なんば、
ここも相変わらず人気が無い。
「う〜ん……これじゃあ死に顔動画の場所、
全然わかんねーよぉ……」
仲間達の顔に少しずつ疲れが見えてきている。
そろそろどこかで休むべきか……
「そうだね……でも頑張ろう?
和久井くん、死んじゃうかもしれないし……」
『きゃああっ! 化け物っ、化け物や……!』
橋の反対側から女性の叫び声が聞こえてくる。
「な……何だぁ!? 今、化け物って……!」
「ま〜、十中八九悪魔だろうね……」
「う、うん……襲われてるなら、
助けた方がいいよね……」
相談していると、
駆け足で橋へ向かってくる女性が現れた。
まだ冬も終わっていないと言うのに、
露出度の高い服装をしている。
「そこ、邪魔やっ! どいてっ……!」
「きゃっ……!」
新田さんが言われた通りに
道を開けようとするが、
女性はそのまま押しのけて
悲鳴の方へ向かっていく。
大丈夫か?
「あ、大丈夫……ありがとう。
今の人、悲鳴の方へ行ったね……
私達も、行かないと……」
「おいおい、相手は悪魔だろう?
……召喚アプリもない人間が、
勝てるわけないでしょ」
……急ごう!
「わわわわっ! 何だよっ、行くのかよっ!」
全員で女性を追いかける。
☆
「た、助けて! 殺されるっ……!」
「出た……悪魔っ! 早よ逃げ……!
ウチが何とかする! 行くで……!
────ペリ!」
女性の傍らに、
踊り子風の衣装を着た女性が現れる。
軽やかな足取りで舞のような踊りを見せる
彼女は、人間と変わりないような容姿だ。
然し、決定的に違うのは
背中に生えた両翼だろう。
翼は羽ばたく事はせず、
ただヒラヒラと風に揺れるのみ。
だがその翼までもがまるで
踊りの1部であるかのようにも見える。
「きゃあっ! あ、アナタ……
人間なのに、悪魔を……!?」
「安心しぃ! ウチはアンタらの味方や!
そっちの悪魔は任せとき!」
「み、味方やて……?
信用して大丈夫なんか……?」
信用していいのかどうか
決めあぐねている女性の元に、俺達が追い付く。
「あららら〜? 参ったね、あの娘。
悪魔使いじゃないの?」
「お……俺たちって要らない?
だったらここは、あの子に任せてさ……」
何言ってるんだ、折角の現地人……
それも話が通じそうな同じ悪魔使い。
恩は売っておくべきだ。サッサとやるぞ
こちらが女性に近付くと、
向こうも気付いたのかこちらに声を掛けてくる。
「……そこのアンタら!
何をごちゃごちゃ話しとるのか知らんけど、
こっち来たらアカン! 早よ逃げや!」
大丈夫だ、俺達も戦える。
「え……? って事はアンタら、
悪魔使いなんか? やったら丁度ええ、
この人ら逃がすから手伝うて!」
任せろ。やるぞ、白虎!
「う、うん……あの人たち、助けなきゃ……!」
各々が悪魔を召喚していく。
「とりあえず、悪魔を倒すより
襲われてる人達を逃がす方を
優先した方がいいのかな?」
「わ、分かった……!
こうなったらやったろーじゃん……!」
「助かるわ……! 絶対みんな助けるで!
アンタらもやけど、1人も死なせたらアカンっ!」
「わ、分かったぁ……
けど1人で戦うのは危険だから、
みんなで協力を……って聞いてる!?」
ジョーの話を無視して
女性は悪魔の方へ走り出している。
「……参ったな、こりゃ。
あの娘も助けながら戦わなきゃダメみたい」
「お、おい……あの人ド真ん中から
悪魔に突っ込んでくんですけど!?
俺たちも急がないとヤバくない!?」
とりあえずあっちは任せろ……!
☆
脚の震えは無視する。
それを認めてしまったら、
この場で助けられる命も
助けられない気がするから。
────舞をしていてよかったと、
心の底から思えたのが舞やなくて
人命救助なのは……皮肉やな。
「行くで、ペリ! 雷の乱舞!」
────はい……!
ペリが優雅な仕草で手を大振りに払うと、
手の軌道上に雷が生じ、纏めて悪魔を穿つ。
耐える悪魔も居るけど、ソイツを
ウチが仕留める。
「くたばりや……!」
雷の乱舞を耐えた
リーダー格の悪魔をそのまま倒すと、
従っていた悪魔は這う這うの体で逃げ出す。
「本当はアイツらも仕留めておきたいんやけど……助けるのが先や。まだまだ行くで!」
────ヒナコ、後ろ……!
「後ろ……?」
振り返ると、今まさに白い兎が
首筋に噛み付こうと迫っていた。
(アカン……避けられ────)
咄嗟に腕で庇おうとするが、
当然間に合うはずもなく。
その場に赤い血が飛び散る。
その血は白兎の毛を赤く染めていき、
やがて兎が力無くだらりとなり
光の塵となって消える。
兎は白虎に首元を食いちぎられ、
絶命していた。
よくやった白虎……!
アンタ、怪我は無いか?
「いけるで! おおきに!」
とりあえず、こっちの悪魔は俺達でやろう。
一般人は他の仲間が誘導してくれてる。
「分かった! ウチとペリの腕の見せ所やな……!」
☆
「ヒィッ……化け物……!」
「だから……! ここにいたら
別の化け物に殺されるんだって!
あっちからなら逃げれるから
従ってくれよ頼むから……!」
「ば、化け物を操ってる奴のことなんか
し、信用できるか!」
強気な言葉を放っているが、
一般人達は腰が抜けてしまっているようだ。
それを抜きにしても悪魔使いの印象は悪い。
大人しく従ってくれはしなそうだ。
「ありゃりゃ……これは厳しいね……」
「うん……ここまで恐がられるなんて
思ってもみなかったけど……あ、そうだ……!」
イオが数歩一般人に歩み寄る。
その姿にすら一般人は怯えを見せている。
「な、何だよ……!
無理矢理従わせようってのか……!?」
「……ある意味、そうかも。
でも、ごめんなさい……
イオの手先から濃い桃色の光が放たれる。
その光を目にした一般人達は、
徐々に体から力が抜けて、
ボーッとし始める。
「えーっと……新田さん、何したの?」
「あの……一時的に魅了を……」
「ほ〜、俺には考え付かなかったよ。
やるね〜イオちゃん」
「あ、ありがとうございます……
えっと、それじゃあ……
安全な場所に行きますから、
皆さん着いてきてください!」
「「「はい……」」」
「ふぃ〜、逃げろって言っても
従わなかった時はどうなるかと思ったけど……
無事避難させられそうだな!」
「いや〜、そうでも無いと思うよ?
だって、ほら……悪魔のお出ましだ」
ジョーの指さす先には
続々と逃げる方向に現れる悪魔の姿が。
「響希くん……は今あっちだし……
私たちで、頑張ろう……!」
「おう……!
頼りっぱなしなのも
格好がつかないからな……!」
「よ〜し、ぱっぱと終わらしちゃおうか」
悪魔と悪魔が激突する。
もうちょいオリジナル要素出さないとダメかもしれんという思考が頭で反復横跳びしてる
デビルサバイバー未プレイ者用に解説コーナーした方がいい?
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必要
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要らん