あと、前半の学園編であった「どっかの神様のジュースシリーズ」の下り、パクり疑惑を吹っ掛けられたのでこの場で正式に言います。パクり行為は一切やっていません。このジュースの話は書いてるときに思い付いたので書いただけです。文字数を稼ぐためにふざけに走った結果生まれたものです。同じネタがある小説があるとか言われましたが、そもそもその小説を知らないし読んだ記憶もないです。
もう一度言います。パクりはやってはいません。俺が思い付いたから書いただけです。それだけは確かな事なので。
「参考にしました?」や「似たようなのありましたよ」「かぶってますよ」と言うのではなく、端から「パクりました?」と言われて少しイラッと来たのでここで反論させて頂きました。
反論するって事は疚しいことがあるんだろと考える方もいると思いますが、まぁ勝手に思ってて下さい。実際そんな事実はありませんので。では本編どーぞ
「俺らが関わる様になったのは、鈴がくるまえだ。小2の頃だったかな?まずはそこからだ」
「あれ?リンリンが来たのっていつだっけ?」
「アイツが来たのは小4の新学期早々だ。そこから中2の中盤まで。んじゃ、俺らがつるみ始めた頃からな」
一夏、弾、数馬の3人が関わりを持つようになったのは、数馬が言うように小学校2年生の時からだ。正確に言うと、進級して早々である。
「皆さん、進級おめでとうございます!これから1年が一緒に頑張りましょうね!」
「「「「「は~い!!!」」」」」
担任となった教師の挨拶のあと、クラスの生徒全員が大きな声を揃えて返事をする。小学校ではよくある光景だ。だが、その中に1人、爆睡を決め込んでいる生徒がいた。一夏である。
(なんでアイツ寝てんだ?)
そしてそれを見ている赤髪の生徒。それが弾である。新学期の始めの挨拶。その中で寝るのは中々に不自然だが、それ以上に追求することもなく、なにもせずに諸々が終わり休み時間に入った。
「お~い。織む……ら?」
弾が声をかけようとしたが、すんでの所で止めた。寝ていた筈の一夏が起きて、何やらノートに書いているからだ。しかも周りにはレシートやチラシ等が広がっている。かなり集中している様で、声をかけられる雰囲気ではない。
「今日は駅前の八百屋が野菜の安売りしててスーパーで卵1パック190円で、商店街の魚屋が鮭の切り身を1人3切れ限定で210円で……」
なにやらブツブツ言いながら同時に作業しているため、不気味さも感じられた。
「電気と水道とガスもう少し抑えないとな……姉貴の携帯代は仕方ないとして……今月は俺の食費を少し削って家計に当てて……クッソ。姉貴の学費の支払いもあるんだった……隣町の安売りスーパーまで行くか?」
他の生徒が遊んだり、新たなクラスメイトとの談笑を楽しんでいる中、一夏のやっている小学生に似つかわしくない行動が物凄く不気味に見える。
(アイツ……なんで目の下に隈作ってんだよ。それに家計簿って……小学生のやることか?買い物の予定まで立ててるし)
そんな一夏を静かに観察するのが数馬である。しかし弾の様に声をかけようとはせず、少し離れた所から見ているだけだ。しばらく観察を続けると、少し気になる所がいくつか出てきた。
「ダルそうにしてて給食の残り物争奪戦には必ず参加。例え隣町だろうと安ければ買い物に行く。授業中は寝てるのにテストは大体満点。運動神経の割りには痩せている。目の下に酷い隈。妙なのに付きまとわれてる……どう言うことだ?親はいったい何を……」
数馬の頭の中には育児放棄の4文字と、関係各所への通報が頭の中を過った。
「アイツん家。親いないんだってよ」
「ん?」
「姉と2人で暮らしてて、家事や買い物は全部やってるそうだ。因みに姉の方は年齢ごまかして朝と夜にバイトしてるらしい。見た目大人っぽいから誤魔化せてるみたいだ」
「成る程……なら児相も警察も動こうとしないな……ん?つか誰?」
「五反田 弾。クラスメイトだ」
「そうか。すまなかった。覚えてなかったもんでな。御手洗 数馬だ。よろしく」
「あぁ。よろしくな」
軽く自己紹介を終わらせると、数馬は弾に何故一夏の事を知っているかを聞いてみた。まぁまぁの期間一夏を観察してきていたが、それでも分からなかった事を弾は知っていた。数馬はそれが気になって仕方なかったが、答えは非常にシンプル。親に聞いたとのことだ。
