戦姫絶唱シンフォギア 響くぜ!絶唱!!   作:海空来

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第16話 星が音楽となったかの日、新たな世界 信じ続ける 【前編】

「っ…ぐっ…」

 

ソラは生きていた

ボロボロになり、倒れた体を起こしたそこには、先程自分自身の存在を証明して見せた忌むべき末っ子と、その仲間の姿があった

 

「何故…勝てない…父を認めさせようと…越えようとする事が…間違っているとでも……」

 

それに応えたのはマリアだ

 

「貴方の目的、世界を破壊する事は、ただの逃げよ」

「逃げ…だと!?」

「貴方は父を越えようと世界を破壊する事を選んだつもりかもしれない、けど本当は、越えられそうにないから世界を破壊する事で、その自分自身に課した執念から逃れようとしていたに過ぎない」

「それはっ…くっ…」

 

ソラは言い返せなかった

彼は、自分自身を殺そうと思えば殺せた父に恐怖を感じていたのだ

 

「それに比べ、ジードは…朝倉リクは、真っ向から父親と戦い、自分自身の運命を塗り替えた…そんな彼に、運命から逃げようとする貴方が勝てる筈が無いのよ」

 

彼は俯いた

そんなソラにリクが話しかける

 

「僕達は確かにベリアルの息子だ、だけどこの体は、魂は、僕やソラのものだ…ベリアルの呪縛に…囚われなくてもいいんだ、兄さん」

 

ソラはハッとジードを見る

 

「まさか…貴様が最後に加減したのは……」

 

ソラが変身解除に留まっている理由

それはリクがある願いから、最後の一撃を加減したからだ

ジードはゆっくり頷いた

 

「貴方にはもっと色んな世界を見て欲しい、そして生きて欲しい…だって、これでも兄弟なんだから…」

 

ソラはマリアの方(フォトンナイト)を見る

 

「兄弟とは…こういうものなのか…?」

 

マリアは、フッと微笑み答える

 

「えぇ、お兄さんやお姉さんは、弟や妹を守るものだし」

 

セレナがそれに続く

 

「妹や弟だって、お兄さんやお姉さんを助けます!」

「そういうものなのよ、兄弟や姉妹って言うのはね」

 

ソラは俯いたまま何も答えなかった

その直後だ

グラグラと地面が揺れ始めた

 

「なんだ…?!」

 

しばらく揺れると突然地面が盛り上がり、一体の怪物が姿を現した

 

「あれは!」

「まさか!ネフィリム!」

「デスか!?」

 

FIS組は一足先にその姿の正体を見抜いた

 

「まさか…あの時の自立型完全聖遺物なのか!?」

「にしては張り切りすぎだ!」

「とにかくみんな離れるんだ!」

 

ジード達、そしてオーブ達は一斉に飛び立つ

そこへ、響から連絡が入った

 

「皆さん!」

「響?!これは一体!」

「ごめんなさい!一足遅くて、ウェル博士がネフィリムをフロンティアから切り離したんです!」

 

制御を手放したことで、ネフィリムは自分の本能、“暴食”を始めた

だが喰らい始めたフロンティアのエネルギーはネフィリムでは溜め込めない

それを糧にしたネフィリムは暴走し、1兆度の日を放つ爆弾のようになるのだ

事実、現れたネフィリムは全身がマグマのように煮えたぎっていた

 

弦十郎達はウェルを連れて、船へと帰還を急いでいた

その最中、ある姿を見つけ、車を停める

ソラだ

 

「一緒に来て、生きるのを諦めないで」

「…お前…」

 

ソラは差し出された響の手を取り車に乗り込んだ

 

───────────────────

 

フロンティアが浮上していたこともあり、決戦の舞台は成層圏となった

 

「1兆度くらい!」

「ゼットンの野郎で慣れてんだよ!!」

「防人の務めとして!」

「世界を終わらせたりしない!」

「私達の世界を…守ってみせます!」

 

