とある吸血鬼と一方通行   作:reima1341

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今作もご覧いただきありがとうございます!

今回は投稿が遅れ本当に申し訳ありません。なにせ最近テストが多いものでして・・・
今回はついに学園都市編スタートです。一方通行は学園都市の闇とどう向き合うのか?

それでは本編スタートです!


第十六話 学園都市

フラン「・・・うぅ」ガタガタ

 

フランは無事に学園都市にたどり着いた。だがフランは路地裏で震えていた。彼女の性格的に見たことないものにはなんにでも興味がわくハズなのだが学園都市は違う。空を覆う高層ビルの数々、うるさい音を発しながら高スピードで走る車。この町が放つ異質な雰囲気、何より一人だということがが彼女を怯えさせていた。

 

フラン(何あれ・・・建物が空を覆うぐらい高いし、ブンブンうるさい生き物が走ってるし・・・・・怖い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だけど・・・あの人のため・・・)グッ

 

フランは一方通行の顔を思い出し、己を鼓舞しながら立ち上がる。

強い覚悟を持ち、一歩踏み出そうとする。すると・・・

 

???「ジャッジメントですの!あなた、学園都市の人間ではありませんわね。不法侵入の疑いがあります。一緒に来ていただけませんこと?」

 

???「ちょっと黒子、こんな小さな子供よ?不法侵入なんかするわけ・・・」

 

フラン(じゃっじ・・・?なんだろうそれ。・・・って!そんなことよりどうしよう!?人に会っちゃった・・・・・・・・・・・・?あの顔!まさか!!)

 

美琴「ほら・・・びっくりしてるじゃないの。こんにちは、あたし御坂美琴。よろしくね!」ニコッ

 

黒子「私、風紀委員(ジャッジメント)の白井黒子ですの。あなたのお名前を教えていただけます?」

 

フラン(どうしよう・・・?そのまま答えてもあれだし・・・それにフランを捕まえようとしてるようだし・・・・・・そうだ!)アタフタ

 

フランは突然のことで混乱して正常な判断ができなくなってしまっていた。

 

フラン「・・・・・学園都市最強の超能力者?あくせられーただァ・・・。」

 

美琴「一方通行!?あなた・・・!何故その名を!?」

 

黒子「第一位って・・・!?」

 

フラン「そのままお家に帰れば見逃してやる。だがなァ・・・このまま俺に構うってンなら、おまえたちを血みどろにしてやる・・・」

 

黒子「マズイですわ!お姉様!!いくら私たちでも第一位とは・・・!」

 

美琴「いやあんた一方通行じゃないでしょ。」

 

フラン ギクッ(この人あくせられーたのこと知ってんのぉ~?)

 

黒子「ですがお姉様!あの凶悪な物言い、それに異質な雰囲気。絶対ただ物ではないですわ!!」

 

美琴「いや、そもそも一方通行は白髪だし、高校生だし・・・・・・死んじゃったっていうし。」

 

黒子「確かに・・・冷静に考えてみれば第一位は死んでいるハズ。それにお姉様、第一位に会ったことございますの?」

 

美琴「ええ、この前ちょっと・・・ね?」

 

フランはどうしようか悩んでいた。一方通行のモノマネも彼の知り合いの前なら意味をなさないし、御坂美琴と名乗る少女たちは悪人に見えない。果たして信頼に足る人物かどうか。

 

フラン(この人さっきの人たちと違っていきなり襲ってこない・・・それに、悪い人じゃなさそうだし・・・・正直に話したら協力してくれるかな・・・?)

 

美琴「あなたここの人じゃないんでしょ?それに一方通行を知ってるってことはアイツと何か関係があるようだし。」

 

フラン「えと・・・・・・・ごめんなさい。あの人のマネをしてました。それにお姉ちゃんたちが言った通り、フランはここに住んでないよ。」

 

黒子「やっぱりそうでしたか。申し訳ございませんが同行願いますわ。」

 

そういうと黒子はフランの手を引き、連れて行こうとする。

 

美琴「まあまあ、待ってちょうだいな黒子。ここはあたしに任せてくれないかしら?」

 

黒子「いくらお姉様のお願いといえど、不法侵入者を見逃すわけには・・・」

 

