とある吸血鬼と一方通行   作:reima1341

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今作もご覧いただきありがとうございます!

ついに木原との戦いが始まりましたね!
美琴の方はフランの捜索。上条当麻はヒューズ・カザキリを止めに・・・

この章も終わりが近づいてきました。頑張って書いていきますので応援よろしくお願いします!
それでは本編スタートです!!


第十八話 どんなに打ちのめされても

天使の翼が見える高層ビルの窓の中、一方通行は宿敵、木原数多と対峙していた。

 

一方通行(バッテリーにはまだ余裕があるが、ここで全部使い果たすわけにはいかねェ。コイツをぶっ殺して、フランを探しに行かなけりゃァならねェかンなァ。だが、とにかくコイツを殺せば学園都市で起こってることはすべて終わる。俺には帰らなきゃならねェ場所がある・・・・・ならこのヤマを終わらせて、フランと帰ることだけ考えろォ!!!!)ダァン!!

 

一方通行は床を強く蹴り木原へと突進する。彼が何をしようと一方通行の反射の前では意味をなさない。よって一方通行が木原に触れた瞬間勝負が決まる・・・・・・・・ハズだった。

 

バキィッ!!!!

 

一方通行「グハッ!!(反射が・・・効いてない!?)

 

木原が行ったのはカウンターのアッパーパンチだ。だが、ただの拳。一方通行の反射の前ではどんなに強いパンチであろうと効かないはず。しかし木原の拳は一方通行の顔面をしっかりとらえた・・・・何故?

 

木原「オイ、クソガキ。そのつまんねぇ力はどこの誰が与えてやったモンだと思ってんのよ・・・・・・・・?ほぉれ・・・思い出したろぉ!!」ブンッ!!

 

再び木原は一方通行へ拳を振るう。

 

ドゴォ!!!!

 

一方通行「ガハッ!!」

 

一方通行は鈍い音とともに後方へ吹っ飛ばされ、壁に激突して止まった。彼はぐぐもった声を発した。

 

木原「あっ!そうだそうだ!テメェと一緒に来た赤いガキな?あれ、沙理沢にあげちゃったからぁ。なんでも『アリスシステム』?だか何だかに使えないか実験するんだと。だからテメェは安心してここで潰れて壁のシミにでもなっててくれ。そっちのほうがテメェらしいだろうしな。」

 

一方通行「クッ・・・テンメェ・・・・!!」

 

一方通行は唐突にフランと過ごしたくだらない日常を思い出した。

 

一方通行「舐めてンじゃねェぞォ・・・・・このォ!三下がァァァァァァ!!!!!!」ヒュォォォォォ!!

 

彼は窓から入ってくる風のベクトルを操作し、二本の竜巻を作り、木原を押しつぶさんと迫る。

 

木原「ダメなんだよなぁ・・・・・・・」ニィッ

 

ヒュィィィィィィィィィィィィィィン!!!!

 

竜巻が直撃する寸前、笛のような音とともに一方通行の竜巻が掻き消えた。

 

一方通行「ッ!?」

 

木原「ハハハハハハハハハハ・・・アハハハハハハハハッハハハハハハ!!」ブンッ!!

 

木原は高笑いしながら一方通行の顔面を蹴り、吹き飛ばされた一方通行は壁ににたたきつけられる。

 

一方通行「グハッ!!・・・・オマエ、まさか・・・自分の身体に超能力の開発を・・・?」

 

木原「あん・・・?ハハ・・・ハッハハハハハハハ!!違う違う、そうじゃねぇよ!そういうのは実験動物の仕事だろうがよ。あんなバカげた力使わなくったて、テメェ一人潰すことに苦労なんかしねえんだよ。」

 

木原は一方通行に近づくと鉄製のグローブをいじり始めた。

 

木原「今日はコイツの調子もいいしなぁ。」カチャッカチャッ

 

一方通行(反射をすり抜ける秘密はあのグローブにあンのかァ?なンらかの細工が施してあるだろうな・・・なら、あのグローブさえ破壊すりゃァ・・・・・・)ムクッ

 

一方通行「ウォォォォォァァァァァァァァァ!!!!!」ダァン!!!!

