諦観するのはもうやめた   作:万能型蛮族

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だいぶ原作通りになってしまった


(13)やる事と出来る事

 泉岳寺へ近付いて来た。

 聞き覚えのある声が聴こえてくる。

 

『待てっ……! 貴様ら、逃がしはしない!』

 

 急ごう。

 

「うん……!」

 

「あっ、おいあれ……!」

 

 マコトが数人の男を本堂前に追い詰めている。

 

「あれ、僕達これ要らないんじゃ……」

 

「……もう逃げ場はない。

 召喚アプリを悪用した件、

 詳しく聞かせてもらうとしよう」

 

「く、クソ……ここまでか! 

 何なんだよ、この女……!」

 

 マコトは油断無く携帯を男達の方へ構えているが────

 

「あ……! 後ろに……!」

 

 マコトのちょうど真横に悪魔が召喚され、

 無防備な横っ腹を殴り付ける。

 

「ぐあっ……! まだ、仲間が……いたのか……!」

 

「ハッ、油断したな! 

 お前ら、今がチャンスだぞ!」

 

 させると思うか? 

 

「何ッ!?」

 

 新田さんはマコトを。

 ダイチ、ジョー。やるぞ。

 

「えっ? あ、おう! 行くぞハヌマーン!」

 

「わ~気が進まな~い……

 代わりに頼むよ、カマプアア!」

 

 ────手に入れた力で暴虐を尽くすとはな。従えている悪魔もさぞ低俗なのだろうな。

 

 ────まぁまぁ猿の旦那、どうせぶちのめすんだから悪魔(同輩)の素性とかそこまで関係ないと思うぜ? 

 

 ────それもそうだな。手早く終わらせるか。

 

「あ、悪魔をどう使おうと、俺たちの勝手だろうが! 来い! 俺の悪魔!」

 

「クソ……! 形勢逆転かと思ったのに……! 来い!」

 

「おい! 戦っても勝てねぇよ! 悪魔で時間稼ぎして俺らは逃げるぞ! 寺の外まで行きゃあ逃げれるはずだ……急ぐぞ!」

 

「……! 久世、コイツらを逃がすな! 

 召喚アプリの悪用者だ……気をつけろ!」

 

 了解。白虎、退路を封じるぞ

 

 ────ガウ。

 

 白虎が駆け、逃げ出す男達の前に立ち塞がる。

 

 言っておくが、白虎は強いぞ。

 

 携帯を構える。

 

「クソ……こいつさえ倒せばッ!」

 

 男の1人が殴りかかって来る。

 命中するも、傷すら与えられていない。

 

 ────ガルァ! 

 

 白虎の前脚が男の顔面を捉える。

 

「なっ────ふごっ!」

 

 猛反撃。白虎の自動効果スキルだ。

 殴りかかって来た男は気絶したようだ。

 

「ぶ、物理がダメなら! 魔法で───あぎゃあ!」

 

 電撃(ジオ)。させるかよ

 

 魔法を使おうとした男を麻痺させる。

 

「こ、降参する! 降参するから! 

 携帯は捨てるから見逃してくれ!」

 

 残りの1人が懇願する。

 チラりとマコトを見ると

 首の横振りが返ってきた。

 

 ダメだってさ、氷結(フブ)

 

「つ、冷たい! やめてくれ! クソっ……こんなアプリに手なんて出さなければ……!」

 

 男を氷で拘束していく。

 

 後悔が遅いな。

 

 さて、あっちはどうなったかな。

 

 ☆

 

「おりゃあ! とうっ! ど、どうだ!?」

 

 ダイチが悪魔を殴って消滅させ、

 

「はいや~、そーれー、はいそっちも~」

 

 ジョーは広範囲氷結(マハフブ)広範囲衝撃(マハザン)で薙ぎ倒していく。

 

「えいっ! こっちも!」

 

 新田さんは電撃(ジオ)で近付く悪魔を牽制している。

 

「はぁッ! ふっ! 砕けろッ!」

 

 マコトは三人をカバーするように縦横無尽に駆け回っている。

 

 特に問題なさそうだな。

 

 ────ガウ、ガウ! 

 

 白虎が吼える。

 その視線の先には携帯へ手を伸ばす

 麻痺していた男。

 

「クソ……舐めやがって……来やがれ! ガギソン!」

 

 赤黒い稲妻の球体から、

 毒々しい桃色の鳥頭の悪魔が現れる。

 

 ────へへへ……! 俺を呼び出すなんざ、中々度胸があるじゃねーか。

 んで……。どいつをぶち殺して欲しいんだ? 

