今回はたまたま暇だったので早く投稿することができました。
ついに木原の居場所がわかるのか?そしてそれぞれの保護者の心配と責任は?
今作からアツい展開になっていきます!
それでは本編、スタートです!!
幻想郷----
レミリア「こっちは何とか収まったみたいね。」
レミリアたちは妹達の制圧を続けていた。だが、一方通行が学園都市に渡った時にすぐに妹達は停止し、正気?に戻った。
霊夢「しっかしまぁ上手いこと致命傷避けてるわね。あの武器、反動が強くて狙いにくそうなのに。」シュルシュル
霊夢は妹達を含めたけが人の手当てを行いながら自動小銃を眺めていた。
レミリア「銃ね、私のいた世界にはこんなに進化したものはなかったわ。」カチャッ
ミサカ「今回は誠に申し訳ありませんでした。と、ミサカは妹達を代表して心から謝罪します。」
レミリア「もう終わったことだし、いいのよ。それにしても人間を遠隔操作できるなんて・・・・発達しすぎた科学も考えものね。」
ミサカ「ミサカたちの上位個体20001号、通称『打ち止め』。あのクソガキから発せられる上位命令文には逆らえないのです。と、ミサカは悔しさに歯噛みをします。」
霊夢「あんた、結構毒舌なのね。」
ミサカ「ミサカにも最近個性というものが発生し、それぞれ性格が出てきたのです。と、ミサカは妹達内で個性を競い合ってることを内密にしながらどや顔で報告します。」
レミリア「内密にできてないわよ。」
咲夜「お嬢様、永琳先生から包帯をいただいてきました。」
レミリア「ありがとう、あなたもケガしてたでしょ?ちょっと診せなさいな。」
咲夜「大丈夫ですわ。こんなものかすり傷です。」
レミリア「いいから!」グイッ
咲夜「あっ・・・」
レミリアは強引に咲夜の腕を出し、手当てを行いはじめた。
ミサカ「これが、家族というものでしょうか?と、ミサカは聞いてみます。」
霊夢「そうね・・・・これが本当の家族というものなのでしょうね。」
レミリア「あなたには家族はいないの?」
ミサカ「ミサカには家族といえる存在はいません。しかし、上位個体にはいます。ミサカネットワークを通じて家族の温かみというものを感じました。と、ミサカは内心あのクソガキに嫉妬しながら話します。」
霊夢「その上位個体の話ばっかりね。なんだかんだで大事なんじゃない?」
ミサカ「そうでしょうか?と、ミサカは質問の本質が理解できません。」
レミリア「つまり、妹達は家族ってことじゃないかしら?ってことよ。」
ミサカ「確かにミサカたちは遺伝子情報もすべて同じですが、あなたたちみたいにそんなに温かくありません。と、ミサカは疑問に思います。」
レミリア「でも、時々他の子たちが心配になるのでしょう?」
ミサカ「心配?その感覚はわかりません。と、ミサカは未知の感情に興味を示します。」
霊夢「そのうちわかるわよ。」
そうこうしているうちに三人はけが人の手当てを終えた。
ミサカ「あの方々の手当ては大丈夫なのですか?と、ミサカは罪悪感に胸を痛めながら聞いてみます。」
霊夢「問題ないわ、妖怪はね。あいつらはもう傷が治ってるわ。」
ミサカ「そうですか、大事に至らなくてよかったです。と、ミサカは少し安心します。」
御坂妹は少しためらった後、霊夢たちに切り出した。
ミサカ「ミサカたちは、電気操作能力や常に放出している電波、全個体の脳波が同一であることを利用し、脳波を電気信号として発信することで意識や思考を共有しています。ですから情報を送受信して組織行動を取ったり記憶のバックアップを取ることで、死後や記憶喪失後であっても記憶を永続させたり、並列コンピュータのように並列演算することなども可能です。これにより、「妹達」は各々を神経細胞とする巨大な1つの大脳のようにも機能するのです。と、ミサカは説明します。」
永琳「なるほどね、だからあんなに統制が取れていたわけね。」
霊夢「永琳!?いつの間に・・・」
