!」

 

 

俺の指示でクチートが飛び出し、

ピカチュウへと向かっていく。

 

 

「ピカチュウ、″ボルテッカー″で迎え撃て!」

 

「ピッカァ!!」

 

 

対するレッドは逃げなかった。

まぁ逃がす気はないけど。

 

ボルテッカー…………

ピカチュウのみが覚えられる技。

体に巨大な雷を纏って突っ込む強力な技だ。

 

だが。

 

 

「芸がねぇな!

  クチート、片方でストーンエッジ!」

 

「クッチーッ!!」

 

 

片方の大顎は噛み砕くの状態のまま、

クチートはもう片方の大顎で

ストーンエッジを発動させる。

 

このまま行けば、ピカチュウの地面から

岩が突きだし、ピカチュウは回避出来ずに倒れる。

 

 

「グリーン!」

 

「おうよ!ウィンディ、″じならし″!!」

 

「ガウッ!!」

 

 

ウィンディが大きく前足を地面に叩きつけ、

地面を揺らす。

 

地面の中で大きな音がする。

ストーンエッジの岩が壊された………!

 

 

「どうだ!」

 

「行けっ、ピカチュウ!」

 

「ピッカァァァ!!」

 

 

クチートが俺を見る。

俺は頷いて指示を出した。

 

無論、この程度なら予想済み。

 

 

「クチート、″アイアンバースト″!」

 

「クチィィィッ!!」

 

「「!?」」

 

 

クチートは両方の顎を硬質化させ、

自分の前にクロスするように構える。

 

そして、ピカチュウのボルテッカーが

それに命中し────

 

 

「クチィッ!!」

 

 

ピカチュウが、クチートの大顎に叩き潰される。

ただの大顎ではなく、尖った鋼の顎が、

ピカチュウを叩き潰した。

 

 

「………ピカチュウ!」

 

「ウィンディ、かえんほうしゃ!!」

 

「10まんボルト!!」

 

 

筈だった。ピカチュウは叩き潰された状態で、

10まんボルトを放ち、

ピカチュウごと焼き尽くすのか、

かえんほうしゃまでもがクチートを襲う。

 

不味い………!

 

巨大な爆発が起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クチ………!」

 

 

かえんほうしゃの後に、

ピカチュウの姿はなかった。

 

″でんこうせっか″で逃げたか。

 

クチートは、

ボロボロの状態でその場に立っていた。

 

 

「ピ………カ……」

 

「グォォウ………」

 

 

全力の一撃で力尽きたのか、

レッドとグリーンのポケモンは倒れ、気絶する。

 

 

「はは………強すぎだろ」

 

「………勝てなかったか……」

 

 

 

 

 

 

 

「…………お疲れ、クチート。

  お前の勝ちみたいだぞ?」

 

「クチー………」

 

『なんか………もう、言葉も出なかったでしゅ』

 

 

クチートが俺の足元に来る。

 

俺は抱き上げてオボンの実を

食べられるサイズに千切って渡すと、

クチートはそれを飲み込んだ。

 

そのうち回復するだろう。

 

 

「ナイスバトル、レッド、グリーン!」

 

「お前………強っ」

 

「改めて思った」

 

「ほれ、ポケモンセンターに行くぞ。

  ピカチュウとウィンディも頑張ったな」

 

 

俺は眠ったクチートを抱えて、

ポケモンセンターへと向かうのだった。

 

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