オーブトリニティとゼロビヨンド、フォトンナイトは並び立つと、一斉に光線を放ちネフィリムを撃破しようとした

 

「バルキーコーラス!」

「トリニティウムシュート!!」

「「ナイトストリィーム!」」

 

しかし、そのエネルギーはネフィリムに取り込まれ…否

 

「グァァ!?!」

「ウォオッ!?」

「ぬぁぁあっ!?」

「うわぁぁぁっ!?」

「キャァァァッ!」

 

ゼロビヨンドとオーブトリニティ、フォトンナイトは急激にエネルギーを吸い込まれ、一気にカラータイマーを点滅させ始めた

 

 

「あいつ…エネルギーを吸い込んでる!」

「それでもデス!」

 

切歌と調はお互いに武器を作り出し、必殺技を繰り出す

 

「物理攻撃ならどうデス!マジカルトライデントスラッシュゥ!」

「一番痛いのあげる!メビュームギガ光輪!」

 

彼女達はすれ違いざまにネフィリムを切り付ける

しかし、なんと武器は消失しエネルギーを吸われてしまった

 

「キャァァァッ!」

「うわぁぁっ!」

 

2人もカラータイマーを鳴らしてしまう

 

「もう一度、ジードプルーフで!」

「馬鹿!いくらお前の変身時間が無制限でも無茶だ!」

 

必殺技を放とうとするリクをクリスは必死で止めた

しかし、このままではネフィリムは臨界点に到達し、地球を蒸発させてしまう

だがクリスは諦めたわけではない

彼女はソロモンの杖を召喚すると、バビロニアの宝物庫を開いた

 

「そうか…ネフィリムをあの中に閉じ込めれば」

「地球も守って、ノイズも消せる!」

 

しかし…

 

「うぅ…ウルトラマンのエネルギーでも…無理なのか…!!!」

 

バビロニアの入口は開いたが、ネフィリムを入れるにはおおよそ足りない

ロイヤルメガマスターもカラータイマーを鳴らし始めた

だがただ見ているネフィリムではなかった

ネフィリムはクリスが踏ん張っている様子を見ると、その大きな手で彼女を叩いた

 

「なっ!!うわぁぁっ!」

「クリス!!っ!」

 

リクはクリスが叩かれた事で手を離れた、ソロモンの杖を掴む

幸いクリスは皆の元に吹き飛ばされた為無事だった

だが、それを見て安堵したのも束の間、ネフィリムはジードを狙って手を伸ばしていた

 

「まずい!」

 

ウルティメイトファイナルを守ろうと、ジードの他の形態達が光線を一斉に放った

しかし、彼らも吸い込まれ、リクの手元にカプセルが戻った

 

「みんな!」

 

リクは、咄嗟にギガファイナライザーを構え、エネルギーを吸われないであろう必殺技を選択して放った

 

「クレッセントファイナルジィードッ!」

 

ギガファイナライザーからグルグル回るエネルギーが放たれ、自分に迫るネフィリムの手に当たった

しかし、ネフィリムは怯むことは無い

それどころか、手から触手を伸ばし、ウルティメイトファイナルを絡め取ってしまった

 

「うわっ!この!」

「リク!」

 

皆も動こうと必死だが、エネルギーの消耗が激しい

そのままウルティメイトファイナルは引き寄せられていく

皆が絶望に打ちひしがれる

その時だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Balwisyall Nescell gungnir tron…

 

その瞬間、ウルティメイトファイナルの姿はウルティメイトガングニールへと切り替わり、ネフィリムの触手から逃れ、その手を蹴飛ばした

 

「これは…」

「生きるのを諦めないで、リク君!」

 

【〜♪ウルティメイトファイナル】

 

インナースペースで、リクの後ろから響が声をかけた

少しして、クリス達がウルティメイトガングニールの元へ集まる

クリスは声を荒らげた

 

