今現在、一夏とデュノアは現在進行形で全力疾走をしている。学校の廊下を走るなよ。全力で走っている理由は1つ。スピードを落とせば捕まるからだ。
誰に?まさかとは思うが、この小説を読んでいる画面の前のお友達の皆は知らない筈が無いよね。それでは紹介しよう。2人を捕まえようとするハンター達を。
「いたっ!こっちよ!!」
「者ども!出会え出会えい!!」
学校中の女子だ。つまり今の状態は、一夏&デュノアVS他1年1組以外の全校生徒だ。と言うか、いつからここは武家屋敷になった?
「織斑君の黒髪も良いけど、金髪って言うのも良いわね!」
「しかも瞳はアメジスト!」
四方を囲まれた。
「チッ」
これ以上の時間のロスは危険と判断したのか、多少強引ではあるが、正面を突っ切る事にした。少しでも動きやすくするために、デュノアを抱えてだ。所謂お姫様抱っこ。ではなく、荷物を運ぶ様に担いで進んでいく。
「キャアアア!!見て!お姫様抱っこじゃない事にはツッコミたいけど良い光景よ!!」
「眼福眼福」
拝むな。崇めるな。ただただ全員の頭上を飛び越えるだけなのに。何故かデュノアも顔面を真っ赤にさせて黙ってしまった。……コイツ、もしかして男色家?
その後も、追い掛けてくる女子が数名いたが、何故かポケットの中に閃光弾が入っていたので全員撒けた。大方草加がイタズラで仕込んだのだろう。この前会ったときの服装は制服だったからな。意図は全く分からんが……。
「やっと着いたな。早く着替えるぞ」
「う、うん」
何故か気まずそうにしている。
「早く着替えろよ。」
「早!?ISスーツは?」
「俺のは着る必要が無いんだよ。さっさとしろ。」
手際よくジャージに着替えて第2グラウンドへと向かってしまった。数分後、デュノアも慌ててグラウンドに集合した。一夏が運んだお陰で、遅れることはなかった。
「全員居るな。では、今日より格闘および射撃を含む実戦訓練に入る」
「はい!」
1組と2組の合同。人数はいつもの倍となり、出てくる返事もいつもより気合いが入っているように思える。
「じゃあそうだな……、オルコット!凰!お前達2人が実演してみろ」
千冬に呼ばれ、前に出たが露骨に嫌な顔をしていた。
「なんでわたくし達が……」
「流石に面倒よね~」
「専用機持ちはすぐに始められるだろ。少しはやる気をだせ。アイツに良いところ見せられるぞ~」
一夏を売りやがった。この言葉にオルコットはやる気を出したが、鈴はそうでもなかった。何故なら、彼女は一夏を真友以上には見ることが出来ないからだ。
「凰。本気を出して強くなった所を見せれば、アイツは今までに以上にお前と全力で戦ってくれるぞ」
「全力で!ならやるしか無いわね!!」
こっちの方が効果覿面だった。鈴は一夏を真友と思っているが、それ以上に良き好敵手と思っている様だ。彼女らしいと言えば彼女らしい。
「で?相手は誰ですか?セシリアですか?」
やる気出しすぎだ。千冬も若干引いている。
「落ち着け、慌てるな。もう少しで来る」
こんなやり取りをしていると、上空から空気を裂くような音が聞こえてきた。
「あああああーっ!ど、どいてください~っ!!」
「ん?ヌァッ!!」
流石にこれでは一夏も目を瞑る。だが、いつまで経っても体に痛みが来なかった。普通なら骨の砕ける音や、内蔵が破裂する音が聞こえてくる筈だ。だがそれが来ない。痛みを感じる間もなく死んだと言う事だろうか?
そんな訳は無い。物語が進まなくなるからな。
ゆっくりと目を開けると、ラファールを纏った真耶をバジンが受け止めていた。今日は使うため、近くに持ってきていたのが幸いしたようだ。多分今年の運を使いきったな。
「ビックリした~。サンキューバジン」
「す、すみません。お手数をかけてしまって……」
2人がバジンに礼を言うと、バイクに戻って待機した。カッコいいな。
「と言うわけで、山田先生が2人の相手だ」
なにがと言うわけでだよ。と突っ込みたくなった。
「山田先生は元とは言え代表候補生。実力はかなりの物だ。2対1でも今のお前達に勝ち目は無いだろう」
この言葉に2人は燃えた。と言うより、頭に血が昇り、沸騰している。その為、2人の攻撃全てが真耶に簡単にかわされた。
「さて今の内に、デュノア。山田先生が使っている機体の説明をしろ」
「はい。山田先生が使っている機体は、デュノア社製のラファール・リヴァイブです。第2世代開発最後期の機体ですが、そのスペックは初期型第3世代型にも劣らないもので、安定した性能と高い汎用性、豊富な後付け武装が特徴の機体です。現在配備されている量産型ISの中では最後発でありながら世界第3位のシェアを持ち、7ヵ国でライセンス生産、12ヵ国で制式採用されています―――」
その後も、デュノアの説明が続いたが、試合が終わりそうになったので一旦止めた。
「クソ。負けた」
女子がクソとか使うなよ。手も足も出なかった。いや、正確には頭に血が昇り、冷静な判断が出来ず自爆した。の方が正しい。
「さて、これで諸君にもIS学園教員の実力が理解出来ただろう。以後、敬意を持って接するように」
その後は、各専用機持ちごとに別れて、それぞれ実習を行った。班ごとに教え方や温度差等はあったが、特に問題なく進んだ。ただ、先程負けた2人は少し落ち込んでいたため、テンションが下がりながらの指導となった。
昼休み、授業が終わり疲れを癒すための時間。一夏、鈴、オルコット、デュノアの4人は屋上で昼食をとっていた。
ん?いつも突っ掛かってくるポニーテールのヒドインはどうしだって?まぁ伝えるまでも無いと思っていたので言っていないが、今日まで自室謹慎中だ。理由は無人機のあれだ。
「さーてと。一夏。昔約束した酢豚よ。ちゃんと腕をあげてきたから食べてみなさい。あっ、温度は下げてあるから大丈夫よ」
「ああ。おっ、マジで美味くなってるな」
少し疑っていた様だ。そんな鈴を見て、オルコットも対抗し、一夏に自分の作ったサンドイッチを食べさせてみた。すると……
「ガハァッ!?」
一夏が倒れた。よほど不味かったようだ。因みに、今引いたのは、ハズレの中のハズレである。ここでは運の悪さを発動するとは……。
次に一夏が目を覚ましたのは、保健室のベットの上である。授業は全部終わって放課後になっていたようだ。夕食をとるために食堂に行くと、オルコットに会ってしまい。全力の謝罪を受けた。が、当の本人が何故気絶したかを覚えていなかった為、なんのことかは理解出来なかった。
次回もお楽しみに!感想や評価、お気に入り登録もよろしくお願いします!!
新ストーリーを乗せるかどうか
-
乗せる
-
乗せない