「シンフォギアが砕けた!?」
クリス
「一体どーいうこった!?わけがわからねぇぞ!」
了子
「これはウルトラ恐ろしい事態ね…あのノイズについて、調べあげないと…」
リク
「そんな事より!早くドーにかしないと!」
切歌
「そこであたし達デスよ!」
切歌、調、セレナは先輩達と別れ、帰路についていた
交差点で足を止めた時、ふと思い出した
リク(回想)
「大丈夫、手伝いたいって気持ちだけ受け取っておくよ、今日は先輩達にカッコつけさせて?」
調
「考えてみれば、当たり前のこと。」
切歌
「底抜けにお人好し揃いデスからね…」
フロンティア事変の後、拘束されていたマリア達3人の身柄を引き取ったのはS.O.N.Gだった
敵だった筈なのに友達のように、1人は兄のように接してくれて
離れていた家族とも会わせてくれて
学校にも通わせてくれている
それが保護観察にしろなんにしろ、何不自由なく、過ごさせてもらっている
切歌
「F.I.Sにいた頃は想像も出来ないくらい、笑って過ごせているデスよ…」
セレナ
「…ほら、行きますよ」
青信号なのに進まぬ2人を誘導するようにセレナは声を出す
然し、思うところがあるのか3人とも前に進めない
調
「何とか力になれないのかな…」
セレナ
「それは…」
切歌
「力は…ここにあるんデスけどね…」
切歌は隠していたペンダントを取り出す
シンフォギアを纏うことはできる
だが、リンカー無しでの運用は命取り
天羽奏のように、自らの身を滅ぼしかねない
リンカーの製作者、櫻井了子はいる
しかし、彼女達には奏との決定的な違いがあった
それは、シンフォギア自体は彼女達を正規適合者と認めていること
聖詠にその違いは現れている
リンカーを打ってさえ、ガングニールに認められることは無かった奏に対して、打てば安全に纏うことが出来る2人
この違いが判明するまでは危険と判断されたのだ
調
「でも、それだけで何も変えられなかったのが、昨日までの私たちだよ。切ちゃん」
その時、向かいのビルのモニターに響達が対応している事故のニュース流れた
淡々とニュースを読み上げる後ろには火災の映像も流れていた
然し、突如空中の何も無いところで爆発が起こった
切歌
「今のは!」
調
「何か別の事件が起きてるのかも…」
2人は顔を見合わせると、走り出してしまう
セレナ
「あっ、もう!!」
セレナも慌てて2人を追いかける
──それが切歌がここにいる理由
切歌は何故か巻いていた、どこかの店の暖簾を剥ぎ取ると聖詠を開始する
Zeios igalima raizen tron…
切歌が纏うのは以前とは違うギアだ
黒色がメインだったフロンティア事変に対して、今はS.O.N.Gの装者と同じく白がメインとなっている
切歌は鎌を携えて、ノイズに一撃を食らわせていく
しかし、やはりリンカー無しでは制限があり、その体に走る電撃の激痛に顔を歪める
リク
「やっぱり無茶だ…リンカー無しじゃ!」
リクも飛び出そうとした時だ
セレナ
「リク兄さん!」
呼ばれて振り返るとそこには、先程の暖簾を持ったセレナが立っていた
リク
「セレナまでどうして!2人を止めてって言ったのに…!」
セレナ
「ジーッとしてても、ドーにもならないからです!」
セレナは持っていた暖簾を柔肌を晒しているクリスに巻き付けながら言い放つ
リクは豆鉄砲を食らったような顔を見せるが直ぐに微笑を浮かべ頷いた
暖簾を巻き付けた後、移動しようとクリスの体を抱えて立ち上がると、すぐ周りをノイズが取り囲んでいた
エルフナイン
「…手出しはさせません!」
エルフナインはなんと、セレナとリクの前に立って手を広げた
やはり、彼女は味方なのだろうか
直後、ノイズの群れを大量の丸鋸が襲う
シュルシャガナだ
それを決定づけるように、黒から白へカラーチェンジしたシュルシャガナを纏う調が滑り込んだ
エルフナイン
「女神…ザババ…」
小さな勇気を振り絞り疲弊したのかエルフナインは倒れそうになるが、調はすかさずその体を支えた
調
「クリス先輩とセレナは切ちゃんに任せて、乗って!リクお兄ちゃん!」
リクは一瞬躊躇うが、万事休すかと調の背中側に行き、振り落とされぬように肩を掴む
それを確認すると調は鋸をタイヤ代わりにして急加速して、戦線離脱を図る
それを合図に、切歌はクリスとセレナの元へ飛び、セレナを背負い、クリスを抱えて駆け出す
オートスコアラーはそれを見ながら念話を行う