ミサカ「そして『妹達』の中では上位個体である打ち止めのみ、ミサカネットワーク全体や他の個体に対する制御や命令権限を有しているので、打ち止めが操られたためにこんなことになってしまった。と、ミサカは目を細めます。」
霊夢「逆らうことはできないの?」
ミサカ「はい、打ち止めはミサカたちの制御のために造られた個体です。残念ながら逆らうことはできません。しかし、命令に逆らわない程度に行動することは可能でしたので、皆さんの致命傷を避けるようにとミサカネットワークで他の個体に指示しました。と、ミサカはこれぐらいしかできなかったことを悔やみます。」
レミリア「でも、よくやった方だと思うわ。みんなをできるだけ傷つけないようにするだなんて・・・」
霊夢「実際どんな命令が来たの?」
ミサカ「空間の歪みの中へ行き、その場を制圧しろとのことでした。しかし、殺せとは命令文になかったのでそれを利用しました。と、ミサカは下位個体なりに頑張ったことを告げます。」
永琳「で、学園都市とのつながりが消えたから元に戻ったわけね。」
ミサカ「一方通行は今、どこにいるのですか?と、ミサカは伝えたいことがあるので聞いてみます。」
レミリア「一方通行なら私の妹と一緒に学園都市に向かったわ。打ち止めを救い出すんですってよ。で、伝えたいことって?」
ミサカ「今回の事件はミサカネットワークによってAIM拡散力場全体の指向性を操作し、虚数学区・五行機関を制御し、アレイスター=クロウリーが街に侵入した魔術師をヒューズ=カザキリという科学によって人工的に生み出した天使を利用し、討伐しようとしていることから始まったことです。ミサカネットワークはヒューズ=カザキリの現出のカギとなっているので打ち止めを使い、さらにそのついでにミサカたち下位個体も利用された次第です。と、ミサカは向こうに残ったミサカを気にします。」
霊夢「それを心配っていうのよ。」
ミサカ「これが・・・心配?」
御坂妹いまいち理解できていないようであったが、霊夢はしっかり心配できていることを知って、少し安心した。
レミリア「このことを伝えるにしてもスキマ妖怪の協力を得ないと・・・・」
霊夢「紫はどこにいるの?」
霊夢のその呼びかけに答えるように空間にスキマが現れ、中から金髪の美女が姿を現した。
紫「あら、呼んだかしら。」
レミリア「一方通行に伝えてほしいことがあるのだけれど。」
レミリアの願いに紫は首を横に振った。
霊夢「どうしてよ?」
紫「一方通行が言ってたの。もし自分になにかあってもスキマは絶対に開くなって。」
レミリア「それじゃあどうするのよ。」
紫「一方通行を信じるしかないわね。」
永琳「では、学園都市の様子を見ることはできないかしら?」
紫「それはできたわよ。今も見てたとこだし。」
紫のその言葉に全員が彼女に詰め寄る。
霊夢「今どうなってんの!?」
レミリア「フランは!?フランは大丈夫でしょうね!?」
紫「待ちなさい・・・待ちなさいって!少し落ち着きなさい。」
そう言って紫は見たことを報告する。
レミリア「そう、フランと一方通行は離れ離れになってるのね・・・それにいま襲われてると。」
紫「えらく冷静ね。」
レミリア「あの子は強いわ。あの程度の武器で攻撃されているくらいなら問題ないでしょう。それに向こうの最強格の一人と一緒らしいし、もし何かあっても一方通行が何とかしてくれるわ。」
紫「一方通行のこと・・・信用してるのね・・・・」
レミリア「『このガキだけは何があっても守ってみせる』ってらしくないこと言ってくれたしね。確かに心配だけれど私は彼を信じるわ。」
レミリアは星空を見上げる。
レミリア(フラン、一方通行・・・必ず無事に戻ってきなさい。)
美琴はフランを抱きかかえ、ファミレスの奥の柱で様子をうかがっていた。
先ほどまで凄まじいほどの銃声が聞こえていたのに急に静かになった。
美琴(・・・・・・どうゆう状況?なんで仕掛けてこない・・・?)
