「これはっ…!」
クリスは
そこでは異様な腐敗臭が漂い、ただならぬ雰囲気が充満していた
クリスが館に入るとそこは惨状だった
武装したグループの死体がいくつも転がり、いたるところに血痕がある
見慣れてしまったクリスですら目を背けたくなるくらいの酷さだ
クリスは部屋に入ろうとするが気配を感じ振り返る
そこには弦十郎が立っていた
「違うっ!私じゃ……」
だが耳をすませば複数の足音がする
『結局こうなるのかよ……』
クリスが詠唱を奏でようとした時だった
「クリス!」
聞き覚えのある声に顔を上げると真っ先に飛び込んできたデニムジャケットの男が自分に駆け寄る
「り、リク!?」
「クリス!無事?!」
「えっあっ、あぁ……?」
「…よかった」
リクは深く安堵する
その後、黒スーツの男が何人も入ってくるが皆見向きもしなかった
「誰もお前がやったとは思ってない、それにリクくんがクリスには手を出すなと言うのでな」
クリスは半ば驚いたような顔でリクを見る
「司令、これを…」
《I Love You SAYoNARA 》
一人が残された手紙を手に取ると爆弾が爆発し始めた
スーツの男たちの上に天井が落ち始める
「まずい!!」
リクはジードクローを取りだし一回トリガーを引いてボタンを押した
「クローカッティング!」
光の刃を飛ばして天井を粉微塵にしスーツの男を護った
だがクリスとリクの上にも、天井は落ちてきていた
リクは咄嗟にクリスをかばうように抱き寄せる
だがその上からさらに弦十郎が2人をかばい、発勁で天井を破壊した
「衝撃は発勁で打消した…」
「ありがとうございます、弦十郎さん」
「…何でギアもまとえねえ奴が私らを護ってんだよ!」
クリスが2人から離れる
「いいか!?アタシは大人が嫌いだ!大っ嫌いだ!死んだパパとママも大っ嫌いだ!とんだ夢想家で臆病者!アタシはあいつらとは違う!被戦地で難民救済?歌で世界を救う?愛と平和?良い大人が夢なんか見てんじゃねえよ!…っ!」
思わず感情的になってしまったがそれを言ってはいけない相手がいた事を思い出す
母も無く、父も殺さないといけなかったやつを
恐る恐るそいつを見てクリスは呟いた
「…わりぃ…」
怒るだろうか、それとも泣くんだろうか
何はともあれ嫌われたろう
だが、相手の反応は予想と違った
「なんだか羨ましいな」
「えっ…?」
リクはクリスと同じ視線まで体を下ろす
「僕は経験できなかったけど…反抗期って奴だよね、僕は周りに気を使ってばっかだったから」
調子が狂う、すると弦十郎が話し出す
「いい大人が夢を見るなと言ったな…… そうじゃない、大人だからこそ、夢を見るんだ…大人になったら背も伸びるし力も強くなる、財布の中の小遣いもちっとは増える、子供の頃は、ただ見るだけだった夢も、大人になったら叶えるチャンスも大きくなる……夢を見る意味も大きくなる、お前の親は、ただ夢を見に戦場に行ったのか?
