投稿を開始して4日になりますかね?
早速応援の感想をいただきました!そういった感想はssを作る上ですごく励みになります!
ありがとうございました!
それでは本編、スタートです!
咲夜とパチュリーを倒した一方通行と霊夢は目的は違えど紅魔館の主人の元へ向かっていた。しかし一方通行は地下へ、霊夢は上へ。真逆の方向へ進んでいた。
一方通行はロビーを左に進んでいた。彼はこちらの方に地下への道があると思っている。根拠は・・・・・・
一方通行(俺と同じ匂いがするぜェ・・・)スタスタ
・・・勘である。
しかし彼の勘はよく当たる。しかも相手が悪党であったり、自分と似たような者であったときは特に。
しばらく歩いていると扉が近づいてきた。
一方通行はゆっくりと扉をひらく。
ガチャッ・・・ギィィィィィ・・・
一方通行(・・・ビンゴォ♪)
扉の先には下へと続く階段があった。暗くて先はみえない。
しかし彼は躊躇うことなく闇へ消えていった。
一方通行(クソッ・・・傷は応急処置で包帯巻いただけだかンなァ・・・本気で能力は使えねェなァ・・・)スタスタ
一方通行(・・・ここかァ)
一方通行は扉を見つけた。しかもさっき見た扉より豪華な装飾がなされている。彼はノックをすることも無く扉に手をかけた。
ガチャ 一方通行「・・・あァ?」ガチャガチャ
扉は開かない。鍵がかかっているようだ。
ならばやることは1つ。一方通行は白い顔を歪めた。
彼女はひとりぼっちだ。もう何百年ひとりぼっちか自分でも分からない。たまに咲夜が食事を運んできてくれる。しかし配膳が終わればすぐに彼女は出ていき、扉に鍵をかけられる。
なぜ彼女は閉じ込められているのか?何が悪いことをしたのか?
いや、何もしていない。文字通り何もしていない。
何年かに1度ぐらいの頻度で咲夜が『オモチャ』をもってきてくれる。
だけど遊んだ瞬間に壊れる。人間は特に。
彼女は『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』をもつ。
それゆえその力を恐れた姉に閉じ込められている。
彼女は吸血鬼だ。見た目は小学生並に幼いが、495歳と途方もない年月を生きている。白い肌、金色の髪、紅い眼。そして何より特徴的なのは長く、鋭い牙だ。みんな彼女を怖がり、嫌い、憎まれてさえいた。
そして彼女は狂気という名の闇に堕ちた。
???(足音が聞こえる。咲夜かなぁ・・・)
彼女はこの部屋に近づいてくる。足音を聞いていた。
???(あ・・・止まった・・・・・・?ガチャガチャやってる。鍵をもってないの?・・・もしかして)
ダァァァァァァァァァァァァァァン!!!!