オートスコアラー2
「予定にない闖入者、指示をください」
それを受けたキャロルはある場所の玉座に座り、応える
キャロル
「追跡の必要は無い、帰投しろ…レイア」
レイアと呼ばれたオートスコアラーは赤いクリスタルを地面へ落とし、魔法陣のようなものを作るとその中へと消えていった
朝日が昇り始める中、切歌、調は道を走り抜けていく
しかし、途中で調は足を止める
リク
「逃げ切れた…かな」
切歌
「リンカーが無くたって、あんな奴らに負けるもんかデス」
調
「切ちゃん…」
セレナ
「意地になるのは分かりますが…」
切歌は悔しそうに口をかみしめる
リク
「そういえば皆はどういう経緯でシンフォギアを?」
調
「それは、、うっ…!」
シュルシャガナに電撃が走ると、移動に使っていた禁月輪が解除されてしまった
リクはこれ以上負担をかけぬようにと、切歌の背中にいたセレナを背負い、三人で走り出した
その最中、ぽつりぽつりと話し出した
セレナ
「身寄りの無かった私たちはFISの養護施設に連れていかれました」
調
「でもそこは、聖遺物の研究所、壁も天井も真っ白な世界」
切歌
「デスが、そこで出会ったシンフォギアは昨日までのいやなことを全部ぶっ飛ばしてくれる、特別な力だと思って居たデスよ」
偶然起動してしまったシンフォギア
その日からは地獄のような特訓の日々が続いた
だが、マリアが、マムが、そしてソラが居たから乗りこえることができた
調
「聖遺物が引き起こした災害から人類を守るには、聖遺物の力で対抗するしかない」
切歌
「そう考えるマムを手伝いたいと思ったわけデスが…」
調
「状況に流されるまま戦っても、何も変えられない現実を思い知らされた」
切歌
「マムやマリアのやりたいことだけじゃない、アタシ達はアタシ達のやりたいことを見つけられなかったから、あんなふうになってしまったデス」
そんな二人の言葉をただ黙ってセレナとリクは聞いている
調
「目的もなく、行けるところまで行ったところに望んだゴールがある保証なんてない、がむしゃらなだけじゃダメなんだ」
切歌
「もしかして、アタシ達を出動させなかったのは、そういうことデスか!?」
リクは少し考えて応える
リク
「僕はただ本当に二人を心配してだったけど、クリスはそう思ってたかもしれないね…
ただ、目的を持たない力がどれだけ不安定で、危険なものかはゼロから何度も聞かされてるから、分かってるつもりだよ」
切歌と調はただリクの言葉に口を噛み締める
その時、クリスがうめき声をあげながら目を開けた
調
「よかった…」
セレナ
「致命傷は受けてないということですね!」
リク
「クリス…よかった」
切歌
「大丈夫デスか?」
切歌の問いかけにクリスは口を噛みしめてから怒声で返す
クリス
「大丈夫なものかよ!!」
セレナ
「もしかしてどこか痛みますか!?」
クリス
「くっ…(守らなきゃいけない後輩に守られて、大丈夫なものかよ…)」
─ロンドン
状況はまずかった
翼の天羽々斬が砕け、ファラと呼ばれたオートスコアラーも姿を消し、完全敗北以上の雪辱を受けていたが、行動制限の解除を受けていないマリアを規約違反として、国連のエージェント達が取り囲んでいたのだ
万事休すか?
そう思われた時だった
????
「マリア君の行動制限はすでに解除されて~いるっ!」
謎の男の声にエージェントは慌てて確認を取り始めた
男はマリアに近づくと、そっと伝える
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「言うべきことが、彼女の連絡先にあるんじゃないのかい?」
マリア
「(確かにそうだ、こんなものが私の戦いであるものかっ!)」
それを聞くとマリアは翼から通信機を取り上げ、S.O.N.Gに連絡を取る
マリア
「風鳴指令、S.O,N.Gへの転属を希望します。ギアを持たない私ですが、この状況に、偶像のままではいられません」
翼
「マリア…」
マリアは通信機を翼に返し、男に向き合った
マリア
「ありがとう、あなたのおかげで吹っ切れたわ」
????
「それならなによりっ!」
翼
「其れより貴方は、いったい?」
????
「よぉくぞ聞いてくれましたっ!私こそ!S.O.N.Gの陰の功労者!
愛と善意の伝道師…愛染マコトです」
作者
「ウルトラマンより先にキラメイジャーコラボデスとっ!?」