「前回のが、ゼロさんたちの戦いの裏であった俺達の戦いだ」
フィーネ
「私とあなたの時以上に苛烈な戦いよね〜」
マリア
「一体どんな事があったのかは気になるけど、それより今はあの子の所へ急がないと」
切歌
「大変デスよマリアぁぁ!」
調
「大変!超大変!」
マリア
「調の口調が壊れるなんてなにがあったの!?」
ジャグラー
「それが今回の話だ…」
「はぁ…はぁ…」
私はリク君を助けるため、遺跡の中を走った
そして、辿り着いたのは大きな球が中心にある吹き抜けた部屋
そこに、リクくんそっくりの男の人がいる
「貴方が…ウルトラマンフィーネ」
「立花…響か?」
「うん!立花響16歳!貴方とお話する為に来た!」
彼はそれを聞くとこちらを向いた
「話だ?」
「あなたのしたいこと、教えて…」
すると彼はゆっくり話し始めた
「かつて産み出されて捨てられた俺は思考した…なんでダメだったんだろうと…ひたすら泣いたよ…
だけど、結局は涙も枯れ果て、自分で動く事も出来なくなった時…名前も知らなかったトレギアが一人の女を連れてきた…
そして、そいつと魂ごと融合し俺はベリアルの息子として再誕した」
それが、ウルトラマンフィーネ…いや、もう一人のベリアルの息子の復活
「そこからトレギアは俺に事の顛末を伝えた…
ベリアルの死、そして俺の兄弟、ジードの事を…
初めて聞いた時からずっと…憎々しかったよ…
なんであんな奴が認められて俺はダメなのか…
そして俺は、認められる為に…ベリアルを超える…」
「超えるって…?」
するとフィーネはとんでもない事を口にした
「地球や宇宙を破壊するなんて生ぬるい、俺は…自分の力をオーバーロードして…並行宇宙まとめて吹き飛ばす…」
「そんな事したら…貴方も!」
「それでいい!最後に残るものなど何も無い…それこそが父を超える事だァァ!」
ふとフィーネが気付くと、響は泣いていた
「悲し過ぎるよ…そんなの…」
「悲しい…だと?」
「せっかく産まれたのに…この世界の楽しさを何も知れないで終わるなんて…」
普通に生きて、普通に遊び、普通に学び、普通にご飯を食べる
そんな当たり前を守ってきた響にとって、それらを知らない人がいる事が悲しかったのだ
「今からでも遅くないよ、私達と一緒に来て…一緒に生きようよ、きっとベリアルさんも許してくれるよ」
だが、この言葉はフィーネを怒らせた
「…お前に父さんの…何が分かる!!」
フィーネはフュージョンライズすると、響に向かって拳を振るう
響は腕を構えた
だがその腕は発砲音と共に止まる
「ぐっ!?」
「間に合いましたね!」
響が視線を向けると、拳銃を構えた緒川の姿があった
緒川は弾丸を使うことでフィーネに影縫いを施したのだ
しかし、フィーネは無理矢理影縫いを逃れた
「貴様ァ!」
「セレナを…!」
「返すデースっ!」
直後、フィーネの頭に女神ザババのふた振りが叩きつけられた
「ふんっ!痛くも痒くもない!」
フィーネは腕を振り、2人を吹き飛ばす
2人は壁に叩きつけられた
「がハッ!」
「うグッ!」
「蛇心抜刀斬!!」
ジャグラーも蛇心剣を振るうがフィーネのカラータイマーに傷を入れただけで、吹き飛ばされてしまった
「うがァっ!」
ジャグラーは魔人体から人間体へ戻ってしまった
「響君!」
「師匠!」
弦十郎が駆け寄るが、そこへフィーネの拳が振るわれた
「ふんっ!」
弦十郎は己の拳をぶつけた
一瞬押し止めたと思いきや、流石の弦十郎も吹き飛ばされていく
「グァァッ!?」
「あとはお前だ…」
隅に追い詰められた響は、まだ諦めずフィーネを見ていた
フィーネは腕を振り上げると、地面を叩いて響を落下させた
「うわぁぁぁっ!」
「響さん!」
「響君!!」
弦十郎と緒川の声も虚しく響き、調、切歌、ジャグラーも目を見開いた
「これで…邪魔するものは居ない…ふははっ!」
フィーネは高らかに声を上げる
しかし…直後、彼らは驚くものを目にする事になる
「あんっ?!」
「なんデスかっ…?!」
「あれって…」
「あの姿っ…!」
「…なんだとォっ!?」
「何故だ…何故お前がその姿に!?」