とある吸血鬼と一方通行   作:reima1341

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ご覧いただきありがとうございます!
今作は一方通行の引っ越しのお話になります。
吸血鬼姉妹と一方通行の会話にご期待ください!

では、本編スタートです!


第二章 新生活編
第八話 新生活


深夜遅く・・・永遠亭に居る者たちはみんな寝静まっていた。

 

「ん・・・んむぅ・・・」

 

かわいらしい寝息を立てているのは吸血鬼の少女フランである。彼女は一方通行のために手術を受け、体力を使い果たし一方通行とともに寝ていた。

 

フラン「・・・んんぅ・・・・おしっこ・・・」ムクッ

 

尿意に襲われたのかフランは起き上がりトイレへと向かった。

何とか意識を保とうと頑張り、無事用を足すことができた。

そのまま強烈な眠気と戦いながら、自分の病室へ戻っていく。

 

フラン「・・・んぁぁぁ」バタン

 

フランはベッドに戻るとそのまま寝込んでしまった。そのベッドが一方通行のものであると知らずに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レミリアは朝食を食べていた。朝に起きたのなんて初めてだ。

 

レミリア(もういっそ昼夜逆転させようかしら・・・)

 

そんなことを考えながら紅茶をすする。

 

レミリア「咲夜。」

 

咲夜「お呼びでしょうか?お嬢様。」

 

レミリア「咲夜、今日は朝から永遠亭に行くわよ。準備しておきなさい。」

 

咲夜「かしこまりました。食器の片づけが済み次第、お部屋に参ります。」

 

レミリア「慌てなくていいからね?」

 

咲夜「心得ております。」シュン

 

そう言うと咲夜は消えていた。レミリアの食器も消えていた。

 

レミリア(相変わらず仕事が速いわね・・・)

 

そう思いながらレミリアは自室へと戻り出立の準備をした。

 

コンコン

 

咲夜「私の準備は整いました。お嬢様の準備が整いましたらお声がけください。」

 

レミリア「こちらも準備はできてるわ。行きましょう。」

 

レミリアは日傘をさし、咲夜とともに紅魔館を出て永遠亭に向かった。

 

レミリア「咲夜、この辺に果物屋ってなかったかしら?」スタスタ

 

咲夜「少し道を外れますがありますよ。いかがなさいますか?」

 

レミリア「お見舞いの品がないのは紅魔館の主として恥ずかしいわ。買いに行こうかしら・・・」

 

咲夜「では、私が・・・」

 

レミリア「待って頂戴。私が選びたいの。私からの気持ちとして・・・」

 

咲夜「・・・かしこまりました。」

 

少し道を外れた先に青果屋を見つけた。レミリアは咲夜とともに店へはいっていく。

 

店主「いらっしゃい!」

 

レミリア「お見舞いの品が欲しいのだけれど・・・」

 

店主「だったら定番のリンゴなんかどうだい?」

 

レミリア「そうね、まずはそれを4つ頂こうかしら。あと、このメロンなんかもよさそうね・・・」

 

店主「まいどあり!」

 

レミリア「ありがとう、店主さん。」

 

レミリアと咲夜は青果屋を出て再び永遠亭へ向かった。

迷いの竹林に到達し、案内人の案内を受け、永遠亭に到着した。

二人は案内人に礼を言うとそのまま玄関口へ向かった。

 

ガラガラガラガラガラ

 

レミリア「お邪魔するわね。」

 

咲夜「失礼いたします。」

 

鈴仙「フランちゃんのお姉さんですね!ししょムグッ!!」

 

大きな声で永琳を呼ぼうとした鈴仙を慌てて呼ばれた本人が口を塞いで黙らせた。

すると鈴仙を落としつつレミリア達の方へ顔を向け・・・

 

永琳「レミリア嬢ね、こっちいらっしゃい。面白いものが見れるわよ。」クスクス

 

そう言われきょとんとするレミリアと咲夜だったが永琳についていった。

 

永琳「ここが、あの子たちの病室よ。」

 

