戦姫絶唱シンフォギア 響くぜ!絶唱!!   作:海空来

38 / 61
第14話 覚醒する英雄(ウルトラマン)の力【後編】

落下していく私は色んなことを考えた

 

こんな所で終わりなの

 

未来とまた流れ星見たかった

 

皆とまた笑いたかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど、やっぱり諦められない!

 

「ジーッとしてても…ドーにもならないから!!!」

 

すると制服のポケットから2つの光が飛び出した

それは、ウルトラマンさんとベリアルさんのウルトラカプセル

もう迷わない、諦めない、躊躇わない!!

 

【〜♪優勢2】

 

私は青く光るカプセルを起動させた

 

融合!

 

ウルトラマンさんの姿が現れれば、私はナックルにそれをはめ込み、紫のカプセルを起動させた

 

アイゴー!

 

続いて、ベリアルさんが現れたのを確認し、ナックルに填め込む

 

そして、了子さんから預かっていたジードライザーを起動させた

 

ヒアウィーゴー!

 

カプセルをスキャンして構える

 

フュージョンライズ!

 

決めるぜ!覚悟!

 

そう叫び、トリガーを引いた

 

私の体は光に包まれていく

 

「これが私の…フュージョンライズだ!

ジィィィィィーードッ!!!」

 

そして、大きくなった体を浮かせて、皆の元に舞い戻る

光が晴れた時、そこに居たのは皆の知るジードじゃなかった

 

デザインはそのままプリミティブ

だけど、赤い所はオレンジで女の子らしい体つきになってる

 

「何故だ…何故お前がその姿に!?」

 

私は名乗る

 

「私は…あなた達の末っ子!

もう一人の…ウルトラ()()ジードだ!」

 

 

だけど、調ちゃんと切歌ちゃんからツッコミが入る

 

「ウルトラマンと言うより…」

「ウルトラウーマンデスよね…」

「うぇぇっ!?せっかくかっこよく決めたのに…」

 

直後、フィーネからの攻撃を肩で受けてしまった

 

「痛っ!?」

「何が末っ子だ…俺が潰すぅ!!」

 

フィーネはこちらに向かってくる

落ち込んでる場合じゃない

 

「よしっ!」

 

【〜♪優勢1】

 

私だって戦いに関してはズブの素人ってわけじゃない

フィーネがこちらに伸ばす手を掴み、膝を叩き込んだ

一瞬苦しむような声を出すが、しっかり腕で防いでいた

そのままフィーネは私を突き飛ばし回し蹴りで応戦してくる

私はそれを腕で防ぐと、フィーネの土手っ腹にキックを叩き込む

それを受け、怯んだフィーネの胸に右ストレートをぶつけるとフィーネは後退した

 

「お前…どこでこんな力を…!」

「雷を喰らい…稲妻を握り潰すように…!!」

 

再び右ストレートを叩き込もうとした瞬間だった

 

「俺を攻撃すれば、彼女の命は消えゆくぞ…」

「っ!彼女って…セレナちゃん!?」

 

【〜♪劣勢2】

 

「レッキングデストロイ!」

 

フィーネはノーモーションで破壊光線を私に直撃させた

私は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる

 

「ぐはッ!」

「響さん!」

 

そして、そんな私を倒そうとフィーネが構えた時だった

フィーネの後ろに影が見え、影がフィーネの腕を掴む

 

「誰だっ…!??!??」

 

そして、フィーネは確かに呟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「父さん…!?」

 

確かにその目は、話に聞いていたベリアルさんとそっくりな目をしているが、頭には赤く光る一筋の光

筋骨隆々のムキムキの体は赤、黒、銀のカラー

そして胸に光る、輪っかのカラータイマー

 

オーブさんだ!

 

【〜♪サンダーブレスター】

 

「闇を抱いて…光となる!!」

 

オーブさんはフィーネを投げ飛ばした

 

「親父さんの代わりに…おしりペンペンだ!グルルァァァァッ!

