その夜、クリスの家ではお菓子がズラっと並び、今はクリスとリク、響がジュースを運んでいる
リク
「はい、ここ置いとくよ」
創世
「さんきゅーリッキー」
弓美
「いやぁにしてもアニメかってくらい罪な男だね」
リクとクリスは顔を赤くしつつ、不機嫌そうな顔を浮かべる
響や未来達は事情を既に知ってるのであまり反応はないが、3人の矢継ぎ早の質問がすごい
詩織
「まさか、御二方がお付き合いを始めてるとは思いませんでした」
創世
「ねねっ、いつから付き合ってるの?」
詩織
「きっかけはどちらからなのですか?」
創世
「さっきキスしてたけどよくやってるの?」
弓美
「もう口と口でもしちゃったり!?」
リク
「もう、そんな事はいいじゃんか…」
クリス
「そうだよ……そんなことより…なんであたしんちなんだよ…」
クリスがジュースを運びながら問いかけた
弓美
「ロンドンとの時差は約8時間!」
詩織
「こんな時間ともなりますと…」
創世
「チャリティーロックフェスの中継を皆で楽しむにはこうするしかないわけでして……」
響
「まぁ、頼れる先輩ってことで!それに、やっと自分の夢を追いかけられるようになった翼さんのステージだよ?」
クリスはそれを聞くと、少しだが、表情は穏やかになった
クリス
「皆で応援、しない訳にはいかないよな」
未来
「そして、もう一人…」
調
「マリア…!」
切歌
「歌姫のコラボユニット、復活デス!」
セレナ
「頑張って、マリア姉さん…!」
セレナは祈るように手を握る
リクはクリスの隣に座りこんだ
すると、隣に居た創世がそっとリクの事を押してクリスと密着させた
リク
「あっ…//」
クリス
「っ…//」
弓美
「ん〜っ初々しい〜♪」
そうこうしてるうちに、チャリティーライブの配信が始まった
【〜♪星天ギャラクシィクロス】
作者
「ここのライブシーンを書き出す語彙力がないので割愛致します
YouTubeに公式からあがっているのでよかったら見てください
とても綺麗な映像で感動すると思います」
ライブが終わり、翼とマリアはそれぞれ大歓声の客席に両手を振って応える
その映像は、彼女達の元に届いた
リク
「翼さんもマリアさんも、すごく楽しそうに歌えてた…」
セレナ
「はいっ、少し不安だったけど、よかったです!」
弓美
「あーはははは!!こんな二人と一緒に友達が世界を救ったなんて、まるでアニメだね!」
響
「あ、うん、ホントだよ…」
響は若干の苦笑いを浮かべつつ答えた
───ロンドン チャリティーライブ会場────
マリアが昇降機で降りた場所には2人の黒服の男がいた
黒服一
「任務、ご苦労さまです」
マリア
「アイドルの監視程ではないわ」
マリアは皮肉とも取れる本音を口にする
黒服一
「監視ではなく警護です、世界を守った英雄を狙う輩も少なくはないので」
それだけ話すと3人は控え室へと向かう
───再び日本────
マリアの家族である3人は少しだけ沈んだ表情をしていた
切歌
「月の落下とフロンティアに関する事件を収束させるため、マリアは生贄にされてしまったデス…」
調
「大人たちの体裁を守るためにアイドルを…文字通り偶像を強いられるなんて…」