促され一番先に入った咲夜が悶絶して倒れた。

 

咲夜「・・・我が生涯に・・・一片の悔いなし・・・!!・・・グフッ」チーン

 

レミリア「咲夜!?いったい何が・・・って!?!?」

 

レミリアの視線の先にはフランが一方通行のお腹に丸まる形で寝ている。

まるで、親猫に寄り添って寝ている子猫のようだ。

そして二人の表情である。寝てるときは本人の素直な表情が現れるというがこれがまたヤバい。フランは一方通行に寄り添って幸せそうな顔して寝ていて、一方通行は普段の凶悪な悪人面からは想像もできないような優し気な表情で寝ている。

咲夜が昇天したのも納得である。

 

永琳「ね、この二人すっごくかわいいでしょ?」

 

レミリア「で?術後の経過は?」ツー

 

永琳「レミリア嬢、鼻血出てるわよ。」

 

レミリアは一生懸命平静を保とうとしていたが、身体のほうは正直だった。

 

レミリア「・・・ごめん・・・私も死にそう・・・」プシップシャッ

 

レミリア両手で鼻を抑えているが手の間から血があふれ出している。

 

永琳「・・・とりあえず出ましょうか。詳しいことは診察室で話すわ。」

 

レミリア「・・・お願いするわ。ほら!咲夜起きて!」

 

咲夜「」ズルズル

 

レミリアは咲夜を引きずりながら診察室へと向かっていった。

 

永琳「そこに座って頂戴。メイドさんは・・・診察台にでも寝かせときなさい。」

 

レミリア「わかったわ。ほら!はしたないわよ咲夜!」ストッ

 

永琳「メイドさんも幸せね。」クスクス

 

レミリア「ホントにとんでもないメイドだわ。」

 

永琳「・・・本題に移るわね、術後の経過は使いが報告した通りよ。電極も問題なく装着できてるわ。

後は、バッテリーを充電して起動するだけね。」

 

レミリア「発電機械はどこに設置するの?」

 

永琳「ここに一つ。紅魔館に一つっていうのはいかがかしら?彼、行く当てなさそうだし。」

 

レミリア「彼は紅魔館で引き取ることにするわ。フランも喜ぶだろうしね。でも、喧嘩っ早い彼のことよ?どうせまたケガしてここに戻ってくるだろうし。装置の配置はそれで問題ないと思うわ。」

 

永琳「そうね、それがいいわ。」

 

ガヤガヤギャーギャー!!

 

永琳「どうやら二人とも起きたみたいね。」

 

レミリア「行きましょうか・・・」スクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行はゆっくり目を覚ました。こんなに安心して眠れたのはいつぶりだろうか。学園都市にいたころは常に命を狙われていたため、いわゆるノンレム睡眠という浅い眠りにしかつくことができなかった。

しかしこの幻想郷というのはお人よしのバカばっかりだ。だが、居心地は悪くない。なぜなら一方通行はこのような平穏な日常を手に入れるために絶対能力者(LEVEL6)になろうとしていたのだから。

しばらくすると感覚がだんだんとはっきりしてきた。すると腹の近くに異物感を感じた。

ふと腹の方向に視線を向けると布団の中で上下に動いているものがある。一方通行は掛布団をめくった。

すると自分の腹に顔をうずめ、幸せそうな寝息をたてている金髪の少女がいた。

 

一方通行(なンでここで寝てンだァ?このクソガキは・・・)

 

一方通行がフランから離れようとすると少女は彼にしがみつき放そうとしない。

 

一方通行「クソッ!放せ!放しやがれェ!!・・・どわっ!!」バタン!

