書く暇がねぇ!!!!!!!!!!!!!
ダイチ達を探しに街を駆け回っていると、新世界へ向かう道にダイチ、新田さん、ジョーの姿が見えた。
駆け寄り、話しかけに行くと向こうもこちらに気づいたようだ。
皆、無事だったか。
「あ、響希……おう、無事だぜ!」
「ん〜、ダイチくんは悪魔に
襲われたみたいだけど、治療済みだよ」
「うん……あ、あの、ごめんなさい……
逃げるようなこと、しちゃって……」
いや、無事ならそれでいい……
だが……覚悟は決まったのか?
「おう、俺なりに考えてよ。
自分でやらねぇとなって思ったんだ。
だからやれるだけは、やりたい」
「うん。逃げてても何も進まない……
だから、自分で歩かないといけないんだって……思ったから」
「や〜、俺はそんな大層な
理由じゃないんだけど……
君らがやってるのに、
大人の俺だけやらないとか変じゃない?
だから、そういう事だよ」
そうか。じゃあ本局に────
ピルルルル……
メールの着信音ではない、
電話の無機質な受信音。
ポケットに入れた携帯が
軽く振動しているのがわかる。
嫌な予感がするが迷いを振り切り、
携帯を取りだして電話に出る。
もしもし。
「久世、今新世界付近だな?」
ヤマトの声だ。心做しか口調が早い。
あぁ、ダイチ達も一緒だ。
通話をスピーカーにしながらそう答える。この男がなんの用もなく電話をかけてくるはずがない。だとするならば、なにか重要事項が起きたのだろう。
「それは好都合だ。単刀直入に言おう。
君たちにやってもらいたい事がある。
ドゥベと同種の怪物が出現した。
それも、通天閣の近くにだ」
通天閣って……本局の入口付近じゃ……
「あぁ、Nicaeaの解析によると
巨門星 メラク呼ばれる怪物は、
通天閣に向かって進行している。
現在は自衛隊とジプス局員数人で
足止めしているが……どこまで持つだろうな」
っ……! 分かった、すぐ向かう!
「そうしてくれ。では、健闘を祈る」
一方的に通話が切れる。
「それは……ちょっとまずいんじゃないの?」
「ちょっとどころかだいぶまずいだろ!
ジプスの本拠地が潰れたら……
どうなるかわかんねぇよ……!」
「少なくとも、復旧には遠ざかるよね……」
今すぐ向かおう、ドゥベも倒せたんだ。
俺たちなら出来る。
全員が頷き合い、通天閣へ向かう。
☆
通天閣に続く大通りに到着した。
そこには既にケイタとヒナコが待っていた。
「フン……お前らと共闘か……まぁええわ」
「さっきぶり! なんか気落ちしてるって
聞いたけど……問題なさそうやな!」
メラクは何処に?
「ウチらもさっき着いたばっかやで……
ってあの人、怪我してるやん!
ちょい待っとって、今ウチが ────」
確かにヒナコの言う通り、
通天閣の本局入口付近から
足を引き摺った局員が現れる。
局員はこちらに近付こうとする
ヒナコに気付いたのか、掌を向けて拒絶する。
「……! 来るなッ……
こっちに来るんじゃない!」
周囲には悪魔もいない。
ならばそれが意味するのは、救助の拒絶。
一同に戸惑いが走る。
「へ……来るなって?
どうしたってのさ、照れなくてもいいのに」
「違う、そうじゃ────……ッ!」
ふわふわとした物体が何処からか
漂い、通天閣の土台付近で停止する。
その物体の色に、覚えがあった。
毒々しい蛍光の桃色。
それは、ドゥベを想起させる色だ。
まさか────
それはドゥベと、同じように膨張し、爆発する。
衝撃で地面が、大気が、通天閣が揺れる。
「……! な、なんや今の……!
ば、爆発しおったで……!?」
「ヤツは通天閣を狙っている!
これ以上、爆破させるな……!
ヤツの攻撃は────」
空気が凍る音が聞こえた気がした。
比喩表現では無い。
事実、冷気をそのまま凝固したようなレーザーが
ジプス局員に直撃し、氷像へと変えた。
声を上げる間もなく氷像は崩れ、
全員が物体が現れた方向、
レーザーが放たれた方向を見る。
「────────…………」
ジプス局員と同じように、
崩れ去ったと思われる氷像の残骸が
視線を奥へ向かわせる事に増えていく。
それは板が立体化したかのようだった。
それは宙へフラフラと浮いていた。
それは縦長の砲口を持っていた。
それは先程と同じ爆破物体を生成していた。
青を基調とした片翼のような板に、悪趣味なピンクの光が流れている。光は砲口から爆破物体を生み出しているコの字に配置された十数のような器官を通り、身体の端へと血管のように流れる。
それがどうも非生物的な見た目に反して、生物的で……ドゥベの海綿体を見た時と同種の、不気味な感情を覚えた。
メラクは俺たちと向かい合うように、
縦長の砲口を向けて漂っている。
よく目を凝らすと、砲口に
白い冷気が集まっているのが見えた。
それを見た瞬間、背筋に悪寒が走る。
全員全力で避けろ……ッ!
