諦観するのはもうやめた   作:万能型蛮族

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ここ丸々写しみたいなもんなので後々描写追加予定。
あとお願いなんですけど新田維緒が主人公を「響希くん」って呼んでるシーンがあったら教えてください、タイミング的にまだなので……一応自分でも見ますけど見逃しがあった場合の保険として……


(25)未曾有の危機

 新世界のジプス大阪本局へやってきた。

 

「着いたで……ジプス大阪本局や」

 

「凄い施設……大阪にもこんな……」

 

 新田さんの言う通り、

 大阪本局は東京支局と比べても

 格段に規模が大きく、

 局員が忙しなく局内を行き来している。

 

 外見はほぼ同じに見えるが……

 

「フフ……それは違う。

 見た目は同じでも、この大阪本局には

 ジプスの全てが結集している」

 

 カツカツと靴音を鳴らし、

 階段を下りて来るのは峰津院大和だ。

 

「あ、ヤマト……じゃなくて、

 峰津院局長サン」

 

「よお……峰津院。

 東京モンを連れてきたで。

 これでええんやろ」

 

「ご苦労だったな、和久井君。

 君は通常任務に戻るといい」

 

「そうさせてもらうわ……ああ、せや。

 そこの女、ヒナコやったか? 

 ジプスに入りたいらしいで」

 

 ケイタはそう言い残して

 再びジプスから去っていった。

 それを目線のみで見送ると、

 ヒナコはヤマトの前に進み出た。

 

「一緒に戦いたいんやけど。

 ジプスに入れる?」

 

「フム……この有事だ。

 力を貸して貰えるのなら、

 こちらとしても異存はない

 ……別室を用意する。

 そちらで説明を受けるといいだろう」

 

 ヤマトが指を鳴らすと、

 すぐさま局員が歩み出て

 ヒナコを別室へと案内する。

 

「さあ、こっちだ」

 

「コレでホンマの仲間入りやな? 

 ほなアンタら、また後で!」

 

 ヒナコは手を振りながら

 ジプス局員に連れられ去っていった。

 

「君達は会議室だ。……ついてきたまえ」

 

 ☆

 

 ヤマトは会議室の椅子の一つを

 引っ張り、優雅に座ると俺達へ問い掛ける。

 

「さて……大阪の現状は見たな。

 どう思った?」

 

 ……少なくとも、災害全体は

 地震だけが原因では無い、と思う。

 確かに地震の影響もあるが、

 そもそもその地震は何か別の原因がある。

 

「う、うん……それと、

 悪魔の被害もかなり……」

 

「あ〜、瘴気ね。

 うん、確かにアレ放置してたら

 そりゃ悪魔が増えるよね……」

 

 ヤマトは小さく頷いた。

 

「ああ、その通りだ。

 久世の言う通り、この地震は

 自然発生したものでは無い。

 君達も学校で習ったとは思うが、

 そもそも、東京と大阪が同時に

 地震に見舞われるなどありえない

 ……フ、多少なりとも、

 真相には近づいたようだな。

 しかし問題はさらに深刻だぞ?」

 

「え、ちょ……問題? 

 ま、待……ってクダサイ。

 何を言ってんだか全然……」

 

 ダイチが話についていけていないのを見て、

 ヤマトは溜息を着くがその場から数歩下がり、

 手元の機械を操作する。

 

「分からないか。ではこれでどうだ?」

 

 ヤマトの背後にあるモニタに

 電源がつき、映像が映し出された。

 

 ☆

 

 崩壊した東京。

 建物が崩れ、砂煙か火災の煙かも

 判別がつかないほど酷い状況になっている。

 

「あ……これ、お台場の方……だよね?」

 

 画面が切り替わる。

 崩壊しかけた燃える大阪城。

 

「……大阪城だよな。

 マジで崩れちまうなんて……

 何かありえねーって感じ……」

 

 画面が切り替わる。

 どこかの都市のような場所が

 燃えているが、映像が近寄り過ぎて

 ビルのようなところとしか分からない。

 

「へ……? コレってひょっとして……」

 

 映像が引き、全貌が見えるようになる。

 捻れたような構造のビルが折れて

 砂煙を上げながら倒れてきている映像だ。

 

「やっぱ……名古屋? 

 あそこも壊れちゃったっての……?」

 

 心做しかジョーは名古屋の映像で

 かなり強い衝撃を受けているようだ。

 

 ジョー、出身は名古屋か? 

 

「え、あ、うん……

 やっぱこう見ると……キツいな〜……」

 

 口調は辛うじていつも通りを

 保とうとしているが、固く握られた拳は

 ジョーの心中を表しているようだった。

 

 画面が切り替わる。

 建物は比較的無事だが、

 やはり離れた場所には倒壊しかけている

 建物と砂煙が見える。

 

「えっ……! こ、ここは……札幌……? 