 

彼はフランを振り切ろうと暴れたが自分がベッドから落ちてしまった。

一方通行は自力でベッドに上がろうとするも右半身が動かないため上がることができない。

 

一方通行(クソッ!ポンコツ脳がァ・・・立ち上がることすら出来ねェってのか・・・!)チッ

 

一方通行は悪態をつきながらベッドに上がるのをあきらめ、ベッドを背に座り込んだ。

 

フラン「・・・ん・・・枕・・・」ガシッ

 

フランはベッドの下に落ちた一方通行の頭に抱き着く。

 

一方通行「だァれがァ枕だァ!?クソガキィ!!!!」ガシッ

 

フラン「いてててててててててて!!!!潰れる!潰れちゃうよぉ!!」 ギギギギギギギギギ

 

一方通行はフランの頭を左手で鷲掴みにし、思いっきり力を込めた。

痛がるフランに容赦なく力を籠める一方通行。フランが涙目になったところで・・・

 

永琳「はいはい、そこまでよ。・・・全く、朝から元気ねぇ」

 

一方通行「めんどくせェ・・・」

 

フラン「みゅぅー」プクー

 

レミリア「全くもう、ほら!一方通行!」スッ

 

一方通行「すまねェなァ・・・」パシッ

 

レミリアは一方通行に肩を貸し、ベッドに座らせた。

 

永琳「さあ、記念すべき代理脳装置の起動するわよ。二人とも、このバッテリーをチョーカーの左側につけなさい。」スッ

 

一方通行「あァ」カチャ

 

フラン「うん!」カチャ

 

永琳「バッテリーの上部にスイッチがあるわ。それを長押ししてみなさい。」

 

一方通行「ここかァ・・・」スッ

 

フラン「え?どこどこ?」

 

レミリア「ここよ・・・」

 

フラン「あった!」スッ

 

ピッ!

 

永琳「どう?ちょっと右手を動かしてごらん。」

 

一方通行「・・・動く」スッ

 

レミリア「じゃあ右足は?」

 

一方通行「・・・こっちには少しマヒが残ってるな・・・だが、一応動く。」

 

永琳「杖を持たせれば問題なさそうね。」

 

フラン「じゃあ、成功だね!!」

 

永琳「そうね、うまくいったわ。次は戦闘モード、電源ボタンを短く押してごらんなさい。」

 

ピッ!キュィィィィィィィィィィィィィィィン!!

 

フラン「おぉ!なんかビビッときた!!」

 

レミリア「フランにも感覚が出るのね。」

 

一方通行「元通りだ。むしろ前より身体能力が上がってンじゃねェか?」

 

永琳「吸血鬼の脳を使ってるからね。その際に発生する生体電気の量とかが違うんでしょ。」

 

レミリア「まあ、よくなる分にはいいでしょ。」

 

永琳「問題ないようね。じゃあ、戦闘モードを切っときなさい。普段も電力は節約しときなさいよ。」

 

一方通行「わかってる・・・」ピッ!

 

一方通行「しっかし、他人に運動神経を任せるってのは慣れねェなァ・・・」

 

永琳「これからゆっくり慣れていけばいいのよ。あっ、そうだこれ充電器ね。」スッ

 

フラン「これでエネルギーを補充するんだね!」カチャ

 

一方通行「コンセントだなァ・・・わかりやすくていい。」カチャ

 

永琳「さて、一方通行、フランちゃん。最後に身体検査を行うわ、診察室にいらっしゃい。あなたはこの杖を使いなさい。」

 

一方通行とフランは永琳に連れられ診察室へと向かう。

 

永琳「一方通行からね。フランちゃんはここで待っててもらえるかしら?」

 

フラン「はーい!」

 

永琳「フフ・・・いい子ね。」

 

一方通行と永琳は診察室へと入っていく。

 

永琳「そこにかけてちょうだい。」

 

一方通行「自分の足で歩くのは何日ぶりだァ・・・ったく」ストッ

 

永琳「でもよかったわ。電極がちゃんと動いて・・・ほら、あーん」

 

永琳は一方通行の診察をしていく。

 

永琳「特に問題ないわね。麻酔の副作用も起こっていない。」

 

一方通行「じゃァ行くぞ。」スクッ

 

永琳「待ちなさい。問診が終わってないわ。」

 

一方通行「必要ねェよ。ンなもン。」

 

永琳「あなたは頭部にダメージを負ったせいで脳に欠損がある。」

 

