諦観するのはもうやめた   作:万能型蛮族

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そう言えば久世響希という
主人公の名前はアニメ準拠です。


(4)浅草寺の封印

 問題はダイチが死ぬ場所が何処かだ。

 それにすら間に合えば────

 頭を悩ませていると、視界の端で制服の女性に同じような

 制服の男性が小声で話しかけているのが見えた。

 耳を澄ませば会話も聞こえてくる。

 

「……分かった、そこは私が対処しよう」

 

「然しそうなるとここの守備が───」

 

「幸い、現在は局長が居る。それでは足りないか?」

 

「いえ、充分過ぎます」

 

「なら手早く済ませそう。車の手配を」

 

「了解しました」

 

 男性が小走りで去っていく。

 俺の見る視線に気づいたのか、

 女性が胸に手を添え、真っ直ぐな視線を向けてくる。

 

「そう言えば名乗っていなかったな。

 迫真琴だ」

 

 手を伸ばして握手を求めてくる。

 断る理由もないので握手をすると、

 迫は一瞬微笑み、真面目な顔に戻る。

 

「君達にも関係のある話だ。

 君が探している志島大地だが……

 浅草寺付近で局員から目撃情報があった。

 私も丁度浅草寺に用事がある……と言うより、

 志島大地を殺害するのは恐らく

 浅草寺にジプスが封印している悪魔だろう。

 地震の影響で封印が緩んでしまっている

 可能性がある。私がするのはその対処だ」

 

 ───貴女達は一体、何なんだ。

 

気象庁・指定地磁気調査部(JP's)

 

 君達とは別の方法で悪魔を使役し、

 秩序を保とうとしている機密組織さ。

 

 それだけ言うと迫は俺たちに

 付いて来るように伝えた。

 

 ☆

 

 迫真琴の運転で浅草寺へ向かう。

 その道のりで見た景色は、酷いものだった。

 

 車は横転し、車体は燃え上がっている。

 揺れる炎の中に、事故では到底着きようのない

 鉤爪で引き裂かれたような破損痕があるのが見えた。

 

 ───地震だけじゃない。

 

「……その通りだ。

 君達は悪魔の使役を成功させたようだが、

 失敗した者は悪魔に殺される。

 召喚者を殺した悪魔は解放され、

 欲望の限りを尽くす。このようにな」

 

 ────何なんだ、このアプリは。

 

「私達の調査でも正体が分かっていない。

 前々から存在は確認して調査も行われたが

 悪魔を召喚する機能は確認されなかった。

 ────今日まではな」

 

「あの、アプリなら製作者とかがいるんじゃないんですか?

 その人に話を聞けば……」

 

「……ダメだったよ。どれだけ調査を進めても、

 分からない事が分かるばかりだ」

 

 ……多分、制作したのは悪魔か、

 悪魔に近い存在だろう。

 そうなのだとしたら調べても無駄だ。

 

「その推論はジプス内でも出た。

 現在はアプリ管理者の捜索ではなく

 悪魔災害の防止を中心に動いている」

 

 悪魔へ対処出来るという事はジプスも悪魔を? 

 

「そうだ。我々は局長の家系に伝わる

 召喚陣を利用して、悪魔を使役している。

 研究者の見立てでは、ニカイアの召喚方式と

 ジプスの召喚方式はほぼ同一らしい」

 

 内通者……いや、そもそも

 召喚できる方式が1つしかない? 

 それともルーツが同じ……? 

 

「内通者は……あまり考えたくないな、

 局長もこの件に関してはあまり

 多くを語りたがらないように見えた。

 そう出られるとこちらとしても追求はし難くてな

 ──っと、そろそろ浅草寺に着くぞ」

 

 思わず唾を飲み込む。

 時刻は、16:55。

 

 ☆

 

 志島大地は罪悪感に追われていた。

 偶然出会った新田維緒と、

 現在気絶中の親友で幼馴染みの久世響希と

 はぐれてしまったのだ。

 

 黒い制服の女性から携帯を見せるように

 要求されて逃げ出したのはいいが、

 ヒビキを一緒に担いで疲れ切った新田さんに

 水を買ってこようと一時的にその場を離れたのがダメだった。

 奇跡的に売れ残っていた水を持って元の場所に戻ると、

 新田さんとヒビキの姿は無かった。

 

「多分、追ってきてたんだろうなぁ……」

 

 心当たりが黒い制服の女性しか無い。

 そもそも、気絶した男と女の子1人を

 置いていくのが間違っていた。

 心中で自分を責め続ける。

 

 街中を探し回っても見つからない。

 本拠地に連れ去られたか、殺されたか。

 嫌な想像ばかりが浮かぶ。

 荒れ果てた街並みを歩く足取りも遅い。

 

「俺が……何をしたって言うんだよ、カミサマ……」

 

 地震に見舞われ、怪物と戦い、

 謎の女性に追われ、仲間とはぐれる。

 踏んだり蹴ったりにも程があった。

 

「───クソっ!」

 

 苛立ちが募り、石柱に拳を叩きつける。

 無力だった。響に頼りっぱなしの現状が悔しかった。

 ハヌマーンという力を手に入れても、

 俺は新田さんや響希を───

 

 ふと、拳を押し付けていた

 石柱の感触が消える。消失したのでは無く、

 ゆっくりと沈むように石柱が下に落ちる。

 

「─────へ?」

 

 石柱は台座ごと地面へ引っ込み、

 代わりに黄金色に近い、

 奇妙な機械のようなものが飛び出してきた。

 

「うわぁ! なんだよこれ……時計、みたいな……」

 

 そう口に出して漸く気づく。

 吐き出す息が、白い。

 温度が急激に下がっている。

 

 地面が揺れ、黄金色の機械から

 立ち上るような禍々しい光が放たれる。

 光は参道をなぞるように移動し、雷門の提灯にぶつかる。

 

「提灯が……!こ、今度はなんだよ!」

 

 光が直撃した提灯は爆発し……

 爆風や爆煙の代わりに禍々しい赤黒い雷が放たれ、

 自体を認識する前に、浅草寺に妖艶な女性の声が響く。

 

『フフフ……ようやく出られたわ。

 ああ、長かった。有難う、坊や。

 ワタシはハクジョウシ。貴方が封印をといたのね? 

 お礼に───殺してやろうか』

 

 悪魔(白娘子)が解き放たれた。




キリがいいので2分割。
ダイチの話し方って
これでいいんだっけってなってる。
イオは喋りを書くのは簡単だけど
死ぬ程ビビるのでこのダイチくん……

ハクジョウシちゃんはマコトで削って
主人公で倒して経験値にしてたの
デビルサバイバー2プレイヤーなら
多分誰かしらやってると思ってる。
後ATLUSは軽率に東京壊しすぎだよもっとやって。

大阪弁書けないけど許してくれますか

  • 許す
  • 謝っても許さない
  • 良いぞ、だがその代わりいいものを書け
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