ISと無気力な救世主 リメイク   作:憲彦

12 / 28
本来ならここで「ふざけた作文」が出てくるんですが、あれは当時、ネタが間に合わなかった為に苦し紛れで投稿したストーリー進行には一切関係ないものです。なのでリメイク版の今回、今のところ乗せるつもりはありません。

福音事件まで書いたらコラボトークショーを挟み福音後の1年生時のストーリー。短いけど2年生時、3年生時のストーリーにでも行こうかと思ってます。まぁ戦闘シーンは少なくなるので、ちょっとのろのろした感じになります。

その後完結編を書いて、短編集。草加編。木場編。過去編。タイミングを見てディケイド編。再び短編集を書いてから最期編。デルタサーガ。新編。この順番で行くつもりです。


貴公子の正体

2人の転校生が来た次の日の放課後。前日屋上で昼食をとっていたメンバーは現在、アリーナで訓練をしている。のだが……

 

「ハァァ!!」

 

「キャァァ!!」

 

3人とも一夏にブッ飛ばされていた。唯一鈴だけが食い付いている様だ。

 

「なんですの!?その機体!代表決定戦の時に一度戦ってるからまだ勝ち目があると思っていましたのに!!」

 

「本当、強すぎるよ」

 

オルコットもデュノアも、一夏に手も足も出ずにダウンしたようだ。

 

「Check」

 

『Exceedcharge』

 

「デリャァ!!」

 

「キァァ!!」

 

とうとう鈴もルシファーズハンマーを受け、ダウンしてしまった。

 

「イタタタ。ちょっとは手加減してよ~」

 

「手加減したら意味ねーだろ」

 

ごもっともである。訓練である以上、全力で取り組まなければ意味が無い。

 

「ねぇ、ちょっとアレ……」

 

「ウソッ、ドイツの第3世代型だ」

 

「まだ本国でのトライアル段階だって聞いてたけど……」

 

急にアリーナ内がざわつき始めた。一夏達もそっちに視線を移すと、そこにはもう一人の転校生、ドイツの代表候補生ラウラ・ボーデヴィッヒだった。

 

「おい」

 

オープンチャンネルで話しかけてきた。

 

「なんか用か?」

 

「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話は早い。私と戦え」

 

いきなりの申し出だった。

 

「断る。面倒くせー。試合でもないしお前と訓練している訳でもない。俺にゃ理由がねぇよ」

 

「貴様には無くとも、私にはある」

 

「お前?なんの理由があるってんだよ?」

 

何の事を言ってるのかは一夏にはさっぱりだ。

 

「貴様がいなければ教官が大会2連覇の偉業をなしえただろうことは容易に想像が出来る。だから、私は貴様を、貴様の存在を認めない!」

 

恐らく彼女が言っているのは、第2回モンド・グロッソ決勝戦の事だろう。その日、一夏は変な連中に誘拐された。連中の目的は千冬の決勝戦の破棄。これ以外はなにも分からなかった。

 

そこに助けに来てくれたのが千冬、と言いたいが、実際は違う。ギリシャ文字のΩを模した金色のライダーだった。その後に千冬が一夏を保護してくれた。これを知るのは一夏と千冬だけだ。金色のライダーの変身者を2人はまだ知らない。

 

まぁこれを言ったところで彼女が止まることは無いだろう。彼女の目に写っている一夏は、尊敬する千冬の経歴に傷を付けた憎い相手としてだろう。

 

しかし、そんなことは戦う理由にはならない。あの日の事を気にしていないと言えば嘘になるが、今更それを言ったところで過去が変わるわけではない。故に、一夏はそれを消し去るレベルまで強くなろうとしている。かなり危険な方法ではあるがな。(ブラスターとかのこと)

 

「また今度な」

 

「ふん。ならば、戦わざるおえないようにしてやる!」

 

そう言うと、ラウラはISを戦闘状態へとシフトさせ、左肩に装備された大型の実弾砲をぶっぱなした。

 

「……危ねーな。いきなりの撃つなよ」

 

ゴガギンッ!

 

放たれた砲弾を野球ボールの様にキャッチし投げ返した。キャッチするのにどんな音出してんだよ。

 

「こんな密集したところで撃つんじゃねーよ。ドイツでは流行ってんのか?人が密集したところになんかデカイ球体を落とすのが。ほら、返すぜ」

 

「グワァッ!貴様……!」

 

結構吹っ飛んで行った。意外とISって軽いな。一夏の行動にイラッと来たのか、本格的な戦闘になりそうになった。

 

『そこの生徒!何をやっている!学年とクラス、出席番号を言え!』

 

突然アリーナのスピーカーから声が響いてきた。騒ぎを聞き付けてやって来た監督の教師だろう。なんでもっと早くに止めないんだよ。

 

「……ふん。今日は引こう」

 