 

一方通行は壁から立ち上がると摩擦のベクトルを操り木原に急接近すると彼のグローブに触れた。

 

バリィィィィン!!!!

 

ガラスが割れるような音を立て、グローブが粉々になる。

 

一方通行「とりあえず死体決定だァ!!クソ野郎ォォォォォ!!!!!」

 

一方通行は木原の顔面に手を伸ばす。

 

木原「そっかそっか・・・力のヒミツはこのグローブだと思ったのか。」グルン

 

木原は身を翻し、一方通行の腕を躱すと彼の間合いに入った。

 

木原「けどそうじゃねぇんだ。フハハハハハハハハハ!!」ブンッ!!

 

ドゴォォ!!!!!!!!

 

一方通行「ゴハァァァァァ!!!!」

 

一方通行の急所に木原の拳が入る。

 

木原「いつまで最強気取ってやがんだ!この、すっとこどっこい野郎が!!」ドォン!!

 

木原は一方通行のあごにアッパーを叩きこんだ。殴られた一方通行は頭から床に叩きつけられる。

 

木原「テメェの反射は絶対じゃねぇだろが。ただ向かってくる力のベクトルを反対に変えてるだけだ。なら話は簡単でよぉ、直撃の寸前に拳を引っ込めりゃいいんだ。言っちまえば寸止めの要領だ。つまりお前は自分から殴られに行ってるってことだよ。わかってくれたかな?マゾヒスト君?」

 

木原は「ポケットからゴムボールのようなものを取り出すとそれを押しつぶし、音を鳴らした。

 

木原「さっきの風も同じことだ。テメェの能力はベクトルの計算式によって成立している。なら、そいつを乱しちまえばいい・・・・・」

 

木原は倒れている一方通行の顔を蹴りながら再びしゃべりだした。

 

木原「特定の音波やなんかでジャミングできんだよ!!こっちはテメェの特徴、計算式、自分だけの現実(パーソナルリアリティ)。すべて把握済みだぁ!!」ゲシッゲシッ

 

一方通行「グハッ!ガハッ・・・!ゲホォッ!!」

 

木原「こっちも伊達にテメェの能力、開発してねぇぞ!!」ゲシッ

 

パシッ!

 

一方通行は木原の足を手で止めた。

 

木原「あぁ?」

 

一方通行「クッ・・・アァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアア!!!!!!!!」グググググク

 

一方通行は起き上がり、拳を構えた。

 

一方通行(コイツに能力は聞かねェ・・・それに反射を使えば、ダメージが倍になるだけだ。なら・・・・反射を切り、なおかつ純粋な力だけで勝つしかねェ。勿論勝てる見込みはねェが、やるしかねェ!!)

 

木原「少しは強くなったんじゃねぇか?一方通行。能力に頼りっぱなしで、体力の方は皆無に等しかったテメェが自ら拳を構えるとはなぁ・・・・・」

 

木原も拳を構える。

 

木原「ご褒美に教えてやるよ。あの赤いガキは第十九学区にある廃ビルにいるぜ。まぁテメェが行くことはねぇだろぉがなぁ。」

 

一方通行(第十九学区?再開発に失敗し、急速に寂れちまった学区か・・・・・)グッ

 

一方通行は握る拳に力を込める。

 

一方通行「ありがとなァ!木ィ原クゥゥン!!おかげですぐに見つけられそォだぜェ!オマエをぶっ殺して、すぐに行くとするかァ!!!!」ブンッ!!

 

木原「テメェごときの拳で、この俺を倒せるわけねぇだろぉ!!!!」ドォン!!

 

一方通行「クッ・・・!」グッ

 

一方通行は何とかこらえるとそのまま踏み込み木原へ突進していく。

 

木原(そうか・・・!コイツ反射を切りやがったんだ!!だから俺の対抗策は無効になるってことか!!)

 

一方通行「アァァァァァッ!!!!」ブンッ!!

 

木原「ゴハァッ!?」バキッ!

 

木原の顔面に一方通行の拳が直撃する。

 

一方通行(通じた!感謝するぜェ鬼どもォ!!)

 

一方通行は宴会の際、鬼に強いパンチの出し方を教わっていた。一方通行は酔っていたがそれだけはたまたま覚えていた。

だが、木原もまた格闘戦の達人である。

 

木原「オラァァァ!!!」ブンッ!!