違うな、歌で世界を平和にするって夢を叶えるため、自ら望んで、この世の地獄に踏み込んだんじゃないのか?」
なんで…そんなこと…
本人はこれが声に出た事に気づいて無かった
リクがこれに答える
「夢は必ず叶うって事をクリスに見せたかったんだよ」
クリスはリクを見る
「僕もヒーローになりたいって夢を見てた、最初は予想と違ったり、出来なかったり嫌われたりもしてたけど、僕の世界ではそれを叶えられた…諦めなければきっと夢は叶う、それとある人が言ってたんだ、家族の絆はもっと大きなもので、お互いをどれほど思い合えるかが大事だって…だから、嫌いなんて言っちゃダメ、決して絆を諦めるな、それが…本当の家族だって」
かつて、自分と同じ様に特殊な生まれだったが、家族として受け入れられた
クリスの脳裏にかつてのパパとママの記憶が蘇る
「きっと、お父さんとお母さんも、クリスを愛してたと思う、だから…クリスもお父さんとお母さんを好きでいてあげて」
…相手が相手だけに重く突き刺さる言葉
クリスの涙腺は限界に来た
「ぅぅ…っ…!ぅぅ…うわぁぁぁーーん!ぅぅっ、くぅ…!!」
リクがゆっくり近付くとクリスはリクに抱き着いて泣き続ける
リクはそっと、かつて父親にしたように、クリスを抱き締めた
【数分後】
「……やっぱり…あたしは……」
クリスは車に乗り込まず、うつむいている
「一緒には、来られないか」
「ぅ……」
弦十郎さんはふぅっと息を吐く
「お前は、お前が思っているほど一人ぼっちじゃない、お前が一人道を行くとしても、その道は遠からず、俺達の道と交わる、現にリク君のことは信頼してるようだしな」
「今まで戦ってきた者同士が、一緒になれるというのか…?!世慣れた大人だ、そんな綺麗事言えるのかよ」
「僕ら、一回お互いを信じて戦ったよね?」
「あれはっ……その…」
「ホント…捻てるなぁ、お前」
弦十郎さんが車を出そうとするとクリスが叫ぶ
「…カ・ディンギル!」
「お?」
「フィーネが言ってたんだ、カ・ディンギルって…それが何なのか分からないけど、そいつはもう完成しているみたいなことを…」
「カ・ディンギル…」
「何か知ってるんですか…?」
知っているような口ぶりが気になり僕が問いかけるとエンジンをかけた
「後手に回るのは終いだ、こちらから打って出てやる…!」
そして、車は走り始めた
【特異災害対策機動部2課本部】
弦十郎さんが翼さんと響に連絡を入れる
僕もそこにいる
「…はい、翼です」
「響です」
「収穫があった、……了子くんは?」
「まだ出勤してません、朝から連絡不通でして…」
友里さんが不安そうに伝えてくれた
「そうか…」
「大丈夫かな…了子さん」
「了子さんならきっと大丈夫です、何が来たって、私を守ってくれた時のようにドカーンとやってくれますっ!」
「いや、戦闘訓練もろくに受講していない桜井女史に、そのようなことは…?」
「ぅぇぇ?師匠とか了子さんって、人間離れした特技とか持ってるんじゃないんですか?」
何か話が噛み合わない
僕が疑問に感じていると一件の連絡が入った
(CALL:SOUND ONLY RYOKO SAKURAI)
「ぉ?」
「?」
「やぁっと繋がったぁ…ゴメンね、寝坊しちゃったんだけど、通信機の調子が良くなくって」
弦十郎さんがしばらく沈黙し話し出す
「……無事か?了子くん、そっちに何も問題は?」
「寝坊してゴミを出せなかったけど…何かあったの?」
寝坊…じゃないような声のうわずりかただ
「良かったぁ」
響が安堵している
「ならばいい、それより、聞きたい事がある」
「せっかちね、何かしら~?」
「……カ・ディンギル、この言葉が意味するものは?」
しばらくの沈黙の後、了子さんが語る
「カ・ディンギルとは、古代シュメールの言葉で『高みの存在』、転じて天を仰ぐ程の塔を意味してるわね」
「何者かがそんな塔を建造したとして、なぜ俺達は見過ごしてきたのか?」「確かに、そう言われちゃうと……。」
確かにおかしな話だ、塔といえばタワーのようなかなり高いもの、作れば必ず目立つ
なんで気づけなかったんだろう
「だが、ようやく掴んだ敵の尻尾を、このまま情報を集めれば勝利も同然、相手の隙にこちらの全力を叩きこむんだ…最終決戦、仕掛けるからには仕損じるな…!」
「了解です!」
「了解」
「ちょっと野暮用済ませてから、私も急いでそっちに向かうわ」
3人の通信が切れる
「カ・ディンギル…誰も知らない秘密の塔……」
響はまだ分からぬ敵の目的を考える
未来も検索をかけるが……
「検索しても、引っかかるのはゲームの攻略サイトばかり…」
「瑣末な事でも構わん。カ・ディンギルについての情報を掻き集めろ!」
なんで気付けなかった…塔ほどの大きなものなら目に見えてもおかしく……
目に見えても……?
