第一話 覚醒の鼓動へようこそ
君は空に浮かぶ魔法陣を見た事があるだろうか
僕はある、それも何度も
今僕は、もう何度目か分からない魔法陣に立ち会っていた
「トレギア…!」
それが出現する時、決まって現れる奴の名を呼ぶ
奴は現れた、胸を覆う鎧のような拘束具、禍々しい仮面からギラりと赤い目が覗く
「やぁ、ウルトラマンジード…またお目にかかれて光栄だ…」
「僕はそんな気は無い!決めるぜ!覚悟!」
僕は予め準備していた変身アイテムを起動させて正義のヒーロー、“ウルトラマンジード”へと変身した
「私は君と闘いに来た訳では無い…君を誘いに来たのさ…別次元へね!」
トレギアは怪光線を僕に向けて放った
咄嗟にそれをかわすことは出来たが新たな魔法陣に気付かず、それに飛び込む形になってしまい僕はそのまま…別次元へ飛ばされる事になってしまった
“別の宇宙”
そこでは認定特異災害“ノイズ”による被害が増加していた
それは人々を襲い、自らの体と共に対象を炭素にし、消し飛ばしてしまう
更に、位相差障壁によりこちらから手出しすることが出来ない
ミサイルも銃も、すり抜けてしまうのだ
すなわち、その世界ではノイズの脅威に脅えるしかない…
訳では無い
ノイズの元に駆けていく2人の少女、1人は青い髪で大きく飛び出たサイドテールが目立つ少女
それを追いかけていくのは栗色の髪のショートカットの少女
2人はそれぞれ、詠唱する
「Imyuteus amenohabakiri tron……」
「Balwisyall Nescell gungnir tron⋯⋯⋯.」
刹那、彼女達の体は光に包まれ、白に差し色の入ったアーマーを纏う
これが“シンフォギア”
ノイズに唯一対抗し得る手段
剣を操る青いシンフォギア
彼女は風鳴翼
トップアーティストの顔を持ち、今より何年も前からノイズと戦い続けた戦乙女
そして、戦い慣れてないオレンジ色のシンフォギア
彼女は立花響
つい何日か前、シンフォギアの装着者として目覚めた女の子
とある事情によりこの二人の関係はギクシャクとしていた
しかし立ちはだかるのは己にしか消し得ぬ災害
2人は自分の力でノイズを蹴散らすのだった
「ふはぁ…終わった…」
響は膝に手を置いて呼吸を整える
相変わらず翼はムスッとしていて、響どころか誰かと会話することすら拒んでるように見える
「まだまだ道は長いなあ…」
響が呟いた直後、地響きが起き始めた
しばらく揺れが続くと、数キロ先で地面がめくれ上がった
そして、そこには40mはありそうな巨体の獣が現れた
「な、なんだあれは!?」
「か、怪獣だァァァー!!!?」
“とある場所”
怪獣の出現はここでも検知されていた
「巨大ノイズか!?すぐに2人を対応させろ!」
赤いワインレッドのシャツの似合う、大柄の男は叫ぶ
「既に対応を…えっ?!」
パソコンをいじっていた女性が目を見開いた
「どうした!?」
「ノイズとして感知されない…あれはノイズじゃありません!」
「なんだとぉっ!?」
響達もそれに気付いた
いくら攻撃しても炭化せず、それどころから弾き返されてしまうのだ
「一体どういう事だ?!」
翼は困惑の声を上げる
響は怪獣の頭部目掛け蹴りを放とうとするが直前、その腕で弾かれてビルに激突してしまう
「頭がクラクラする…」
響が視線を戻すと、怪獣は口にエネルギーを溜めているように見えた
殺られる…
響がそう思った瞬間、ゴーンと鐘のような音が響き、空に青黒い魔法陣が現れると、そこからなにかが飛び出して着地した
「ふぇっ、今度は何!?」
響は煙を晴らして現れたその姿に不安を抱いた
ボディは人型
腕にはヒレのようなものがあり、赤、銀、黒で彩られ、胸の青いランプが輝いている
そして、一際目立つ、光る青い目が周りを見ていた
その姿はまるで…
「
【次回予告】
〜♪“優勢 2”
別の宇宙での出会い、それは僕の運命が再び揺れ動く合図だった
何故か現れる融合獣、わからないトレギアの狙い、消えたギガファイナライザー、力を無くしたカプセル、でも僕はみんなを守る為に戦う!
えっ、なんで僕捕まってるの?
次回、戦姫絶唱シンフォギア 響くぜ!絶唱!!
「雑音と戦う少女達」
ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!