セレナ
「そんなことない…そう言いたくても言えない自分が…すごくもどかしいです…」
だが…
リク
「そうでも無いと思うよ」
切歌、調、セレナ
「えっ?」
リク
「上手く言えないけど、マリアさんは望んでアイドルになったんだと思う…じゃなきゃ、あんなに楽しそうに歌えないでしょ?」
未来がそれに同調する
未来
「うん、それにマリアさんが守っているのは、皆が笑っていられる日常なんだと思う」
切歌達が周りを見渡すと、そこにはとびきりの笑顔の弓美、詩織、創世の姿がある
そんな日常を守りたい
その為にマリアはアイドルの道を選んだのだ
切歌
「そうデスよね…!」
調
「だからこそ、私たちがマリアを応援しないと」
セレナ
「そうですね、応援し続けましょう!」
その時だった
響、クリス、そしてリクの装填ナックルに通信が入った
響
「はい!」
クリス
「どうかしたか?」
了子
「翼ちゃんのライブを楽しんでるとこだろうけど、応援要請よ」
弦十郎
「第7区域に大規模な火災が発生、消防活動が困難だそうだ、リク君、何か水の力を使えたりはするか?」
リク
「おそらくアクロスマッシャーならいけると思います」
弦十郎
「よし、迎えのヘリを寄越す、頼むぞ」
響
「はい!すぐ向かいます!」
通話を切った響は未来が不安そうな目でこちらを見てることに気付いた
それを安心させるように響は笑う
響
「大丈夫!人助けだから!」
調
「私たちも!」
切歌
「手伝うデス!」
切歌と調も立ち上がるが、それをセレナが止める
セレナ
「お二人のリンカーはまだ出来ていないんですよ!私が許しません!」
クリス
「そういうこった、2人がバカしないように抑えてくれ」
調と切歌はふくれっ面をうかべるが、リクは2人の頭を撫でた
リク
「大丈夫、手伝いたいって気持ちだけ受け取っておくよ、今日は先輩達にカッコつけさせて?」
切歌
「リクお兄ちゃん…わかったデス」
調
「気をつけて…」
リクは頷くと置いてあったジャケットを羽織り、クリス達と外へ向かった
弓美
「リク…お兄ちゃん?」
切歌
「あっ…」
再び、波乱の予感である
───ロンドン────
マネキンがズラっと並ぶ場所を歩くマリアと黒服達
しばらく歩いている彼女達をガラスのような目が見つめていた
そして一筋の風
ここは密閉されている
ドアが開かねば風など吹かない
3人は構える
マリア
「風…誰かいるの!?」
??
「司法取引と情報操作によって仕立て上げられた、フロンティア事変の汚れた英雄マリア・カデンツァヴナ・イヴ」
マリア
「何者だ!」
謎の声は反響していて、場所が絞りこめない
すると、突然女性型マネキンの一体が動きだし、黒服の体に組み付いて……
そのまま口を当てた
男は驚くがそれ以上に何故か急激に老化したように衰弱していく
黒服B
「離れろ!」
黒服Bは銃を構えるが、女性型マネキンは黒服Aを滑り落とす
黒服Bは躊躇わず銃を放った
すると突如風が舞い起こり、弾丸の軌道が変わり黒服Bの頭へ命中してしまった
マネキンはフラメンコダンサーのようなポーズでマリアへ向かい合う
??