まさか!
その時だった
《警報》
「おぅ?!」
「あっ!」
藤尭さんが声を上げる
「どうした?!」
「飛行タイプの超大型ノイズが一度に三体…いえ!もう一体出現!!そして、怪獣が7体発生です!!」
「7体も!?」
翼は連絡を受けた
「合計四体…すぐに追いかけます!」
響も同様だ
「今は人を襲うというよりもただ移動していると?……はい…はい」
「響…」
「ん、平気、私と翼さんとリクくんでなんとかするから、だから未来は学校に戻って」
「リディアンに?」
響が頷く
「いざとなったら、地下のシェルターを解放してこの辺の人たちを避難させないといけない、未来にはそれを手伝ってもらいたいんだ」
「ぁ…ぅん、分かった……」
未来は不安そうに呟く
「ごめん、未来を巻き込んじゃって……」
「ううん、巻き込まれたなんて思っていないよ、私がリディアンに戻るのは、響がどんな遠くに行ったとしても、ちゃんと戻って来られるように、響の居場所、帰る場所を守ってあげることでもあるんだから」
「私の…帰る場所……!」
そう言ってくれることが響はすごく嬉しかった
「そう、だから行って、私も響のように、大切なものを守れるくらいに強くなるから…」
「……」
響はそっと未来の手をとる
「わっ…」
「小日向未来は私にとっての陽だまりなの、未来の側が一番あったかいところで、私が絶対に帰ってくるところっ!これまでもそうだし、これからもそう!だから私は絶対に帰って来る!」
「響…」
「一緒に流れ星見る約束、まだだしねっ♪」
「うん!」
交わされた約束、今度こそ、それは叶うと信じて
「じゃあ行って来るよ!」
「ぁ………!」
その頃翼はノイズ発生地点へとバイクを走らせていた
そこへ通信のコールが入った
「翼です!」
「ノイズ進行経路に関する、最新情報だ」
「はいっ!」
響も通話を繋げる
「第41区域に発生したノイズは第33区域を経由しつつ、第28区域方面へと進行中、同様に、第18区域と第17区域のノイズも、第24区域方面へと移動している、怪獣達もその位置にいる、そして……」
「指令!これは…!」
友里がデータを計算した結果を表示し、それを藤尭が要約する
「それぞれのノイズの進行経路の先に東京スカイタワーがあります!」
「はっ!はっ!あっ…東京…スカイタワー……?」
響はピンと来た、藤尭も同様だ
「カ・ディンギルが塔を意味するのであれば、スカイタワーはまさにそのものじゃないでしょうか!」
「…スカイタワーには、俺達二課が活動時に使用している映像や交信といった電波情報を統括制御する役割も備わっている、二人とも、東京スカイタワーに急行だ!」
『罠だとしても…!』
響は改めてスカイタワーを見る、小さく見えるということはかなり距離があるということ
「スカイタワー…でも、ここからじゃ……うわっと!?ぅわ…!!」
突如ヘリコプターが降りてくる
そこにはリクも乗っていた
「なんともならない事をなんとかするのが俺達の仕事だって弦十郎さんが言ってたよ!」
「わぁぁ…!」
しばらく飛行しヘリはノイズの上までやって来た
7体の怪獣が暴れているのも確認できる
「よーし…行くよ響…ジーっとしてても!」
「ドーにもならない!ですよね!」
「そういうこと!」
リクと響はヘリコプターから飛び降りた
Balwisyall Nescell gungnir tron…
「ジィィード!」
ウルトラマンジード!
プリミティブ!!
