来ました期末テスト
「臨海学校も終わり、時期も時期なためそろそろ夏休みに入る」
「「「「いよっしゃぁぁあ!!!」」」」
「静かにしろ!他のクラスに迷惑だろ!!」
臨海学校終了後、結構な時間が過ぎていった。当然授業が進み夏休みと言う長期休業に入るわけだが、その前に1つ片付けなければならない事がある。
「説明を続ける。夏休みに入る前だが、皆大好き期末テストが当然ある」
「「「「うぇぇぇぇ……」」」」
そう期末テストだ。学期末に行われる大規模テスト。IS学園も学校である以上は必ずそれが存在している。特別な事がある訳ではなく、どこの学校とも変わらず赤点を取れば夏休みの間は補修になり、苦い思いをすることに。
「この学園では40点以下が赤点になる。赤点1教科につき、1日の補修授業が入る。これは教員にとっても非常に迷惑だ。故に、赤点をとらない為にいつも以上に勉強に励め。では山田先生、テストの説明を」
千冬に言われ空中投影機でテスト科目を標示した。上から国語、数学、科学、英語、家庭科、情報、保健体育、ISとなっている。
「テストは以上の8科目になります。1日に2教科づつで、4日間行う予定です。上から2つづつです。基本的には先程織斑先生が言ったように40点以下が赤点になりますが、ISテストについては実技も含まれるので他の教科よりもラインが高く設定されています。補修を受けるとすればIS実技ですかね?」
笑顔で何て事言ってくれてんだ。と言いたくなる。しかも赤点ラインが他の学校と比べると普通に高い。このクラスでは何人補修になるか楽しみだ。
「あれ?社会科の世界史や日本史は無いんですか?」
「ここはIS学園。日本人が多いとは言え、他の国出身の生徒も多数在籍している。国ごとに歴史の見方は様々だ。無用な混乱や問題、政治的衝突を避けるために、社会科は最低限の事のみを行い、それ以上の事はしない。勿論テストで社会科は除外される」
現代社会なら兎も角として、歴史。特に世界大戦の時代は国によって捉え方は様々。日本の教科書の内容が他の国とは同じとは限らない上に、日本人以外にどう受け止められるかと言う問題がある。その為、取り敢えず除外と言う扱いになっている。
「テストは今日から2週間後に始まります。それと同時にテスト期間に突入しますので、部活動は無くなり6時間授業から5時間授業に変更。放課後は自学自習に当てるようにしてくださいね!皆で楽しい夏休みを迎えましょう!」
「来ちゃったわね。この時期が……」
「リンリンどうかしたの?」
「決まってるでしょ。テストよテスト。嫌なのよね~本当に。普段の授業態度見てればテストなんて不要でしょうが」
「昔からお前はテスト嫌いだったからな~。頭は良いのに」
あれから少しして昼休み。食堂には一夏、本音、鈴のいつものメンバーが座っていた。2組もテストの説明を受けたようで、鈴は青い顔をしている。
「テストで生活リズムが変わるのが無理なのよ。放課後が長くなるのは嬉しいけど、勉強はしたくない」
「リンリンが勉強できるって事が少し驚き~。おりむーは同じクラスだから大体分かるけど~」
「数馬って言う幼馴染みがいるんだけど、日本に来たばっかりの時に一夏とソイツともう1人に色々と教えられてね。ついでに勉強も仕込まれたのよ」
ラーメンをズルズル啜りながら懐かしそうに話している。一夏もアイツか~と言う顔をしていた。
「ところで、1つ気になるんだけど」
「ん?」
「なに?」
汁を全て飲み干し、丼をテーブルの上に置くと真剣な表情に変わり気になってることを一夏と本音に尋ねた。
「アイツのこと、なんて説明されたの?」
「その事か……」
「一応、転校したって聞いてるよ」
アイツとは篠ノ之箒の事だ。箒がどうなったのか知るのは、木場と千冬の2人のみ。あの問題に関わった専用機持ちたちは束に連れられどこかへ行った。と言う報告を受けただけ。それ以降の事は何も分からない。聞いてもはぐらかされてしまうのだ。