 

一方通行「ゲホォッ!!」ドサッ

 

一方通行は再び急所に拳を打たれ、床に倒れこむ。

 

木原「ハハハ、ハァァァァハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

 

体中が痛い。あばらも何本か折れてる。顔も腫れ上がり、クラクラして呂律も回らない。

 

一方通行「・・・ィハ・・・・ス・・・・・・」

 

木原「あぁ?なんか言ったか?」

 

一方通行はゆっくりと起き上がり始める。

 

一方通行「・・・木ィ・・・・原ァ・・・・・・・。」グググググ

 

そして完全に立ち上がる。満身創痍の身体を引きずりながら。

 

一方通行「キィィィィィハァァァラァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ググググググググググググググググ

 

木原「ハンッ、面白れぇ・・・そうだよなぁ?そんなに簡単に倒れちまったらつまんねぇもんなぁ。サービス精神旺盛で助かるぜぇ!一方通行!!」

 

木原は拳を鳴らし、顔をゆがませる。

 

木原「こっちもテメェにゃ、ムカつきっぱなしだったんだ。殺す前に拳でたっぷりと沈めてやるぜぇ!!」

 

一方通行(ここで倒れるわけにはいかねェ!打ち止めを救って、あのガキを助けに行かなきゃァなンねェンだ!!)グッ

 

二人は互いを屠らんと拳を掲げ、駆け出す。

 

一方通行「ウゥゥゥァァァァアアアア!!!!!!!」

 

木原「オォォォォォラァァァァァアアアア!!!!!」

 

先に拳が到達したのは経験の差か、木原だった。

 

バキィッ!!!!!

 

一方通行「ウガッ!・・・ッ!!」ググッ

 

一方通行は持ちこたえ、木原へカウンターを叩きこむ。

 

一方通行(身体の軸を 右45度程度に傾け、前に左腕・左足、後ろに右腕・右足が来るように構える。左足を前に踏み込み、右足を反時計回りに回転させ、その回転の威力を腰に伝える。さらに腰を反時計回りに回転させ、足から腰へと伝わった回転の威力を右腕へ!!)ギュイ!!

 

ドカァッ!!!!!

 

木原「うがはぁっ・・・・・!響かねぇぞ!小僧!!!!!!」ドゴォ!!

 

一方通行「ガハァッ!!」ズザザザザザ

 

一方通行(クソッ・・・!ダメなのか・・・・・)

 

木原「よぉし!調子が出てきた!!ハハッ!!・・・もうちょっと面白くしてやるからさぁ、もっとやる気出してくれよぉ!!!!」ピンッ・・・ブンッ

 

木原は懐から手榴弾を取り出すとピンを抜き、それを一方通行へと投げつけた。

 

一方通行(ヤベェ!!今は反射を切ってる・・・!今から張り直しても間に合わねェ!!)

 

木原「じゃぁな、一方通行。」

 

一方通行「クソッタレがァァァァァァ!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドォン!!ドォン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行(なンだ?なンの音だ?)

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

 

手榴弾は一方通行の身体ではなく窓の外で爆発した。

 

木原「・・・・・・・・カハッ!」ビチャッ!

 

「全く・・・子供に対してやることじゃないじゃんよ。あんたそれでも大人?」カチャッ

 

木原「誰・・・・だ・・・?」

 

黄泉川「黄泉川愛穂。打ち止めの保護者じゃん。娘を取り返しに来たじゃんよ。」

 

一方通行「黄泉川・・・か・・・・?」

 

黄泉川「遅れてすまなかったな、一方通行。二十階も階段上るのは大変でさ。」

 

その後ろで木原が立ち上がる。

 

木原「何が娘だ・・・?あんなモルモット・・・造ろうと思えばいくらでも造れるような人形をかぁ?笑わせんな、このクソアマ。」ズズ・・・

 

黄泉川「あんたらクズの研究者からすればこの子はモルモットかもしれないけど、あたしからすれば打ち止めはかけがえのない家族じゃん。どんなに傷ついても、自分の命を投げうってでも守りたい存在じゃん。そして一方通行は過去の贖罪のためにやってきて傷き、妹達を再び救った。そして彼にも取り戻したい家族がいるじゃん。・・・あんたみたいな人間にはわからないだろうけど。」

