黄昏時、君は空を飛んだ。 1話   作:るいと。

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第1話

「もう嫌だ、こんな世界。」

 

黄昏時、見慣れた校舎。

 

いつもみている階段が

 

いつも人で溢れていた教室が

 

まるで平行世界に入り込んでしまったかのように別のものに見える。

 

誰もいない。

 

屋上に立つ。

 

凉しい風が頬を撫でる。

 

黄昏時、沈んでゆく夕日をバックに

 

「もしも、次生まれ変われるのなら絶対に人間にだけはしないでください。」

 

そう祈り空を飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ聞いた?6組の奴自殺したんだって」

 

「マジで?私のクラスじゃん〜」

 

「てか同じクラスなんだから気付いてやれよ笑」

 

「聞いた聞いた〜学校で自殺とか迷惑だよね」

 

「それな。自殺するなら静かにやれって感じ〜」

 

 

 

 

 

「ホームルーム始めるぞ」

 

「もう知ってる人もいるだろうが…」

 

「でさ〜」

 

「マジウケる笑」

 

「国語の宿題やった?」

 

「今日って体育ある〜?」

 

「…残念だと思うが切りかえていこう」

 

「ホームルーム終わるぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

……。

 

 

なんで、

 

なんで

 

あいつが死んだ?

 

いつも人に囲まれて、成績も上の中くらい、家でも親に愛されて、部活動も楽しそうにやっていた。

 

どこにも死ぬ理由なんてないじゃないか。

 

なのになんで死んだ?

 

なんでみんな気にしないでいられるんだ?

 

いつも相談に乗ってくれた。

 

「気にしなくていいよ」

 

「ずっと一緒にいるから」

 

そう言ったじゃないか。

 

なんで置いてったんだ。

 

こんな世界に取り残されたもう独りはどうなる。

 

なんでお前が死ぬんだよ。

 

人望もあって、成績もいい、たくさんの人に愛されて、

 

たくさんの人に嫌われ、勉強も何もできなくて虐げられてきた俺なんかよりも

 

ずっと楽しい人生送ってきたんだろ?

 

多少の辛い事ぐらい吹き飛ぶような充実した毎日を送ってきたんだろ。

 

その程度で死ぬなよ。

 

どうしようも無いような怒りが身体中から湧き上がってきた。

 

それと同時に行き場の無いエネルギーもこみ上げてくる。

 

すぐにでも逃げ出して走りたかった。

 

でも今日の授業が終わるまで我慢しないと。

 

逃げたのがあいつらに伝わったらいつも以上にひどい暴力を受けるだろう。

 

いや、でももうあんな奴らのところになんて帰らなければいいのでは?

 

あいつらの手の届かないところまで逃げ切ればいいのでは。

 

教室を飛び出した。

 

できるだけ誰の目にも止まらないように。

 

正門をくぐって、

 

普段通らない道を通って、

 

ポケットにれた財布以外何も持たずに。

 

ただひたすら走り続けた。

 

息が切れて、頬もとっくに乾いたころはもう陽が沈むところだった。

 

沈みゆく夕日を見ていると

 

なんだかさっきまであんなに腹立たしく思っていた事が馬鹿馬鹿しく思えた。

 

きっとあいつにもそれなりの理由があったんだろう。

 

俺みたいなやつには想像もできないような理由が。

 

 

 

 




1話 あとがき(的な)

1話読んでくださりありがとうございます。

色々と文章がおかしかったり、人物の心情の変化が急だったりしたら本当に申し訳ありませんでした。

1話を書くのにも実はかなり時間を使ってしまっていて

2話を投稿するのがいつ頃になるのかわかりません。

それでも待っていてください。

意見や質問など宜しくお願いします。(できるならでいいです)
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