一方通行「おォォォじャャャャァァァァまァァァァしィィィィィまァァァァァすゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」
???「!?!?」ビクッ
一方通行は扉をぶち破って来た。少女は思いもしなかった展開に驚きを隠せない。
一方通行「あァ?おいクソガキ、館の主人はどこだァ?ここにはいないのかァ?」コキンコキン
???「お姉様なら上よ?それにフランクソガキじゃないもん!」
一方通行「上かァ、ンじゃさっさと行くかァ」クルッスタスタ
フラン「ちょっと!フランについてはスルー?」
一方通行「うっせェなァ・・・聞いてやるから静かにしてろォ」
フラン「私は紅魔館の主の妹にして吸血鬼。フランドール・スカーレットよ。よろしくお願い致しますわ。」タドタド
一方通行「つたねェ挨拶ありがとよォ。俺は学園都市最強の超能力者、一方通行だ。それじゃあな」スタスタ
フラン「まってよぉ!まだ能力話してないでしょ!?」
一方通行「知るかァそンなもン。戦うつもりもねェし、興味もねェ。失せろ。」
フラン「むーっ!!壊れちゃえ!!」グッ
フランが小さな手を握りしめた瞬間空気が変わった。
途端に一方通行に不可解な力が加わる。
さ
一方通行「グッ・・・がァ・・・・!!」グググググググ
一方通行(なンだァ・・・心臓が直接握られてるよォだァ・・・
外部からじゃねェ・・・内部から力がかかってる・・・なンだァ・・・一体・・・)グググググ
フラン「フランの能力は『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』だよ。生意気言った人間のおにーさんは苦しんで死んでいってね。♪」ニタリ
一方通行は自分の心臓を握っているものを解析していた。だから苦しみさえするが暴れることは無く冷静に対処していた。
そして、
一方通行(解析、完了ォ)ギャイン
一方通行は自分にかかっていた能力を全て反射した。すると破壊のエネルギーは部屋の家具を粉々にした。
フラン「すごーい!なんで生きてるの?」
一方通行「オマエの能力を解析しただけだァ。オマエの能力はきかねぇよ」
フラン「おにーさん強いんだね!じゃあ簡単には壊れないよね!フランのオモチャになってくれる?」
一方通行「イィぜェ、ママゴトは嫌いだがァ、とことン付き合ってやるよォ!!」ダァン
フラン「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」ダァン
一方通行はフランの攻撃を反射し命に関わる攻撃はせず、かといって手加減していることを悟られないよう戦っていた。
フラン「楽しい!楽しいよ!!こんなに楽しいのは久しぶり!!もっと楽しませてちょうだい!!アハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
一方通行「ギャアハハハハハハ!!!!ギャアアアアへへへへへへへ!!!!」いいぜェ思う存分楽しませてやるぜェ!!」
一方通行(何か引っかかるぜェ・・・試してみるか)
フラン「あなたすごいわ!じゃあこれはどうかしら!禁忌『レーヴァテイン』!!」キィーン!!
一方通行「こォいよォ!!まァその剣が俺に通用するかわかンねェがなァ!!」
一方通行はフランのレーヴァテインを適当にあしらっていく。そして・・・
フラン「アハハハハハハハハハハ!!!!これで最後よ!!」ブゥン!!
一方通行「ぐァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァァァ!!!!」ダァァァァン!!!!
一方通行は消失した。
フラン「さよなら、おにーさん・・・」
フランは一方通行が消えた場所を見つめ、呟く。その顔はどこか悲しげだった・・・・・・・・・・・・。
霊夢は大きなステンドグラスがある部屋に行きついていた。
そして彼女の視線は背の高い座に向いていた。
???「来たのね・・・博麗の巫女」
霊夢「あなたが異変の主犯ね。」
レミリア「ご挨拶するわ。私はこの紅魔館の主にして誇り高き吸血鬼、レミリア・スカーレット」
霊夢「博麗霊夢、知ってるみたいだけど博麗の巫女で、妖怪退治が仕事。言わなくてもわかると思うけど、あんたらの出してるあの霧、迷惑だからやめて頂戴。今すぐ!」
レミリア「吸血鬼の弱点が太陽の光だって知っているでしょう。あの霧はそれをさえぎるためのもの。もはやこの幻想郷に陽は射さない・・・そう、つまりこの幻想郷はわが手に落ちたも同然!」
レミリアが笑顔を消す。
レミリア「博麗の巫女、お前さえ倒せば!!」
霊夢「あらそう、つまり私に退治されたいのね?そうなんじゃないかと思ったわ。」
レミリア「さあ、決戦と行きましょう、博麗の巫女!勝者が手にするのは、この幻想郷すべて!」
レミリアは魔法陣を展開する。初めから本気で行くようだ。
霊夢「そんな面倒な物いらないわよ!あんたらが迷惑だから退治する、それだけよ!」
レミリアは弾幕を放ち、霊夢に攻撃する。一方霊夢は弾幕を出さずに華麗な動きですべて受け流してゆく。
弾幕では霊夢を倒せないと判断したレミリアは弾幕で小さな槍を作り霊夢に接近してそれを振り回す。
しかし霊夢はそれを避け、一瞬でレミリアの間合いに入る。
そしてゼロ距離で夢想封印を放つ---------------
レミリア「・・・!!待って!!!!」バッ!!