「分かりやすいわね……」
「あぁ。正直、アイツは特別勉強ができるわけでも、運動神経が良いって訳でもない。それに素行が良いとも言えないからな。受け入れる学校があるとは思えない」
「素行に関してはアンタは人の事言えないけどね」
「うるせー」
臨海学校後、千冬はクラス全員に箒の転校を報告。クラスこ反応は様々で、厄介者がいなくなったと安堵する者もいれば、3人の様に何故と疑問に思う者がいた。
「これでおりむーに迷惑かけなくなるって喜べば良いのか、真実を隠されたことを疑問に思えば良いのか、ちょっと分からないね……」
「えぇ。なんか釈然としないのよね。アイツの一夏への執着は異常だったから。転校なんて言う諦めるみたいな事、しないと思うわ」
「まぁ考えても仕方ねぇ。分からないことは分からないで放置すればいい」
食べていた親子丼を胃袋に流し込み、気分が悪くなったのかこの話を終わらせた。スッキリしない部分があるとは言え、やはり話したい内容ではないのかもしれない。
「でさ、私もう1つ気になる事があるんだけど」
「今度はなんだよ?」
「本音、アンタ。いつまで一夏の事をおりむーって呼ぶの?」
「ほえ?」
「いや。もうそこそこの付き合いよ?私が一夏に会えば大体その隣にいるし、アンタらをセットで見ない方が珍しい感じなのよ?そろそろ苗字を捩った渾名じゃなくて下の名前を捩った渾名にしたら?それか名前で呼ぶとかさ」
神妙な顔をして何を聞くのかと思えば、随分とどうでもいい事を聞いてきた。確かに気になることではあるが、さっきの話の直後にする様な内容ではない気がする。
「何かと思えばそんなことかよ……」
「ん~。もうおりむーで慣れちゃったしな~。下の名前で~?一夏……一夏……イチ……」
考え込んでしまった。一夏は頭を抱えている。こうなってしまうと梃子でも動かないからだ。
「あぁあ。考え込んじまったよ。呼び方なんてどれでも良いだろ……」
「でも2人とも苗字で呼び会う仲じゃないでしょ?一夏に関してはずっと名前呼びだから片方だけ苗字っておかしいでしょ?」
鈴はどうやら2人にはフェアでいて欲しいようだ。そう思っての発言だったのだろう。
「ん~……よし!決めた!イッチー!今日からイッチーって呼ぶ!」
「え?あ、うん。まぁ良いけどよ、テストどうするかな……」
「今週と来週の土日に数馬の所にでも行こうかしら?一夏、連絡しといて。本音も来る?」
「良いの?行く行く~!」
「めんどくせ~」
「文句言わないで早く連絡!」
「へいへい」
文句を言いながらも携帯を取り出して数馬に連絡を送った。
『今週と来週の土日空いてるか?鈴が勉強したいとか言ってるんだが、あともう1人俺の友人も行く予定だ』
以上の文面でメールを送った。すると1分もしないで返信が届いた。
『もうほとんど決まってんじゃねぇかよ。お前ら俺に予定あっても勉強教えさせるつもりだったろ。まぁ暇だから良いんだけどよ。どこですんだ?弾のところか?図書館か?それともお前の家か?お前ん家そこそこ辺鄙な場所にあるから行きたくないんだが?』
『どこが辺鄙な場所だ。多少町から離れた所にあるだけだろ。まぁ面倒だから弾のところで良いや。弾に鈴が帰ってきた事言ってなかったし。ただ飯たかりに行くぞ』
『相変わらずヒデェ野郎だな。まぁ分かった。今週と来週の土日だな。時間は朝の9時からな』
『へいへい。んじゃ鈴たちに伝えとくよ』
携帯をしまい、鈴たちに予定を伝えて昼休みを終えた。説明通りこの日は5時間目で終わり、部活も無かく全員そのまま寮に帰って広い範囲の勉強に身を投じた。
書き方を忘れちまったぜ笑
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