???「ハァ~イ!ビックリしちゃったかな?怖がってないで出ておいで~。こっちにも事情ってものがあるからさ。」コツコツ・・・
店の外から誰か近づいてくる。声からして女だ。美琴は警戒心を強める。
???「あんまり言うこと聞いてくんないと~・・・グッチャグチャの塊にすんぞコラァ。」ブン
女が手に持つハンマーのようなものを振り下ろすと、美琴の頭上の壁に亀裂がはしり、砕けた。
美琴「キャッ!!・・・・・・・・・あんたは!?」
美琴の問いかけに女は口に含んだ十字架を吐き捨てると答えた。
ヴェント「神の右席の一人、『前方のヴェント』。目標じゃないけど天罰が効いてないのは不思議だし、なによりそこの赤いの・・・・アンタ吸血鬼よね?吸血鬼は悪魔だから見過ごすわけにはいかないの。」
ヴェントは舌に小さな鎖でつながった十字架を垂らしながら答える。
ヴェント「そういうわけでさっさとぶっ殺されろ悪魔共!!!!!!」
女はその顔面を狂気にゆがめると攻撃を始めた。
美琴「っ!!」グッ
ヴェント「そんなに緊張しなくてだいじょぶだよ。痛みなんて感じる暇もないんだから!!」ブン!!
美琴「ハッ・・・!クッ!!」ドン!
フラン「キャッ!!」ドスッ
美琴はフランを突き飛ばし、ヴェントの攻撃を回避する。
美琴「隠れてなさい!フラン!!」
ヴェント「アッハハッ!!!」ブンッ
ヴェントはエネルギー弾のようなものを発射し、美琴を仕留めんとする。
美琴「学園都市第三位、なめんじゃないわよ!!」チャリーン
美琴はポケットからコインを取り出すと右手に電気を収束し、コインを光の速さで発射した。
ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!!ドガァァァァン!!!!!!!!
超電磁砲はエネルギー弾をかき消すとそのままヴェントへと向かった。
しかしヴェントは無傷でそこに立っていた。
ヴェント「ハッハァ!さすがは学園都市が誇る第三位!その能力は健在ね。よく頑張ってついてくるねぇ!!!!」カキーン
ヴェントはハンマーで十字架をたたいた。即座に次の攻撃が来ると判断した美琴は再び超電磁砲を発射する体制に入る。
美琴「上!!・・・・キャァァァァ!!!!」ズドーン!!
エネルギー弾は美琴の予想外の動きを見せ、彼女の身体をかすめていった。
ヴェント「楽しいぃ~!!幻想殺し(イマジンブレイカー)でもないくせに上手いこと防ぐわね。ところどころ織り交ぜてる私の本命が見抜かれてるわ。」
ヴェント「しっかし、これだけじゃよくわかんないし・・・試してみっかぁ!!」ブンッ!
ヴェントは倒れている黒子に向かって攻撃を放つ。
美琴「やめなさい!!」ギュイイイイイイン!!
美琴は再び超電磁砲を放ち、エネルギー弾の軌道を変えた。
ヴェント「はぁー、そうなってんのねぇ。その能力・・・・・すんません!!なーんか、痛みを感じる暇もなくってのは無理みたーい。だから、幸せになりたかったらマゾにでも目覚めてね。」カキーン
ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!ドガァァァァン!!!!!!
美琴(さっきからハンマーの動きと攻撃がずれてる・・・!)まさか!その十字架で!?」
ヴェント「いや~ん!バレちゃった?」キィーン
美琴「クッ・・・・」ズザザザザザザ
美琴は滑り込んで攻撃を避ける。
ヴェント「あーらーなんだか面倒くさくなってきちゃったなー。」キィーン
美琴「キャァァァァ!!・・・・・うっ!!」ドガッ
フラン「・・・・・ぁ」スッ
美琴は壁にたたきつけられ痛みに声を漏らす。右足からは血が出ている。その様子を見ていたフランは美琴に駆け寄ろうとする。
美琴「逃げなさい!!」
ヴェント「ふふっ・・・・」ブンッ!