美琴「ちょっと心当たりがあるのよ・・・後でちゃんと説明するから。」

 

黒子「・・・・・・わかりましたわ。後で納得のいく説明をお願いいたしますわね。」

 

黒子は路地裏から離れていった。

 

美琴「・・・・・・あなた、一方通行を知っているわね?アイツは・・・生きてるの?」

 

美琴は無意識に顔をしかめていた。当然だ、なぜなら自分のクローンとはいえ、それを楽しんで殺していた残虐非道な殺人鬼なのだから。そんな彼が原因不明の事故で死んだと聞いたとき正直、うれしく思ってしまった。あの子たちと同じように苦しんで死んでいったのならなおさら・・・・・・・・・・・・・

だが、突然自分の前に現れた少女は一方通行のモノマネをし、よく知っている素振りをみせた。ということは彼が生きている可能性があるということだ。内心穏やかではなかった。

 

美琴「答えなさいよ・・・・・アイツは・・・アイツは生きてるの!?」ガシッ

 

フラン「ひっ・・・!」

 

美琴「一方通行を知ってるってことは、あの実験に関わってたはずよね?もしそうなら・・・子供だろうがアンタを許さない・・・!!」グググ・・・

 

フラン(やっぱり、この人は妹達の元なんだ!・・・・だけど、あの人は望んで殺したりしてなかった!!もとはといえば・・・・・・・・・!)

 

フラン「許さないって・・・?あなた、さっきから聞いてたら勝手なことばっかり言って!あの人がどんな気持ちでいたか知ってるの!?それに、もとはといえばあなたが遺伝子なんかほかの人たちに渡さなければ・・・こんなことになってないんじゃないの!?関係ないフランはあまり偉そうに言えないけどさ、あなただって加害者じゃないの!?自分を棚に上げて・・・!あの人はそもそも、自分の力で誰も傷つけないように最強のさらに上を目指して、絶対的な存在になることで自ら孤独になろうとしてたんだよ!!それに、あの人は幻想郷に来る前、打ち止めって子と妹達を救うために命がけで戦ったんだよ!?あの人はずっと妹達に償いをしたいって言ってた。そのために傷ついて、しかも償いの機会まで奪われて・・・・・・。」ジワッ

 

フランは罪悪感やいろいろな感情がこみあげてきて胸が熱くなる。目からも熱いものが零れ落ちてくる。でも、彼女は叫ぶのをやめない。

 

フラン「あの人、あの後身体が動かなくなっちゃったんだよ!?自分でも無様だって笑ってた。でも、あんな目にあっても!ここに帰ってこれなくても!ずっと妹達を気にかけてた・・・!」ポロポロ

 

フランは大きく息をする。

 

フラン「例えあの人が直接の加害者でも・・・例えそれを贖いきれなくても・・・!それであの人だけが責められていい理由には・・・ならないでしょうが!!!!!!」グスッ

 

その一言を発した後、今まで抑え込んでいた感情が爆発した。

 

フラン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」ボロボロ

 

美琴「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

この少女の言葉に、なにも言い返せなかった。

それどころか一方通行の本心を知って愕然とした。彼は決して楽しんで殺していたわけではなかったのだ。彼も自分と同じく生まれつき能力を持っていたと聞く。ただ自分と一方通行の力に差がありすぎた。たったそれだけのことでたったそれだけの違いで彼は闇への道を余儀なくされた。

そうだ。悪いのは彼だけじゃない。自分もそうだし、何より彼や自分を利用して富を得ようとした研究者たちだ。そして美琴はさっきまでの自分の発言を後悔した。自分を棚に上げ、利用されて苦しんでいる一方通行の死を喜び、さらに彼の知り合いというだけの実験とは何も関係のない幼い少女に対して勘違いから責めたてた。これで何を許さないというのだろうか。

 

美琴「・・・・ごめんなさい、あたしが間違ってたわ。一つだけ教えてちょうだい。・・・一方通行は生きてるの?」

 

フラン「ヒグッ・・・エグッ・・・」コクッ

 

美琴「そう・・・・・・もう一度会ってちゃんと謝らないとね。」

 

フラン「・・・それはよくないかも。」グスッ

 

美琴「どうして?」

 