「おい!せっかくお前とリクの中からガングニールが消えたのに…これじゃ元の木阿弥じゃねぇか…」

「それに関しては心配ご無用!」

 

響が伝えた時、了子から通信が入った

 

「響ちゃんとリクがあのレベルで融合してしまったのは、制御を受けてないガングニールと融合したからよ

だからペンダントで制御を受けたガングニールならウルティメイトガングニールになっても危険は無いわ」

「でも、なんでさっき、ネフィリムを攻撃してもなんともなかったの?」

 

そう、リクは咄嗟にネフィリムの手を蹴ったがエネルギーが吸われた様子は無かった

それに関して、了子は答える

 

「そう、シンフォギアのフォニックゲイン、そしてウルトラマンの光のエネルギー、それらは組み合わせる事でとんでもない数値を叩き出す、ネフィリムにも吸えないくらいにね」

「別世界のエネルギーと組み合わせることで…」

「もっと強力なエネルギーに…」

 

ガイとゼロが呟いた

まさか自分達のエネルギーを組み合わせられるとは思っていなかったが故だ

 

「だからこそ、それが切り札よ、リクと響ちゃんの事象を再現する為にエクスドライブを発動して、ウルトラマンと融合すれば、それがネフィリムをバビロニアに押し込む道しるべになるわ」

「そうすれば、バビロニアはもっと大きく開ける!」

「しかし、エクスドライブも奇跡により顕現した力、その為に必要なエネルギーは…」

 

そこへ更なる通信

 

「こちらにあります」

「マム!」

「ナスターシャ!無事だったか…」

「いえ…もう私の命も長くありません…1度だけしか言いませんからよく聞きなさい!」

 

全員が静かになる

 

「月遺跡を再起動させる為のフォニックゲイン、これらの1部をあなた達に向けます、これは…世界中の想いでもあります、エクスドライブの発動も可能でしょう」

 

ナスターシャはこれを伝えると、1人ずつ想いを伝えた

 

「ガイ、彼女達が困っていたら、力になってあげてください」

「もちろんだ」

 

「切歌、貴方の太陽のように皆を包む強さで皆を守るのです」

「マム…分かったデス…!」

 

「調、貴方の月のような優しい光で、皆を救いなさい」

「…はいっ…」

 

「セレナ、貴方とまた会えて良かった、眠っていた分、しっかり学びなさい」

「マムっ…」

 

「そしてマリア…」

「…マム…」

「貴方には苦しい思いをさせてしまいました、こんな私を許してください…そして、歌で世界を一つにするのです、それが貴方に課せられた使命…」

「…OKマムっ…!」

 

そしてナスターシャは震える声で叫ぶ

 

「…生きなさい!生きて!その歌を響かせるのです!」

 

 

「「「「はいっ!!」」」」

 

 

全員の返事を確認すると、ナスターシャはコンソールを操作した

 

「さぁ!行きますよ!!」

 

直後、月遺跡再起動の為動いていたエネルギーが装者達に向けられた

 

その時、もうひとつの奇跡が起こる

セレナに眠るエネルギーが分離し、マリアの持つペンダントに封じ込められた

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Seilien coffin airget-lamh tron(望み掴んだ力と誇り咲く笑顔)

 

Seilien coffin airget-lamh tron(望まぬ力と寂しい笑顔)

 

【〜♪始まりの(バベル)

 

響達はエネルギーバリアの中に居た

ウルトラマンとしての姿は既に解かれ、マリアとセレナを覗いてギアを纏っている

ゼロビヨンドはゼロへ、リクとガイも変身が解けていた

 

「調がいる、切歌もいる、マムもいる、セレナもいる…みんながいるなら、これくらいの奇跡…安いもの!」

 

響達は歌う中、元々は敵として向かい合ったみんなと手を繋ぎ始めた

 

 

