戦姫絶唱シンフォギア 響くぜ!絶唱!!   作:海空来

15 / 61
リク「今回からあらすじを入れていくことにしたよ、感覚的にはカツミさん達の冒頭みたいな感じかな?」

響「うわぁぁほんとに声だけだー!未来〜聞こえてる〜?!って痛い痛いよクリスちゃ〜ん!」

クリス「巫山戯てないでやるぞ時間ねぇんだから…」

翼「では、防人の私が…コホン、あっ、ちょっと!出るなっ…ぐっ」
ギュオォンッ…

翼(ゼロ)「よぉっ!ウルトラマンゼロだ!時を超える巫女、フィーネとの戦いの中で新たな力を顕現させ、その手に勝利をつかんだジードと俺達!だが、俺は胸騒ぎが収まらねぇんだよ…またトレギアの奴が動き出そうとしてるみたいだしな…」

クリス「この2本角!勝手に進めんじゃねぇよ!」

翼(ゼロ)「はぁっ?!誰が2本角だ!それに触れていいのはルイルイだけだァっ!」

翼「(私の体で雪音と喧嘩するなぁー!!)」

響「うわぁ…なんかめちゃくちゃなことに…」

リク「とりあえず、何が来ても僕達は勝ってみせる、どうなる記念の第1話!!」

翼、ゼロ、クリス「勝手に進めるなぁ!」


第1話 2人のガングニール、2人のジード

宇宙空間ーーー

そこは上も下もない、ただの暗黒の空間ーーー

 

だがそこで、光を持って闇を削ろうとする者が1人

 

銀をベースに赤と黒で彩られ、胸に輝く青い輪っかが眩しい剣士

 

ウルトラマンオーブ

 

彼は先輩戦士を己の力を糧に送り出し、自らも救援に行こうと試行錯誤していた

 

「オーブスプリーム…カァリバァァアーー!!!」

 

必殺剣が刀身から凄まじいエネルギーを放出する

 

しかし、何度放とうとこの剣が闇を払うことは無かった

 

「っち、なんて頑丈な結界だ…」

 

オーブは思わず舌打ちする

こうなってしまうと向かう手段がない

その時だった

 

「苦戦しているようだな…ガァイ…」

 

オーブが振り向くとそこには、胸に赤いリングのような光を光らせた魔人が居た

 

「ジャグラー…何の用だ」

「そう言うな、俺とお前の仲だ」

 

ジャグラーはふっとカードを見せた

カードにはフジツボのような、なんとも言えぬものが載っている

 

「四次元怪獣ブルトンの力なら、結界を歪めその隙間から入る事ができるはずだ…」

「お前ーーー」

「勘違いするな、俺はこの一件の黒幕が気に食わないだけだ」

 

それだけ言うとジャグラーは姿を消した

 

「…」

 

オーブ、ガイは半信半疑ながらもそのカードをインナースペースにて、オーブリングで読みとった

 

《ブルトン!》

 

直後、オーブの姿は闇の中へ消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《シンフォニースペース》

 

 

そこでは、出没した深海怪獣グビラ2匹を抑える姿があった

 

そう、ウルトラマンジードとウルトラマンゼロだ

2人は1匹ずつ、ドリルに気を付けながらグビラを街から遠ざける

 

「怪獣の目的は一体…!」

「海産物を狙ってるんだと思う!あの港で、丁度競り落としやってたし!」

「なるほど…言っちまえば漁夫の利を狙ったって訳か!」

 

翼、ゼロ、リクの3人は、念話で推測を行う

だが、グビラはただお腹がすいてただけ

 

無闇に倒すことも無いと考え、それぞれ青い形態へ切り替わる

 

「魅せるぜ!衝撃!!」

 

《ウルトラマンジード!アクロスマッシャー!!》

 

「ルナミラクルゼロッ…!」

 

2人は頷き合うと、グビラの周りをぐるぐる周り、風の勢いで空中へ飛ばすとそれぞれ沈静化光線を放つ

 

「フルムーンウェーブ!」

「スマッシュムーン!ヒーリング!!」

 

 

そして、ゆっくり海上へ下ろす頃には、グビラ達はすっかり大人しくなっていた

 

ジードはグビラの一匹の鼻の辺りを優しく撫でてやる

落ち着いたグビラは穏やかに鳴き声を上げた

 

 

2人はグビラを海に帰してあげた

その直後、歓声が聞こえたので、後ろを振り向くと街の人が称えていた

 

