ぶっちゃけ白虎が瞬天の舞踏持ってる神獣の時点でこうなるのは必然だったって言うか……オリジナル要素というか……
ドゥベの死骸が暗い光の爆発となって消える。
肉体のその全てがこの場から忽然と消え去り、
ドゥベがこの場に居た事を示すのは、
爆発で抉れた地面と不快な焦げる臭いのみだ。
恐る恐るといった様子で、ダイチが話しかけてくる。
「ひ、響希……!? 幽霊じゃないよな……?」
生きてるよ
「そ、それじゃどうやって……」
見せた方が早いな……白虎、『瞬天の舞踏』
呼びかけると同時に、白虎と俺の位置が入れ替わる。
神獣の種族スキル、瞬天の舞踏。
効果は仲魔と自分の位置交換。
俺は白虎にマコトと新田さんを運ばせた後、
建物の上に行かせて、そこから瞬天の舞踏。
白虎はそのまま自力で爆破圏外に逃げさせた。
……爆破まで少しのタイムラグがあるのは、
前の爆発の時で分かってたからな。
────ガルル……
唸り声を上げる白虎に小突かれる。
少しでも逃げるのが遅れれば自分が爆発に巻き込まれていた事が気に召さないようだ。
痛っ……悪かったって……
────ガウッ!
未だ不満げではあるが一応の納得はしたのか、
一吼えして白虎が消える。
さて……全員無事か?
「お陰様でね……一応ありがとうと言っておくけど、
あんな無茶はダメだと思うなぁ」
「お前が爆発に呑み込まれたと思った時は肝が冷えたぜ……」
「うん……心臓が止まるかと思った……」
「まぁ何より、無事ドゥベを討伐出来たんだ。今は喜ぼう」
「────ほう、私が助力するまでも無かったか」
戦勝の雰囲気が満ちるその場に、聞き覚えのある男の声が響く。
普通の声量であるにも関わらず、強大な存在感をありありと示すその声は、その場の全員の意識を強制的に向けさせる。
「ご苦労だった、後処理はジプスで行う。
君達は明日に備え、東京支局長で休んでくれ」
峰津院大和が、蒼く燃えるような
鬣を持った白い巨大な狼を連れて現れた。
比較的無事な局員が全員敬礼の姿勢を取る。
彼らの中には負傷して倒れたまま敬礼する者も見られた。
「局員達にも甚大な被害が出たようだが……
よくやった。君達のような優秀な配下を持てて
私は誇りに思う。これからもよろしく頼む」
「「「はっ……!」」」
マコトが大和に向かって一歩進み出る。
「局長、私は彼らを支局まで連れて行きます。
それまでの間現場指揮をお願いしたいのですが……」
「迫か、君も今日はもう休め。ここからの現場指揮は私が行う」
「あ、ありがとうございます……
話は聞いていたな、今日はもう休もう」
あぁ……そうだな……
俺達は車に乗り込み、ジプス東京支局へ戻った。
☆
支給された部屋着に着替え、布団を被る。
ドゥベは倒した。
だが、これで終わりだとは思えない。
峰津院大和が発した『明日に備えて』
『これからも』という言葉。
あれは明日以降もあの様な怪物が
出ることを示しているのでは無いか?
────峰津院大和は何かを隠している。
……所属したからと言って気を抜くのは
まだやめておいた方がいいかもしれない。
ティロリンティロリン♪
着信。出ようと携帯に手を伸ばすと
勝手に聞き慣れぬ声が喋り始める。
「やほほ~、ティコりんだよ☆ お昼ぶり!」
「こんばんは。就寝前に失礼します」
バニーガールのような服装の女性と、
執事服の男性が携帯の画面に写っていた。
電車の時の……!
「覚えててくれて嬉しいな~☆」
「光栄です」
はしゃぐ女性と落ち着いた男性。
対称的な存在だが放つ言葉の意味は同一。
何か用か。
「特に用って訳じゃないんだけど~☆」
「此度の貪狼星、ドゥベとの戦い、
見事でございました。我が主も驚いておられた……
残り6日、貴方のその輝きに曇りがかからない事を
我々も願っております……という労いの言葉をお伝えに」
6日。6日もこんな事が起きるのか。
「そだよ~☆ でも、今ティコりん達が与えられるヒントはこれだけ! それじゃね~☆」
「次がある、と確信していらしたのはお仲間の中でも貴方だけでしたので……私達からの少しばかりの助力でございます。それでは……」
男女が画面から消える。
Nicaeaというアプリがますます分からなくなってきた……。
そのままベットに倒れ、俺は睡眠を貪る事にした。
ティコの口調書くのキツすぎるので誰かここだけ代わってくれ
くじら座のプリクエルを読んだ事がある
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ある
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無い