ゼロはまず翼と手を繋ぐ

翼は調に手を差し出す

 

「惹かれ合う音色に理由なんていらない…」

「っ…」

 

躊躇いながらも調は手を掴む

 

「ほら、切歌」

「はいデス!」

 

ガイと切歌が手を繋ぐ

 

「あたしも付ける薬がないな…」

 

呆れながら手を差し出すクリスに切歌も答え、手を繋ぐ

 

「それはお互い様デスよ」

「だな、ほら、リク」

「うん…!」

 

クリスとリクも手を繋ぐ

 

「調ちゃん!リク君!」

 

響の声を合図に、調とリクは響と手を繋いだ

そして、調は告げる

 

「あなたのやってる事、偽善でないと信じたい、だから近くで見せて、あなたの言う人助け、私たちに」

 

響は深く頷いた

 

「これは、私たちの束ねたこの歌は…70億の…絶唱だァァ!!!」

 

響が叫ぶと虹色の渦の中で装者達は白をベースに自分達のメインカラーを差し色とした奇跡(エクスドライブ)を発動する

 

「よし!」

「エクスドライブが発動だ!」

「っ…これは?」

 

まだエネルギーバリアの中に居るガイは突如浮かび上がった2枚のカードを手にした

リクとゼロの前にも、2本のカプセルが浮かぶ

 

それらは光を弾くと、装者達のギアの力が篭ったアイテムとなった

 

【〜♪Vitalization -Aufwachen Form-】

 

「行こう…ゼロ!ガイさん!」

「おうよ!」

「任せな!」

 

ガイは1枚ずつカードを読み込む

 

イガリマ!

 

シュルシャガナ!

 

シンフォニーフュージョン!

 

 

続いてゼロもカプセルを読み込んだ

 

 

天羽々斬!

 

アガートラーム!

 

 

ネオ・シンフォニーライズ!

 

 

そして、リクも…

 

ガングニール!

 

イチイバル!

 

シンフォニーエボリューション!!

 

 

ガイ

「ザババの二振り、お借りします!」

 

ゼロ

「不死鳥の歌姫に限界はねぇ!」

 

リク

「紡ぐぜ!共振!」

 

 

彼らがトリガーを引けば、装者達はウルトラマンの中へ消える

それを見届けたナスターシャは、最後の操作を完了させる

 

「フォニックゲイン…照射継続…ガハッ!」

 

コンソールに吐血がかかろうと関係ない、全ては罪を背負わせてしまった子達の未来のために

 

「月遺跡、バラルの呪詛。管制装置の再起動確認…月起動、アジャスト…開始…」

 

そしてナスターシャは地球を見てつぶやく

 

「星が…音楽となって…私は…新たな世界を…信じます…」

 

彼女は倒れた

直後、ジャグラーが飛び込んだ

 

「っ…おい!ナスターシャ!!おいっ!!」

 

ジャグラーは抱えて叫ぶが反応はない

彼女は、使命をまっとうしたのだ

 

 

次は…彼女達だ

 

 

─ お願い 聴かせて…

僕はここにいるから

生まれたままの感情を隠さないで

惹かれ合う音色に 理由なんていらない

熱き想い 天を貫けtrue song ─

 

3つの光が弾け飛び、新たなウルトラマンが誕生する!

 

ガイ・切歌・調

「ウルトラマンオーブトリニティ!

シンフォニーザババ!!」

 

ゼロ・翼・マリア・セレナ

「ウルトラマンゼロビヨンド!

シンフォニーイノセントフェニックス!!」

 

リク・響・クリス

「ウルトラマンジード!