「纏うべきシンフォギアを持たぬお前に用はない…」
マネキンはその手の剣をマリアへ振るう
マリアはその身体能力を存分に活かして交わし続け、一瞬の隙を突いて延髄へ翼の逆羅刹のように蹴りを叩き込む
マネキンはギョロっと目を白くするが、すぐにマリアを天井の方へ放り投げた
マリア
「しまった!?」
空中で姿勢制御出来ないマリアの最期は、このまま重力に逆らえずに落下し剣に刺さるのみ
絶対絶命…
───S.O.N.Gヘリ内────
弦十郎
「付近一帯の避難はほぼ完了、だが、このマンションに多数の生体反応を確認している」
リク
「まだ逃げ遅れてる人が居るんですか!?」
弦十郎
「防火壁の向こうにとじこめられたようだ」
了子
「もうひとつ気になるのは、被害状況が依然4時の方向に拡大しているのよね」
拡大し続けている、それも一直線に何処かへ
クリス
「バカ猫が暴れてるのか…?!」
弦十郎
「響くんは救助活動、クリスくんには被害状況の確認にあたってもらう」
了子
「リクは響ちゃんの救助活動と一緒にアクロスマッシャーで鎮火活動、その後クリスの方へ向かってちょうだい」
3人
「了解!」
ちょうどそのタイミングで現場へ到着し、響がヘリのドアを開けた
クリス
「2人とも、任せたぞ」
響
「任された!」
リク
「そっちもね!」
2人はギアペンダントとジードライザーを見せると、空へ舞った
響
「Balwisyall nescell gungnir tron」
リク
「ジーッとしてても…ドーにもならねぇ!魅せるぜ!衝撃!!」
【〜♪限界突破G-beat】
2人は空中で変身すると、響が天井を貫き、建物内へ入る
リク
「スマッシュストリーム!!」
ジードはその手から水を噴き出し、建物の中から消化を始める
友里
「反応座標までの案内、開始します!」
友里からの通信が入り、響とジードは走り出す
逃げ遅れた人達は皆で助け合っていた
もうダメかと思ったその時だ
男性
「何か聞こえないか…?」
女性
「これは…歌?」
──────────────
その頃、ロンドンでは
翼
「ったァ!」
マリア
「翼!?」
間一髪、マリアが貫かれそうになるのを翼が救い出していた
マリアを助けると翼は剣を構える
翼
「友の危難を前にして、鞘走らずにいられようか!」
??
「待ち焦がれていましたわ…」
翼
「貴様は何者だ!」
翼の声にポーズを整え、それは応える
オートスコアラー
「オートスコアラー…」
翼
「オートスコアラー…??」
簡単に言えば自動人形
それが一体なんのようだと思う前に答えが出る
オートスコアラー
「貴方の歌を聞きに来ましたの」
──────────────
響
「ったぁ!」
リク
「スマッシュビームブレード!」
響が砕き、ジードが斬り裂いた先には逃げ遅れた人達がいた
男性
「ウルトラマンジード!?」
女性
「小さくなれたんだ…!?」
響
「避難経路はこっちです!」
リク
「必ず助かりますから落ち着いて避難してください!あ、念の為検査も忘れずに!」
2人の声に従い、そこに居た人達は避難を完了させる
友里
「2人とも、生体反応ラストワン!」
2人が瓦礫を崩しながら突き進むと、そこには男の子が倒れていた
響
「大丈夫!?」
響が駆け寄ったタイミングで壁が倒れてきた
あまりに突然の事で響は動けない
だが
リク
「アトモスインパクト!」
ジードが遠くから壁を倒さないよう、遠くから押さえ込んだ
リク
「響!」
響
「ありがとう!」
響は足を振り上げ、天井を蹴り破ると建物からその子と共に脱出した
リク
「生体反応がないなら外からの方がいいな」
外では消防士が必死に鎮火しようと奮闘していた
消防士
「クソっ!火が強すぎる…!!」
消防士B
「隊長!あれ!」
窓が割れたかと思うと、青い人物が出てくればそりゃ驚くだろう
だがその驚きは更に増すことになる
野次馬A
「おい、あれウルトラマンジードじゃん!」
野次馬B
「え、ジードも被害者?」
消防士B
「なんのつもりだ!ウルトラマンジード!」
ジードはそんな声を聞くと消防士に向き合う
リク