 

凄まじいドスとエコーの聞いた声を上げながら突撃するオーブさんは、ヒーローの欠片も感じなかった

フィーネを再び持ち上げた

だけど、フィーネもタダじゃ終わらない

 

「借り物の力でぇぇぇ!」

 

蹴りでオーブさんの拘束から逃れると、オーブさんを殴る

さすがに本人の息子の力となるとオーブさんもきついのか、声を上げながら後退している

 

「やっぱり変身出来たわね…」

「融合症例1号…なの!?」

 

声が聞こえそちらを向くと、了子さんとマリアさんの姿が見える

 

「なんだあのジードは!?」

「まさかあのバカか!?」

 

翼さんクリスちゃんの声も聞こえた

 

「こんな所で…倒れてられない!」

 

私が立ち上がると、オーブさんとフィーネは光線をぶつけ合おうとしていた

 

「レッキング…デストロイぃッ!」

 

「ゼットシウムッ…光ぉぉぉぉぉう線ッ!!」

 

 

そして、ぶつかり合う光線は火花を起こし、私達を吹き飛ばす

 

「グッ!」

「グウォッ!!」

 

オーブさんはオーブオリジンに戻ってしまった

フィーネは立ち上がる

が、急によろけた

 

よく見るとカラータイマーが砕けて、黒い光が漏れ出している

 

「おい!奴のカラータイマーから中に入れ!」

 

ジャグラーさんの叫びに切歌ちゃんと調ちゃんは答える

 

「はい!」

「分かったデス!」

 

【〜♪Edge Works of Goddess ZABABA】

 

フィーネはそれに気付くと新たに怪獣を呼び出そうとエネルギーを貯め始めるが、響がフィーネの腕を掴む

 

「させない!」

 

続いてオーブももう片方の腕を固める

 

「邪魔だァ!!」

 

フィーネは暴れるががっちりロックが掛けられており、抜け出せない

 

「…皆が私達を助けてくれている、助けようと頑張ってくれている」

「なら、私達がセレナを助けられない道理はないデス!」

 

すると翼とクリスが何かを始めた

 

「乗りな!」

 

見ればそれは砲台、剣をカタパルトのようにして2人のための砲台を作っていたのだ

 

「ありがとうございます!」

「助かるデス!」

 

2人が乗ったのを確認すると噛み締めるようにクリスは願いを伝える

 

「…リクを…任せたっ…」

 

本当は自分が行きたい、だけど今の自分にはこれしか出来ないなら、全力でそれを成し遂げる

切歌と調は頷いた

暴れるフィーネはそれに気付くと、なんと目から光線を放つ

作業に集中していた3人は動けない

すると3人の人影が立ちはだかり光線を防ぐ

 

「呆けない!」

「あたし達が防ぐから!」

「早く準備をしなさい!」

 

そこには翼、マリア、フィーネの姿があった

なおも放たれる光線

響とオーブもそれを止めようとするが、片手を離してしまおうものなら力負けしてしまう

 

「はァァァっ!!」

 

その均衡を破ったのは弦十郎だ

彼は飛び上がるとフィーネの顔面を殴ったのだ

それに驚いたフィーネは顔を動かされ、光線を止めてしまう

さらに、そんなフィーネの影に緒川が影縫いを施す

 

「今です!」

 

「行ってこい!お前らァァ!」

 

クリスが引き金を引き、剣ごとフィーネへ向かっていく

 

「〜♪警告メロディー死神を呼ぶ 絶望の夢Death13

レクイエムより鋭利なエレジー 恐怖へようこそ」

「〜♪ DNAを教育してく エラー混じりのリアリズム

人形のようにお辞儀するだけ モノクロの牢獄」

 

飛び出した剣はフィーネの体を貫くには至らぬが、ぶつかった衝撃を利用し、切歌と調は飛び出す

そして、カラータイマーを切り裂き、隙間から中へ飛び込む

 

「グゥゥッ!」

 

2人が中に入ったフィーネは胸を抑えて苦しみ出す

切歌と調は中に入ると、ひたすら突き進み続けた

 

「セレナぁぁ!」

「居たら返事するデス!!」

 

「っ…2人とも!ここだよ!」

「暁さん!月読さん!」

 

忘れるはずのない声を聞き、2人は走る

そこに、球体のバリアに閉じ込められたセレナとリクの姿があった

 

「セレナ…ほんとに!」

「ほんとにセレナデスっ…ほんとうの!」

 

3人はバリア越しに再会を喜び、涙をこぼす

だが、リクが2人を急かす

 