シンフォニーガングニールイチイバル!!!」

 

この三体の巨人の登場は皆を心躍らせる

オーブはオーブトリニテイのカラーに緑とピンクが追加され、イガリマやシュルシャガナのようなパーツを纏っている

ゼロビヨンドは紫の場所が一部、青と白になっており、その背中には不死鳥のごとき美しき羽を纏っている

そして2人はイガリマの鎌、そして天羽々斬の剣を持っていた

ジードはウルティメイトファイナルにガングニールの拳、イチイバルの羽が追加されている

さらに、青い目がそれぞれ、黄色と赤のオッドアイとなっていた

そして、3人のカラータイマーもコンバーターのようなパーツが付いて、シンフォギアと一体になっている事を色濃く表していた

 

リク

「今度こそ…決めよう!」

クリス

「ったりめーだ!まずは…バビロニア!フルオープンだぁ!!」

 

まずはジードがソロモンの杖を使い、再びバビロニアの入口を開く

先程とは打って変わり、ネフィリムを容易く飲み込める大きさのものが開いた

 

「よし、皆で力を合わせ、ネフィリムを押し込むぞ!」

「はいっ!」

 

─ いつからだろう? 呼吸するように

どうしてだろう? 君を求める

壊れた心疼き出す 叫び出すstart it up!

溢れ過ぎた情報(ノイズ)はいつも

真実(リアル)を遠ざけ嘲笑う

望む程にすり抜ける光眩しすぎて… ─

 

三体の戦士はネフィリムへ飛び込み、その拳で、剣で、鎌で、ネフィリムを押し込んでいく

そして、バビロニアの宝物庫へ消えていく

 

未来

「響…!」

 

2課の潜水艦で共に脱出していた未来は、親友の名を呼ぶ

悲観からでは無い、必ず帰ってくると信じて

 

ネフィリムを押し込んだ3人は中の様子に絶句する

 

ガイ

「こんなに大量に…」

マリア

「これが全て…」

クリス

「人が人を殺す為に生まれた汚点…」

 

するとノイズはワラワラと3人のウルトラマンの元へと集まり始めた

 

切歌

「簡単に返してくれなさそうデスね…」

調

「だったら切り刻むだけ」

セレナ

「必ず生きて帰ります!」

ゼロ

「あたりめぇだ…行くぜ!!」

 

─ virtualー安らぎー守る為に孤独選ぶより

一人では知ることのない

手の温もり感じたいから ─

 

3人はそれぞれ、ノイズへ向かっていく

 

ガイ

「行くぞ!切歌!調!」

切歌

「はいデス!」

調

「いつでも!」

 

ガイはオーブスラッシャーを取りだし、皆で必殺技を叫ぶ

 

ガイ・切歌・調

「切断・終式!トリニティウム光輪!!」

 

オーブはオーブスラッシャーから創り出した光輪を、鎌でフルスイングして打ち出した

その斬撃は、多くのノイズを切り裂き、爆発の軌道を描く

 

─ 君だけに捧ぐ 愛ーいのちーの旋律

美しい虹を描く 永久への序章

この胸の誓いは誰にも奪えない

飛び立とう 声を重ねて

空が待っているから ─

 

ゼロ

「俺達も続くぜ!」

マリア

「ついてきなさい!」

「マリアこそ!」

セレナ

「行きます!」

 

ゼロは天羽々斬を振り、クアトロスラッガーを放つとエネルギーをチャージし、スラッガーに向けて一気に振り抜いた

 

ゼロ・翼・マリア・セレナ

「一閃!ホリゾンスラッガー!」

 

天羽々斬の一閃は、飛び回るスラッガーに跳ね返り、その軌道上にいるノイズを取りこぼすことなく切り崩していく

 

リク

「ギガファイナライザァァー!」

 

リクの叫びに答えるように、ギガファイナライザーが手元にあらわれ、それを掴む

 

「行くよ!リク君!クリスちゃん!」

クリス

「タイミング合わせろよっ!」

 

まずはクリスが使うボウガンが呼び出され、そこにギガファイナライザーをセットした

ジードはギガスラストをそのまま空中で放ち、球体を生み出した

そして拳を構え、一気に殴り付ける

 