ヴェントはフランへ向けエネルギー弾を発射する。
ギュイン!!!!!!!!
突然ヴェントの攻撃が消えた。当然美琴にはそんな能力はない。フランは困惑と恐怖でとても戦える状態ではない。
ヴェント「・・・来たわね。幻想殺し(イマジンブレイカー)。『上条当麻』!!!!」
ヴェントがそう叫ぶと攻撃をかき消したツンツン頭の少年は美琴に駆け寄る。
当麻「大丈夫か?御坂。」
美琴「大丈夫、こんなのかすり傷・・・・・・・っう!!」
当麻はフランに振り返るとこう叫んだ。
当麻「逃げろ!!ここは俺に任せて行け!!!!」
その言葉にフランは店の外へ駆け出した。
ヴェント「あんたって残酷ねぇ、あんな小さな子に暗闇の中を逃げ続けさせるなんて。一緒に殺してあげたほうが幸せなんじゃないの?」
当麻「俺が迎えに行けば問題ねぇ・・・だから俺は死なない!」
ヴェント「あら楽しい。でもでも、五臓六腑を人肉ジュースにしても同じ事が言えるかしら?ま、最優先標的はあんたなわけだし、逃げないってんなら大助かりなんだけどさぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ガチャッ・・・・・チャキッ!ズドーン!!!!!!!!
黄泉川「これで最後じゃん?」カチャッ
一方通行「あァ、コイツが統括理事会12人の一人、トマス・プラチナバールで間違いねェだろォ。」
一方通行と黄泉川はトマス・プラチナバールの屋敷を訪れ、銃による奇襲で制圧していた。
途中、一方通行の杖に不具合があったため、彼は急遽、杖代わりにスナイパーライフルを装備している。
黄泉川「こっちに端末があるじゃん。画面が3つあるからきっとこれじゃん!」ピッピッ
一方通行「オイ、誰に連絡してンだァ?」
黄泉川「桔梗じゃん。パソコンにはロックがかかっているハズじゃん。それを解いてもらうんじゃん・・・・おっ出た出た、もしもし桔梗?」
桔梗『愛穂?どうしたの?』
黄泉川「ちょっとパソコンのロックを解除してほしいんじゃんよ。」
桔梗『とりあえず渡しておいた端末をパソコンに接続してくれない?』
黄泉川「これ?よいしょっと。」カチッ
一方通行「貸せ・・・・・オイ芳川、久しぶりだな。」
芳川『一方通行!?あなた生きてたの!?』カタカタ
一方通行「オマエも生きてたよォだな。」
芳川『今愛穂といるの?だから統括理事会に・・・・』
一方通行「まァそういうことだ。オマエ達の『娘』は必ず俺が取り戻す。じゃァな。」
一方通行は黄泉川に携帯電話を返す。
黄泉川「こっちには最強がいるじゃん!絶対に取り返してやるじゃんよ!それが親として当たり前のことだからね!!っと接続は終わってるじゃんよ。」
芳川『待って、もう終わるわ。』カタカタ
ようこそ トマス・プラチナバール様。
黄泉川「開いた!」
一方通行「後は任せろ。」カタカタ
芳川『接続した端末はそのままにしときなさい。データを吸い取れるわ。』
黄泉川「了解、ありがとじゃんよ!」ピッ
一方通行は統括理事会で同期されたファイルから次々に漁っていく。
黄泉川「これじゃない?私が知ってる情報にこの単語が出てきたじゃん。」