 この俺が殺ってや────

 

 ────ガルァ! 

 

 白虎が一瞬で間合いに入る。

 鳥頭の悪魔は首に噛み付かれ、

 地面に押さえ付けられる。

 

 ────どの口がオレを殺るって? 

 

 地から鳴り響くような声が轟く。

 

 ────ヒ、ヒィ……! 

 

 ────死ね。

 

 骨が砕け、肉が舞う。

 鳥頭の悪魔が肉塊となり、

 光の塵となって消える。

 

「お、俺の悪魔が……」

 

 白虎の声初めて聴いたな。

 

 ────フン……喋るのが億劫なだけだ。

 それに、お前には人の言葉でなくても

 意味は伝わるだろう? 

 

 それもそうだな。

 

 ────ガウ。

 

 満足気にそう一鳴きし、携帯へ戻る。

 

「……携帯は全て破壊して、後は少し話を聞こう」

 

 そこら辺はマコトに任せる。

 

「あぁ、助力感謝する。皆、ご苦労だった」

 

 色々大変そうだな。

 

「いや……これはジプスの存在意義だ。

 私たちがやらねば。……我々の予想よりNicaeaにアクセスした人間の数は多いようだ。こんな事態でなければ悪用する者も容易には出ないだろうが……。或いは、彼らの方が正しい反応なのかもしれないな……」

 

 そうかもしれない。

 

「あぁ……だが哀しいな。

 私はもう少し、人を信じて生きてみたかった」

 

 マコトは男達の元へ歩いて行った。

 ダイチが張り詰めた緊張を解くかのように

 大きく息を吐く。

 

「さて……無事に終わってよかったぜ。

 そんじゃどうするか、この後俺達……

 そっか……俺たちってさ、

 もう……する事ないんだな……」

 

「……そう、だね」

 

「こういう時に、やれる事も出来ることも全然無いっつーか……。なんか、俺って思ったよりも何もしてこなかったんだなーって」

 

 暗い顔でダイチが言う。

 が、ジョーが頬を掻きながら

 気楽に笑う。

 

「あ~、まぁ。

 そう気負うなって、少年。

 君たち高校生でしょ? まだピチピチじゃない。なんだかんだ言ってさ、人生って先は長いぜ? ……もっと力抜いていけよ」

 

 ジョーは抜きすぎだろ

 

「あ……そう? 心外だなぁソレ」

 

「ふふふっ……あははっ……」

 

「そっか……そうだよな!? 

 凹んでもしゃーねーじゃん! 

 何マジになってんの、俺!」

 

 一同に笑いが起き、

 重い空気は消え去っていた。

 

「っと……そうだ、忘れてた。

 あのさ、なんか俺、

 君たちを呼んで来いって言われてた」

 

「……は!?」

 

「……?」

 

 誰に呼ばれてた? 

 

「あ~えっと、何だっけ? 

 ジプスの局長の少年だよ」

 

「峰津院……大和だっけか? 

 俺アイツ苦手なんだよな……

 響希、どうする? 行くか?」

 

 行くしかないだろう

 

「そうだね……どっちにしろ、

 他に行く所無いから」

 

「ま~別に食べられる訳でも無いんだしさ、行っとけばいいじゃない。

 一宿一飯の恩ってヤツ?」

 

「まぁそっか……そうだな。

 何の話かは知らないけど……

 一応行っとくか!」

 

 そうだな。

 

 その場を後にし、

 全員で議事堂に向かう事にした。

 




少し裏話を。
現状、既に縁1で開放される耐性を各キャラは
既に身につけているものとして書いています。

では原作で耐性のない主人公はどうなるのか?
答えは万能属性耐性です。魔速型で使っていた時に
一々乱舞を入れ替えるのが面倒くさくて
万魔の乱舞がスタメンだったって言うのもありますが、
普通の属性の耐性を主人公につけるのもなぁ……と思ったのも事実。

魔速だと高火力と速攻の代わりに弱点突くのが重要になって
スキル変更頻度も高いのがアレですよね。

自分は基本魔速しか使わなかったんですけど
他に攻略が楽になる構成とかあるんでしょうか。

ところで万能耐性で思い出したんですけど、
ルシファーって隠れ全属性軽減されてるって
一部のデビルサバイバー2攻略サイトの裏技に
書いてあるのあれマジなんですかね?
全門+万能耐性で反射と無効以外は全部1/4になるらしいですよ

くじら座のプリクエルを読んだ事がある

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