霊夢「あん?なによ?」
レミリア「この勝負、私の負けで構わないわ。だけどお願いがあるの。」
霊夢「急にしおらしくなったじゃない。お願いって何よ?」
レミリア「下手すれば幻想郷・・・いや、世界中の者が死んでしまうことになるわ!!」
フラン「やっぱり跡形もなく消えちゃった・・・人間は特に壊れやすくてつまんないわ・・・」
ツー・・・・・・
フラン「・・・・・・ごめんなさい・・・」ツー
「誰が消えたってェ?それに何泣いてンだよォ?」
フラン「!?」ゴシゴシ
フラン「へぇ、あの攻撃をかわしたんだ。思った以上にすごいね・・・おにーさん」
一方通行「かわすまでもねェ。オマエの攻撃など俺には届かねェよ」
フラン「手加減してたんだ。そういえばおにーさんについてほとんど聞いてなかった。あくせられーただっけ?あなたの能力はなぁに?」
一方通行「ベクトル操作。それが俺の能力だァ。」
フラン「べくとる?なにそれ?」
一方通行「そォだなァ・・・いろンなもンをぶっ壊しちまう能力ってとこかなァ」
一方通行はフランに対して積極的に接していた。彼は幼き日の自分と今のフランを重ね合わせているのだろう。彼女には自分と同じ闇に堕ちてほしくない。そう思っているのだ。
フラン「ホント!?フランと一緒だね!!」
一方通行「あァ、一緒だなァ」
フラン「戦いはやめ!こっちきてお話しよ!」キラキラ
一方通行「あァ(コイツは狂気に傾きかけちゃァいるがまだ純粋だ・・・簡単に何色にも染まる。だがこのガキは闇とは関係ねェ・・・黒に堕とすわけにはいかねェ。)」
そうして一方通行とフランはベッドに腰かけ会話を始める。
フラン「ねぇねぇ!あくせられーた!あなたについてもっと教えて!」
一方通行「ギブアンドテイクだ。俺のことは何でも話してやる。だが、オマエのことも話してもらう。どうだ?」
フラン「ぎぶあんどていくが何かはわかんないけどいいよ!じゃあまずね!まずね!あくせられーたはどこに住んでるの?」
一方通行「俺はなァ、幻想郷の住人じゃねェンだ。」
フラン「それも一緒だね!フランも元は外の世界で暮らしてたんだよ」
一方通行「話を続けるぞ。俺は学園都市というところから来た。この幻想郷より技術が発展しててなァ科学の街とも呼ばれてた。そこに住んでる人間のほとンどが学生でなァ・・・」
フラン「がくせいってなぁに?」
一方通行「学校に通ってる子供たちのことだァ」
一方通行「そこでは能力開発ってのが行われててなァ、それを受けると一部の人間に特別な能力が宿る。火を噴いたり水を操ったりとかなァ。そして能力の強さに応じてゼロからファイブまで格付けされるンだァ。」
フラン「あくせられーたはそこで最強なんでしょ?能力のことももっと知りたいな!」
一方通行「俺の能力名は『一方通行』(アクセラレータ)だ。能力の内容をざっくり言っちまいゃァこの世に存在するありとあらゆるものの力の向きを操るってことだァ。オマエの能力が聞かなかったのもこの力のおかげってワケだァ」
フラン「能力名があくせられーたなの?じゃああなたの名前と一緒ってこと?」
一方通行「いや、違ェなァ。俺には昔人間らしい名前があった。苗字二文字と名前三文字だァ。さっき能力開発を受けた者が能力を使えるといったが俺は違ったんだァ。ガキの頃から能力が使えた。小学生の頃ガキらしくケンカしちまってなァ。能力を切るのを忘れちまったンだァ。それでそいつをケガさせちまったのが始まりだったァ。次に警察、さらには軍隊。仕舞いにゃァ核爆弾っていう幻想郷を一瞬で吹き飛ばすぐれェのヤツを打ち込まれるぐれェになっちまった。つまり世界中から命狙われてたンだよ。」