一方通行「・・・」ピタッ

 

永琳「主に、言語機能、計算機能、運動機能の一部に影響が出ているハズよ。前者二つは完治させた。だけど運動機能は治っていない。しかし脳は未だに未知の部分が多いからね。状況によってはあなたの致命傷になるかもしれないわよ。」

 

一方通行「脅してンのかよ・・・」

 

一方通行は永琳をにらみつける。

 

永琳「私は自分の患者のケアを十全にしたいだけよ。」

 

一方通行「・・・チッ」ストン

 

永琳「あなたの名前と経歴を。」

 

一方通行「一方通行(アクセラレータ)。学園都市に七人いるLEVEL5の超能力者、第一位だった。能力は運動量、熱量、電気量、あらゆるベクトル操作。かつて絶対能力移行計画(LEVEL6シフト計画)に参加して、そして・・・結果こンなガラクタに頼らないと立ち上がることすら出来ねェポンコツと成り果て現在に至る。ってところかァ」フッ

 

永琳「うん・・・問題ないみたいね」ニコ

 

一方通行「ハンッ」スクッ

 

一方通行は杖を突いて立ち上がる。

 

一方通行「皮肉が効いてンじゃねぇかァ」

 

 

 

 

 

 

フラン「ふんふふんふふーん」パタパタ

 

フランは診察室前の椅子に座って足をバタバタさせている。

 

ガラガラガラ と診察室の扉が開く。

 

永琳「終わったわよ。フランちゃん、いらっしゃい。」

 

フラン「はーい!・・・ってねえねえ」

 

一方通行「ンだよォ?」

 

フラン「お注射とかされなかった?」

 

一方通行「・・・されたぞォ、それも特大のをなァ」スタスタ

 

フラン「ええー!?やだやだ待ってー!!あくせられーたぁぁぁぁ!!」

 

永琳「さあ、いらっしゃい」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

フラン「あわわわわわわわわわわわわ」ガタガタガタガタガタ

 

「イイイイイィィィィィィィィヤァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

永遠亭、いや竹林中にフランの悲鳴が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャッ・・・

 

一方通行は自分の病室に戻りベッドに寝転んだ。

 

レミリア「ねぇ、今の悲鳴なんだと思う?」

 

一方通行「フランだ。診察の時に脅かしてきた。」

 

レミリア「断末魔みたいな声上げてたわよ。あなた、結構エグイ脅かし方したのね。」

 

一方通行「特大注射打たれるぞォーって言っただけだ。あンなので騙されるとは思わなかったなァ」

 

レミリア「かわいそうに・・・」

 

レミリアは一方通行にもてあそばれたフランを心底哀れに思った。

 

レミリア「そうだ、一方通行。荷物をまとめておきなさい。」

 

一方通行「もォ行くのか?」

 

レミリア「フランの診察が終わり次第ね・・・」

 

一方通行「っても持ってくような荷物はねェがな。」

 

レミリア「あなた、丸腰で幻想郷に来たの?」

 

一方通行「俺はオマエ達と違って無理やり連れてこられたンだ。丸腰に決まってらァ」

 

レミリア「どうしましょう・・・紅魔館に男物の服はないわ。」

 

一方通行「ここにも人間は住ンでンだろォ。そこに行きゃァ服ぐれェ売ってンだろ。」

 

レミリア「お金はあるの?」

 

一方通行「一応あるが、いくら入ってンだァ?」ゴソゴソ

 

一方通行の財布には四万五千円ほどはいっていた。

 

一方通行(キャッシュカードがなくなってやがるがどうせこの世界では使えねェだろ。)

 

レミリア「へぇ、あなたお金持ちだったの?普段財布にこれだけ入れてる人間なんかいないわよ。」

 

一方通行「・・・俺がいたところでは第一位だったンだぞ?奨学金は多いに決まってンだろ。」

 

レミリア「ふーん」

 

ガラガラガラ

 

レミリア「帰ってきたようね。」

 

フラン「あ~く~せ~ら~れ~た~!!!!」

 