フラン「あの人、そういうの好きじゃないから、ケンカになっちゃうかも・・・」ズズッ

 

美琴「そうなの?」フフッ

 

こんなときでもフランは美琴を気遣い、明るくなるように努めた。

しかし感情の波は高く、彼女は泣き止むことはなかったので流石に美琴も困っていた。

 

黒子「・・・・・・大きな声が聞こえましたけれど、なにかありましたの?」スタスタ

 

美琴「・・・黒子。」

 

フラン「グズッ・・・あぅっ・・・」

 

黒子「・・・oh」

 

そりゃあ黒子じゃなくても固まるだろう。どうみたって美琴が少女をいじめているようにしか見えないのだから。

 

黒子「お姉様・・・・幼女をいじめて快楽を感じるような性癖をお持ちだったとは・・・!例えお姉様がどんな性癖を持っておられようともこの黒子、愛し続けますがいくらなんでもこれは・・・・・・・・」

 

フラン「うっ・・・えぐっ・・・」

 

美琴「違うの、黒子!あっいや、違くはないけど・・・・」

 

黒子「流石にこれは見逃せませんわ。お姉様、ご同行願います。」

 

美琴「待ってよ!あたしも逮捕されるの!?」

 

黒子「当たり前ですわ!こんな小さな子を恫喝したのですよ!」

 

美琴「うぅ・・・・」

 

ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・

 

美琴・黒子「・・・え?」

 

フラン「・・・っ!」カァァァァァァ///

 

音の原因はフランのお腹からだった。そういえば宴会の時遊びまわって全然食べていなかった。

 

黒子「・・・先にファミレス行きましょうか?」

 

美琴「うん・・・」

 

フラン「・・・」ズズッ

 

 

 

 

 

 

一方通行「・・・・・・・・帰ってきたか。」

 

一方通行は第七学区に到着していた。そして久しぶりの学園都市の空気に顔をしかめた。

 

一方通行(相変わらずここの空気はよどンでやがる。)スタスタ

 

彼は裏路地へと歩き始めた。フランを手当たり次第に探したところでこの入り組んだ地形からは見つかることはないだろう。ならば統括理事会に近い施設を攻め落とし、学園都市内の管理プログラムで見つけたほうが効率がいい上、見つかりやすくなる。さらに打ち止めの居場所もわかるかもしれない。

ならば・・・

 

ブーッ!ブーッ!

 

一方通行(着信か・・・非通知?)カチャッ

 

一方通行「・・・」

 

「元気だったかぁ!?一方通行!ハッハハハハハ!」

 

一方通行「ッ!!」

 

一方通行は電話の男のことをよく知っていた。なぜならその男は一方通行の育ての親といっても過言ではない人物だったからだ。

 

一方通行「木原クンよォ!ンだァ?その思わせぶりな電話はァ?人の面見ンのにビビッて目ェ背けてたインテリちゃンたァ思えねェよなァ。」

 

木原「俺としてもオマエと関わるのはお断りだったんだけどなぁ、てかオマエ死んだはずじゃぁなかったか?上の命令だから仕方ねんだよ・・・なんでも緊急だとかで手段を選んでる余裕はねぇんだと。だから打ち止め救うのに必死だったオマエの意思を無下にしちまったわ。わりぃけど、邪魔しねぇでくんねえかぁ?」

 

彼の名は木原数多。一方通行の能力を開発した第一人者であり、一方通行のことを誰よりも理解し、そして誰よりも殺意を持ってた。

 

一方通行(どォやら打ち止めは木原の元で利用されてるよォだな・・・・しかしヤツは昔から見つけ出すことと隠れることがうめェ。しかも現在進行形で利用してるのもヤツだ。ちょっとカマかけてみるか。)

 

木原「それにしても学習装置(テスタメント)ってすげぇよなぁ。人間の頭にウイルスぶち込めるなんて普通じゃねぇよ。アッハハハハハハハ!」

 

一方通行「で、俺はなンてリアクションすりゃァいいンだ?」

 

木原「あ?」

 

一方通行「腹ァ抱えて笑ってやンのが正解かなァ?マゾ太クン。」

 

木原「・・・おいおいテメェ、状況判断力が壊れちまっってんのか?」

 