フラン「能力が強すぎたから恐れられてたの?」
一方通行「そォだ。俺は静かに過ごせればなンでもよかった。けど世界が許してくれねェ。だから俺はクソみてェな研究者共のモルモットになり、さらなる力を手に入れようとしたンだァ。」
フラン「なんで?あくせられーたは今もすごく強いよ?」
一方通行「俺の他に超能力者は6人いる。だから他のヤツらと一緒にされて襲ってくる奴もいりゃァ単に最強の名が欲しくて挑ンで来るやつもいる。戦ったらソイツらみンな傷つけちまうだろ?だから挑もうとも思えなくなるほど強くなりゃァこの手で傷つけずに済むし、平穏も訪れる。万々歳ってやつだァ。」
フラン「でもそれって『孤独』になるだけじゃない?」
一方通行「傷つけるくらいならそれても構わねェ」
一方通行「そォして、研究所にずっと閉じ込められ、脳に電極やらなンやらぶっ刺され、薬漬けにされた挙句、20000人殺せとか抜かしやがった」
フラン「それでどうしたの?」
一方通行「10031人もの『人間』をぶっ殺しちまったァ。だが、こンなくだらねェ実験はバカバカしいって殴られてなァ、辞めちまったンだ。」
フラン「あなたを殴れた人がいたの?」
一方通行「そォだよ。ボコボコにやられちまった。しかも無能力者になァ。」
フラン「えぇ!?ウソぉ!」
一方通行「大マジだァ、ンで今に至るってことだァ。」
一方通行は全てを語った。こんなことを誰にも話さなかったし話すつもりもなかった。しかし、少しでもフランに心を開いてもらおうと一方通行なりの精一杯の努力だ。
フランは明るく、気さくで、優しい子供だった。
知らないことには興味を示し、面白いと思ったら素直に笑う。純粋なただの女の子だ。しかし孤独が彼女を狂気に堕とし、殺人鬼にしてしまった。一方通行は一瞬目を伏せてからフランに向き直る。
一方通行「俺の全てを話した。次はオマエの番だァ」
フラン「う・・・うん」ウツムキ
一方通行「ゆっくりでいい。今だけなンでも聞いてやる。」
フラン「あくせられーたは優しいんだね」
一方通行「バカ言ってんじゃねェ。俺は最悪の悪党だ。」
フラン「フランはね、生まれてからずっと紅魔館から出たことないの」
一方通行「ずっと一人ぼっちだったってかァ?」
フラン「ううん、外には出たことないけどお姉様が遊んでくれたから寂しくなかったの。だけど、お姉様の当主就任祝いで来客が来たの。能力を見せて欲しいというから嫌って言ったら、能力使わなかったら美鈴を殺すと言われたから仕方なくやったら加減ができなくてお客さんを壊しちゃったんだ。」
一方通行「俺と似たよォなもンじゃねェか」
フラン「うん、それでね最初は罰としてこの地下室に1週間閉じ込められたんだ。美鈴も家族の一員だから殺されるのが嫌だったから助けただけなのに・・・」
一方通行「・・・」
フラン「その時からお姉様はフランに対して冷たくなって遊んでくれなくなったの。何日かたったある日大勢の兵隊さんがうちに攻めてきたんだ。フランが前に壊しちゃったお客さんのかたき討ちを依頼されたらしいの。妖精メイドたちが次々に殺されて、我を忘れてみんな壊しちゃった。それを見た妖精メイドがおびえ遂にはお姉様からこの部屋から出るなって言われてずっと閉じ込められたまま。館の侵入者がたまにフランの部屋に連れてこられてお姉様に殺せと言われるんだ。お姉様の言うこと聞いたらまた前みたいに優しくしてくれるかなって思ったからずっという通りにいい子にしてたけどそんなことはなかった。どうやらお姉様がフランに望む姿は化け物みたい。だから部屋に入ってきたら壊した。ずっと壊した・・・でもそんなの嫌だった・・・嫌だったんだよぉ!!」グスッ