 

木原「そりゃわかんねぇなぁ。」

 

黄泉川「あんたはあたしの家族に手を出し、こんな目に合わせた。残念だけど許すことはできない。」カチャッ

 

黄泉川は拳銃を木原に向ける。

 

一方通行「待て、黄泉川。」スッ

 

一方通行は立ち上がると黄泉川の持つ拳銃に手をかける。

 

一方通行「コイツを撃つのは俺だ。わざわざオマエまで血に染まる必要はねェ。」カチャッ

 

一方通行は黄泉川の手からから拳銃を奪い取る。

 

黄泉川「でも、コイツは・・・!」

 

一方通行「オマエはそこのガキの親なンだろォが。だったら綺麗な手でそのガキを撫でてやれ。・・・・それに・・・」ジャキッ

 

一方通行は撃鉄を起こすと拳銃を木原へ向ける。

 

一方通行「オマエも善人にやられるよりかはいくらかマシだろォ?」カチャッ

 

木原「ハハッ、違ぇねえや。」

 

ドォン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かなビルの中に血と火薬の匂いが漂っていた。

 

黄泉川「しっかしまぁ、随分ひどくやられたじゃんよ。」シュルシュル

 

一方通行「能力が効かなかったンだ・・・ッ!」

 

黄泉川「最強じゃんよ、しっかりするじゃん!」グッ

 

黄泉川は一方通行の手当てをしていた。折れた個所の応急処置、アンチスキルの黄泉川には慣れたものだった。

 

一方通行「もういい、それより・・・・」

 

黄泉川「あぁ。」

 

一方通行と黄泉川は立ち上がり、打ち止めの様子を見た。

 

一方通行「BC・・・確かブレインセル、脳細胞稼働率の表示か。」

 

黄泉川「どうやったら助けられるじゃんよ?」

 

一方通行「ちょっと待て・・・・・・」スッ

 

一方通行は打ち止めの頭に手を置く。

 

一方通行「クソッ!前とウイルスコードが違ってる!」

 

黄泉川「!ちょっとこれ。」スッ

 

黄泉川は床に落ちていたチップを拾い上げる。

 

一方通行「そりゃァ・・・木原が持ってたものか?」

 

黄泉川「おそらくはそうじゃん。」

 

一方通行「もしかしたらそれに打ち止めの元の人格データが入ってるかもしれねェってことか。」

 

二人は活路が見えてきたことに喜びを感じた。

 

一方通行「学習装置もあるな・・・・オイ黄泉川、後は芳川と協力して何とかしろ。・・・・・俺はあのガキを助けに行く。」

 

黄泉川「・・・あてはあるじゃん?」

 

一方通行「第十九学区の廃ビル・・・・あのガキはそこに居ると木原が言ってた。」

 

黄泉川「そう・・・・ねぇ、一方通行。」

 

一方通行「なンだ?」

 

黄泉川「必ず、救い出してきなさい。・・・家族として。」

 

一方通行「・・・・・・・くっだらねェ。だが、あのガキは必ず助ける。」スタスタ

 

一方通行はスイッチを切り、その辺にあったライフルを拾い上げるとそれを杖として代用し、歩き出した。

そして部屋を出て、階段を降りようとすると人影が複数道を塞いでいた。

 

???「一方通行、お話がありますが・・・よろしいですか?」

 

唐突に暗闇から男二人と女が一人姿を現した。

 

一方通行「あァ?どォでもいいが邪魔だ。道を開けやがれ。俺は行かなきゃなンねェ所があンだ。」

 

???「そんな時間はとらないにゃー。」

 

サングラスをかけた金髪のツンツン頭がしゃべる。

 

一方通行「チッ・・・なンだ?」

 

???「あなたが引き起こした一連の騒動。並びに学園都市が被った損害についてのご相談をと思いまして。」

 

一方通行「俺を滅多切りにして研究材料にでもすンのかァ?」

 

???「それも道の一つですが・・・・・」

 

一方通行「あァ・・・?」

 

一方通行は男の含みのある話し方に疑問を覚える。

 