一方通行「そっちこそなンであのガキを殺さねェ?どうせオマエを雇ってるヤツはァ、無傷で回収しろなンて涙あふれるセリフをはいちゃいねェよなァ?にも関わらず妹達は動いてる。もしかしてブルっちゃって指一本触れられねェオマエはなンなのよォ?」ニタァ

 

木原「・・・・・・殺す。」ブツッ

 

木原はそう言い残し、電話を切った。

 

一方通行(やっぱりなァ・・・あの野郎の人格ならここまで言われりゃァ、打ち止めの目玉の一つぐれェは弾いてるハズだァ・・・・・。それがなかったってことは・・・オヤオヤ、コイツは本格的にパシリ確定かよォ。あの木原を思いとどまらせる程のバック・・・・まさか、学園都市そのものかァ?なら最初に考えた通り、『統括理事会』。そっちを調べて見りゃァフランの居場所もわかるってかァ?・・・・・・・・・・ヘヘヘッ、オイオイすげェなァ。あっという間に進展しちまったァ。)ヘヘッ、ヘヘハハハァッ!!」フラッ

 

一方通行の中で今、全てがつながった。簡単に言うと目的はわからないが学園都市がとある計画のため妹達やフランを利用しようとしている。おまけに居場所も統括理事会を調べれば打ち止めとフラン。二人の居場所がわかる。

 

一方通行「・・・・・・ふざっけンじゃねェぞォ!!ナメやがってェェ!!!!」ピッ!キュィィィィィィィィィンン!!

 

彼は電極のスイッチを入れると杖をしまい、ビルに拳を文字通り突っ込んだ。

 

一方通行「グゥゥゥッッ!!アァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアア!!!!」ググググググク

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!

 

一方通行は雄叫びとともにビルを持ち上げ、それを紫色に光る『窓のないビル』へと投げつけた。

 

ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ!!!!!!!!!!!

 

ビルは轟音を立てながら大通りを通ってまっすぐ『窓のないビル』へと進んでいく。

 

ドォン!!!!!!!ズガァァァァァァァァン!!!!!!!!!

 

彼が投げつけたビルがソレに当たると辺り一面に砂ぼこりが巻きあげられ視界が悪くなる。

やがて砂ぼこりが晴れ、一方通行の周りの視界が開けてくる。すると・・・・・

 

一方通行「・・・ッッ!!」

 

ソレと同じぐらいの高さを持つビルを投げつけたのに『窓のないビル』には一切傷すら入っていない。

 

一方通行「クッ!!ウゥガァァァァァァァァ!!!!!」ドスッ!!

 

一方通行はその場へへたり込むと振り上げた両方の拳を思いっきり地面にたたきつけ悔しがった。その姿はこの事件の首謀者からすれば哀れなピエロにすぎなかった。

 

 

 

 

 

???「ふむ・・・何やら表が騒がしいようだが・・・・・AIM拡散力場を利用した虚数学区五行機関は展開完了した。この学園都市内部で魔術を行使すればあらゆる魔術師は暴走、自爆する。『前方のヴェント』だったか?それは貴様とて例外ではない。現在の出力では世界を覆うことはできない。だが、『ヒューズ・カザキリ』の出現により形成はそのまま逆転する。」

 

ビーカーのような容器に逆さに浮かんだ人間はその口元に笑みを浮かべる。

彼は統括理事会理事長、アレイスター・クロウリー。学園都市の最大権力者であり、男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える「人間」。

窓のないビルに設置された生命維持槽にて外界を窺い、基本的には表に出ない。

そんな彼の目的は学園都市に侵入した魔術師を殲滅すること。

手始めに彼は魔術師の侵入ルートを探るべく木原に捕えさせた打ち止めを使い、妹達を侵入経路捜索に駆り出していたところ、第七学区に存在していた謎の空間の歪みを発見。明らかに科学の力によるものではないためそれを魔術と断定。そこから妹達を侵入させた。しかし、妹達どころか魔術師さえ出てこない。

出てきたのは真っ赤な服を着て、羽を生やした少女と死んだとされていた一方通行だ。

当然、一方通行は死んでなどいないとわかっていたが行方はつかめていなかった。

しかし、彼が戻ってきたのはむしろ好都合だ。自分の計画をまた進めることができる。

そしてあの少女。明らかに人間ではないことはアレイスターにもわかった。あれは今後脅威になるかもしれない。

 