フラン「うっ・・・ひぐっ・・・ぐすっ・・・嫌だったんだよぉ・・・!壊したくなんかなかったのにぃ・・・お姉様に・・・お姉ちゃんにぃ・・・えぐっ・・・嫌われたくないからぁ!」
一方通行はどうすればいいのかわからなかった。こんなに長く話を聞いたことが無いし、悲しんでいる子供の励まし方がわからなかったからだ。だから・・・
一方通行はフランの頭をなれない手つきで、しかし優しくなでた。
この少女は本当は優しい心を持った純粋な少女だ。しかし自分と同じ生まれ持った能力のせいで周りから化け物扱いされ忌み嫌われていた。一体どれ程永い時間を孤独に過ごしてきたのだろう。改めて一方通行はそう思った。
しばらくしてフランは泣き止んだ。
一方通行「わりィがコーヒーが飲みてェもうこの部屋から出るぞ。」
フラン「うん・・・ほんとは行って欲しくないけど、おにーちゃんを困らせたくないからフランは我慢する。人間のおにーちゃんがフランを恐れないでお話してくれたこと、とっても嬉しかったよ。」ニコッ
幸せな時間は早く終わってしまう。初めて自分を怖がらなかった人。初めて自分に勝った人。そして初めてフランに正面から向き合ってくれた優しい人。そんな彼はこの部屋から出ていこうとしている。また孤独か、さみしいなと―「なに言ってンだァ?オマエもくるんだ。」
え?彼は何と言ったのだろうか・・・フランにはよく理解が出来なかった。オマエもくるんだ?一緒に行くということ?それはつまり・・・
フラン「フランをこの部屋から連れ出してくれるの?」
一方通行「そォだ。」
フランは困惑する。自分がこの部屋から出ればまた人を殺してしまうかもしれない。怖い、怖い、怖い
フラン「駄目よ。フランが外に出ればまた人を傷つけちゃう。」
一方通行「ンなこたァ俺がさせねェ。オマエは俺みてェに闇に堕ちたらダメだ。」
フラン「でも今度はおにーちゃんも命を狙われるかもしれないんだよ!?」
一方通行「構うこたァねェ、元々狙われてた命だ。オマエを狙うヤツがいりゃァ俺がぶっ潰す。」
フラン「・・・うぅ」ポロッ
一方通行「俺があらゆる闇からオマエを守ってやる。」
フラン「・・・うぁぁ」ポロッポロッ
一方通行「ンでェ・・・来るのかこねェのかどォすんだ?オマエの人生だァ・・・自分で選択しろ。ただなァ・・・」
一方通行「悔いが残らねェ方を自分で選べェ」
フラン「あくせられーた、怖くないの?」グスッ
具体的な言葉ではなかった。だが一方通行は彼女の言いたいことがわかった。
一方通行「闇の中にいる自分が自分の力で人生を歩ンでいくのが怖くねェかってことかァ?」
フラン「・・・うん」ヒック
一方通行「怖ェとか怖くねェとかじゃねェだろォ。他の野郎に指図されず、自分の思うよォに生きてェと思ったらなァ・・・」
一方通行「戦わなきゃァいけねェだろうがよォ」スッ
一方通行は手を差し出した。
フラン「あくせられーた・・・ありがとう」ニカッポロポロ スッ
一方通行「なんってェ顔してやがる。」ガシッ
一方通行「・・・さっきの話は俺たちだけのヒミツだァ・・・いいな?」
フランは涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらいままでで一番の笑顔を見せた。
一方通行とフランは手をつないだままもう片方の手を天井に向けた。
そして天井を破壊し、差し込む光へと向かって飛び立った。
外に出るとフランは括目した。初めて見る世界に驚いているのだ。
フラン「綺麗・・・」
一方通行「空が青かったらもっと綺麗だぜェ」
一方通行「・・・チッ!!」ギュッ
フラン「え!?ええ!?////」
ドガァーーーーーーーン!!!!!!
