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「神獣鏡をギアとして、人の身に纏わせたのですね」
操縦するマリアの横にマムが特殊な車椅子を転がし現れる
「マム! まだ寝てなきゃ!」
しかし、マムは続ける
「あれは、封印解除に不可欠なれど、人の心を惑わす力、あなたの差し金ですね! ドクター」
「フン。使い時に使ったまでのことですよ」
ウェルの言っていた来客の対応
それは即ち、未来の神鏡獣への適合化だった
「マリアが連れてきたあの子は融合症例第1号の級友らしいじゃないですか…」
マムが推察を固めた
「リディアンに通う生徒はシンフォギアへの適合が認められた装者候補たちつまりあなたのLiNKERによって、あの子は何もわからぬまま無理やりに……」
「ンッンッ〜…ちょっと違うかな?LiNKER使ってホイホイシンフォギアに適合出来れば誰も苦労はしませんよ、装者量産し放題です」
「ではどうやってあの子を…」
「愛!ですよ!」
「何故そこで愛ッ!?」
「LiNKERがこれ以上級友を戦わせたくないと願う想いを神獣鏡に繋げてくれたのですよッ!ヤバいくらい麗しいじゃないですか!!」
ウェルはケハハッと甲高い笑い声を上げる
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「どうして……」
助けたかった彼女が戦場にいる
信じたくないが見間違うはずもない
2課の全員がハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けていた
しかし、動き出した未来にクリスが反応した
「こういうのはあたしの仕事だ!」
クリスはボウガンで応戦し、未来はそれを避けながら反撃をする
「脳へのダイレクトフィードバックによって己の意志とは関係なくプログラムされたバトルパターンを実行!さすがは神獣鏡のシンフォギア。それを纏わせる僕のLiNKERも最高だ!」
戦闘の様子を見るウェルは歓喜の声をあげる
しかし、マムは快く思っていないようで苦言を呈する
「それでも…偽りの意志ではあの装者たちには届かない」
マリアも思うところがあるのか視線を逸らす
数発の弾丸が未来に当たり、そのまま体が曲がる
その様子を響は見ていられずひたすら謝罪する
(ごめん……ごめんね…)
それを察したのか、弦十郎は響の頭に手を乗せ、リクは手を握る
「師匠…リクくん…」
直後、クリスのはなったミサイルと共に未来が甲板に叩きつけられる
クリスが近付くと、瓦礫の上に未来は倒れていた
「今外してやるからな」
ギアに手をかけたその時だ
「女の子は優しく扱ってくださいね、乱暴にギアを引き剥がせば、接続された端末が脳を傷つけかねませんよ」
「っ!?」
突如響いたウェルの声と事実にクリスは手を引っ込めた
未来はその隙に動き出した
彼女は手に持つ武器を叩きつけようと振るう
クリスは後ろにさがりそれを避けるが、武器が突然展開した
「避けろ!雪音!」
展開した武器にエネルギーが溜まると、幾つものビームとなり放出された
閃光
クリスは間一髪カラダを反らせ、それを避けた
「なんだそのちょせぇの!」
だが未来は更に技を放つ、先程より大きな鏡が展開されそれは解き放たれる
流星
クリスだけなら避けられる
しかし後ろを見ると調の姿
(避けるわけにはいかねぇだろ!)
「だったらぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!!」
クリスは彼女の盾になるべく、リフレクターを発動させた
その盾は一応は弾かれる
だが何かが違う
クリスはそれを感じていた
「調!今のうちに逃げるデス!消し去られる前に!」
「何っ!?」
「(アイツまさか、敵も味方も関係なしか!?)」
クリスは自分に言い聞かせる
(イチイバルのリフレクターは月をも穿つ一撃をも偏光出来る… そいつがどんな聖遺物から作られたシンフォギアか知らないが、今更どんなのぶっこまれたって……)
なのに……
「なんで押されてんだよ!!」
「無垢にして苛烈。魔を退ける輝く力の奔流……これが、神鏡獣のシンフォギア…」
調は冷静に判断しているが、よく見ればリフレクターがどんどん分解されている
このままでは…
その時、巨大な剣がクリスの前に突き刺さる
一瞬とはいえ隙が出来た
「呆けない!」
その隙をついて、翼はクリスと調を掴み距離をとり始める
だが“流星”は追いかけてくる
翼は幾つも天ノ逆鱗を使い防ぐが、まるで溶かすように剣を貫いて3人を狙わんとする
(横に躱せば減速は免れない! その瞬間に巻き込まれる……!)
「(だったら道は1つだ!!)」
突如、天ノ逆鱗は3人の前に刺さった
「どん詰まり!?」
「喋っていると…!」
「《舌を噛むぜえぇぇぇ!!!》」
翼の声がゼロに切り替わると剣を滑り、上空へ舞い上がった
これにより“流星”は虚空の空を彩るに留まった