ジードが降り立ち、響は倒せるだけノイズを倒して地上へと降り立つ
そこには既にも翼もおり、2人は合流する
「ジィアッ!」
ジードは改めて怪獣を見据える
ゼロは知らないがここまでの怪獣と相対するのは初めてだ
下手を打つとやられてしまう
ジードはそれぞれの怪獣を確認し一人飛び込んだ
「相手に頭上を取られることが、こうも立ち回りにくいとは…!!」
2人は近接武器の使い手の為、空を飛ばれると上手く攻撃が出来ないのだ
「ヘリを使って、私たちも空から…!」
直後、その考えを読んでいたと思わんばかりにヘリがノイズによって破壊されてしまった
「ハッ…!」
「ぁ…!」
2人は呆気にとられた、また尊い命が消える…
「そんな…」
「よくもっ…!!」
しかし、2人は次から次へと飛んでくるノイズを避けるしか出来ない
「空飛ぶノイズ、どうすれば…!」
「臆するな立花!防人が後ずされば、それだけ戦線が後退するということだ!」
再びノイズの集団の槍が飛んでくる
この数はまずいかもしれない
その時だった
2人の後ろからマシンガンがノイズを祓ったのだ
響がハッとして後ろをむくと、イチイバルを纏ったクリスが立っていた
「チッ…、コイツがピーチクパーチク喧しいから、ちょっとデバッてみただけ、それに勘違いするなよ、お前たちの助っ人になったつもりはねぇ!」
その手にはリクが渡した通信機が握られていた
そこから弦十郎の声が響く
「助っ人だ、少々到着が遅くなったかもしれないがな」
「ぁが……!!」
クリスは余計な事を…と言うように通信機を睨む
「ぁは…♪」
「助っ人……?!」
響が感激し、翼が困惑、それに弦十郎が答える
「そうだ、第二号聖遺物イチイバルのシンフォギアを纏う戦士、雪音クリスだ!」
もうどうしようもなく嬉しくて、響はクリスに抱きついた
「クリスちゃぁ~~~んっ!!!」
「うわっ!!」
「ありがとぅぅ!絶対に分かり合えると信じてたぁーっ!!」
「って、このバカッ!あたしの話を聞いてねぇのかよっ!!」
クリスは響を引き剥がそうと引っ張る
「とにかく今は、連携してノイズを…!」
「ッ!勝手にやらせてもらう!邪魔だけはすんなよなっ!」
「ぇぇ!!」
響の驚きをしり目にクリスはボウガンを展開してノイズを砕き始めた
「ふぇ…」
「空中のノイズはあの子に任せて、私たちは地上のノイズを」
「は、はいっ!」
響と翼、クリスと別れノイズの殲滅へと入った
「!」
「ッ!」
戦闘中、不意に2人がぶつかった
「何しやがる!引っこんでな!!」
「あなたこそいい加減にして、一人で戦っているつもり?!」
「あたしはいつだって一人だ!こちとら仲間と慣れ合ったつもりはコレっぽっちもねぇよっ!」
「ッ…!」
翼は声を詰まらせる
「確かにあたし達が争う理由なんてないのかもな、だからって、争わない理由もあるものかよ…!こないだまで殺りあってたんだぞ!そんなに簡単に、人と人が……あっ…!?」
「出来るよ!誰とだって仲良くなれる」
「ぁ…ぁあ……」
響が間に入り、クリス、翼と手を繋いだ
「どうしてあたしにはアームドギアがないんだろうってずっと考えてた、いつまでも半人前はやだなぁ~、って…でも、今は思わない、何もこの手に握ってないから、二人とこうして手を握りあえる…!仲良くなれるからねっ♪」
そうやって響は生きてきた
その手こそが響にのみ成し得る絆のアームギアなのだ
「立花…」
それを見て翼はクリスと手を繋ごうと刀を地に刺して手を伸ばす
「ふふ…」
「ぁ…」
「…ん」
ゆっくり差し出された手を翼はスっと掴む
だがクリスは手を引いてしまった
「ぅ…ぅぅ……ぁぁっ!このバカに当てられたのか!?」
「そうだと思う、そして、貴方もきっと…」
「ぁ…冗談だろ…?!」
「にしし♪」
「グゥァッ!」
マグニフィセントにチェンジしていたジードの呻き声が響いた
「っ!リクくん!」
「朝倉!」
「リクぅ!」
その時、3人の上空に巨大ノイズの影が浮かんだ
「朝倉も心配だけど、こちらも親玉を殺らないとキリがない…!」