アレイスター「排除・・・いや、木原に任せるか・・・・・」

 

アレイスターは再び笑みを浮かべた。

 

アレイスター「プランに縛られた現状ではイレギュラーこそ最高の娯楽だ・・・・・・猟犬部隊(ハウンドドッグ)、木原数多。」

 

ヴィン・・・

 

木原『こちら、木原。』

 

アレイスター「一方通行とはコンタクトが取れているな?」

 

木原『はい、とりあえずぶっ殺す予定ですが。』

 

アレイスター「彼とともに侵入した赤い服を着た金髪の少女がいるはずだ。彼女は今、第七学区のファミレスに超電磁砲たちとともにいる。それを回収した後、後は任せる。」

 

木原『それが今回の魔術師侵入とどのような関係が?』

 

アレイスター「関係は皆無に等しいだろうが、君は一方通行に恨みを持っているだろう?彼女は一方通行の守るべき大切なものだ。彼女を手に入れれば君は一方通行の精神に多大なダメージを与えられる。」

 

木原『なるほど、そりゃ面白いことになるでしょうなぁ。とりあえず了解。』

 

アレイスター「気を付けたまえ、あの少女は少なくとも人間ではない。とらえる際は十二分に注意するようにな。」

 

木原『了解。』ブツッ

 

 

 

 

 

 

アレイスターの言った通りフラン達はファミレスにいた。

 

フラン「うわ~・・・おいしそうなものがいっぱい・・・・」

 

美琴「さあ、好きなだけ食べなさい。」

 

黒子「今回はお姉様が全て奢ってくださるそうですわよ。」

 

美琴「ちょっと黒子、あなたには奢らないわよ。」

 

黒子「あら、ではジャッジメントに応援を求めましょうかしら?」スッ

 

黒子は携帯を取り出す。

 

美琴「黒子様!ぜひぜひこの美琴めに奢らせてくださいませ!!」

 

黒子「では、私はお姉様を注文いたしますわ!さあ、いただきますの!!!!」ピョーン

 

美琴「調子に乗るなぁ!!!!!!」バチバチバチ

 

美琴は抱き着いてきた黒子に電流を流した。

 

黒子「あぁ、おお!あぁん////お姉様激s」ビクンビクン

 

フラン「黒子、悦んでない?」

 

美琴「・・・コイツはほっときましょ。」

 

すごくビミョーな空気になってしまったがフランと美琴は食事を注文し、会話を楽しんでいた。

 

美琴「そうだ、ドリンクバー行きましょ。」

 

フラン「どりんくばー?」

 

美琴「あんた、ホントに異世界から来たのね・・・いいわ!教えてあげるから来なさい!」スッ

 

フラン「わーい!」スッ

 

黒子「」チーン

 

美琴「・・・!伏せて!!!!」ダッ!

 

フラン「えっ?・・・わぁ!!」ズザザ

 

突然美琴はフランに覆い被さり、地面に伏せた。

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!

 

店の窓ガラスの向こう側からの銃撃に美琴はとっさにフランを抱きかかえ、奥の柱に隠れる。

 

美琴(他の人たちは大丈夫かしら・・・)

 

 

 

 

 

 

カチッ・・・ピッ

 

「こちら黄泉川から本部へ。コール334についての詳細を求める。」

 

ジー・・・・・・・・・プツッ

 

黄泉川(この女が学園都市に侵入してきてからここの住人がバタバタと倒れ始めた。打ち止めに関係しているとみて間違いないじゃんよ・・・)

 

彼女は黄泉川愛穂。高校の体育教師であり、警備員(アンチスキル)の一人。

高能力者の生徒が相手でも、子供に銃を向けない事がポリシー。平均的な能力者(レベル3程度)の相手なら、銃器を使わず鎮圧する事が出来るほどの格闘技能を持つ。またその様から「シリアスをコミカルに始末する女」と言われているらしい。

また、美人であり、スタイルの良い大人の女性だが、本人はその大人の色気には全くの無頓着。

そんな彼女は今、打ち止めを探していた。

 

黄泉川(警備員が次々と倒れ、通信が取れなくなってる・・・これはどうなっているじゃんよ。)

 

まさか、魔術とかいう非科学的なものが本当に・・・?