「この火は僕が止めます、皆さん下がっててください!」
消防士
「何っ…出来るのか?」
リク
「任せてください!」
すると再び声が聞こえる
男性
「ジード!さっきはありがとう!!」
女性
「女の子にもよろしく言ってて!」
先程避難させた人達だ
消防士はその様子を見て信用することに決めた
消防士
「任せたぞ」
リク
「はい!」
ジードが空へ飛ぶのを確認すると消防士は周りの人達を後ろへ下がるよう誘導させた
リク
「よーし…スマッシュストリーム!!!」
リクは再び両腕から水を噴き出し、的確に高階層から鎮火していく
消防士も、野次馬も、その様子に息を呑んでいた
そして完全に鎮火が終わると、ジードは消防士達に向き合い、サムズアップを見せた
直後、大歓声が沸き起こる
ジードはそのまま飛び立ち、響のもとへ向かう
──────────────
翼
「風鳴る刃は輪を結び、火翼を持って切り進む…月よ、煌け!」
二本の刀を、ゼロツインソードのように1つにした翼は、青い焔と共に滑走し、すれ違いにオートスコアラーを斬り裂いた
風林火山 月煌
オートスコアラーは吹き飛ばされ機材の中へ突っ込んだ
──────────────
響
「お願いします!」
響はギアを解除し、助けた子供を救急救命士に預けた
救急車が走り去った所にちょうどジードが降り立った
リク
「あの子は?」
響
「大丈夫みたいだよ、お母さんもついてたし!」
リク
「よかった…じゃあ僕はクリスの所へ急ぐよ」
響
「了解っ!」
響の敬礼を確認するとジードは再び飛び立つ
そのまま響は立ち去ろうとするが、気付くと高台に少女が立っていた
出で立ちはまるでコスプレ、大きな帽子とロングコートはまるで魔法使いのよう
その子は消火した建物を眺めながら涙を落としていた
思わず響は叫ぶ
響
「そんな所にいたら危ないよ!」
少女は驚いた目でこちらを見る
響
「パパとママとはぐれちゃったのかなっ、そこは危ないから、お姉ちゃんが行くまで…」
??
「黙れ」
涙を拭った少女は指で円を描くと、魔法陣のようなものが浮き上がり、響のすぐ側に竜巻を放つ
その威力は地面を軽く抉るほどだった
響
「ええっ…!?」
その時通信が入った
耳を疑う通信が
【〜♪Glorius Brake】
クリス
「“敵”だ!“敵”の“襲撃”だ!そっちはどうなってる!?」
リク
「えっ、“敵”!?」
響
「…敵?」
まさかと思い少女を見ると、少女は再び先程と同じような技の準備をしていた
──────────────
マリア
「やり過ぎだ翼、“人”を相手に…!」
だが、翼は焦る様子はない
翼
「やり過ぎなものか、手合わせしてわかった…こいつはどうしようもなく…」
その瞬間、瓦礫が巻き起こり、オートスコアラーが立ち上がった
翼
「“バケモノ”だ!!」
オートスコアラー
「聞いてたよりずっとショボイ歌ね、確かにこんなのじゃ、やられてあげるわけにはいきませんわ」
──────────────
??
「キャロル・マールス・ディーンハイムの錬金術が…世界を壊し、万象黙示録を完成させる……」
キャロルと名乗った少女はどんどん魔法陣を構築し、技を作り上げていく
響
「世界を…壊す……?」
キャロル
「オレが奇跡を殺すと言っている」
刹那、キャロルは響に向けて巨大な竜巻を放った……
リク・クリス
「ウルトラ、シンフォニーナビ!」
リク
「今日はウルトラカプセル!」
クリス
「コイツだ!」
レム
「エボリューションガングニールカプセル、響のガングニールとリクのウルティメイトファイナルを一つにし、ウルティメイトガングニールにするカプセルです
シンフォギアとウルトラマンを一つにするカプセルでいつでも変身可能なものは現状このカプセルのみです」
リク
「次回も!」
クリス
「見てくれよな!」
次回予告
リク
「新たなる敵の襲撃、この世界の悪意は止まることを知らないのか
苦戦する僕達の前に差し伸ばされた光も、一瞬で崩れてしまう
やめろ!それは僕の大切な…!
次回、戦姫絶唱シンフォギアGX 響くぜ絶唱」
【奪われたギガファイナライザー】
??
「派手なこいつは使わせない…」