「いいぞ〜!」

「かっこいい〜!」

「最高〜!」

 

そういうのに慣れてないジードは後頭部に手を添える

 

「あはは…えっと」

 

ゼロはと言うと

 

「よせよ、俺に惚れると、火傷するぜ?」

 

直後、女性陣の黄色い歓声が響き渡る

 

ゼロは声も良いので、人気もうなぎ登りなのだ

そんなゼロに若干嫉妬しつつ、ジードはゼロと飛び立った

 

 

そして、2人は新たな特異災害対策機動部2課本部へ戻った

 

「2人とも、ご苦労だった」

 

弦十郎が労いの言葉をかける

 

「いえ、僕は平気です、それよりも…」

 

翼はこの後ライブが控えているのだ

それを察したのか翼はふっと笑う

 

「案ずるな、朝倉、この程度で倒れるようでは、トップアーティストは務まらぬ、何より…」

 

翼はゼロアイを取り出す

 

「私ではなく、ゼロを労ってくれ、戦ってるのは私ではないのだから」

 

すると、ゼロの声が2課に響く

 

「いや、ウルトラマンになるって言っても簡単な事じゃねぇ、類まれなる精神と、何事もに負けない体力が必要になるんだ、それを女の子のお前が持ってるってことは、誇っていいし、労われても謙遜はいらねぇーよ、それにリク、お前もな」

 

ゼロはリクの事も視野に含めていた

 

「ふふ、ありがとう、ゼロ」

「さぁーて!あとはお前のやりたいようにやりな、俺はまた、瞑想でもしてっからよ」

「うむ、そうさせてもらおう」

 

翼の中からゼロの声が消える

緒川が翼の元に歩いてきた

 

「車の準備は出来ています、すぐ行きましょう」

「では、朝倉、待ってるぞ」

「はい!楽しみにしてます!」

 

翼は満足そうに微笑むと2課を出た

 

「さてと…」

 

リクはジードをエゴサーチし始めた

実はこの世界では3ヶ月前に起こったルナアタックに伴い、シンフォギアの情報やそれに関する櫻井理論の提示を行っている

その際、巨人のゼロやジードについてもある程度の情報開示を行ったのだ

 

ジードの評価はベリアルと言う存在が居なかったこともあり、90%がジードの事を好いている

 

・ジードはまじでかっこいい!あのダークヒーローみたいな戦い方とかめっちゃ好み!

 

とか

 

・皆はどのジードが好き?俺はあのロボットみたいなやつ!

》俺はツノの生えたやつかな、パワーファイターって感じがいい

》私女だけどやっぱり青いのが戦い方も綺麗で好き

》俺は槍持ってるのが好きだけど、息子は王様みたいな金色のが好きだって

 

などなど

ちなみにゼロは

 

》ゼロの赤と銀の奴めっちゃスタイリッシュなのにパワータイプなギャップがいい

》青い奴1色かと思ったら色んな青組み合わせてんのな、オサレじゃん

》やっぱり普段のが一番バランスいいよね

》ジードのツノ付いてるやつとデザイン似てる気がするのは気のせいなのか……

 

 

 

だがやはりジードの目は不安を煽るらしく、残り10%の評価に響いている

 

》悪い奴じゃないのは分かるけど、やっぱりあの目が怖いんだよな

》ゼロの目もキツイけどジードのは悪過ぎ

》なんかあの目睨み付けて来てるように見えるのよね

 

リクはそれを見て溜め息を吐くが、弦十郎が肩に手を置く

 

「見た目なんて些細な話しさ、君がしてきた事が、何よりの敵じゃないという証明になる…!」

「…はい!」

 

リクは、その言葉を聞き、気持ちを改めた

ふと、時計を見ると、未来との待ち合わせ時間

 

「やっば!すいません、弦十郎さん僕行きます!」

「あ、あぁ、気を付けてな!」

 

リクが2課を飛び出すと、藤尭がクスッと笑う

 

「なんだか、ほんとに子供にしか見えませんね、20って嘘じゃないんでしょうか?」

「ふっ、良いじゃないか、少年の心を忘れないからこそ、正義を信じて進み続けられる」

 

因みに、友里と響、クリスは、米軍基地までソロモンの杖を輸送する任務を行っていた

 

それを完了させた後、基地がノイズに襲われ、ソロモンの杖が輸送を手伝っていたウェル博士と共に消えてしまう事件が起こるとも思わずに…

 

 