横やりを入れられて興が削がれたのか、戦闘状態を解除してアリーナゲートに向かっていった。怒った教師が待っているだろうが、彼女の性格上ガン無視だろう。

 

「大丈夫?」

 

「問題ない。さっさと帰るぞ。そろそろ閉館だ」

 

その後、一夏は飲み物を買いに自販機へと向かった。まぁどっかの神様シリーズしか無いんだけどな。少し部屋に着くのが遅くなるので、デュノアに部屋の鍵を渡してだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局、かなり時間がかかったな」

 

何本かのジュースを持って一夏が寮に戻ってきた。メロンエナジーにレモンエナジー、ピーチエナジー、チェリーエナジー、4本も買ってきたようだ。

 

「メロン以外は冷蔵庫に入れておこ」

 

部屋に入ると、早速メロン以外のジュースを冷蔵庫に入れ、氷を入れたコップにメロンエナジーを注いだ。因みにこれは炭酸がかなり強いので、落としてしまった場合は覚悟が必要です。コップに注ぎ終わると、シャワーの音が一夏の耳に入ってきた。デュノアがシャワーでも浴びているのだろ。

 

「あ、ボディーソープ切れてた」

 

昨日の夜に使いきったことを思い出して、詰め替え用のボディーソープをデュノアに渡すためにシャワールームに入っていった。

 

「デュノア、ボディーソープの替え持ってきたぞ」

 

「へ?い、一夏……」

 

「詰め替えておけよ」

 

「は、はい……」

 

確実に見た筈だが、詰め替えるように言って、後は出ていった。

 

~5分後~

 

「そ、その、見た?」

 

「あぁ。まさかお前が……性同一性障害だったなんて……」

 

「へ?」

 

性同一性障害、生物学的な性別をハッキリと認知していながらも、心理的にはそれと別の性に属していると確信している状態。GIDとも言う。

 

「イヤ、本当、気付いてやれなくてごめんな。皆には黙っておくよ」

 

「い、いや性同一性障害じゃないけど……」

 

「ん?じゃあ男だったけど、女になるために全身改造してきたのか?いくら掛かるんだよ。それ?」

 

「別に手術もしてないよ!」

 

全部自分の斜め上の答えを出してくる一夏に、突っ込みを入れてしまった。普通の人なら「お前女だったのかぁ!!?」的な反応をするからだ。

 

「え?生まれつき女だったのか?」

 

「どう考えてもそれしか無いでしょ!?」

 

「あっそう。じゃあなんで男の格好なんかしてたんだ?」

 

「実家から言われたんだ。デュノア社にね」

 

この学園に男として転校した理由。それは経営難に陥ったデュノア社を立て直すためだった。デュノア社は他の企業に比べて第3世代の研究が遅れている。その為IS学園に入り、第3世代機のデータを取ってくるためだそうだ。そして、あわよくば一夏に近付き、スマートブレインの機体を盗み出す等、所謂スパイ行為を命令されたのだ。

 

「んな事どうでも良いけどよ。お前はどうするんだ?」

 

「事の全てがばれちゃったし、本国に強制送還からの牢獄行きかな?これだけの事をやろうとしてたんだから」

 

いくら強要されたとは言え、スパイ行為だ。このまま行けば、デュノアの言った未来が現実になるだろう。だが、一夏の聞きたい答えはそれではない。

 

「ハッキリ言って俺はお前が牢獄に行こうと興味はない。俺が聞きたいのはお前がどうしたいかだ。良いのか?それで?」

 

「で、でも、そうなるしか……」

 

「はぁ、これ読め。IS学園の特記事項。本校に在学する者は、3年間在学中においてありとあらゆる国家・組織・団体に属しない。本人の同意が無い場合、それらの外的介入の一切は許可されない」

 

「これって……」

 

「取り敢えず3年間は身の安全があるって事だ。まぁまだ3年と捉えるか、3年しか無いと捉えるかは別だけどな」

 

3年。確かに長いように感じるが、たかだか3年で企業の状態や国の状態が変わる訳ではない。短すぎる。

 

「後は好きにしろ」

 

それを伝えると、一夏は部屋から出ていき、人気の無い場所に行った。

 

「もしもし、俺だ。話がある。今週の土曜日、予定を空けておいてくれ」

 

『また急ですね。今度はなんですか?』

 

「ここじゃあ言えない。そっちで直接言う」

 

『分かりました。ただし長い時間は取れないので手短にお願いします』

 

「分かった」

 

『あぁ、後、ベルトの修理が完了したので明日届けます。草加くんが届けると言っていたので、彼から受け取ってください』

 

「あぁ、サンキューな」

 

そのまま電話を切り、軽めの食事を買うために食堂に向かった。




次回もお楽しみに!感想や評価、お気に入り登録もよろしくお願いします!!

新ストーリーを乗せるかどうか

  • 乗せる
  • 乗せない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。