デュノア社がスマートブレインに取り込まれたニュースがあったが、デュノアには大して影響が出なかった。その辺も全て手を回してくれたようだ。
このニュースを聞いたデュノアからは、朝からスゴくお礼を言われた。が、寝ている一夏を叩き起こした上でのお礼なので、本人はかなり迷惑がっていた。
その後は、仕方無く起きてトーナメントに向けての訓練をすることに。
「1日無駄にしたな……」
日曜日は大体寝ている一夏にとって、平日と同じ時間に起きたと言うことは、その日1日が台無しになったのと同じなのだ。
そんな日曜日を過ごして週明け、時間のかかる行事は週の始めに持ってこようと言う学園独自の考えで、大体の行事は月曜日から開始する。
そして今日は、学年別トーナメントである。しかも今年は優勝商品付きと言うことで、参加者全員、異常なまでに気合いが入っている。あの誤解はまだ解けていないようだ。
そして第1試合のカードは、一夏&デュノアVSラウラ&篠ノ之となった。初戦から一夏とは色々ある2人が相手となった。
「この学園は俺に恨みでもあるのか?」
「アハハハ……」
一夏の発言に、デュノアは笑うしか無かった。最近篠ノ之が謹慎になっていた為、一夏への迷惑は少し減っていたが、多いことに変わりはない。そして今回、まさかの煩わしい1号と2号が初戦から出てきた。因みに、対戦相手は完全ランダムなので運が悪かったと言うことになる。ここでも不幸体質の発動であった。
「1戦目で当たるとはな。待つ手間が省けたと言うものだ」
「そりゃー良かったな」
相手はやるき満々だが、対照的に一夏は仮面で顔が隠されてるが、諦めかけた笑みを浮かべているのが分かる。現に今頭を抱えている。そして、イライラもだんだんMAXに……
「叩きのめす!」
「上等だ!殺れるもんなら殺ってみろ!!」
普段はキレない一夏だが、流石に今回ばかしは少しキレている。文字がおかしくなってる。
試合開始のブザーと共に、一夏とラウラは走りだし、武器を無視して殴り合いに入った。……これISの試合だよな。今完全に2人はただの殴り合いの死合になっている。
両者の相方のデュノアと篠ノ之はと言うと、篠ノ之が一方的に押されているだけだった。当然だ。相手はアサルトライフルやグレネード使ってるのに、何故かブレード1本で戦っている。打鉄にも「焔備」と言う飛び道具は積み込まれている筈なのだが……何に拘っているんだが。
「グッ!貴様!飛び道具とは卑怯だぞ!正々堂々と戦わんか!!」
「何言ってんの?戦いに卑怯も丁寧も無いよ!それに、シッカリと正面から戦ってるよ!!」
うん確かにデュノアは死角からは攻撃せず、正面から銃を乱射している。最終的に、篠ノ之は蜂の巣にされ負けた。うわぁ~と言う感想しか出てこない。絵に描いたような雑魚キャラっぷりだ。
そして、一夏達はと言うと、
『Ready』
一夏は右手にファイズショットをはめている。この前喧嘩した時と同じだ。だがラウラはAICを使わない。無理矢理ほどかれるのが分かっているからだ。前回は無理矢理ほどかれて隙を作った。同じ過ちは繰り返さない為に、今回は最初からAICを使わずに相手をしている。
「どうした?AICは使わねーのか?」
「同じ過ちを繰り返すほど、私はバカではない!」
「そうかよ!」
殴っては殴られの繰り返しである。2人共全力なのに、何故まだ決着がつかないのか不思議だ。
「一夏!今援護に!」
「来るな!手を出すな」
篠ノ之を片付けたので、一夏の援護にデュノアが来たが、勝負の邪魔をされたくないのか、デュノアの援護を断った。
「そろそろ終わらせるぞ」
「望むところだ!」
お互い、これが最後の一撃になるだろう。全力で殴った。ラウラは一夏の腹部に、一夏はラウラの顔面に拳を叩き込んだ。相当の威力だったのか、お互いに吹っ飛ばされ、地面を2、3回バウンドしてアリーナの壁にめり込んだ。
これで一方の機体が解除されれば勝負はついたのだが、まだ終わらなかった。
「マジかよ。タフ過ぎんだろ」
『Ready』
ファイズショットからミッションメモリーを抜き取り、ポインターに入れて脚に付けた。クリムゾンスマッシュで終らせるつもりだ。そのままやると危険なので、当然威力はセーブしてある。
ENTERキーを押してラウラを拘束しようとしたが、突然、ラウラの悲鳴と共に、レーゲンから激しい電撃が放たれた。
「ッ!?」
一夏とデュノア、イヤ、観戦していた人も含めて自分の目を疑った。レーゲンが変形を始めたからだ!変形では少し語弊がある。そんな生易しいものではない。装甲を型どっていた線は全て溶け、ドロドロになりラウラを飲み込んだのだ。
「あれは……一体……」
誰もが思ったことだろう。ISには原則として変形機能は今のところ存在しない。それはISに疎い者でも知っている事実だ。では目の前で起こっているこれは何だ?ISが溶け、別の形を形成しているこの現象に、誰も声を出せなくなった。そして、変形が終わると、そこにはレーゲンではない何かが立っていた。
「雪片……」
レーゲンだった物が握っていた刀、それはかつて千冬が振るってきた「雪片」だったのだ。姿も暮桜に酷似している。
「デュノア、今すぐここから逃げろ。」
「え?」
何で?そう聞こうとしたとき、隣に居た筈の一夏が消えていた。いや。デュノアの後方で暮桜擬きの攻撃を受け止めていた。
「早くしろ!巻き込まれるぞ!!」
その言葉を聞き、すぐにその場から離れた。ここにいては死ぬ。本能がそう告げたのだ。
「おい!何ISに飲み込まれてんだ!?聞こえてんのか!!」
必死にラウラに呼び掛けたが、完全に意識を失っているため、届かなかった。
「チッ!ハァ!」
『complete』
ラウラを蹴飛ばし、ファイズアクセルからミッションメモリーをファイズフォンにさし込みアクセルフォームに変わった。
「少し我慢しろよ」
『startup』
ISに直接ダメージを与えて、強制解除させようと考えた。ただし、少し加減を間違えるとラウラ諸とも殺してしまいかねない。かなり精神を削る作業だ。
「ゼヤァ!!」
加速を付け、ラウラが居るであろう場所に腕を突き刺した。中で何かを掴むと全速力でその場を離れた。腕にはシッカリとラウラが掴まれていた。
『timeout』
『reformation』
「デュノア。早くコイツを保健室まで運べ」
「分かった!」
ラウラをデュノアに渡し、先程まで戦っていた機体に視線を移した。
「ッ!?……」
一瞬動いたので身構えたが、その直後に完全に動かなくなったので警戒を解き、レーゲンを回収した。回収後は勿論千冬に全て渡した。
「ご苦労だったな。今日はもう部屋に戻れ」
「その前に、デュノアの事だが、もう連絡は来ているか?」
「ああ。村上さんから直接聞いた。部屋の準備はもうしてある。ある程度の事が終わったらすぐに作業に取り掛かるぞ」
「分かった」
それを聞くと、一夏は部屋に戻り休むことにした。
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『教えて!憲八先生~!!』
ペンネーム「デスティニー愛好家」さんからです。
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存じ上げないシリーズです。申し訳ない。
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