リクは約束していた未来達の元へと走っていた

 

「はっ、はっ、はっ、あっ…おーい!」

「あ、リクくーん!」

「遅いよリッキー?」

「でも、間に合ったのはナイスです!」

「全く〜…ギリギリに到着なんてアニメじゃないんだからさ〜」

 

未来は手を振り、創世、詩織、弓美は思い思いにリクをからかう

 

「ごめんごめん!混んでたからバスが遅れちゃって…っはぁ…」

「さぁ、いこっ!」

 

未来の声を合図に、5人はライブ会場へ入っていく

 

指定席に座ると少し話し始める

 

「リッキー最近調子いいじゃーん」

「えっ?あっ…まぁね」

「怪獣さん達も、今観測したところだと落ち着いて暮らしてるらしいです」

「そっか、よかった…」

 

深海怪獣グビラはかつて別個体に助けられたこともあり、リクも無闇に倒したくはなかったのだ

 

「でもバッシングもあるね…魚が食い尽くされたらどうするんだ、とか、即刻魚雷を撃つべしとか…あとジードの目のことも…」

 

リクは軽く項垂れる

望んで得た力でも姿でもない、しかし、その力を誇りに思うリクにとってバッシングは心に刺さるものだ

 

だが

 

「大丈夫、私達はちゃんと分かってるから、ジードがいいウルトラマンって事」

 

未来はリクの手をそっと包んだ

その様子にリクは恥ずかしそうに頬を染める

 

何故だろう、最近みんな顔つきが変わったように感じるのだ

特に響と未来は可愛さが増したように感じる

言い方はわるいが、()()が変わったのだろうか

 

 

そんな事を考えていると、照明が落ちた

 

それはイベントはじまりの合図

 

照明が煌めくと、シャフトを使い2人のアーティストが降りてくる

 

一人は先程もリクが話した女性、風鳴翼

もう一人はデビュー僅か2ヶ月で、世界の歌姫としての実力をみせつけたアーティスト、マリア・カデンツァヴナ・イブ

 

始まったライブ曲「不死鳥のフランメ」

 

力強くも美しいその歌は世界を魅了するには十分だった

 

 

曲が終わり会場のボルテージは振り切っていた

 

 

「みんなありがとう!!」

 

翼の声が響く

 

「私は、いつも皆から、沢山の勇気を分けてもらっている!だから今日は、私の歌を聞いてくれる人たちに、少しでも、勇気を分けてあげられたらと思っている」

 

続いてマリアも叫ぶ

 

「私の歌を全部、世界中にくれてあげる!振り返らない、全力疾走だ…ついてこれる奴だけついて来い!」

 

観客は歓声でそれに応える

 

「今日のライブに参加出来た事に感謝している。そしてこの大舞台に、日本のトップアーティスト風鳴翼とユニットを組み、歌えた事を」

 

「私も、素晴らしいアーティストに巡り会えた事を、光栄に思う」

 

2人は固く握手を交わす

 

「私達が世界に伝えていかなきゃね、歌には力があるってこと」

「それは…世界を変えていける力だ…!」

 

マリアは満足そうに頷いて会場へ向く

 

「そしてもう一つ…」

 

そう言ってマリアがマントをなびかせると……

 

 

 

 

 

 

 

 

ノイズが現れた

 

会場は一気にパニックになり、阿鼻叫喚の地獄となった

 

 

 

「狼狽えるな……」

 

 

 

それを気にせぬものが1人…

 

 

「狼狽えるな!!」

 

 

 

会場は幾分か落ち着きを取り戻した

 

「あ、アニメじゃないのよ…」

 

詩織がハッと思い出す

 

「朝倉さんがいればノイズも…!」

「そっか、リッキーノイズ倒せるようになったんだっけ?!」

 

創世も同意するがリクは首を振る

 

「響がガングニールを使ってないと僕はノイズを倒せない…それに、居ても今の状況じゃ犠牲者が増える…」

 

打つ手なしであった

 

 

「怖い子ね、この状況にあっても、私に飛び掛かる機を疑ってるなんて」

 

首の衣装を外し、欠片を見せた翼に対してマリアが呟く

 

「でもはやらないの…観客たちが、ノイズからの攻撃を防げると思って?