魔術師が学園都市に侵入したという報告があってからすぐ黄泉川邸に何かの部隊が踏み入ってきて打ち止めを連れ去ったと芳川から電話があった。その頃残業で出払っていたため何の抵抗もできなかった。

その後、様々なデータベースを芳川とともに調べ、統括理事会を調べてみると猟犬部隊による打ち止め捕獲作戦。及び、『ヒューズ・カザキリ』の出現による魔術師討伐。

 

黄泉川(わからないことだらけだけど、必ず猟犬部隊を見つけ出して、打ち止めをとりもどすじゃんよ。

そしてまた三人で・・・・・・・!)

 

黄泉川は強い決意を胸に車を走らせる。

 

黄泉川「・・・!」キーッ!

 

彼女は突然ブレーキを踏み、車を急停車させた。そしてすぐに車を降りると見つけた者のもとへ走り出した

 

黄泉川「ちょっと!そこの君!!白いモヤシみたいな君だよ!!」

 

一方通行「誰が白モヤシだコラ。ケンカ売ってンのか?」

 

黄泉川が見つけた人物とは一方通行だった。かつて行われていた絶対能力移行計画、そして死んだとされていた第一位の生存。これは今回の事件と関係していてもおかしくはなかった。

 

黄泉川「一方通行で間違いないじゃんね。なんで生きてるじゃん?」

 

一方通行「いままでここじゃねェ別の世界にいた・・・っつても信じねェだろォ?」

 

黄泉川「・・・・それも魔術ってやつに関係してるじゃん?」

 

一方通行「魔術?何言ってンだ?」

 

黄泉川「まあいいじゃん。とりあえず聞きたいことがあってね。君、打ち止めがどこにいるかしってるじゃん?」

 

一方通行「打ち止めだと?」

 

一方通行は少し驚いた。だが、コイツも何か打ち止めを利用しようとしてるかもしれない。それにその情報は今自分が喉から手が出るほど欲しい情報だ。

 

一方通行「・・・・それを知ってどォする。」

 

黄泉川「あの子を取り戻す。そしてあの子がいる平和な日常をとりもどすじゃんよ。」

 

一方通行「オマエ、あのガキの保護者やってンのか?」

 

黄泉川「そうじゃん、だからあの計画に参加してた君なら何か知ってると思ったんだけど・・・・」

 

一方通行「あいにくだが俺はまだ何も知らねェ。これから直接統括理事会のアジトに行き、調べる予定だ。俺には打ち止めの他に連れ帰らなくてはならねェクソガキがいるかンなァ。」

 

黄泉川「つまり君はあの子を今回利用しているんじゃなく救おうとしているということでいいんじゃんね?」

 

一方通行「ああ、例え、どんなに難しくても木原をぶっ殺し、打ち止めを無傷で救い出す。それが・・・それこそが、俺がなすべき償いだ。」

 

黄泉川「なんか・・・聞いてたイメージと大分違うじゃんね。私、黄泉川愛穂。覚えてる?特力研を制圧したときに会ったはずなんだけど。君、まだ小さかったから・・・」

 

一方通行「永琳ってやつから聞いてる。あそこを制圧、解体したのはオマエの部隊だったってなァ。」

 

黄泉川「八意を知ってるの!?それに、聞いたって・・・・?あいつは生きてるじゃん?」

 

一方通行「あァ、俺が飛ばされた異世界で医者をやってた。それに首のコレを造ったヤツも永琳だ。」

 

黄泉川「それって?」

 

一方通行「俺は脳を撃ち抜かれて死ンだってことになってンだろ?死んじゃァいねェが脳を撃たれたのは事実だ。実際、俺はコイツがなきゃァ動くこともできねェポンコツに成り果てちまった。」

 

黄泉川「そういえば君、杖を突いていたじゃんね。」

 

一方通行「だが、コイツがあればフル充電状態で40分はかつてのよォに動ける。」

 

黄泉川「さすがは永琳といったところじゃん。」

 