一方通行「作戦コード名・・・ANGEL。正体不明の脅威を取り除くため、打ち止めを回収。ウイルスを上書きして対抗する・・・・・・・ふざけやがって。」カタカタ
黄泉川「ウイルス?」
一方通行「学習装置(テスタメント)って機械で、それを使えば人間の脳にウイルスブチ込めるってクソみてェなもンだ。過去に打ち止めを誘拐した研究者が似たよォな手段で妹達によるテロを起こそォとしたことがある。」カタカタ
黄泉川「8月31日にね・・・・・・」
一方通行はキーボードをたたく速度を上げる。
一方通行「ってことはあのガキはまだ生きてるってことだァ・・・・・・・・木原の野郎ォ、どこに隠れてる?」カタカタ
ピピピピピピピピピピ・・・・・・・
黄泉川「?芳川からじゃん。」ピッ
芳川『一方通行に代わって頂戴。』
一方通行「ンだァ?なンか用ォか?」カタカタ
芳川『あとはこっちで解析しとくわ。あなた達はそこから立ち去りなさい。』
一方通行「何故だ?」
芳川『猟犬部隊の残りが来る可能性があるからよ。』
一方通行「問題ねェ。来たら来たでぶっ殺せばいいだけの話じゃねェか。まァやっておいてくれンなら助かる。こっちも見つけなきゃならねェクソガキがいるかンなァ。」カタカタ
芳川『・・・・・・・監視カメラの映像をあたれば見つかるかもね。コードはskillsecurity95875よ。』
一方通行「・・・・助かる。」プツッ
一方通行はデスクトップにあった監視カメラの映像確認ソフトを立ち上げ、コードを入力した。
一方通行「黄泉川、念のために警戒は怠るンじゃねェぞ。」カタカタ
黄泉川「わかっているじゃん。」カチャッ
黄泉川は自動小銃の空になったマガジンをポケットにしまい、新しいマガジンにリロードした。
ヴェントは第七学区の大きな鉄橋の上にいた。アレイスターの仕掛けた虚数学区・五行機関の影響で魔術師であるヴェントは苦しんでいる。
ヴェント「うぅ!!げほっ・・・げほっ!げほっ!!」ベチャッ
雨の降るコンクリートの上に血が広がる。
ヴェント「ハァ・・・ハァ・・・・(これは一体なんだ?さっきから、この正体不明の気配。まだ膨らみ続けてる。)
ヴェントは新たな気配を感じ、振り返るとこちらへ向かって走ってくる人影が一つ。
ヴェント「上条、当麻・・・!」
当麻「テンメェ・・・・!」
ヴェント「わざわざ殺されに来たってこと!?」ブンッ
エネルギー弾が上条当麻に向け高速で発射される。
当麻「うおおおおおおお!!」ギャイン!!
しかし、その攻撃は当麻の右手に宿る幻想殺しにかき消される。
当麻「あの女の子をどこへやった!?」
ヴェント「あの女の子ぉ?あぁ、あの悪魔か。知らねぇよ!そんなもんはぁ!!まぁ後でぶっ殺すけどなぁ!!!!」
当麻「なんだとこのy キュイイイイイイイイイイン!!!!!
当麻が怒りの咆哮を上げようとすると突然左方向から眩い光が差し込んだ。
その後、暴風に当麻は吹き飛ばされ、道路に転がった。
当麻「一体なにが!?」ムクッ
ヴェント「・・・そうか、これが虚数学区・五行機関の全貌ってことか。テメェみたいな小物は後回しだ。舐めやがって!!そうまでして私たちを貶めたいか!!!!」ズガァァァァン!!