???「我々と行動を共にする気はありませんか?」

 

一方通行には男の言っている事の意味が分からなかった。コイツは責任を取らせに来たハズなのになぜか一緒に来いと言い出した。自分を学園都市側に引き入れる。ということは・・・・

 

一方通行「学園都市は戦争でも始めるつもりかァ?」

 

???「お答えできません。」

 

一方通行「そォかい・・・・・俺が言うべきことは一つでだけだァ。・・・ふざけンじゃねェよ。」ニィッ

 

???「学園都市はここが正念場です。我々はこれに抗いたいし、あなたには協力してほしい。あなたが帰ってきた今、この学園都市が消えれば我々能力者の居場所はあるのか、またそのほかの技術においても同様です。」

 

一方通行「関係ねェ。俺には帰るべきところが別にある。」

 

???「打ち止めや妹達はどうすんのさ?」

 

赤髪の女がしゃべる。

 

一方通行「俺がいた場所に連れていく。打ち止めさえいなけりゃ、妹達は悪用されることはない。」

 

???「でも、また造られることだって・・・」

 

一方通行「その辺はあのガキの親御さン方が何とかしてるだろォしなァ。・・・それに。」

 

???「それに?」

 

一方通行「あのクソヒーローがいりゃァ学園都市は妹達に手は出せねェよ。」

 

???「クソヒーローとはどなたの事ですか?」

 

一方通行「どォでもいいだろォ、ンなこと。とりあえず他あたれ。」スタスタ

 

一方通行は三人を押しのけ、階段を下ろうとする。

 

???「第十九学区、沙理沢、赤い服を着た少女。」

 

一方通行「・・・」ピタ

 

一方通行は足を止めた。この男たちはフランの居場所と何かを知っている。

 

一方通行「知っていることをすべて話せ。」ピッ キュイイイイイイイイン!!

 

???「怖いにゃー、いきなりスイッチ入れないでほしいにゃー。」

 

一方通行「さっさとはけ。じゃねェと殺す。」

 

???「残念ながら我々もこれぐらいしか知りません。ですが、学園都市から沙理沢という女の処分を命令されています。そこであなたが探している女の子の情報を手に入れました。どうです?協力する気はありませんか?」

 

一方通行「・・・・・・・・・・・・・今回・・・今回限りだ。後、一つだけ教えろ。」

 

???「何でしょう。」

 

一方通行「今回の首謀者の名前だ。あのガキどもをこンな目に合わせた人間の首を切り落とす。」

 

???「構いませんが・・・どうせスケープゴートですよ。」

 

一方通行「フッ・・・なるほどォ・・・・・・」

 

???「で、協力していただけるということでよろしいでしょうか?」

 

一方通行「・・・・好きにしろォ。」ニヤ

 

???「よい返事です。どうぞよろしく、一方通行。」

 

???「じゃあ早速自己紹介と行くか。」

 

金髪の男がそう言って一方通行に近づいてきた。

 

土御門「土御門元春だ、よろしく。」

 

赤髪の女は土御門に続いて名を名乗り始めた。

 

結標「結標淡希よ、座標移動(ムーブポイント)のLEVEL4よ。よろしく。」

 

土御門「ちなみに結標はおっぱいが魅力なショタコン女~」

 

結標「だだだ、誰がショタコンよ!!」

 

???「はいはい、そこまでにしましょう。土御門、あなたも変態でしょう。」

 

土御門「変態とはなんだ変態とは!俺はただ妹を愛してる優しい優しいお兄ちゃんなんだぞ!!」

 

一方通行(なンだァ・・・?コイツ等はァ・・・・・)

 

海原「ほら、一方通行も呆れてますよ。・・・おっと私は海原光貴です。まぁ、顔も名前も偽物ですが。」

 

一方通行「・・・・・・これが学園都市の『暗部』ってことか。」

 

海原「そう、これが学園都市の暗部の一つ。『グループ』です。」

 

土御門「そして、一時的だが、オマエも仲間だ。」

 

一方通行「・・・・・クソッタレが。」

 

結標「おまけに私たち『グループ』は学園都市のために作られた組織だけど、私たちは少し違ってね。」

 

土御門「ルールに従ってるだけじゃ上を出し抜けない。普通の方法じゃダメってことさ。」

 