 こんな所まで災害に……!?」

 

 画面が切り替わる。

 ここはかなり酷い。道路が

 倒壊した建物で塞がっていたり、

 地割れのようなものが起きている。

 

「あちゃ……。福岡……だよねぇ。

 ちょっと信じらんないけど……」

 

 画面が切り替わる。

 十字道路の中央にタワーが倒れて

 車の通行を妨害していたり、

 住宅街に火災が拡がっている。

 

「こ、ここは……? 

 ど、どこの都市なんだよ……!」

 

「……別府だ。

 大分県のほぼ中央にある」

 

「大分って……九州かよ! 

 ど、どうなっちゃってんの……?」

 

 映像が切れ、画面が黒くなる。

 自ずと冷や汗が流れる。

 まさかとは思うが、状況は最悪だ。

 

「……東京、大阪、名古屋、

 札幌、福岡、別府。

 これまで報告の上がった6都市の有様だ」

 

「そんな……どうして6箇所も……」

 

 ()()()()()()()6箇所。ヤマトは確かにそう言った。

 

 違う、6箇所じゃ、無い……!

 

「え……」

 

「な、何が違うんだよ……?」

 

「ん……」

 

 思わず出してしまった声に

 戸惑った反応が帰ってくるが、

 ジョーは気付いているようだ。

 

 ……ヤマト、それ以外の都市と

 連絡は取れているのか? 

 

「取れていない。

 現在連絡が取れているのは

 先程述べた6都市のみだ」

 

「は……!? どど、どういう意味!?」

 

「他の都市は連絡すら取れん。

 海外も同様……つまり全世界で

 同じ異変が起きたようだ」

 

「……あ〜、それって、やっぱり……」

 

 ジョーの発言を手で遮り、

 真剣な瞳でヤマトは

 こちらに対して語り掛ける。

 

「……結論から言おう。

 いいか……これは有史以来、

 最悪の大災害だ。……我々人類は今、

 未曾有の危機に直面しているのだよ」

 

「あ……そんな……、そんなの……」

 

 全員が言葉を失っている。

 

 これからどうなる、俺達はどうすればいい? 

 

「……不明だ。現時点ではな。

 その問いに答えるためにも、

 我々は少しでも情報を集めたい。

 だから君たちを……」

 

「は、はは……」

 

「ダイチ、くん……?」

 

「ま……マジかよ? 

 こんなの信じらんねーっての。

 う、嘘に決まってんじゃん。

 そ、そりゃ俺たち……災害の原因を

 知りたくて大阪まで来たけど、

 こんなのってないだろ……? 

 有史とか未曾有の危機とか……そんなの、

 あ、あるワケないじゃん。

 だまされてんだよ、そんなの……!」

 

 ダイチは明らかに取り乱しているのを

 見て、ジョーが宥めに入る。

 

「……志島くん、気持ちは分かるけど、1回落ち着こう。な?」

 

 ジョーが肩に伸ばしたてを振り払い、

 ダイチが怒りとも悲しみとも取れる

 声色で続ける。

 

「ふ……フザケんな! 

 こんな……あるはずねーよ! 

 なぁ……!?」

 

 ダイチは訴えかけるように

 俺達へと答えを求める。

 然し、沈黙が流れる。

 

「……っ! 誰か……嘘だって言ってくれよっ!」

 

 ダイチは駆け出して会議室から出ていった。

 

「あ……し、志島くんっ……!」

 

「あ〜、ごめんねぇ。

 ヒビキくん、新田ちゃん。

 ……流石にキツイわ。

 俺もちょっと……1人になりたい」

 

 ジョーも心做しか力なく、

 とぼとぼと会議室から去っていく。

 

「ジョーさん……」

 

「……放っておけ。

 いずれ覚悟が必要だ」

 

 出ていく彼らを視線だけで見送り、

 峰津院大和は以前変わらぬ態度で

 吐き捨てるように言う。

 

「ごめん……なさい。

 私も、少し……考えたい……

 いくらなんでも……

 こんなことになってるなんて……」

 

 震えた声でそう言い残し、

 新田さんも会議室から出て行く。

 

「……君の仲間は動揺したようだな。

 自ら行動すると決めたはずだが、

 やはり一般人には耐えきれんか。

 ……君も考えておけ。

 自ら行動し続けるか、

 全てを投げ打って死を待つか……な」

 

 ヤマト会議室から去り、

 その場には俺だけが残された。

 




この中で動じてなさそうな主人公がおかしい

デビルサバイバー未プレイ者用に解説コーナーした方がいい?

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