一方通行「そォいうことだァ。後は俺がやっておく。オマエはさっさと通常業務に戻りやがれ。」

 

黄泉川「そういうわけにはいかないじゃんよ!あの子は私の大切な娘じゃん!!私もやる!!」

 

一方通行「今回の闇はオマエが知ってるどンな闇よりも深ェ。関わると戻れなくなるぞ。」

 

一方通行は今回の事件の危険性を説き、黄泉川に引き返させようとする。

 

黄泉川「例え私がどうなろうとあの子を取り戻す。それだけじゃん!」

 

一方通行「チッ・・・勝手にしろ。だがなァ、あのガキの帰るところだけは無くすな。それはオマエが死ぬことも同義だ。それだけは絶対に忘れるな。」

 

黄泉川「驚いた・・・君は思ったよりやさしいのね。」

 

一方通行「わかったらさっさと行け。」

 

一方通行はムズ痒い感覚に顔をゆがめると杖を突いて歩き出す。

 

黄泉川「待ちなよ、車、乗ってかない?」

 

一方通行「いらねェ。」

 

黄泉川「じゃあこうしようか。こっちが持ってる情報と交換だ。一緒に来てくれるなら打ち止めの情報を教えるけど?」

 

一方通行「・・・・・チッ、勝手にしろ。」

 

一方通行は黄泉川に負けた。そのまま車に乗せられそうになった時----

 

一方通行「・・・」ピッ キュィィィィィィィィィンン!!

 

キキーッ!!ドガァァァァァァァン!!!!!

 

一方通行「あァ?」クルッ

 

黄泉川「何じゃん!?」

 

突然加速音とスキール音が聞こえたと思うとワンボックスカーがガードレールを突き破り、一方通行たちに突っ込んできた。轢かれる寸前で一方通行はスイッチを入れ、潰れたのは車の方だった。

 

「ヒィッ!ヒィィィィィィィ!!」ガタガタ

 

黄泉川「猟犬部隊じゃん?」

 

一方通行「まァ来ると思ってたンだ、こういうバカが。俺に恨みがあるか、木原の手先のヤツか、どっちかはしンねェが・・・・」

 

一方通行は凶悪な笑みをその白い顔に張り付ける。

 

一方通行「ブチ、殺す・・・!」ニィッ

 

猟犬部隊「ヒィィィィィィィ!」

 

彼は反射の能力を使い、男のマスクを破壊するとその口に手を突っ込んだ。

 

猟犬部隊「ムグッ!!」

 

一方通行「ギャアハハハハッ!!!!」ブン!

 

彼は男を車から引きずり出すと壁へ叩きつけた。

 

ドグシャッ!!!!

 

辺りに血が飛び散る。

 

一方通行「エヘヘヘヘ・・・・・・」

 

「うぅ・・・・・・」

 

一方通行「あァ・・・?」ニタァ

 

どうやら車にもう一人乗っていたようだ。ぶつかった衝撃でシートに身体が挟まり出られないらしい。

 

猟犬部隊「うぅ・・・あぐっ・・・!」

 

一方通行「ァァ・・・・ヘヘッ・・・ギャアハハハハッ!!!!」

 

一方通行は横転した車の中へ入っていきシートを投げ捨てていく。

 

一方通行「ア``ぁ``楽しいィ!!ギャハハハッ!!やべェよォ!!」ズィッ

 

彼は男に詰め寄りその絶対的な悪を見せつける。

 

カチャッ!

 

男は拳銃を向けるがそんなものが彼に効くはずがない。

 

一方通行「最高ォに飛ンじまったよォ・・・・・・・・・クソ野郎ォ!!!!!!」

 

ズドン!!ズドン!!

 

銃声が鳴り響く。するとすぐに他のワンボックスカーも到着し、ドアを開けると猟犬部隊の男たちが自動小銃を構えていた。狙っていた車から飛び出す影が一つ。男たちが目で追うとそれは血塗れになった仲間の死体だった。

 

ダァァァァン!!