当麻「クッ・・・・・・・・・・消えた?」
ヴェントはハンマーを地面にたたきつけるとその土煙に姿を消した。
当麻「あいつは何を見ていたんだ?」
当麻は橋の向こうへ視線を向ける。
当麻「!・・・・・・・・嘘・・・だろ・・・?」
虚数学区・五行機関ガ展開ヲ開始。上位個体打チ止メハ、コードヲ認証。コレヨリ、『ヒューズ・カザキリ』ガ出現シマス。関係各位ハ不意ノ衝撃ニ備エテクダサイ。
アレイスター「・・・・・・・・・」ニタァ
上空の空間が歪み、爆風が学園都市を走り抜ける。そして、収束された光は翼のような形状となり第7学区の中央に広がった。
当麻「まさか・・・・『天使』!?」
突然翼が動き出し、街を破壊し始めた。
当麻「ここにいるとヤバそうだ。でも、あの女の子はどこに!?」スッ
当麻は美琴へ電話をかける。
プルルルルルルルル・・・・・プルルルルルルルル・・・・・・
美琴『なによ?』
当麻「なぁ、あの子は見つかったか?」
美琴『全然ダメ。あたし、第五学区の方探してみる。』
当麻「お前も見ただろ?あの光の翼。俺はあの天使を止めなくちゃならない。だからあの子を一緒に探すのは難しくなる。」
美琴「まさかアンタ、アレを止めに行くつもり!?」
当麻「・・・・・悪い。・・・・・・・死ぬなよ。」
美琴「アンタもね!!」プツッ
木原は第七学区のビルにいた。そして出現したヒューズ・カザキリを猟犬部隊とともに眺めていた。
木原「ハッハハァ、すっげぇなぁオイ!アレは一体なんなんだぁ?チクショウ、飛んでやがんなぁアレイスター。理論のりの字もわかんねぇぞ!科学者の癖に科学を否定するたぁ何たる科学者だよ。見ろよテメェら!聖書ってのはいつから飛び出す絵本・・・・・」クルッ
木原は楽しそうに部下たちに語っていたが、猟犬部隊の顔を見ていてなにか違和感を覚えた。そして再び窓の方向へ振り向く。
木原「あぁ?」クルッ
ビュォォォォォォォォォ!!!!!!!
木原「ッ!!」
パリィィィィィィィィィン!!!!!!!!!ドガッ!!クルッ!スタッ!
影は20階の窓ガラスを割り、飛び込んでくると隊員を蹴り飛ばし、着地する。
一方通行「木ィィィィィィィィィィィィィィ原ァァァァァァァァくゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!!!!」カチャッ
一方通行がライフルを構えると即座に木原は隊員の一人を押し出した。
ズドォォォォン!!!!!ドグシャァ!!!!!!!
木原「ほらぁ・・・ちゃんと撃てよ。じゃねぇと、みんなの迷惑だぜぇ!!!!」
カチャッ・・・ジャキッ・・・・・
猟犬部隊はそれぞれの武器を構えるが、それを使わせる間もなく一方通行は急接近し、隊員一人の装備していた手榴弾のピンを抜き、他の隊員にむかって男を蹴り飛ばした。
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!グチャベチャッ・・・・・・
猟犬部隊「ヒィッ!う、動くな!!」ガシッ
猟犬部隊はそばの机に寝かせてあった打ち止めを人質にとる。
一方通行「・・・あァ?」スタスタ
一方通行は構わず男に接近し、持っていたライフルを振りかぶった。
猟犬部隊「ヒィ・・・うぅ・・・・・!」
一方通行「・・・・・ハァッ!!」ブンッ!!
ドガァァァァン!!!!バキバキバキバキ・・・・・・・
男の頭蓋骨とともにライフルが砕け散る。一方通行はその様子をゴミを見るような目でにらむ。
そして、放り出された打ち止めを抱きとめると後ろに下がり、机に寝かせた。
木原「カァァァァッコイイイイイイ!!!!惚れちゃいそぉだぜぇ!!一方通行ぁ!!!!」
一方通行「さァて・・・・!スクラップの時間だぜェ!?クッソ野郎ォがァァァァァァァァ!!!!!!」
最後までご覧いただきありがとうございました!
ついに木原との戦いが始まりましたね!原作ではⅡの集大成ともいえる場面ではないでしょうか?それを黄泉川とフランというイレギュラーが発生した状況で物語が進むとどうなるのか私も楽しみです。
次回、 第十八話 どんなに打ちのめされても
次回もお楽しみに!!
台本形式以外の書き方にしてほしいか
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してほしい
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変えなくていい