一方通行「まさかオマエ等・・・!学園都市を出し抜く気か?」

 

海原「表向きは従順にふるまっておきながら裏で統括理事会勢力をひっくり返すだけの材料を集めるということです。」

 

土御門「上にとってお前はよほど大事な物らしいからな。今回限りだが・・・手を結ぼうぜ、一方通行。」

 

結標「これは学園都市のグループとしてじゃない。あたしたち三人のグループと手を組まない?って話。」

 

一方通行「面白れェ。つまりあのガキを救うことで学園都市に泡ァ吹かせられるってことだな?ただし、オマエ等が足を引っ張れば容赦なく切り捨てる。」

 

土御門「フッ、威勢のいい小僧だ。正確には沙理沢を処分し、『アリス』という子供をこっちの手に入れればいいってことさ。」

 

海原「そうすればアリスを材料にいろいろできますからね。」

 

土御門「そろそろいくぞ。ついてこい、そろそろ上の連中に反撃しようぜ。」スタスタ

 

土御門に続いて海原、結標が階段を下りていく。

 

一方通行「フッ・・・・・」ニヤリ

 

一方通行は顔に笑いを浮かべると思った。

 

一方通行(楽しいねェ・・・・目的があるっていうのはァ・・・・・・本当に楽しィ。)スタスタ

 

一方通行は協力者ができたことによりフランを救いやすくなったことに正直うれしく思い、土御門たちに続いて闇へ消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二時間前----

 

美琴「ハァ・・・ハァ・・・うぅ!」ズキン!

 

美琴はフランを探していた。足を撃たれたせいでまともに歩けず苦労していたが、血を流しながら探し続けていた。

 

美琴(闇雲に探しててもダメね・・・・手当てもしなきゃいけないし・・・・・・そうだ!)

 

美琴は風紀委員の詰め所に向かうことにした。初春飾利なら、きっと調べられるだろう。

彼女は痛む足を引きずりながら歩き出した。

そして橋の上に到達するとふと光の翼の方向を見た。

 

美琴「翼が・・・・消えてく・・・・・・!」

 

つまり上条当麻はヒューズ・カザキリを止めることに成功したのだ。

 

美琴(アイツ・・・・ホントにやっちゃったのね////・・・って何うれしくなっちゃってんのよあたし!別にアイツが何しようがあたしには・・・・・)ブンブン

 

黒子「お姉様!!」ダダダ

 

美琴「黒子!?」

 

橋の向こう側から突然黒子が猛ダッシュで近づいてきた。

 

黒子「あぁ!!麗しきお姉様!よくぞご無事で!!」ギュー

 

美琴「アンタも無事でよかったわ。ファミレスの時に気絶してから会ってなかったものね。」

 

黒子は美琴の全身を舐め回すように見る。そしてその視線は美琴の右足へ・・・

 

黒子「お姉様!?右足から血が・・・!」

 

美琴「ファミレスの時にちょっとね・・・でも大丈夫よ。」

 

黒子「とても大丈夫と呼べる傷ではありませんわ!!とりあえず、詰め所に行って手当てを・・・!」

 

美琴「ちょうどあたしも行こうと思ってたのよ。初春に頼みたいことがあってね。」

 

黒子「初春に?そういえばフランさんはどこですの?」

 

美琴「アンタが寝てる間に連れ去られたわ。あたしが一人にしちゃったから・・・・・」

 

黒子「・・・・事情は道中お伺いいたしますわ。とりあえず乗ってくださいまし。」スッ

 

美琴「アンタあたしより小さいのにきつくない?」

 

黒子「お姉様のためならこのくらい・・・・」

 

美琴「・・・・・肩貸してちょうだい。それで十分よ。」

 

黒子「わかりましたわ。」スッ

 

黒子は美琴に肩を貸すと柵川中学校風紀委員活動第一七七支部へと向かった。

 

美琴「でも、また第七学区に戻ることになるとはね・・・」

 

黒子「骨折り損のくたびれ儲けってやつですわね。」

 

美琴「ホントよ・・・全く。」

 

その後、美琴は今まであった出来事を黒子に事細かに伝えながら歩いていた。そうこうしているうちに柵川中学校に到着した。

 

