戦姫絶唱シンフォギア 響くぜ!絶唱!!   作:海空来

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「いよいよ俺達が登場だなカ〇兄!」
???
「おい〇サミ、俺達まだ登場はしてないんだからあらすじにしゃしゃり出るなよ!」
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「別にいいじゃん、細かいことは言いっこなしだぜ」
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「うぅ、こうなったら仕方ないか…迷惑だけはかけるなよ!」
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「オッケー!それじゃファーストコンタクトだ!」


第5話 Edge Works、Ready to Beat【前編】

会議を行った後日、リクは特殊な機器を使用してウルトラカプセルの組み合わせを模索していた

 

リク

「これだけ試してもだめかぁ…」

 

さまざなウルトラカプセルの組み合わせを特性などを考慮し、機器にセットしてみるがなかなか反応することはなかった

それもそのはず、以前ソラが言っていたことが真実であるから

 

ソリッドバーニング

アクロスマッシャー

マグニフィセント

 

これらはリクという命が生まれる過程で作られた別の命

ベリアルと伏井出ケイによる計画のために予め作られ、組み込まれたフュージョンライズ

だからチェンジする事が出来た

本来ならその姿に該当しない形態にチェンジする事など出来なくて当たり前だ

それでもリクが新たなフュージョンをあきらめなかったのは、ロイヤルメガマスターの一件があるからだ

あの形態だけは、ベリアルの思惑から外れた奇跡の姿

だから少しでも可能性はあるかもしれない

でも結果は惨敗

今までキングソードにしか使っていなかったカプセルも使ってみたが、思うようにはいかない

どうすればよいのだろうか、リクが溜息を吐いた時だ

 

クリス

「入るぞ…」

 

扉が開いてクリスが部屋に入ってきた

 

リク

「クリス、どうしたの?」

 

リクの問いかけにクリスは何とも言えぬ表情を浮かべる

羞恥のような、不満ともとれるような

少ししてクリスは意を決して問いかけた

 

クリス

「アイツらに…き、キスされたってホントか…」

 

リクは無意識に顔を赤くしてしまっていた

それを見たクリスは明らかに表情を曇らせる

 

クリス

「ふぅーん…そうか…」

リク

「言い訳ってわけじゃないけど無理矢理だから…」

クリス

「ったりめーだ!素直に受け入れてたんならあたしが今ここで閻魔様のところに送ってやらぁ!」

 

荒げたクリスの声は、どことなく震えていた

 

リク

「ご、ごめん」

クリス

「…っ!謝るな…可笑しいのはあたしなんだ…お前がどういう状況だったのかも、なんでそうなったのかも分かってる、本当はちゃんとこうやって話せるのを喜ぶべきなのに…気持ちがぐちゃぐちゃしてるんだよ…」

 

これを伝えながらクリスは大粒の涙を零し始めた

リクは初めて見るようなクリスの表情にどうしたらいいかと頭を抱える

 

了子

「それは嫉妬ね」

 

部屋の扉が開くと首を鳴らしながら了子が部屋へと入ってきた

 

リク

「母さん…開発は大丈夫なの?」

了子

「ええ、エルフナインちゃんのおかげでだいぶ早く進んでるわ、それよりも…クリス、あなたが感じてるのは嫉妬よ」

クリス

「嫉妬…?」

 

了子が出した答えにクリスは顔を上げて涙を拭う

 

了子

「オートスコアラーがリクにキスをした。あなたの中にはその事象が色濃く残ってしまってるのよ、理由や状況関係なくね」

クリス

「なんでだよ、あたしバカだな…」

了子

「そんなことないよわよ!それはあなたが人間的…いや乙女的に成長出来てるって証じゃない!」

クリス

「へ…?」

 

キョトンとするクリスに了子は慈しみの心を持つ母のように囁く

 

了子

「あたしはかつて、あなたをイチイバルの使い手にして、ネフュシュタンの実験台としか見てなかったから私の手駒になるようにしか育てなかった。

けど、リクと出会ってあなたはようやく1人の女の子として成長し始めたのよ。女の子なら、他の女と彼氏がキスしてるのを見て嫉妬して当然じゃない。あなたは間違っちゃいないのよ」

クリス

「これが…普通…なのか?」

了子

「ええ。そしてこの気持ちを解消するには…」

 

