「起きろ。」
誰かの声が脳内に直接聞こえる、この声は女性、だろうか?
「ここは?」
目が覚め、ふと辺りを見る。そこは何もなく遥かに続く地平線ときれいな青く雄大な大空だけだった。そして俺の目の前に立っているのは女神のようなひらひらした服装の女性だった。
「単刀直入に言うが、お前は死んだ。おもいだせるか?」
その瞬間俺の頭の中に自分が炎に包まれ焼け死んだ光景がフラッシュバックした。
「この記憶は!?」
「お前は放火犯に家を燃やされお前の家族と共に焼け死んだ。」
「そんな・・・俺は死んだのか・・・」
膝を落とし地面に手を付く
「因みにお前を殺したのは"人間"ではない。」
「それはどうゆうことだ!!」
女神?のような女の胸ぐらを強く掴んだ。
「まぁ話を訊け、お前の家族とお前を焼き殺したのはお前たち人間の世界で言うところの"悪魔"だ。」
「悪魔だと?」
少年はその言葉をにわかには信じられなかった。
「それでだ、私はお前に契約を持ちかける、私は悪魔が嫌いだ、奴らは私腹を肥やしむやみやたらに人間を殺し、犯しそれを見て楽しむ奴らが許せない。そしてお前はその家族を殺した悪魔に復讐がしたい、お互いの利害が一致している、ならば契約をした方が良い。」
「契約内容はなんだ?すぐに話せ。」
「まぁ待て、今から説明する。お前にはこれからある世界に転生してもらう。転生得点も決めてある。」
「転生?それで家族の無念を張らせるなら転生しよう。」
「契約成立……だな。」
そして女神にとある"赤い宝石"のようなものを渡された。
「その結晶を適当な傷口に近づけろ、無いなら作れ……ホレ。」
ナイフを渡してきた。そして右腕の手の甲を少しナイフでなんの躊躇もなく切った。
そして渡された謎の赤い宝石を傷口にゆっくり近づけるすると赤い宝石は傷口の中へと吸い込まれた。
その瞬間傷口はすぐにふさがって右腕の甲に紋章が浮かび上がった。
「これは?」
「契約の証だ。これでお前は神の治癒力と魔力の一端、耐久力をてにいれたはずだ。」
「それじゃゲートを開く、開いたらすぐに入れ。それと私はこの空間でお前を見守っている、ついていきたいのは山々だが何せ私は神だからなむやみやたらには外に出れないんだよ。」
「わかった、それじゃあいってくるよ」
そして俺はゲートの中に入る前に振り向いてこう言った。
「ありがとう。」
そして目の前の空間に歪みのようなものができそのなかに入っていった。
#####
そしてゲートの開いた先は鬱蒼と茂った森だった。
「ここか?なんか変なところだな。空は変な色してるしって体が小さくなっている!?」
すぐに俺は体の変化が確認できるように水辺へ向かった。
─水辺─
「なんだこの体……体格からして小学生くらいだろうか?」
「当たり前だ」
突然頭の中に声が聞こえた。
「神の血晶を使ってその程度で済んで本当に運が良かったぞお前。」
「神の血晶?」
「とりあえず簡単に説明してやる、"神の血晶"それは私達神の血で造られた物質、それを一粒投与すると神の治癒力と魔力の一端、耐久力をその身に宿す事が出来る、だがその力の強大さゆえに体が耐えきれず爆発四散する者もいたほどな」
「そんな危ない物を俺に渡したのか!?でもどうして若返りを?」
「まだ気づかないのか?神の血晶を投与すると種族が神になる、つまりお前は今半神半人になっているはずだが」
「俺が"神"に?」
「そう、まだ見習いだがなそれとお前、そういえばまだ名前聞いてなかったな。名前はなんだ?」
俺の名前は・・・・漆山、漆山聖(うるしやまひじり)
だ。
俺はこの日から悪魔に復讐を誓った。
「ヘックション!……とりあえず女神……新しい服をくれ。」