それに、ライブの模様は世界中に中継されているのよ?日本政府はシンフォギアに対する概要を公開しても、その装者については秘匿したままじゃなかったかしら?ねえ、風鳴翼さん」

 

「甘く見ないでもらいたい!そうとでも言えば、私が鞘走る事を躊躇うとでも思ったか!?」

 

その手の剣型のマイクを突きつけ、悠然と答える

 

「フッ、貴方のそういう所、嫌いじゃないわ、貴方のように誰もが誰かの為に戦えたら、世界は、もう少しまともだったかもしれないわね」

 

その真意がわからず困惑する翼

 

そして、マリアはマイクを使い宣言した

 

「私達はノイズ、そして怪獣を操る力を持ってして、この星の全ての国家に要求する!」

 

怪獣の力も…つまり、ライザーを持っている!

 

「世界を敵に回しての交渉…これはまるで!」

 

緒川がモニターを見て呟く

 

「…宣戦布告」

 

「そして…」

 

マリアはマイクを放ると歌えるはずの無い(うた)を唄う

 

「Granzizel bilfen gungnir zizzl…」

 

 

聞き間違いであって欲しかった

 

しかし、直後マリアが纏ったシンフォギアは黒いガングニールであった

 

その様子は響やクリス、友里の所でも中継された

 

「黒い…ガングニール…!」

 

マリアは告げる

 

「私は…私達はフィーネ!!終局(おわり)の名を持つものだ!」

 

リクは怒りに震えながらジードライザーを取りだした

未来はそれに気付いてリクの手を握る

 

「ダメっ!自分で言ったでしょ!犠牲者が増えるって!」

「でもあいつは今!フィーネを…了子さんの名前を!!」

 

リクにとって名前とは、その人をその人たらしめる大切なものと考えている

 

かつて一度は母と読んだ名前を、テロを行う者に使われたくないのだ

 

「我ら武装組織フィーネは、各国政府に対して要求する……そうだな…差し当たっては、国土の割譲を求めようか?」

 

国土の割譲…テロ組織らしい要求だ

 

「何を意図しての騙りか知らぬが」

「私が騙りだと?」

 

その言葉にマリアはマイクを使わずに答える

 

「そうだ!ガングニールのシンフォギアは、貴様のような輩に纏えるものではないと覚えろ!」

 

そう叫び、翼は、聖詠を唄い出す

 

「―――Imyuteus amenohaba―――っ!?」

 

突如、翼の詠唱が止まる

きっと緒川が翼を止めたのだ

 

「なら…」

 

「会場にいるオーディエンスたちを開放する!ノイズたちに手出しはさせない…速やかにお引き取り願おうか!」

 

突然の人質の解放、リクは訳がわから無かったが今しかないと頭を回転させる

 

「みんな!今のうちに逃げて!」

「リクくんは?」

「…みんなを助ける…!」

 

その手にはジードクローを握り締めていた

それを見ると未来は頷いて、3人と共に駆け出す

 

「観客は皆退去した、もう被害者が出る事はない。それでも私と戦えないというのであれば、それは貴方の保身の為」

「くっ…」

 

マリアに指摘されたことは事実、翼は歯を噛み締める

 

「貴方は、その程度の覚悟しか出来てないのかしら?」

 

ふと、マリアが剣型のマイクを構える

そして次の瞬間、そのマイク、いや剣を翼に向かって突き立てる

しかし、一瞬、翼が苦渋の決断をくだすような顔を見せると、なんと翼は切っ先を掴んでみせた

 

「何っ!?」

 

生身の人間がシンフォギアの攻撃を受け止められるはずが無い

 

 

 

そう、普通の人間なら

 

「(悪ぃな緒川…イメージダウンくらいで済むようにはしてみるぜ…)」

 

翼はそのまま剣をなんと片手でへし折る

 

「なっ!?どういう事!?」

 

瞬間、音が聞こえた

 

【〜♪ウルトラマンゼロ-アクション】

 

《ギュオォンッ…》

 

翼はキッとマリアを睨むと、一瞬でマリアの間合いに入った

そしてすかさず、腹部へと連続パンチを叩き込む

 

そのスピードは普通の人間に出せるスピードでは無い

リク、響にクリスはその正体に気づいた

 

「「「ゼロ!」」」

 

そう、ゼロが翼の表面へ現れ、翼の代わりに戦っているのだ

 

「シェアっ!」

 

翼、いやゼロは大きく体を捻りながら飛び上がり後ろ回し蹴りを放つ

それは顔にクリーンヒットし、マリアを吹き飛ばす

ちなみに声は翼のままである

 

「くっ…これ程までに…力を…!」

 

マリアは蹴られた頬をさする

 

「へっ、お前が風鳴翼に勝とうなんざ、2万年はやいぜ!」

 

この子こんなキャラだっけ?