一方通行「どォいうつもりだァ!!霊夢ゥ!!!!」
一方通行とフランに弾幕を放ったのは霊夢だった。
そしてその傍らにはフランと同じくらいの少女がいた。
フラン「あっ・・・おねぇさま・・・」
一方通行「なンでェ!異変の主犯の横にいるのかって聞いてんだ!!あァ!!??」
霊夢「それはこっちのセリフでもあるわ。一方通行、なぜレミリアの妹を連れてるのかしら?」
一方通行「確かにィ、コイツはそこのレミリアとかいうガキの妹だァ・・・強ェ力も持ってる。だがなァ、コイツは関係ねェだろ!今回コイツはなンにも悪いこたァしてねェ。ただやべェ能力持ってるってだけで自由を奪われていい理由には、ならねェだろォがァ!!」
レミリア「フラン、部屋で大人しくしていろと言ったはずよ。」
フラン「お姉様!わたし、お姉様をやっつけて外に出るわ!」
レミリア「今なにか・・・おかしな言葉が聞こえたような気がするわね。私を、やっつやっつけるですって?フラン、自分がいったい何を言ってるかわかってるの?」
レミリア「・・・そのネズミになにか吹き込まれでもしたのかしら?」
一方通行「ほォ、俺のことをネズミ呼ばわりたァいい度胸だなァ。余程自分に自信があるか、ただのバカかァ」
レミリア「嘆かわしい」
一方通行「あァ?」ギロッ
レミリア ビクッ「スカーレット家の吸血鬼が人間ごときにそそのかされるなんて、恥を知りなさい。」
一方通行「いい度胸してンじゃねェかァ」ニタァ
フラン「わたし、お姉様の言うことを聞いてずっといい子で我慢してきたの・・・」シュン
一方通行「・・・」チラッ
フランは思い出す。孤独だった時を。一人で人形ごっこをしていた時。ダーツで遊んでいた時。パチュリーが離れていく。咲夜が離れていく。美鈴が離れていく。そしてレミリアさえも。
部屋にあるものすべてに当たり散らし破壊しつくしていた時。
ガシッ!!
一方通行はフランの胸倉をつかむ。
一方通行「自由になるんだろォがァ!!そのためにここまで来たんだろォがァ!!だったらブレてンじゃねェ!!!!言ったはずだァ、自由になりたいならァ迷わず手を伸ばしてェ全力で戦い抜けェ!!!!」
フラン「っ!!!!」
フラン「お姉様・・・」
フラン「もうおしまいにする!フランもういい子でいるのやめる!」
フランが目つきを変えた。覚悟を決めたようだ。
フラン「お姉様をやっつけてあくせられーたと外に出るわ!!」
禁忌「レーヴァテイン」
フランは両手を合わせ力を籠める。エネルギーを凝縮し、炎の剣を生み出す。
一方通行「よォく言った!!フランドールゥ!!俺の力を貸してやるぜェ!!」
そう吠えると一方通行は湖の水をベクトル操作で分解し酸素と水素をフランのレーヴァテインに纏わせた。
するとレーヴァテインは膨張し強大になった。
フラン「すごい・・・!」
一方通行「それをふるえばオマエの剣に化学反応を起こして爆発する。上手く使い分けろォ」
フラン「うん!」
霊夢「長い話は終わったかしら?その子、危険らしいから捕えさせてもらうわよ。」
レミリア「博麗の巫女、陽は沈んだわ。協力の証として紅い霧は除去するわ。」
霊夢「じゃっ、さっさと終わらせるわよ。」フワッ
レミリア「では、行きましょう」フワッ
フラン「いきましょう!あくせられーた!!」フワッ
一方通行「上等ォじゃねェかァ・・・」ヒュオオオオオオ・・・
レミリアとフランが魔法陣を展開し、霊夢は陰陽玉を展開する。一方通行はポケットに手を突っ込んだままだ。
フラン「わたしは自由を手にするために戦って勝つ!」ブン!!