黒子「お姉様、頑張ってくださいまし!もうすぐ詰め所に着きますわ!」

 

美琴「悪いわね・・・・」

 

美琴たちは階段を上り、風紀委員詰め所に到着した。

 

黒子「初春、いらっしゃいますか?」ガチャ

 

初春「あっ、白井さん。それに御坂さんも・・・」

 

黒子「どうかしましたか?なんだか眠そうなお顔をしてらっしゃるけれど。」

 

初春「はい、なんだかさっきまで気を失っていたようでして・・・・」

 

美琴(先の事件の影響かしら・・・・・)

 

初春飾利。風紀委員『ジャッジメント』第一七七支部に所属する、黒子のバックアップ担当。

「歩く花瓶」のような髪飾りに、甘ったるい声とのんびりした性格。

風紀委員として、身体能力は決して高くはないが、

意思の強さと集中力、観察力は高く、特に情報処理を得意としている。

美琴はその情報処理能力に目を付け、協力を仰ぎに来たのだ。

 

初春「・・・・・えぇ!?御坂さんその傷は!?ていうか流血してるじゃないですか!?」

 

美琴「あたしのことはいいの。それより、初春さんに頼みがあって・・・・」

 

初春「そんなことより手当ですよ!!白井さん!救急箱!!」

 

美琴「お願い!!話を聞いて!!」

 

黒子「お姉様の応急処置は私が行いますわ。初春はお姉様のお願いを聞いてあげてくださいまし。」

 

初春「お願い・・・?」

 

美琴は初春に今回起こった事件の事と、それに巻き込まれたフランの存在をすべて話した。

 

初春「・・・・・・わかりました。協力しましょう。とりあえず、学園都市中の監視カメラの映像を洗ってみます。」

 

美琴「結構っていうかとてつもない数あると思うんだけど大丈夫?」

 

黒子「問題ありませんわ。初春は情報処理関係はプロ以上ですもの。」

 

初春は第七学区から監視カメラの映像を人間離れした速さで確認を始めた。

そして、五分くらいたった後、初春は驚くべき人物を発見した。

 

初春「・・・・・・この人って!?」カタカタ

 

美琴「どうしたの?」

 

初春「いえ、死んだとされていた第一位が第七学区を歩いてるんですけど・・・・」

 

美琴「あぁ、話していなかったわね。一方通行もフランと一緒に来たのよ。」

 

初春「ってことは第一位は今まで異世界にいたってことですか!?!?」

 

美琴「まあ、そうなるわね。」

 

初春は起きてから信じられないことが身の回りで起きすぎて混乱していた。が、キーボードを叩く手を止めない辺り流石といったところである。

 

黒子「第一位様もあの子を探しているのでは?」

 

美琴「その可能性も高いわね・・・・・」

 

初春「監視カメラの音声拾ってみます。」カタカタ

 

初春のその声に手当て途中だった二人は画面に詰め寄る。

 

ジィィィィィィ・・・・・・・

 

「で?あのガキの居場所は正確にわかってンのか?」

 

「そこまではわからん。が、向こうは必ずお前に接触してくるだろう。」

 

「どういうことだ?」

 

「今回沙理沢は学園都市を裏切り、『アリスシステム』を民間企業に売るつもりでしょう。」

 

「そのことにあのガキはどォ関係がある?」

 

「おそらく何らかの実験材料にするか、一方通行、あなたを脅迫する材料にするつもりでしょうね。」

 

「人質ってことか・・・・だが、何故俺を脅迫すると踏ンだ?メリットはあンのか?ンなことわかンねェだろォが。」

 

「あなたが学園都市に帰ってきたからです。死んだとされていたあなたにここでの居場所はありますか?当然居場所がなければ様々な所から狙われる。おそらく沙理沢はあなたに学園都市側から守ってもらうことを条件に女の子の命を保証するつもりだろうと考えました。」

 

「あ~もぉ~!どうでもいいから早く『第十九学区』へ行きましょうよ!行けば何かしらわかるでしょ!」

 

「いえ、一旦アジトに戻れとの命令です。」

 

「チッ・・・・」

 

「戻るしかないか~。」

 

「・・・・・断る。」

 

「ん?」

 