了子の視線がリクの方へ動く

 

リク

「えっ」

了子

「あんな機械人形にされたのなんかより、濃っっっ厚(ディープ)な熱いキスしてあげなさい♡」

クリス

「キっっっ!!!!?!///////」

リク

「な。何言ってんだよ!?///」

 

2人とも困惑し顔を真っ赤にするが、了子は全くもって冗談を言っているようではなかった

 

了子

「あら?お姫様の呪いを解く鍵は王子様のキス、彼女の不満を解消するのも彼氏のキスって相場が決まっているじゃない♡」

リク

「だ、だとしても…//」

 

リクはクリスの方を見やる

クリスもこちらを見ていたので視線がぶつかり、照れ隠しにそっぽを向いてしまった

了子はその様子にやきもきして頭を掻き毟る

 

了子

「あーんもうじれったい!」

 

了子は椅子を横並びにして、リクとクリスをそこに無理やり座らせた

 

了子

「ほら!私見ないでいるから!」

クリス

「押し問答が過ぎるってんだよ…//」

 

背中側にいる了子は一応宣言通り壁の方を向いて腕を組んでいる

 

クリス

「なんか…悪いな」

リク

「い、いや別にそんな事っ…じゃあ…」

 

じゃあ?

クリスがその言葉の意味に気づく前にゆっくりと、眼前に目を閉じたリクの顔が近づいてくる

クリスは悲鳴をあげそうになるが悪い気こそするはずが無い

大好きな相手なのだから

クリスはしっかり受け止めようと深呼吸して目を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビーッ!ビーッ!

 

クリス

「うわぁぁ?!」

リク

「っ、これは?」

了子

「緊急警報!?」

弦十郎

『3人とも、すぐ司令室に来てくれ!』

 

ただならぬ雰囲気の弦十郎の声に、3人は急いで司令室へと向かう

 

リク

「弦十郎さん、どうしたんですか!」

了子

「まさかの事態じゃ無いでしょうね?!」

 

苦虫を噛み潰したような表情の弦十郎は伝える

 

弦十郎

「そのまさかだ、響君のガングニールが最後のオートスコアラーに破壊され、重症を負ったのだ」

クリス

「まさかっ、あのバカが負けたってのかよ!?」

 

弦十郎は応えない

その沈黙こそ、真実であるあらわれであった

遂に万全のシンフォギアが全滅

残る戦力はジードのみとなってしまった

 

 

 

───1週間後────

 

響は未だ目を覚まさない

定期的に未来が見舞いに来ているが、心電図の音だけが病室に響く

司令室ではリク、了子、弦十郎、小川、翼、クリス、マリアが集められ現状の再確認が行われていた

 

弦十郎

「強化型シンフォギアの開発はどうだ?」

了子

「おそらく今日中には出来ると思うわ、エルフナインちゃんのおかげであたしの手の回らない所までやってくれるし…すごいわよ彼女」

 

了子はしみじみといった様子だが、そこで疑問を小川が提示する

 

小川

「それにしても、シンフォギアの改修となれば機密の中枢に触れるということなのに…」

 

そう、いくら責任者の了子がいるとはいえ簡単に部外者を機密に触れさせ過ぎている

弦十郎はそれに対して答えを述べた

 

弦十郎

「状況が状況だからな、それに八紘兄貴の口添えもあったしな」

クリス

「八紘兄貴って…誰だ?」

「限りなく非合法に近い実行力を以て、安全保障を影から支える政府要人の1人、超法規措置に対応のねじ込みなど彼にとっては茶飯事であり――」

クリス

「とーどのつまりなんなんだよ?」

小川

「内閣情報官、風鳴八紘。司令の兄上であり翼さんのお父上です」

 

回りくどい言い方をする翼に代わりに、小川がズバッと斬りこんだ

 

クリス

「なんだよ、だったら初めからそー言えよな、蒟蒻問答が過ぎるぞ」

マリア

「私のS.O.N.G.編入を後押ししてくれたのもたしかその人物なのだけど…なるほど、やはり親族だったのね」

 

 

その瞬間、翼がかなり苦い顔をしたのをリクは見逃さなかった

自分の事柄もあり、こういう事にはかなり敏感になっているのだ

然し、自分もあまり触れて欲しい過去では無い事を思い詮索はしないことにした

だが、翼もリクのその表情に気づいた様子だった

 

