遠い昔、地球は人間と魔物が治めていました。
ある日、人間と魔物の間で争いが起きました。
長い戦いの末、人間たちは戦いに勝ち…
魔物たちは魔法で地下に封印されました。
そして長い年月が流れ…
エボット山 201X。
その山を登った者は二度と帰れないと言い伝えられています。
____________。
「………………」
日差しが暖かい。
「んー………」
花のいい香りがする。
「ふわぁぁあぁ……」
二度寝しそうで怖いくらいだ。
「…………んん?」
……日差し?花?
おかしい、絶対おかしい。
自分の部屋に花なんてない。
部屋にこんなに眩しい日差しが入ってくることもない。
二度寝する時なんて徹夜明けくらいだ。
夢でも見ているのかと思い、ゆっくりと目を開けると___
「………あ」
目に映ったのは、金色の花。
狭い天井がある筈の上を見上げると、小さくあいた穴から光が差し込んでいた。
少し辺りを見渡すと、少し先に薄暗い通路があるのが見えた。
覚醒夢だとは言っても、夢にしては五感がはっきりし過ぎている。
「こっ、ここは、まさか、これは……」
そして、思わず自分の容姿を確認する。
橙色の線が一本入った水色の服、ほんの少し明るめの長い茶髪。
日常生活に必需品な眼鏡がなくても視界が鮮明に見える。
「……………は?」
服装もそうだが、この髪は一体。
全くもう、こんなの校則違反ですよ。
と言ったところで、この世界では校則どうこうの話ではなさそうな気がするが。
いやそうではなく、この姿には見覚えがある。
この姿は間違いなく、自分が創った姿だ。
名前は違う、しかしここにいる時点で察していたが…まさか、自分は__
「……Frisk?」
「………んぇ?」
「………へぁ?」
幼く感じる自分とは違う声に、思わず変な声が出る。
声のした方を見てみると、小さな子供がうずくまるように花に埋もれていた。
…正直全く気づいてませんでした。ごめんなさい。
「あれ……?」
目の前の小さな子供はきょろきょろと可愛く辺りを見回している。
紫の線が二本入った青い服。
黄色い肌に、閉じたような目。
ああ、間違いない。この子が__
「お姉ちゃん、誰?」
「__うぇ?」
またまた変な声が出た。
「ああ、僕はね……」
一度冷静になり、考える。
自分ではなく自分でもある、自分の名前を。
「Luwis、だよ」
「るいす……?」
「うん、君は?」
知っているのだから聞く必要もないが。
「ぼくは、Frisk」
「Friskかぁ、いい名前だね」
「ほんと?えへへぇ~」
やべぇめっちゃかわいー、なでくり回したーい。
でも今そんなことしてる場合じゃなーい。
「それじゃあ……」
兎にも角にも、先に進まないといけない。
使い方には触れず、僕はゆっくりと立ち上がった。
「ここにずっといても仕方ないし、とりあえず先に行ってみようか」
「…うん!」
僕は、Friskと手を繋いだ。