フランがかなり怒った様子で部屋に入ってきた。

 

フラン「嘘ついたのね!すっごく怖かったんだから!!あーんなんて言われたときなんか口にお注射打たれると思ったんだから!!」

 

一方通行「あー・・・うっせェうっせェ・・・静かにしやがれ・・・」

 

フラン「キー!!!!!」カチッ

 

フランは電極の電源を切った。

 

一方通行「テメッ・・・!このクソガキ!電源を戻しやがれ!!」

 

フラン「あくせられーたが悪いんだもん!フラン悪くないもん!」プイッ

 

一方通行「ンだとォコラァ!!上等だァ!こっちとら身体動かなくとも能力は使えンだァ!!縛り上げてやる!」

 

ガブリ!!!!

 

一方通行「アァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

フランは一方通行の頭に思いっきりかみつき、血を吸い始めた。

 

レミリア「頭はやめときなさいよ。頭は。」ハァ

 

永琳「あらあら、仲がよろしいことで・・・」

 

レミリア「フラン、そろそろ帰るわよ。」

 

永琳「あら、もう帰られるの?」

 

レミリア「あなたには世話になったわ。紅魔館を代表してお礼を申します。」

 

永琳「やめてよ。レミリア嬢。医者として当然のことをしただけよ。」

 

レミリア「フラン、そろそろ電極をつけてあげなさい。」

 

フラン「・・・はーい。」シブシブ カチッ

 

一方通行「・・・クソッタレ」スクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永琳「じゃあ気を付けて帰りなさいよ。」

 

フラン「バイバーイ!!」

 

一方通行「・・・世話になったなァ、あのうさぎ達にも礼を言っといてくれェ」

 

永琳「ええ、わかったわ。」

 

レミリア「それじゃあ行きましょうか・・・ってああ!!」

 

一方通行「どォしたンだ?」

 

レミリア「傘、咲夜が持ってっちゃった・・・」

 

フラン「ええー!?じゃあフランたち死んじゃうよぉ!」

 

一方通行「太陽が駄目なンか?」

 

レミリア「そうよ!私たち焼け死んじゃうわ!」

 

一方通行「・・・オマエら、俺に触れろ。」

 

フラン「なんで?」

 

一方通行「いいから触れェ」

 

レミリアは一方通行の服をつまみ、フランは彼の手を握った。

 

一方通行「行くぞォ」カチッ キュィィィィィィィィィン!

 

そう言って電極のスイッチを入れると日向へ出ようとした。

 

レミリア「あなたさっきの話忘れたの!!私たち死んじゃうわよ!!」ジタバタ

 

フラン「フランまだ死にたくないよぉ!!!!」ジタバタ

 

一方通行「チッ・・・うるせェなァ・・・大人しくしてろォ」

 

レミリア「死ぬとわかってておとなしくするわけないでしょ!?」

 

一方通行「・・・ハァ」

 

一方通行は吸血鬼姉妹に近寄ると両脇に抱えて背中に竜巻を発生させた。

 

フラン「やだやだやだやだやだやだやだやだ!!」

 

レミリア「」チーン

 

ダァン!!!!

 

一方通行は地面を強く蹴ると空へと飛び立った。

 

フラン「あれ、焼けてない・・・?」

 

一方通行「簡単なことだろォがァ・・・ようは日光に当たらなきゃいいンだろォ?なら、日光そのものを反射すりゃァいいだけじゃねェか」

 

フラン「すごいよ!!あくせられーた!あなたと一緒ならお昼もお外にでられるね!」

 

一方通行「・・・」

 

レミリア「」チーン

 

フラン「お姉様!起きて!」

 

レミリア「ハッ!灼熱地獄は!?」

 

一方通行「ねェよ、ンなもん・・・」

 

レミリア「って太陽ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

レミリア「・・・あれ?死んでない?」

 

一方通行「・・・二度は説明しねェ。」

 

フラン「あくせられーたの能力なんだよ!太陽の光を反射してるんだって、お姉様!」

 