リク・響・クリス

「我流!ギガツェッペリンスラスト!!」

 

殴り付けた球体はクラスタ爆弾のように爆散し、周りのノイズを消し飛ばす

 

ある程度戦った3人は、再びソロモンの杖を使い、出口を生み出しそこへ向かう

 

だがその前に、ネフィリムが立ち塞がった

 

クリス

「迂回路はなさそうだ」

「ならば、行く道は一つ」

「手を繋ごう!」

 

ジード、ゼロ、オーブが手を繋ぎ、インナースペースで皆が手を繋ぐ

マリアとセレナは直前、アームドギアである剣を召喚し手を繋いだ

 

セレナ

「この手は…」

マリア

「簡単には話さない!」

 

マリアと、手を繋いだ響が腕を掲げると先程の剣が、皆を纏い力を与える

 

響・マリア

「最速で最短で真っ直ぐに!!」

 

直後、響、マリアのギアが外れ、ウルトラマンをも覆う巨大な拳へと変形した

その拳は、大回転しながらネフィリムへ飛び込んでいく

ネフィリムも触手で抵抗するが…

 

全員

「一直線にぃぃぃぃぃぃぃぃぃいっ!!!!!!」

 

 

─Vitalization─

 

ネフィリムは貫かれ、皆は海岸沿いの砂浜に激突した

 

あとはソロモンの杖を使い、ゲートを閉じるだけだが…

 

この技の反動の為か、とっくにウルトラマンとしての変身は解け、装者達も動く事が出来ない

 

─ 寂しさは優しさへ

傷痕は強い絆結ぶ証になる ─

 

マリア

「すぐにゲートを閉じなければ…ネフィリムの爆発が…」

 

だがそれを否定するものが5人…

 

クリス

「まだだ…」

ゼロ

「まだ…終わらねぇ…」

「心強い仲間は…他にも…」

マリア

「…仲間?」

リク

「戦えなくても…僕達を信じてくれている…」

「私の…親友だよ」

 

響が見るとそこには2課の潜水艦から飛び出し、こちらへ走ってくる小日向未来の姿があった

 

─君だけに捧ぐ (いのち)の旋律

美しい虹を描く 永久への序章

この胸の希望(うた)に終わりはない

飛び立とう 声を重ねて

空が待っているから

今、すべてを解き放とう─

 

未来

『ギアだけが戦う力じゃないって、響が教えてくれた! 私だって戦うんだ!』

 

決意を込めた未来はソロモンの杖を手にする

しかし使い方を知らない彼女は一か八かと、それをゲートに向かって投げ飛ばした

 

未来

「おねがい!閉じてぇぇ!!」

 

ソロモンの杖は一直線にゲートへ向かっていた

 

未来

『もう響が、誰もが戦わなくていいような…世界にぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!』

 

だがネフィリムは最後のあがきか、触手を8人に向け伸ばした

今絡め取られると二度と帰れないどころか、地球に被害が出てしまう

だが疲労から皆は動けない

絶対絶命…!

その時…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の弟とその仲間を巻き込むな!」

 

触手を掴む大きな手が皆を守った

それを皆は知っている

 

リク

「ソラ!?なんで…!」

 

こちらを向いたジードそっくりの顔は、心做しか笑っているようだった

 

ソラ

「兄は弟を守るものなんだろう…はぁっ!」

 

ソラは触手を絡め取ると、ゲートへ飛び立った

 

リク

「そんなっ!ソラ!」

 

ソラ

「俺はあまりにも罪を犯しすぎた、せめての罪滅ぼしだ!お前が…世界を一つにする世界を、ベリアルと見守る!成し遂げろ!リクっ!!」

 

 

ソロモンの杖とほぼ同時に、ソラはゲートへ飛び込んだ

刹那、空が黒く濁り、ネフィリムがバビロニアの宝物庫で爆発した事を現した

 

 

 

 

 

 

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