そう叫ぶのが限界だった。
すぐ傍に居た新田さんを掴んで
強引に今いる場所から距離をとる。
メラクから放たれた白い極光が
すぐ近くを絶対零度へ変えるのに、
数瞬も必要としなかった。
☆
────咄嗟の行動だったが、
上手く回避はできたらしい。
足のすぐ近くに冷気を感じながら、
地面に手を着いて立ち上がる。
胸を撫で下ろしながら、周囲を確認する。
ケイタとヒナコは無事……
ダイチとジョーも無事……
新田さんと俺も無事。
メラクの方を確認すると、
あの冷却砲は連発出来ないらしく、
再び通天閣を標準に合わせている。
今度はあの爆発物を生成するのに
集中しているようだ。
「いや〜、厄介だね……これは」
「チッ…… 取り敢えず接近せえへんと
話にならへん……! 俺は行くで!
来い、ベルセルク!」
ケイタが一目散にメラクへ駆け出すと、
呼応するようにメラクへ向かう道に
悪魔が数体現れ、道を塞ぐ。
おい、急ぐなケイタ……!
クソっ……俺、ケイタ、ジョーで
メラク本体に行く!
あの爆発物は通天閣に向かっているから、
ダイチ、ヒナコ、新田さんは
そっちの対処をして欲しい!
「やったろうやん……出番や、ベルセルク! 」
「あいよ〜。
それじゃあ行こうか、カマプアア」
「お、おう! あのピンクのやつを
通天閣に近付かせなきゃいいんだな!?
よっしゃ……行くぞハヌマーン!」
「うん……行こう、ハトホル!」
それぞれが別れ、別々の方向へ走る。
人でも悪魔でもない、
怪物との戦いが再び始まろうとしている。
☆
その場にいる全員が
目の前の
それを見守るように、
空に浮かぶ細身の人影があった。
人影は何をするでもなく上空に佇み、
戦いを観察している。
☆
悪魔を倒しながらメラクに向かって
進んでいると、携帯に着信が入る。
誰かを確認する暇もなく電話に出る。
『天野、聞こえるか。
メラクの特性を把握したので伝えておく』
有難い……!
『ヤツは円形の子機を排出する。
子機は目標座標に到達すると、
自爆するようだ。
君なら理解していると思うが、
通天閣を破壊させるのだけは
何としてでも阻止してくれ』
了解……!
『本体は砲撃を正面にしか撃たん。
多少の位置調整はするが、それだけだ。
真横に回避してしまえば追尾もしない。
……以上だ』
またも一方的に通話が切れる。
通話をしている間にメラクが呼んだ
悪魔は相当少なくなっている。
「お〜、俺もやればできるね……
じゃあ、親分退治と行こうか?」
「……始めるで。たっぷり後悔せぇ」
☆
「ウチの大阪を好き勝手しおって!
絶対許さへんからな!」
「なぁこれ普通に倒したら
爆発したりしない? 大丈夫かこれ!?」
「わ、わかんない……でも、やらないと……
取り敢えず、魔法で……!」
────フンッ!
おずおずと新田維緒が子機に向けて
魔法を撃とうとした所に、
ハヌマーンが割り込んで
子機に直接拳を叩き込む。
「うわぁ!? お前っ、何してんだよ!?」
────何、これで直接倒しても
爆発しないと分かっただろう?
それにしても、随分と脆いな……
「豪快やな……やけど、
これで思いっきり戦えるやん!」
「は、はい……! 」
「おっしゃ! じゃんじゃん倒してやるぜぃ!」
子機は疎らではあるが着実に
こちらに向かってきている。
だが、子機よりも一番の問題は。
「あのレーザーにも、気を付けないと……」
「せやな……いつ飛んでくるのか
分からんしな……」
直撃すればまず命は無いであろう
冷気のレーザー。
ドゥベの爆発に位置する
メラクの大技なのだろうが、
戦う立地故に強力なものとなっている。
この大通りは遮蔽物も殆どないため、
レーザーから身を守ろうとしても
回避するしか方法がない。
そう話している間に、
子機はほど近い所まで迫ってきている。
「次! 来たで!」
「お、おう!」
「はい!」
戦闘は続く。
名古屋編は週1とかになるかも。
恐らくストック補充終わったら
元の2日に1本投稿に戻るかなって感じになります
デビルサバイバー未プレイ者用に解説コーナーした方がいい?
-
必要
-
要らん