弦十郎

「リクくん、君の方はどうだ?」

リク

「…えっ、あっはい…ほとんどのウルトラカプセルの組み合わせを試しましたが基本的には反応しませんでした」

了子

「基本的には?」

 

引っかかる言い方をするリクに了子が問いかけた

 

リク

「…ただ一つ、ベリアルとウルトラの父の組み合わせだけ…他と違う数値を出したんです」

クリス

「本当か?!やったな!」

 

喜ぶクリスに対して、リクは首を振った

 

リク

「ジードライザーで試してみた時、とてつもなく嫌なものが僕を蝕もうとしたんだ。まるで、自分の中にある悪いものが出てくるような…あの時みたいに…!」

小川

「あの時?」

リク

「響と暴走してしまった時の……あの衝動をもっと強くしたような…」

 

リクは言いながら自分の腕を抱きしめた

ウルトラマンとして、恐ろしい戦いを何度も繰り広げたはずのリクがここまで恐怖を感じてしまっている

これはかなりの諸刃の剣となる力なのだろう

 

クリス

「リク…」

 

クリスがリクの肩に手を置いてなだめようとした時だ

モニターにアルカノイズの出現を知らせるブザーが鳴り響く

映し出された映像の中でアルカノイズは電力供給施設を攻撃している

 

リク

「発電施設を狙っているのか?!」

弦十郎

「今本部への電力供給が断たれると、ギアの改修への影響は免れないッ!」

小川

「内蔵電源もそう長くは持ちませんからね」

未来

「なにがおこってるんですか!?」

 

突然の警報に驚いた未来、切歌、調、セレナが指令室に現れた

了子がかいつまんで現状を説明すると未来の顔が青ざめた

 

未来

「それじゃ、響のいるメディカルルームはどうなるんですか!?」

 

そんなこと容易に想像がついてしまう

だが、その最悪の結果を誰も口にすることなどできない

だがここで動かなければ、ノイズをどうにかしようと今も戦っている軍隊の命が消えていってしまう

やがて意を決したようにリクは顔をあげた

 

リク

「僕が行きます…ジーッとしてても、ドーにもなりませんから」

弦十郎

「分かった。たのんだぞ!」

 

リクは頷いて指令室から飛び出した

だがここで翼がある異変に気付く

 

「月読と暁にセレナ、櫻井女史は…?」

クリス

「おい、あれ!」

 

クリスはモニターを指さす

そこには、イガリマ、シュルシャガナの姿があった

 

弦十郎

「お前達!何をやっているかわかっているのか!」

 

弦十郎の怒号が飛ぶが切歌と調は毅然と応える

 

切歌

「わかっているデス!」

調

「今のうちに、強化型シンフォギアの完成を!」

 

弦十郎は歯をかみ締めた、然し。

 

「ではセレナと櫻井女史は……」

 

 

──────────────

 

リクは潜水艦から飛び出し、プリミティブへフュージョンライズするとアルカノイズと交戦する切歌、調の元へ急いだ

 

リク

「レッキングリッパー!」

 

腕からの光刃で数多のノイズを一刀両断にしながら、ジードは着地する

 

調

「リク兄さん!」

リク

「2人とも何やってるんだ!ここは僕がやるから早く退いて!」

切歌

「嫌デス!!」

 

切歌の叫びにジードは動きを止める

 

リク

「切歌…」

切歌

「リクお兄ちゃんがいつも言ってるじゃないデスか!ジーッとしてても、ドーにもならないって!私たちはその言葉を胸に、今を変えるために戦ってるのデス!」

調

「だから私たちを信じて、お兄ちゃん!」

 

ジードは俯く

できればそうしたいが、この二人の戦いにはリミットがある

どうするのがいいのかジードが頭を抱えた時だ

 

了子

「戦わせてあげても大丈夫よ、彼女たちのギアは安定してる」

リク

「えっ、どうして…」

 

困惑するリクの後ろからアルカノイズがとびかかる

 

リク

「しまっ…」

 

だが、一閃の剣が伸びてノイズを貫く

その剣の持ち主は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セレナ

「私も戦います!兄さん!!」

 

 

 

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