「昔、親は事故で2人とも亡くなったそうだ。親戚は全員遠方で、引き取りたがらなかったらしい。ただ、生命保険や遺産聞いて掌返し。甘い声だして自分が自分がって状態になったんだと」
「じゃなんであんな状態なんだよ」
「姉が拒否したんだと。目の前で見せられたんだ。子供でも気持ち悪いって思ったんじゃねぇの?」
「よく親戚(笑)がそれで納得したな」
「するわけねぇだろ。何度も家に突して警察沙汰になったよ。そこから姉が人間不振に近い状態になって、警察も児相も手を付けられなくなったらしい。ただ幸いな事に、通ってる剣道場の師範代と両親が面識ある人で、つい最近まではその家の人が助けてたってよ」
「ふ~ん。ん?最近までは?」
「2人とも、道場辞めたからな。そこからは関わりが無くなった。一夏のヤツ、よく絡まれてるだろ?アレが道場の親の娘だ」
「道場通わなくなったら助けるのを辞めるか……」
腹立つ話だが、どう考えても自分に利益が無いことを続ける人間なんているはずがない。大人ともなれば当然とも言える。残酷な話に聞こえるが、仕方のない事だ。無償で人を助け続ける人は存在しない。
「辞めたにしては酷い絡まれかたしてるよな?」
「人の色恋に口出すヤツは馬に蹴られて死ぬぞ」
「あぁ~。一方的なやつね」
鋭い2人はその考えで納得し、その日は帰路に着いた。
「なぁ、なんで俺が一夏のこと調べてるって気付いた?自分で言うのもなんだが、結構気付かれない様に気を使ってたんだが」
「新学期早々、家計簿つけてた一夏のこと見てたろ?なんか目線が違ったからそう思った。あと、爺ちゃんに買いだし頼まれたとき、一夏を尾行してるのを見付けた」
「……馬鹿で無鉄砲に見えて意外に冷静で観察眼あるんだな」
「馬鹿にしてるのか?」
「まさか。馬鹿に思ってただけだ。俺以外全員な」
「うわぁ~……嫌なヤツ」
その日はそれで別れる。だが、次の日学校に来ると問題が起こっていた。
「何があった?」
「分からん。朝来たらあんな状態だった」
学校に来て早々に目に入ったのは、酷い格好をした一夏だった。身体中に絆創膏と湿布を貼っている。だがそれでも全ての傷を覆い隠せている訳ではない。まだ何ヵ所も傷がある。服の中はもっと酷い状態になっている可能性だってあった。流石にこの状況で見ているだけだ何て事ができないのがこの2人だ。
「おい。なんだよその傷。何があった?」
「あ?別になにも。関係ねぇだろ」
「何もない訳ないだろ。その傷は自分で付けられる物じゃない。誰にやられた?」
「…………」
「お前が昨日最後に一緒にいたのは篠ノ之 箒。腕に着いてる痣の形や大きさから考えで棒状の何か。更に模様の様に一部だけが痣になっていない場所がある。それ、竹刀の痣だろ?」
「お前らに何か関係あんのか?え?ただ同じ教室にいるだけで何でそこまで聞かれなくちゃなんねぇんだよ」
「問題ありと判断したからだ。そのノートの破られたような跡。それに腕だけじゃない。首や顔にも痣がある。関係なくても方っておけるおけるかよ」
睨み合いながら言い合いをする一夏と数馬だが、それに痺れを切らした弾が強行手段に出た。一夏の荷物をまとめてランドセルに突っ込み数馬に持たせ、一夏の傷に配慮しながら引っ張って行き、野次馬の1人に自分達3人が早退する事を伝えてくれと頼み、学校から出ていった。
「テメッ!何しやがる!離せ!!」
「黙って付いてこい!!」
「離せつってんのが聞こえねぇのか!?」
後ろから文句をグチャグチャ言われているが、無視して自分の家まで連れていく。
「おい弾。マジで1回離してやれ。少し気になる事がある」
「あぁ?なんだよ」
「ちょっとな」
数馬に言われ引っ張っるのは辞めたが、逃げる可能性があったため羽交締めにしている。
「あんまり強く締めるなよ。怪我が悪化する」
「なにすんだよ!!」
騒ぐ一夏だが、黙々と確認をしていく。まずは靴と靴下を脱がして足首を見る。歩き方に違和感があったからだ。案の定、僅かにだか腫れていた。軽い捻挫をしている。全治2、3日と言う所だろう。そして、1番気になっていた服で隠れている部分を見るため、上着を捲っていく。
「……やっぱりな」
「お前……こんな大ケガしててなんで学校に来たんだよ!病院に行くレベルだぞ!」