ガァン!!!!!
フランがレーヴァテインでレミリアに斬りかかった瞬間レミリアはフランと同じく圧縮したエネルギーで槍を作りだした。
神槍「スピア・ザ・グングニル」
レミリア「どうやら、おしおきが必要のようね・・・」ギギギギギギギギガァン!!
フラン「!!」
フランはレミリアに押し負け跳ね返される。フランは空中で身を翻し突きで攻撃する。レミリアも同じく突きで応戦する。巨大なエネルギー同士のぶつかり合いで空気が揺れる。
フラン「むぐっ・・・!(やっぱり押し負けちゃう!)
ズドドドドドドドドドドドドドォォォォォォンンンン!!!!!
フランのレーヴァテインが赤い閃光を放ち、レミリアのグングニルを内部から破壊する。
レミリア「何っ!?」
フラン「やった!」
フラン(ありがとう!あくせられーた!これでお姉様と対等に戦える!!)
フラン「たぁー!!」
すかさずフランはレミリアへ弾幕へ放ち追撃を行う。
一方通行(やるじゃねェかァ・・・いい顔で戦いやがる。)フッ
霊夢「よそ見するほど余裕があるのかしら?」ダァン
一方通行「当たり前だァ。テメェの攻撃はすでに解析済みだァ。もォ操作できンだよォ!!!!」
霊夢「・・・クッ!」
霊夢は一方通行の攻撃を間一髪で避ける。
霊夢「そんなに能力を使って大丈夫なのかしら?あんたの頭の傷は結構深いはずよ。そろそろ限界なんじゃない?」ハァハァ
一方通行「・・・哀れだなァ、本気で言ってンだとしたら抱きしめたくなっちまうぐれェ哀れだわァ・・・確かに頭の傷は深ェ。能力も本気ではつかえねェ。だがなァ、俺が弱くなったところでオマエが強くなったわけじゃァねェだろォがよォ・・・あァ!!??」ダァン
一方通行「ギャアハハハハハハ!!!!ギャアアアアハッ!!」
一方通行は背中の竜巻を加速させ、霊夢に急接近する。
霊夢は陰陽玉を盾にしようと前に出す。
一方通行「ギェェェェェハァ!!」ダァン!!
しかし一方通行の右ストレートにより陰陽玉が粉々に砕ける。
一方通行「わァりィがァ!!こっから先は一方通行だァ!!大人しく尻尾巻き筒らえてェ!!無様に元の居場所へェ引き返しやがれェェェェェ!!!!!」ズドン!!
一方通行は霊夢の顔面に容赦なく右ストレートを打ち込む。
霊夢「ぶふぅ!!」ドグシャッ
霊夢は100メートル先の紅魔館の外壁にたたきつけられ落ちていった。
フラン「やぁ!たぁ!!」ブン!!ブオン!!
レミリア「クッ・・・(強い・・・!)」
フラン「わたしもう、誰かのいいなりにはならない!!わたしの人生は私で決める!自分の足で生きていくの!!」
レミリア「フラン・・・」
フラン「・・・!!」ハッ!
