泉岳寺へ近付いて来た。
聞き覚えのある声が聴こえてくる。
『待てっ……! 貴様ら、逃がしはしない!』
急ごう。
「うん……!」
「あっ、おいあれ……!」
マコトが数人の男を本堂前に追い詰めている。
「あれ、僕達これ要らないんじゃ……」
「……もう逃げ場はない。
召喚アプリを悪用した件、
詳しく聞かせてもらうとしよう」
「く、クソ……ここまでか!
何なんだよ、この女……!」
マコトは油断無く携帯を男達の方へ構えているが────
「あ……! 後ろに……!」
マコトのちょうど真横に悪魔が召喚され、
無防備な横っ腹を殴り付ける。
「ぐあっ……! まだ、仲間が……いたのか……!」
「ハッ、油断したな!
お前ら、今がチャンスだぞ!」
させると思うか?
「何ッ!?」
新田さんはマコトを。
ダイチ、ジョー。やるぞ。
「えっ? あ、おう! 行くぞハヌマーン!」
「わ~気が進まな~い……
代わりに頼むよ、カマプアア!」
────手に入れた力で暴虐を尽くすとはな。従えている悪魔もさぞ低俗なのだろうな。
────まぁまぁ猿の旦那、どうせぶちのめすんだから
────それもそうだな。手早く終わらせるか。
「あ、悪魔をどう使おうと、俺たちの勝手だろうが! 来い! 俺の悪魔!」
「クソ……! 形勢逆転かと思ったのに……! 来い!」
「おい! 戦っても勝てねぇよ! 悪魔で時間稼ぎして俺らは逃げるぞ! 寺の外まで行きゃあ逃げれるはずだ……急ぐぞ!」
「……! 久世、コイツらを逃がすな!
召喚アプリの悪用者だ……気をつけろ!」
了解。白虎、退路を封じるぞ
────ガウ。
白虎が駆け、逃げ出す男達の前に立ち塞がる。
言っておくが、白虎は強いぞ。
携帯を構える。
「クソ……こいつさえ倒せばッ!」
男の1人が殴りかかって来る。
命中するも、傷すら与えられていない。
────ガルァ!
白虎の前脚が男の顔面を捉える。
「なっ────ふごっ!」
猛反撃。白虎の自動効果スキルだ。
殴りかかって来た男は気絶したようだ。
「ぶ、物理がダメなら! 魔法で───あぎゃあ!」
魔法を使おうとした男を麻痺させる。
「こ、降参する! 降参するから!
携帯は捨てるから見逃してくれ!」
残りの1人が懇願する。
チラりとマコトを見ると
首の横振りが返ってきた。
ダメだってさ、
「つ、冷たい! やめてくれ! クソっ……こんなアプリに手なんて出さなければ……!」
男を氷で拘束していく。
後悔が遅いな。
さて、あっちはどうなったかな。
☆
「おりゃあ! とうっ! ど、どうだ!?」
ダイチが悪魔を殴って消滅させ、
「はいや~、そーれー、はいそっちも~」
ジョーは
「えいっ! こっちも!」
新田さんは
「はぁッ! ふっ! 砕けろッ!」
マコトは三人をカバーするように縦横無尽に駆け回っている。
特に問題なさそうだな。
────ガウ、ガウ!
白虎が吼える。
その視線の先には携帯へ手を伸ばす
麻痺していた男。
「クソ……舐めやがって……来やがれ! ガギソン!」
赤黒い稲妻の球体から、
毒々しい桃色の鳥頭の悪魔が現れる。
────へへへ……! 俺を呼び出すなんざ、中々度胸があるじゃねーか。
んで……。どいつをぶち殺して欲しいんだ?
この俺が殺ってや────
────ガルァ!
白虎が一瞬で間合いに入る。
鳥頭の悪魔は首に噛み付かれ、
地面に押さえ付けられる。
────どの口がオレを殺るって?
