諦観するのはもうやめた   作:万能型蛮族

17 / 43
オリジナリティー成分少なすぎてアニメ版が少し詳しく書かれてるみたいな感じになってますがあと少しだけ耐えてくれ……名古屋が終わるまではオリジナル要素出しにくいんだ……


(16)SL広場にて

 集合場所であるSL広場に着くと、

 既にダイチとジョーが待っていた。

 

「お、響希〜! もうジョーさんも来てるぜ〜!」

 

「ドンケツは新田ちゃんとは以外……おや?」

 

 さっき会ってな。白虎に乗せてきた。

 

「あはは……遅れちゃったかな?」

 

「やるね〜響希君。

 これぞ白馬の王子様ならぬ、

 白虎の王子様って感じで

 中々様になってるじゃないか」

 

「響希が新田さんとデートしてる時に、

 俺はジョーさんと寂しく待ちぼうけ……」

 

「ま〜、少年。人生そんなもんだよ。

 あっち(大阪)に着いたら

 なにか奢ってあげるから元気だしなよ、ね」

 

「で、デートじゃなくて……

 街で偶然会ったから……」

 

 やんわりと新田さんが否定するのに頷き、

 周りを見てマコトとヤマトが居ないことに気付く。

 

 それより、峰津院やマコトは? 

 

「ん〜、少し前からここで

 待ってるけど……まだ見てないね」

 

「遅刻……ってのはマコトさんの性格的に

 考えにくいから……何かあったとか?」

 

「悪魔に襲われてたりとか……?」

 

 ……いや、襲われるのはこっちの方のようだぞ

 

 俺達が入ってきた入口から濁流のように

 悪魔の群れが現れる。入って来た時は

 微塵も居なかったというのに、

 何処から現れたのか

 

「は?」

 

「え……?」

 

「あ〜、マジで?」

 

 各々が突然の悪魔の出現に驚愕していたが、

 ハッとして携帯を構える。

 

 仕方ない……速攻で片付けるぞ!

 

「それには及ばない。

 元より私の獲物だからな」

 

「遅れてすまない……!

 逃げ出した悪魔を追うのに

 時間がかかった……!」

 

 聞き覚えのある男女の声が近付いてくる。

 悪魔の群れの一部が爆炎と共に吹き飛び、

 強引に道が作られる。

 

「行け、ケルベロス……全て鏖にしろ」

 

 ────グルルァ! 

 

 公園に現れたヤマトに付き従う白い巨狼が

 広場に入った悪魔を業火や鋭い牙等で蹴散らす。

 ────圧倒的な力量の差。

 ケルベロスと呼ばれた悪魔が

 群れの殆どを一撃で仕留め、

 10分も経たずにその場にいる悪魔は全て消滅した。

 

「す、すげぇ……!」

 

「ほ〜、年季が違うって感じだね」

 

「うん……あの峰津院さんの悪魔……凄く強い」

 

 敵になってなくて良かったな……

 

 ヤマトの実力に圧倒されていると、

 峰津院が白い巨狼(ケルベロス)を連れて

 こちらに向かって歩いてくる。

 

「さて……待たせたな。

 早速大阪へ向かうが……全員準備は出来てるな?」

 

「お、おうっ! でも大阪なんて

 どうやって行くんだ?

 電車とか止まってるんだろ?」

 

「そうだね〜、確かにそれは気になるな」

 

「うん……悪魔に乗る、とか?」

 

「見ていれば分かる……迫、頼む」

 

「はっ……」

 

 マコトが携帯を操作して、SLに向け携帯を翳す。

 程なくしてSLは微々たる距離ではあるが直進をし、

 SLで隠れていた空間が目に入るようになる。

 銀色のパネル。それがみるみるうちにスライドし、

 空いた穴から浅草寺でも見た黄金色の装置が現れる。

 

「ほ〜、このSL動けたんだね、

 何度か見た事はあるけど知らなかったよ」

 

「うおっ……ビビったぁ……

 ってあれ……浅草寺の!? 

 な、何する気だよ……」

 

「今に分かる。まぁ見ていろ」

 

 マコトは続いてその黄金色の装置へ携帯を翳すと

 装置が穴に引っ込み、新たに金属製の棒が出てくる。

 

「ここから下に降りられる。

 注意してついてきてくれ」

 

「は……下って……何が……?」

 

 それには答えず、マコトが棒を伝って

 下に降りる。続いて峰津院が下に降りる。

 

「あ〜らら、行っちゃった。

 どうする? 行く?」

 

 ここまで来て引き返す……

 なんてするわけが無いだろう

 

 短い線路が引かれている

 SLが鎮座する台座に上がり、

 棒を掴み下に滑り降りる。

 

 ☆

 

 SL広場の地下を率直に言い表すなら、

 駅のホームだった。いや、駅なのだろう。

 事実、俺達の目の前には新幹線が停車している。

 

 これは……

 

「ここはジプスの車両が発着する

 専用ホームだ。もっとも、

 施設自体はだいぶ古いが……」

 

「へ〜、古いにしては

 上の駅より随分立派じゃない?」

 

 ジョー、新田さん、ダイチが

 棒を伝って降りてくる。

 

「せ、専用ホーム……!? 

 ちょっと待ってっての、

 なんでここだけ無事なんだよ?」

 

「うん……私達の時はあんなに……」

 

「聞いても分からんだろう、

 ムダな推察はよせ、行くぞ」

 

 新田さんやダイチの疑問を、

 峰津院はバッサリ切り捨て新幹線に向かう。

 乗り込む前にこちらの方をチラりと見て、

 不敵な笑みを浮かべると

 

「さあ、乗りたまえ。直ぐに出立する」

 

 それだけ言い残し、ヤマトは

 完全に新幹線の中に消える。

 

「では局長、ご無事で」

 

 マコトは新幹線には乗車せず、

 見送るようにホームに留まっている。

 

 マコトは行かないのか? 

 

「あぁ、私は留守の間

 東京を守らなければならない。

 ……だから、安心して行ってこい」

 

「へぇ……そうなんだ。

 ま、んじゃ頑張ってくるわ!」

 

「マコト、また帰ってきたら……」

 

「じゃーね〜マコトさん」

 

 それじゃ、気を付けて。

 

「あぁ、君達もな」

 

 マコト以外の全員が車両に乗り、

 いよいよ新幹線が動き出す。

 

「……。何も無ければいいが……」

 

 見送るマコトの顔は、

 どこか憂いを秘めていた。

 




大阪編、はっじまっるよ〜!(吐血)

くじら座のプリクエルを読んだ事がある

  • ある
  • 無い
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。