 

一方通行は横転した車の上側のドアを弾き飛ばし、顔をのぞかせる。

 

一方通行「あァン・・・?」

 

そして自動小銃を構えた複数の敵を認識する。どうやら彼らの狙いは一方通行ただ一人らしい。その証拠に黄泉川は狙われていない。彼女は自分の車に戻り、武器を探していた。

 

一方通行「ふぅン、ハァ・・・つまンねェ。」

 

彼は心底つまらなさそうな顔をした。しかしすぐにその顔は狂気に染まった顔へ変貌する。

 

一方通行「ギャアハッ!!!!」ズドン!!

 

一方通行は拳を上げると思いっきり車を殴りつけた。すると車は大爆発して、辺りを炎で包み込む。猟犬部隊は爆風に耐えられず後退する。

 

猟犬部隊「くっ・・・!」

 

一方通行「ギャアハハハハッハァッ!!!!演出ご苦労ォ!!華々しく散らせてやるから感謝しろォ。」

 

黄泉川「子供だけに・・・やらせるわけにはいかないじゃん!!」カチャッ!

 

黄泉川は車から取り出した自動小銃を猟犬部隊へ向ける。

どうやら彼女は『殺し』の覚悟を決めたようだ。

 

一方通行「ワンコさンたちよォ!今日は親犬は来ねぇのかァ?」

 

黄泉川(そういえば木原数多がいないじゃん・・・)

 

猟犬部隊「へへっ、喜べ化け物!木原さんは今、お前が守りたがっていた羽の生えたガキを捕まえに行ってるところだ!!あの人のことだ、きっと『沙理沢』にでも売り払うってハラだろう!!」

 

黄泉川(沙理沢・・・?)

 

一方通行「チッ・・・・・・」ギリッ

 

黄泉川は猟犬部隊全員の命が終りを告げることを察した。なぜなら少ししかいたことはないが彼がここまで怒ったところは見たことないからだ。

 

一方通行「ウォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!!!!」ヒョオオオオオオ!!

 

一方通行の周りに爆風が巻き起こる。そして砂を巻き込み、火災旋風が発生する。

そして猟犬部隊の兵士たちを一人残らず巻き込み、跡形もなく消し去った。

 

黄泉川「・・・・ん?」

 

黄泉川は自分もまきこまれることを覚悟していたが、自分の周りだけ何事もなかったかのように無傷の道路と車がある。

 

黄泉川「一方通行・・・・・・・!はっ」

 

一方通行「ぅぅ・・・・・・クッ・・・・・ッ!!!!」ギリギリ

 

黄泉川が一方通行へ視線を向けると彼は肩を震わして怒りを抑え込んでいた。

 

黄泉川「・・・・・・一方通行。」

 

一方通行「・・・・・・・行くぞ。」

 

黄泉川「あぁ・・・乗るじゃんよ。」キュルキュルキュル ブォォォォン

 

一方通行は杖をしまい、黄泉川の車に乗り込んだ。

 

黄泉川「どこに行くじゃん?」

 

一方通行「統括理事会、その顔の連中の一人のところに向かう。そこに行きゃァ何かしら掴めるかもしンねェかンなァ。」

 

黄泉川「居場所がわかるのは親船最中とトマス・プラチナバールじゃんね。」

 

一方通行「オマエ、調べたのか?」

 

黄泉川「こっちには芳川桔梗っていう優秀なニートがいるからね。」フフッ

 

一方通行「ババアの方はダメだ。平和思想すぎて闇については教えられてないだろォ。・・・あたるなら・・・」

 

黄泉川「トマス・プラチナバール、ね。」

 

一方通行「あのガキと妹達をこンなに扱った野郎ォ共はぶっ殺して、必ず無傷で助け出す。血みどろになンのは悪党だけで十分だ。そこに闇に関係ねェオマエらを巻き込むことは許さねェ。」

 

一方通行は拳を握りしめる。

 

一方通行「何もかもを血みどろに救ってやる・・・・・」ニタァ

 

一方通行たちは統括理事会の顔の一人、トマス・プラチナバールの住居へ向かった。




最後までご覧いただきありがとうございました!

今作の設定として打ち止めの保護者は黄泉川ということになっています。
彼女は打ち止めがさらわれてから警備員の仕事を抜け、単独で打ち止めを探していました。芳川さんはそのバックアップです。

さて、次回 第十七話 家族としての責任(ほごしゃとしてのせきにん)

                            次回もお楽しみに!!

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