レミリア「いつの間にかこんなに大きくなってたのね・・・身体だけじゃなくて心も・・・」ニコッ
フラン「・・・お姉様、わたしのことが嫌いなんじゃないの・・・!?」
レミリア「そんなわけないでしょう?たった一人の私の妹なのよ。」ギュッ
フラン「お姉様・・・」
レミリア「いままで過保護だったかしら。でも、全てはあなたのためなの。」
レミリア「ごめんなさい・・・私のせいであなたが苦しんでいるとは知らなかったの。あなたが狂気に堕ちかけてしまったのも、殺しをさせてしまったのも全部私のせい。あの男に気づかされたわ・・・
(『コイツはなンにも悪いこたァしてねェ。ただやべェ能力持ってるってだけで自由を奪われていい理由には、ならねェだろォがァ!!』・・・か)」フッ
フラン「あくせられーたのこと?」
レミリア「あくせられーた?」
フラン「おにーちゃんの名前だよ!あの人フランでもかなわない位強いの!」
レミリア「そう、そんなに強いのね。(いつぶりかしら、フランの笑顔を見たのは・・・)」ニコッ
一方通行「やけに幸せそォだなァ。お姉様よォ。ケンカしてたンじゃなかったのかァ?」
フラン「あっ!あくせられーた!!霊夢を倒したの?」
一方通行「あァ」
レミリア「すごい・・・人間なのにそんなに強いのね…」
一方通行「レミリアさんよォ、博麗の巫女とやらは伸びちまったンだァ。幻想郷支配続けるかァ?」ニタリ
レミリア「クスッ やめとくわ・・・・フランでも勝てないのに私が戦ってもバラバラにされるだけよ」
ドカーン!!!!!!
一方通行・フラン・レミリア「!?」
霊夢「よくもやってくれたわね・・・まとめて吹っ飛ばしてあげるわ!!」
一方通行「レミリアァ!!フランを連れて離れろォ!!」
レミリア「フラン!!行くわよ」
フラン「おにーちゃん!!!」
霊夢「夢想封印!!!!!」
霊夢は最大火力の夢想封印を放った。これが爆発すればフランたちはただでは済まないだろう。
ビィガァァン!!
一方通行は夢想封印を散らそうとする。
ズザザザザザザザザ!!!!
一方通行「・・・クッ!(ベクトル操作で散らせねェ!コイツもクソみてェなもンが混じってやがるのかァ・・・)」
一方通行(だがァ・・・やるしかねェ!!なによりィ、アイツに届く可能性があるならァ・・・)
一方通行(なりふり構ってられねェだろォがァァァァ!!!!!!)ダァン!!
一方通行の脳はすでに限界を超えている。
それでも、夢想封印がフランに届く可能性があるならと死に物狂いで演算を続けている。
一方通行(残ったすべての体力をォ演算脳に注ぎ込めェ!!立ってる必要もねェ!!!!)
一方通行は意識さえも演算脳に注ぎ込む。限界を超えた頭からは出血している。
一方通行(全てをォ・・・)グググ
一方通行(俺の全てをォォォ・・・)グググググ
フラン「・・・ッ!!あくせられーた!!!!」ダッ
一方通行の頭にはフランの笑顔が浮かんでいた。そしてその顔を守りたいと願った。
スアッ!!!!!
途端、彼の背中に真っ黒な翼が生えた。そしてその翼は竜巻のように渦を巻き、天に向かって伸びていく。
一方通行「全てをォ・・・掌握するゥ!!!!!!!!!!!!!」
ガァン!!!!!!!!!!!!!!!!
夢想封印のエネルギーは一点に集められ、天へと放たれた。そしてそのエネルギーは宇宙空間に消えていった・・・・・
力を使い果たした一方通行と霊夢は地面に向かって落ちていった。
最後までご覧いただきありがとうございました!
紅魔郷のクライマックスいかがだったでしょうか?
フランはちょっと純粋すぎますね!少し打ち止めを意識しています。
次回・第六話 自由の凱旋、そしてー
次回もお楽しみに!!
台本形式以外の書き方にしてほしいか
-
してほしい
-
変えなくていい