地から鳴り響くような声が轟く。
────ヒ、ヒィ……!
────死ね。
骨が砕け、肉が舞う。
鳥頭の悪魔が肉塊となり、
光の塵となって消える。
「お、俺の悪魔が……」
白虎の声初めて聴いたな。
────フン……喋るのが億劫なだけだ。
それに、お前には人の言葉でなくても
意味は伝わるだろう?
それもそうだな。
────ガウ。
満足気にそう一鳴きし、携帯へ戻る。
「……携帯は全て破壊して、後は少し話を聞こう」
そこら辺はマコトに任せる。
「あぁ、助力感謝する。皆、ご苦労だった」
色々大変そうだな。
「いや……これはジプスの存在意義だ。
私たちがやらねば。……我々の予想よりNicaeaにアクセスした人間の数は多いようだ。こんな事態でなければ悪用する者も容易には出ないだろうが……。或いは、彼らの方が正しい反応なのかもしれないな……」
そうかもしれない。
「あぁ……だが哀しいな。
私はもう少し、人を信じて生きてみたかった」
マコトは男達の元へ歩いて行った。
ダイチが張り詰めた緊張を解くかのように
大きく息を吐く。
「さて……無事に終わってよかったぜ。
そんじゃどうするか、この後俺達……
そっか……俺たちってさ、
もう……する事ないんだな……」
「……そう、だね」
「こういう時に、やれる事も出来ることも全然無いっつーか……。なんか、俺って思ったよりも何もしてこなかったんだなーって」
暗い顔でダイチが言う。
が、ジョーが頬を掻きながら
気楽に笑う。
「あ~、まぁ。
そう気負うなって、少年。
君たち高校生でしょ? まだピチピチじゃない。なんだかんだ言ってさ、人生って先は長いぜ? ……もっと力抜いていけよ」
ジョーは抜きすぎだろ
「あ……そう? 心外だなぁソレ」
「ふふふっ……あははっ……」
「そっか……そうだよな!?
凹んでもしゃーねーじゃん!
何マジになってんの、俺!」
一同に笑いが起き、
重い空気は消え去っていた。
「っと……そうだ、忘れてた。
あのさ、なんか俺、
君たちを呼んで来いって言われてた」
「……は!?」
「……?」
誰に呼ばれてた?
「あ~えっと、何だっけ?
ジプスの局長の少年だよ」
「峰津院……大和だっけか?
俺アイツ苦手なんだよな……
響希、どうする? 行くか?」
行くしかないだろう
「そうだね……どっちにしろ、
他に行く所無いから」
「ま~別に食べられる訳でも無いんだしさ、行っとけばいいじゃない。
一宿一飯の恩ってヤツ?」
「まぁそっか……そうだな。
何の話かは知らないけど……
一応行っとくか!」
そうだな。
その場を後にし、
全員で議事堂に向かう事にした。
少し裏話を。
現状、既に縁1で開放される耐性を各キャラは
既に身につけているものとして書いています。
では原作で耐性のない主人公はどうなるのか?
答えは万能属性耐性です。魔速型で使っていた時に
一々乱舞を入れ替えるのが面倒くさくて
万魔の乱舞がスタメンだったって言うのもありますが、
普通の属性の耐性を主人公につけるのもなぁ……と思ったのも事実。
魔速だと高火力と速攻の代わりに弱点突くのが重要になって
スキル変更頻度も高いのがアレですよね。
自分は基本魔速しか使わなかったんですけど
他に攻略が楽になる構成とかあるんでしょうか。
ところで万能耐性で思い出したんですけど、
ルシファーって隠れ全属性軽減されてるって
一部のデビルサバイバー2攻略サイトの裏技に
書いてあるのあれマジなんですかね?
全門+万能耐性で反射と無効以外は全部1/4になるらしいですよ
くじら座のプリクエルを読んだ事がある
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ある
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無い