「急いで、このバリアが僕達のエネルギーを吸いつくそうとしてる…僕は良いけど、セレナちゃんが…!」

「なんデスと!」

「わかった…離れてて!」

 

リクとセレナが離れると切歌と調が手を繋ぎ、歌を重ねた

 

「「〜♪重ね合ったこの手は⋯

絶対離さない⋯」」

 

2人のフォニックゲインが共鳴しあい、絶唱に勝るとも劣らぬ力となる

 

「〜いますぐにjust saw now

痛む間もなく 切り刻んで」

「〜だからそんな⋯

世界は⋯伐り刻んで」

「「〜あげましょう!」」

 

2人は巨大化した鋸や鎌をバリアに叩きつける

 

「〜信じ合って 繋がる」

「〜誰かを守る為にも」

「「〜真の強さを!「勇気」と信じてく!そう!」」

「〜紡ぐ手」 「〜紡ぐTales」

「〜きっと きっとまだ」 「〜忘れかけた 笑顔だけど」

「「〜大丈夫 まだ飛べる」よ」

「〜輝いた」

「〜輝く」

「〜絆だよ さぁ空に」

「〜絆抱きしめ!」

 

「「〜調べ歌おう〜!」」

 

だんだんバリアに傷が入り、遂に切歌の一撃でヒビが入った

 

「これで!マストダァァーイ!」

 

切歌、渾身の一撃がバリアを砕いた

 

「やった!」

「ありがとうございます!暁さん!月読さん!」

「礼は後デス!」

「来て!」

 

切歌がセレナを背負い、調の後ろにリクが乗り込み一心不乱に外を目指す

 

「あ、待って!調ちゃんあっち!」

「えっ…あ」

 

すると調は方向転換した

 

「調!どこ行くデスか!?」

 

調が向かった先にはギガファイナライザーが浮かんでいた

リクがそれを掴んだのを確認すると、今度こそ外へ飛び出した

 

「デースっ!」

「んっ!」

 

それを確認したオーブと響はフィーネを殴って吹き飛ばした

 

「でぇやぁあっ!」

「スゥアアアアッ!」

「うおっ!?」

 

フィーネは壁にぶつかり膝を着いた

 

地上に降り立つと、セレナは周りを見渡す

 

「セレナ!!」

「マリア姉さん!」

 

2人は駆け寄り合い、ぎゅっとお互いを抱きしめた

 

「セレナ…良かった…ほんとに!」

「マリア姉さん…ガイさんと…リクさんのお陰だよ…!」

「朝倉リクの?」

「私が苦しい時にウルトラマンとしてのエネルギーを分け与えてくれたの…!」

 

マリアはリクの方をむく

 

「ほんとにありがとう…私はあんな酷いことをしたのに…セレナの為に…」

「いやぁ…はは、おっと?」

 

【〜♪放課後の茜色】

 

照れ隠しするようなリクが突然よろける

背中を見ると、クリスが顔を埋めて抱きしめていた

 

「…ただいま」

「心配かけんな…リクの…リクっ…のっ…バカァァっ!」

 

限界が来たのかクリスは思い切り泣きじゃくる

リクはそんなクリスを1度離して、正面から受け止める

 

「あの子はクリスを選んだのね…」

「ええ…当然の結果とは思います」

「…泣いてるの?翼ちゃん?」

「…多少は…悔しいと思います」

 

了子の問いかけに、翼は気丈に答えたら

その目の涙を拭いながら

 

オォォマァァァエェェェルァァァァァッ!

 

フィーネの凄まじい声が響く

 

「絶対に許さない…!!」

「それは僕のセリフだ…」

 

リクはフィーネの前に立つ

 

「…最後の戦いだ…!」

 

 

 




【次回予告】
マリア
「ジードと戦うフィーネは、持っていたカプセルから、彼の兄弟を復活させる」
調
「リクさんはいつも私達を助けてくれた…」
切歌
「今度は私達が助ける番なのデス!」
クリス
「待ってろよリク、今向かうからな!」

セレナ
「次回!戦姫絶唱シンフォギアG 響くぜ!絶唱!!」

【兄弟、決戦】

了子
「深まる闇の中、希望の光灯らず
然れど、歌を希望と心繋ぐとき、巨人の力は与えられん」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。