服の中は、見えている場所以上に酷かった。痣や内出血で想像できない色になっている。本来なら病院へ行って治療を受けるようなレベルだ。
「んな金ねぇわ!人の事に口出すな!」
「うるせぇ!いいから黙って付いてこい!!」
そのまま一夏を引っ張って来たのは弾の家。正確には店だ。まだ開店前で、人は誰もいない。中で仕込みをしている人くらいだ。
「爺ちゃん!救急箱持ってきてくれ!」
「弾?オメェ学校はどうした?」
「今はそんなこと良いから。それより手伝ってくれ!」
「後で説明しろよ?蓮!手ェ貸せ!」
何と無く状況を察した厳は深く聞くのを止めて救急箱の中から包帯、湿布、軟膏、傷薬を出して一夏の服を脱がせて手当てをしていく。
「全く……誰にやられたよ?」
「誰だって良いだろ……」
「バカ言うな。手当てしてやってんだ。いいから言え」
「篠ノ之箒。予定があったのに無理矢理道場に連れていかれてこのザマだ。情けねぇ」
「情けねぇことなんてあるかよ。止めなかった親に問題があるからな。つかオメェ、飯食ってんのか?痩せすぎだろ」
厳の質問に一夏は答えられなかった。口ごもるだけで、中々に言葉が出てこない。見かねた数馬が学校での一夏の様子を説明。それで逃げられなくなり、仕方なく一夏は生活の様子をこの場にいる全員に話した。
「節約してるからあんまり飯は食ってない。削った分は姉貴に回してる。朝も働いて、学校行って、夜も働いてるからな。俺よりも必要な筈だ」
「……お前の家の事は知ってる。遺産や保険金がある筈だ。それはどうしたんだ?」
「それがあったところで、姉貴や俺が高校でるまで普通に生活してたら残るとは思えない。今から削らなきゃなんないんだよ」
「そうか」
厳はそれ以上なにも言わずに厨房へと入っていき、料理を作り始めた。
「早く学校に戻らねぇと……」
「んな体で戻っても意味ねぇだろ。休んでろ」
「今日はスーパーの特売なんだよ。授業聞かなくても学校の方がスーパーに近いんだ。それに無断の早退だ。お前らも戻った方が―」
「ほら。食え」
「は?」
出ていこうとした瞬間、テーブルの上に大量の料理が出された。僅か数分で作れる量ではないが、何故か普通に用意されている。
「どうやって作ったよ……普通に考えて時間的にも無理な物まであるんだが……」
数馬は手際の良すぎる厳の腕前に軽く引いている。
「悪いが金がない。食えねぇよ」
「金はいらねぇよ。腹へってんだろ。いいから食っていけ」
「金がねぇって言ってんだろ!迷惑かけられるか!」
「ガキ1人の腹を満たすくらい迷惑でも何でもねぇわ!テメェが食わねぇならこの料理は全部捨てる!良いから食いやがれ!!テメェ1人満腹にさせることが迷惑なら!こんな所で店なんか構えるか!!」
一夏を無理矢理座らせて蓮華を持たせる。
「こうなったら爺ちゃんは本気だ。マジで店先とかに投げ捨てそうだから食っていってくれ」
大量の料理を目の前に、やはり空腹に耐えられなかったのか一口、また一口と口に料理を運んでいく。徐々に加速が付いて無言で食べ進めていった。
「蓮。学校に連絡入れといてくれ。この3人は家にいるって。あと休みって事にしといてくれ」
「は~い」
厳は料理を作り続けて無くなった皿を片付けながらどんどん出していく。弾と数馬はそれを手伝っていた。
「よくこんなに食えんな……」
「コイツの胃袋。ちょっと調べてみたいな」
「ゴチャゴチャ言ってねぇで運びやがれ。あと弾。お前は自分の部屋掃除してベッド空けとけ」
「へいへい」
その後一夏は厳が出した料理を食べつくすと、満腹になったのか眠ってしまった。
「さぁ~てと。次はコイツの姉だな。…ん?コイツァ驚いた。ガキのつける家計簿じゃねぇな」
眠った一夏を弾に部屋まで運ばせると、荷物の中にあった家計簿の正確性に厳は驚いていた。本当に一夏を子供か疑ってしまうほどだ。
「今日一夏が行く予定だったスーパーと目的の物は……卵と醤油、1玉100円のキャベツ2つ。後は100グラム60円の豚ばら肉……よし。買いに行くか」
「受けとるとは思えねぇが?」
「立て替えるだけですよ。後で代金はキッチリ貰います。それならアイツも受けとるでしょう。んじゃ行ってきます」
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次回はその内投稿。じゃ