「今すぐいかねェなら俺は勝手に行くぞ。」

 

「上からの命令だ。仮にもグループの一員なんだから従ってもらう。」

 

「なら、さっきの話は無しだ。俺は単独で動く。」

 

「・・・・行かせてあげましょう。」

 

「海原!?」

 

「なんで!!」

 

「上からの命令です。一方通行には自由に動いてもらって構わないと。」

 

「上は何をかんがえてるんだ!!」

 

「そういうことだ。俺は行くぞ」スタスタ

 

「待て!一方通行!!」

 

ブツッ・・・・・

 

黒子「第十九学区とおっしゃってましたわね・・・・」

 

初春「グループって・・・暗部じゃ・・・・・」

 

音声を聞いて詰め所は沈黙に包まれていたが、それが終わるとそれぞれ思ったことが口から漏れていた。

 

美琴「今は暗部とかは良いわ。とりあえず第十九学区。そこにフランはいるハズね。」

 

初春「第十九学区の過去の監視カメラを確認しておきます。」カタカタ

 

美琴「ありがと、初春さん。」

 

黒子「よし、もう立っていいですわよ。」

 

黒子は美琴の手当てを終えた。美琴の傷は深かったが何とか動けるまでになった。

 

美琴「結構動けるものね。」フリフリ

 

黒子「あまり足を振らないほうが良いかと・・・・・」

 

初春は美琴たちのやり取りをよそに第十九学区を調べていた。

 

初春「!これを見てください。」

 

美琴・黒子「・・・・!」

 

その部屋にいたもの全員が凍り付いた。

 

 

 

 

ハァ・・・ハァ・・・

 

結標「クソッ!こうなったら・・・!」スッ

 

土御門「オイ!!」グイッ

 

物陰から飛び出そうとした結標を慌てて土御門が引き戻す。

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!

 

海原「落ち着いてください。今のは危なかったですよ。」

 

結標「あんなの私一人で始末出来るわよ!」

 

土御門「無理だな。全員を同時に倒すことができなきゃ、蜂の巣だ。」

 

結標「じゃあどうすんのよ!?」

 

海原「逃げる。・・・しかありませんね。」ダッ

 

海原に続いて二人も走り出す。一方通行を除いた三人は命令によりグループのアジトへ戻っていた。報告を済ませ、作戦を立てていた所に突然踏み入ってきた多数の部隊によって襲撃された。

奇襲による混乱もあるが、なにより・・・・・

 

結標「数が多すぎる・・・・・!」ダダダ

 

土御門「クソッ!!どこから情報が漏れたんだ・・・?」ダダダ

 

 

 

 

???「あなたの言ったとおりだったわね・・・・・・。」

 

「俺が嘘を言うと思ったか?」

 

???「少しね・・・・ごめんなさい。」

 

「だがこれで俺が味方だということは証明できた。」

 

???「ええ、そうね・・・。あなたはこれで私たち『家族』の一員よ。」

 

「オマエ等を守ってアリスシステムを完成させれば人間の心を操り、妹達を守る盾にできる・・・だったか?」

 

???「ええ、私たちはあなたに守ってほしい。あなたは妹達を守りたい・・・利害の一致ってやつよ。

だけど、さっきも言ったように利害だけの関係じゃないわ。私たちは家族・・・・この仕事が終わった後も一緒よ。」

 

男「沙理沢様!外に不審な人物が!」

 

沙理沢「・・・・・・またアイツ・・・!」

 

「誰だ?コイツは?」

 

沙理沢「『アリス』を捨てた張本人。父親よ・・・・」

 

ガラン「どうしますか?」

 

沙理沢「部隊に任せなさい。あの男を追い払ってちょうだい。」

 

「・・・・・いや、俺が行こう。」

 

沙理沢「あなたが出るほどの事じゃないわ。」

 

「俺たちは家族なンだろ?だったら任せろ。」コツコツ・・・

 

沙理沢「ありがとう・・・。信用してるわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                     一方通行。」




最後までご覧いただきありがとうございました!

更新が遅くて申し訳ありません。
何とか頑張りなす。

次回 第十九話 守るものがある

                        次回もお楽しみに!!

台本形式以外の書き方にしてほしいか

  • してほしい
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