「だったら、あたしに考えがある、あたしでなきゃ出来ないことだ、イチイバルの特性は長射程広域攻撃、派手にぶっ放してやる!」
「まさか、絶唱を…!?」
響は不安そうな声を出す
「バカ、あたしの命は安物じゃねぇ」
「ならば、どうやって…?」
「ギアの出力を引き上げつつも放出を抑える、行き場のなくなったエネルギーを臨界までため込み、一気に解き放ってやるっ!」
「だがチャージ中は丸裸も同然、これだけの数を相手にする状況では危険すぎる…!」
「そうですね…だけど、私たちがクリスちゃんを守ればいいだけのこと」
「ぁぁ…!」
2人は微笑みながらノイズの迎撃に向かう
『頼まれてもいないことを…!あたしも引き下がれないじゃねぇか…!』
クリスは歌を歌い始めた
『誰も、繋ぎ繋がる手を持っている、私の戦いは、誰かと手を繋ぐこと…!』
『砕いて壊すも、束ねて繋ぐも力、ふっ…立花らしいアームドギアだ!』
クリスは歌を歌いエネルギーを貯めながらジードを見る
『…リク…お前が言いたかったのはこういう事だったんだな、自分の損得も関係なく、前にどうだったとか関係なしに、困ってるなら助ける、それが…本当の友達…本当の仲間…!』
足から固定用のパーツが飛び出し、腰からはミサイルポッドが幾つも出現した
『全くよ、私にここまで干渉したのはお前が初めてだ、これが終わったら手伝えるだけ手伝ってやっからよ…死ぬんじゃねぇよ……何より、伝えたいこともあるんだから!だから今は私が踏んばる……』
地上のノイズは散った
「「託した!」」
響と翼が全てをクリスに託した
『踏ん張って…暗い運命を乗換える…私の…』
「
エネルギーが溜まりに溜まり一気に解放された
小型ミサイルが小さいノイズを蹴散らし、大型ミサイルが4体の巨大ノイズを潰した
「やった、のか?」
「たりめぇだッ!!」
「ぁはッ!!」
炭が降り注ぐ
ジードもそれに気付いた
「よし、あとはこっちだ、うわっ!!」
ジードは飛び込んできたバードンに吹き飛ばされてしまう
「あとは怪獣ね…」
「怪獣には私達の攻撃は効かない…どうしたら…」
翼と響が悲観にくれていたが…
「お、おい…なんだよこれ?!」
クリスの体が虹色に輝いていた
「それって!クリスちゃん!今こそそれがリクくんの助けになるよ!」
「ホントかっ!?」
「それを思いきってリクくんに投げて!」
「…よし…」
クリスがボールをイメージすると光は手元でボール状になった
「…リク!!」
ジードがこちらを向く
「…受け取りやがれぇ!」
それは一直線にジードのカラータイマーへと入り込んだ
リクは最後のカプセルで光を取り込む
「…ウルトラマンキング」
カプセルに銀色の赤い目の巨人が色づく
同時に左手が輝き、その手を確認すると5本のカプセル、ジャック、エース、タロウ、ゾフィー、6兄弟のカプセルが現れる
「クリス…ありがとう…」
リクは改めて怪獣に向き合う
「ジーっとしてても、ドーにもならねぇ!」
【〜♪優勢2】
融合!
スイッチを入れると、僕の父、ウルトラマンベリアルが現れる
「ヌゥエァッ!!」
それを確認し、カプセルを腰の左側の装填ナックルに填める
アイゴー!
それから現れたのは未だ謎多き、僕の宇宙を救った奇跡の力を持つ伝説の超人、ウルトラマンキングが現れる
「ジェアアッ!」
それも装填ナックルに填めると、ジードライザーのトリガーを入れる
HERE WE GO!
装填ナックルを外しジードライザーで読み込むと、心臓の鼓動のような音と共に、二重螺旋が紫と虹色を彩る
「ハッ!」
トリガーを押すと今までと違う現象が起こる
虹色の粒子が剣を生み出したのだ
ウルトラマン、ベリアル!
ウルトラマン、キング!!
我、王の名のもとに!
僕は装填ナックルからキングのカプセルを取りだし、新たに現れた剣、キングソードにはめ込む
ウルトラマンキング…!
「変えるぜ!運命!!」
僕はキングソードに手を翳す
トロワ!
そして、ボタンを押し込んだ
「ジィィーードッ!」
黄金色の光が僕を包み込む
ウルトラマンジード!!