マリアが困惑してる中、翼は飛び上がりキックポーズをとる

 

「これでフィニッシュだっ!」

 

グングン迫る足を防ぐものは無い

マリアは敗北するかと思いきや、その間に立つ者がいた

そいつは布装束で顔を隠していて、手を掲げると翼を波動で吹き飛ばす

 

「ぐあっ!」

 

翼はステージから飛び出し、ノイズの上に落ちようとしていた

 

このままでは、炭素化してしまう

しかし、シンフォギアを纏えば歌女として歌えなくなる

 

だがその時、翼の耳には吉報が入った

翼はフッと笑うとゼロと交代し叫ぶ

 

「聴くがいい!防人の歌を!」

 

突如として映像が切れ響達のモニターに

『NO SIGNAL』と表示される

 

「ええ!?なんで消えちゃうんだよぉ!」

 

響は驚いてモニターを揺する

 

「現場からの中継が切断された?」

 

友里が、携帯端末を見て呟く

 

「いや待て!?映像があったから、翼は変身出来なかったんだよな?」

「って事はつまり・・・?」

「ええ」

「え?え?」

 

響だけ状況が分かっておらず、他の者たちは、不敵な笑みを浮かべていた

 

 

次の瞬間、ノイズは消え去った

翼が天羽々斬を纏い、ノイズを斬り払ったのだ

そう、先程の吉報は中継を遮断したという報告である

 

 

翼は周りを見渡すが布装束のやつは消えていた

 

「(ちっ、アイツに借りを返したかったんだが後回しだ!)」

「あぁ、いざ、推して参る!」

 

翼はノイズを切り払いステージに戻るとマリアと刃を混じえた

 

マリアはマントを使いながら、翼の剣を祓う

その中で実感してしまう

 

「このガングニールは、本物!?」

「ようやくお墨をつけてもらった。そう、これが私のガングニール!なにものをも貫き通す、無双の一振り!!」

「だからとて、私が引き下がる道理など、ありはしない!!」

 

翼が追撃しようとした時だった

 

「(翼!後ろだ!)」

「っ!くっ!」

 

後ろを振り向くと、幾つかの丸鋸型のエネルギーが飛んできており、翼は間一髪それを防いだ

 

よく見るとそれは、新たな装者

更に…

 

「行くデス!」

 

ギュオォンッ

 

「今度はそっちか!」

 

ゼロが乗り移った翼は、飛び上がりながら鎌状のエネルギーを受け流す

 

体勢を整え、向けた視線の先には、黒をベースにピンク、緑で彩られた2人の装者が立ちはだかっていた

 

「危機一髪」

「まさに間一髪だったデスよ!」

「調と切歌に救われなくても、貴方程度に遅れをとる私ではないんだけどね」

 

マリアが調、切歌と呼ぶ少女と話す中

 

「(翼、来てるぞ、あの2人だ)」

「ふっ…貴様のような奴はそうやって…見下ろしてばかりだから勝機を見落とす!」

 

翼が言い放ったその言葉の真意は…

 

「…ッ!?上か!」

 

見上ると、ヘリからクリスと響が落ちてきていた

 

「土砂降りな!十億連発!」

 

クリスがガトリングをぶっぱなすと、調、切歌は横に避け、マリアは硬質化させたマントを盾にする

そこへ響が拳を叩き込むが、マリアには避けられクレーターを作るだけだった

 

6人が降り立つとき、響が叫ぶ

 

「やめようよこんな戦い!今日出会った私たちが争う理由なんてないよ!」

 

しかし、その言葉が、調の怒りに触れる

 

「ッ…そんな綺麗事を…」

「え……」

「綺麗事で戦う奴の言う事なんか、信じられるものかデス!」

 

調も切歌も響に対して怒りをぶつける

 

「そんな、話せば分かり合えるよ!戦う必要なんて―――」

「―――偽善者」

 

調の怒りの籠った言葉が響く

 

「この世には、貴方のような偽善者が多すぎる…!!」

 

直後、調の歌が響き、丸鋸型の弾丸が何発も、響を目掛け撃ち放たれた

 

だが響はショックで動けていない

翼がすかさず間に入り、剣を繋げた薙刀で鋸を祓い、クリスが3人を撃つ

しかし、交わされてしまい、マリアVS翼、クリスVS切歌、響VS調のマッチとなる

 