レミリア「へぇー便利ねその能力。いままで咲夜に傘持ちさせてたけど、これからはあなたの手を握って外出しようかしら・・・」

 

一方通行「誰がやるかァ・・・めんどくせェ」

 

レミリア「ふふ、冗談よ。しかし吸血鬼の私がこうして太陽の光を拝められるようになるとはね・・・」

 

フラン「お日様見てるとなんか気分いいよね!」

 

レミリア「そうね、悪くないわ。」

 

一方通行「お上品にしてンのはいいが、今のオマエのカッコからは上品さのかけらもねェな」

 

レミリア「ハッ!放しなさいよ!」

 

一方通行「別にいいが、オマエの丸焼きが出来上がっちまうぞ・・・」

 

レミリア「・・・むぅー」

 

一方通行「フランよォ、オマエのお姉様意外とガキだな」

 

フラン「お姉様か~わいい~」

 

レミリア「・・・覚えてらっしゃい」

 

一方通行「もォすぐ着くぞ。」

 

一方通行は紅魔館の門の前に着地する。

 

フラン「はい!あくせられーた!」

 

一方通行「杖かァ、わりィな・・・」

 

一方通行は電極のスイッチを切り替え杖を突き、歩き出す。レミリアは左手に、フランは一方通行の背中にはりついている。

 

一方通行「・・・あァ?」

 

門に着いたはいいが門番は寝ている。

 

レミリア「美鈴!起きなさい!」

 

一方通行「門番がこンなンだから俺みたいのがくるンだぜ」

 

レミリア「返す言葉もないわ・・・」

 

レミリア「ほら!美鈴!」ペチペチ

 

美鈴「・・・んぁ・・・お嬢様!?」

 

フラン「やっほー美鈴!」

 

美鈴「妹様まで・・・そうだ!お二方!太陽は大丈夫なのですか!?」

 

フラン「この人にくっついてれば大丈夫だよ!」

 

美鈴「よくわかりませんが・・・大丈夫だというならいいです。どうぞお入りください。」

 

一方通行たちは門を抜け紅魔館内へと入る。

 

「おかえりなさいませ、お嬢様。」

 

館内に入るとメイドが出迎えにきた。

 

レミリア「咲夜、あなた日傘持って帰ったでしょ?」

 

咲夜「!申し訳ありませんでした!・・・お聞きしたいのですがお嬢様方はどのようにしてお帰りに?」

 

レミリア「一方通行の能力よ。太陽光を反射してもらったの。彼に触れている限り大丈夫だったわ。」

 

一方通行「出るときなンか失神してたけどなァ」

 

レミリア「!一方通行!!」

 

フラン「お姉様死んでたね。」フフフ

 

レミリア「フランまで!」

 

咲夜「クスッ それは災難でしたね。それでは、お部屋に参りましょうか。」

 

レミリア「笑った!今咲夜笑った!!」

 

咲夜「笑ってなどおりませんわ。私はお嬢様の味方でございます。」

 

一方通行「お漏らしメイドォ、嘘はよくないぜェ」ニタッ

 

フラン「お漏らし?」

 

咲夜「ななななななんでもございませんわ!!さぁ参りましょう!」

 

レミリア・フラン「?」

 

咲夜「一方通行様・・・!このことは内密に・・・!」ヒソヒソ

 

一方通行「・・・なンのことだァ?」

 

咲夜「っ~~~!!!」

 

一方通行(コイツいじンの面白れェなァ・・・)

 

長い廊下を進むとひときわ豪華な扉が出てくる。

 

咲夜「こちらでございます。」ガチャ

 

レミリア「ここが私の部屋よ。改めてようこそ紅魔館へ。」

 

こうして一方通行の新生活が始まった。




最後までご覧いただきありがとうございました!
レミリアの意外と子供っぽいところがかわいいですね。
これからどんなカリスマブレイクを見せてくれるのかたのしみです!
咲夜も一方通行におもちゃにされそうな予感。

さて次回は、第九話 執事、一方通行
                     
                        次回もお楽しみに!!

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