ロイヤルメガマスター!!!
【〜♪ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター】
黄金色の光を散らしながら僕はそっと降り立つ
「杖…いや、剣!!」
「王様みたーい!!」
「綺麗だ……」
3人は思い思いの言葉を口にする
5体の怪獣達が一斉にこちらに火球などの遠距離攻撃を放つ
僕はすかさず、6兄弟カプセルをキングソードにはめ込み、手を翳してボタンを押した
「ブラザーズシールド!」
キングソードから、ウルトラ6兄弟があらわれバリアを張る
その強固なバリアは怪獣など寄せつけない
僕は怪獣を見渡しゼットンを見つめる
「まずは…お前だ!」
【〜♪フュージョンライズ!】
カプセルをウルトラマンのものに変えると手を翳してボタンを押し込んだ
「スペシウムフラッシャー!!」
キングソードを構えると光線が飛び出した
ゼットンはバリアを張り防ごうとするが、少ししてバリアは割れ、ゼットンが爆発する
次はグドンだ
飛ばしてきた鞭をキングソードで受け止める
その一瞬でカプセルをウルトラマンジャックへ変更
手を翳して構える
「ランススパーク!」
刀身に宿ったエネルギーを一気にグドンに突き刺した
グドンもしばらくして爆散した
次はこれだ!
カプセルをウルトラマンエースのものにして構える
「バーチカルスパーク!」
抜刀をするように振ると白い刃がベロクロンをミサイルごと一刀両断する
次はウルトラマンタロウのカプセルを取りだし嵌め込んで力を貯める
「ストリウムフラッシャー!!」
一瞬体がマダラ色になるとキングソードから凄まじいエネルギーが放たれるアストロモンスはそれにより体を砕かれる
パンドンからの火球をマントで防ぎながら、続いてウルトラセブンのカプセルを使用する
「スラッガースパーク!」
マントを翻しながら振り返りつつ、剣を振るうと、セブンのアイスラッガーのような刃が飛び出しパンドンを切り裂く
あとは2体!僕は飛び上がりバードンの後ろへまわるとゾフィーカプセルをセットし慎重に狙いを定めた
「
シャワーのような光が、バードンをやき尽くした
残るはタイラント
僕はキングカプセルに差し替えるとジードライザーでキングソードを読み込んだ
解放せよ!宇宙最強の力!
キングソードのボタンを押すと手を3回かざす
アン!
ドゥ!
トロワ!
僕はボタンを押し込み、キングソードに手を添える
「ロイヤルエェーンド!」
黄金のシャワーがタイラントに浴びせかけられる
6兄弟を苦しめてたタイラントもそれには適わず、爆発四散する
マントを靡かせながら僕は降り立った
「やったやったぁぁぁ!!あはははは!」
「やめろバカ!何しやがるんだっ!?」
クリスが響を引き離す
「勝てたのはクリスちゃんのおかげだよぉぉ!!にひひひ!」
「だからやめろと言ってんだろうがっ!!いいかっ!お前たちの仲間になった覚えはないっ!あたしはただフィーネと決着をつけて、やっと見つけた本当の夢をリクと一緒に果たしたいだけだ!……アッ!」
クリスは顔を真っ赤にする
「夢?クリスちゃんの?!どんな夢!?なんでリクくんと一緒!?聞かせてよぉぉぉ!!」
「ぅわ!五月蠅いバカ!!!お前本当のバカッ!!」
何度も抱きつく響にクリスは呆れを通りこして怒っていた
「ふふ…へへへ…」
響がにやけていると電話がかかった
「ぁ…!はい…?」
「響!?学校が…リディアンがノイズに襲われっ……」
電話はそこで切れてしまった
「ハッ…!!ぇ……」
「皆!リディアンの方にノイズが居る!」
決戦は近い……
【次回予告】
【〜♪優勢2】
リディアンがノイズに襲われた
敵の目的の塔は、やっぱりあれだったんだ!
そして、たどり着いた僕達の前にフィーネが現れる
貴方は…!
次回、戦姫絶唱シンフォギア 響くぜ!絶唱!!
【月を穿つ、フィーネのキボウ】
「私は…パパとママと…」