だが、響は説得を続ける

 

「わ、私は、困ってる皆を助けたいだけで、だから―――」

「それこそが偽善…!」

 

調の厳しい言葉が響に突き付けられる

 

「痛みをしらない貴方に、誰かの為になんて言ってほしくない!!」

 

次に放たれたのは巨大な丸鋸

響はもはや、絶望してるのか、動こうともしない

絶体絶命のその寸前!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コークスクリュージャミング!!!」

 

丸鋸は突然地面がめくれ上がった事により、弾かれる

土砂が落ちると、ガコン!と機械の作動する音が響く

 

【〜♪ウルトラマンジード-ソリッドバーニング】

 

そこには、人間サイズのウルトラマンジードソリッドバーニングが立っていた

 

「ウルトラマン…ジードッ!?」

 

調の声にマリアや切歌も視線を向ける

 

「嘘っ!?そんなサイズにもなれるの!?」

「そんなの聴いてないデスよ!?」

 

2人の手が緩んだ隙に翼とクリスは、2人をはじき飛ばし、4人で並ぶ

 

「おっせぇぞ!リク!」

 

クリスはぶっきらぼうに言うが、顔は嬉しそうにしている

 

「ごめんごめん、タイミングとか見計らってたらなかなか出てこれなくて」

「…3分経てばこっちの物っ!!」

 

調は耳のようなパーツから丸鋸付きのアームを展開し、ジードの首めがけ横に払う

しかし、リクもそれを察し、ジードスラッガーを外すと丸鋸をそれで防ぐ

鍔迫り合いに発展する…かと思いきや

 

「エメリウムブーストビーム!」

 

ノーモーションで額のビームランプからビームを放ち、アームを折ったのだ

調は思わず離れる

 

「そんな技も…!」

「私に任せるデス!」

 

調の後ろから切歌が鎌を振り下ろす

ジードはスラッガーで鎌を受け止めるとジードクローを発動し、その柄を切りつけた

させない、と言わんばかりに切歌はソリッドバーニングの腹に蹴りを入れるが……

 

「クゥゥゥッ…痛いデェェス!!?」

 

そう、ソリッドバーニングはロボットのように硬い装甲を持ってるので、下手に蹴ると骨が折れかねない

ジードはトンっと切歌の肩を押した

しかし、やはりウルトラマン

加減が難しかったのかマリアの元まで吹き飛ばされてしまう

 

「くっ、無茶苦茶デスよ…!」

「おかしい…いつもなら2分経ったら、胸のランプが光ってるのに…!」

「僕はこのサイズで変身する事で、10分くらいまで時間を伸ばせたんだ、ま、ゼロに教えてもらったんだけどね」

 

ジードは苦笑するように口元を手で抑える

 

刹那、声が響いた

 

「なるほどな、俺も覚えておこうか」

 

直後、マリア達の元に布装束の人物が現れる

 

「(あいつはさっきの!)」

「布装束の…!」

「てめえが黒幕か…!」

 

布装束の人物は答えることなく、呟く

とんでもない事を

 

「さすがウルトラマンジード…()()()父さんを倒しただけある」

「俺達の…?」

 

リクは訳がわからず聞き返す

すると布装束は頭のフードを外した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには朝倉リクと同じ顔があった

 

「なっ?!リク!?」

「(どういう事だ?!)」

「リクくんが…もう1人?」

 

当の本人は、声を出せないでいる

よく聞けば、少しドスがあるせいで分からないが、声もリクそっくりであった

 

 

「俺達は兄弟なんだよ、弟よ…」

「僕が…あなたの弟…!?」

 

すると、リク(?)は懐からライザーを取りだした

 

「これで…信じるか?」

 

リク(?)はライザーを起動し、予めセットされてる紫のカプセルを読み込んだ

 

《ウルトラマンダーク!カイザーベリアル!フュージョンライズ!!》

 

「壊すぜ世界…」

 

そして、その男は闇に呑まれ巨大化する

 

その姿は…

 

 

 

 

 

「紫の…ジード…!?」




【次回予告】

突然現れた僕の兄弟、紫のジード
僕は全力で戦うが、そいつは全てを上回る
一体何が目的なんだ…
そして、僕はマグニフィセントのカプセルを奪われてしまう
その力であいつがやったのは…!

次回、戦姫絶唱シンフォギアG 響くぜ!絶唱!!

【偽善、それとも綺麗事】

闇リク「これがお前の兄弟だ…」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。