ISと無気力な救世主 リメイク   作:憲彦

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クラス代表決定戦

先程の話が終わった後、一夏は昼食をとるために食堂に来ていた。学食なのに意外とメニューが豊富である。そんな豊富なメニューの中から一夏が選んだものは……

 

「熱ッ!!」

 

猫舌なのにラーメンである。何で?と突っ込みたい。

 

「ちょっとおばちゃん。これ熱すぎない?舌火傷しそうなんだけど」

 

「えぇ~?普通だけど。熱いなら冷めてから食べれば?」

 

「俺は今食いたいんだよ!」

 

ずいぶんと勝手な言い方である。急いで食べたいなら何故ラーメンを頼んだんだ?急いでる人が昼食に食べたくない物ランキングで、普通に1位とか2位とりそうな物なのに。

 

仕方なく、一夏は手元に置いていた氷水をラーメンにブチ込み、ズルズルとすすって食べた。すると、隣に箒が座ってきた。ここから早く離れる理由が1つ増えた。

 

「一夏。何か策はあるのか?代表決定戦での」

 

「何でそんなこと一々あんたに言わなきゃいけないんだよ」

 

「い、いや、その、お前の練習に付き合ってやろうかと思ってだな……」

 

「必要ない。何であんたに教わらなきゃなんないんだ。つーか付きまとうな。鬱陶しい」

 

ISの訓練に付き合ってくれるとの事だが、バッサリと切り捨てた。これにはいくつかの理由がある。

 

1、ISの訓練と言いながら、1週間剣道させられるだけの可能性がある。

 

2、戦い方がなっていないと、無理矢理戦い方を変えさせられる。

 

3、ISの事など1つも教えない。

 

4、一夏は既にISに関する大体の知識・戦闘能力を持っている

 

等があげられる。その他にもまだいくつかある。断られたことに何か文句を言ってくるが、昼食を早く終わらせたいので、ラーメンをズルズル吸っている。すると今度は、別の人が声をかけてきた。リボンの色が違う。恐らく2年生だと思われる。

 

「君かな~?代表候補生と勝負するって言うのは。それって本当の事?」

 

「はぁ。だったら何だ?あんたに何か関係でもあるのか?」

 

今回の箒と言い、この2年生と言い、この学園には一夏に絡んでくる人がやたらと多い。正直、本人はもううんざりしている。この状況に。

 

「何?その言い方。せっかくISの事教えてあげようと思ったのに」

 

「必要ないって言っ―」

 

「必要ありません。私が教える事になっているので」

 

一夏が必要ないと言うよりも早く、箒が自分が一夏に教えると言った。

 

「いやでも、君も1年生でしょ?稼働時間たいして変わらないんじゃない?」

 

「私は、篠ノ之束の妹ですから」

 

「篠ノ之って……ええ!?」

 

2年生の人は、ここぞとばかりに驚いている。それなら仕方無いと、その場を退散した。

 

「おい、何勝手に決めてんだ」

 

「良いじゃないか。お前もISの事が理解できるのだから」

 

「ふざけんな!誰がテメー何かに教えられるかよ」

 

空になったラーメンの丼を取り、不機嫌そうにその場から去っていった。後ろの方で「放課後に剣道場に来い」と言われた気がしたが、無視して食堂から出ていった。その顔は誰の目から見てもイライラしていると分かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箒にしつこく絡まれながら1週間。クラス代表決定戦当日。一夏はピット内で準備をしていたが、何故かそこには箒がいた。

 

「あの、篠ノ之さん。ここは関係者以外立ち入り禁止なんですけど……」

 

「私は一夏の幼馴染ですので関係者です」

 

山田先生が出ていくように優しく注意をしたが、自分は一夏の幼馴染だと言って出ていかなかった。

 

「立派な部外者だバカ者。今すぐにここから出ていけ。と言うか、専用機関連の事は最重要機密だ。例え関係者でも、必要以上の人員を置くわけないだろ」

 

「ち、千冬さん!?」

 

千冬が現れた。

 

「まぁそんな事は置いといて、織斑。こいつはお前の幼馴染だと言っているが、どうだ?」

 

「さぁな。勝手にそう言って付きまとってるだけだ」

 

「な!?」

 

「ほら。そう言う訳だからさっさと出ていかないか」

 

一夏に幼馴染であることを否定され、千冬にも注意を受け、渋々出ていった。

 

「ん?今回はそれを使うのか?」

 

「手加減しろって言ったのはそっちだろ」

 

一夏の手には、「SMARTBRAIN」のロゴが入った小さめのアタッシュケースがあった。

 

「試合時間まだだが、相手は既にアリーナで待っている。行けるか?」

 

「あぁ。問題ない」

 

アタッシュケースを開き、中にある白いベルトを腰に巻き、一昔前にあった折り畳みの出来ない携帯電話の様な物を手に、デルタフォンに取った。(作者は1度も携帯電話には見えませんでした。)

 

「変身」

 

『Standingby』

 

不思議な待機音が流れた。それをベルトの右側に付いているビデオカメラの様な物。デルタムーバーにさした。

 

『complete』

 

電子音と共に、一夏の体に白いラインが回り、光に包まれると、そこにはオレンジの複眼に、黒い体のスーツを纏った一夏が立っていた。

 

「さてと、行くか」

 

右腕を軽くスナップさせるように振り、アリーナへと向かっていった。

 

「ようやく来ましたわね。あら?男にはお似合いの欠陥機ではありませんか。飛行能力もない、武装は腰に付いている拳銃1丁とは……随分と情けない機体ですわね!そんな粗末な機体でわたくしに勝てるとでも!?」

 

等と、精神的に追い詰めようとしているのか、一夏の機体に色々と文句をつけてきた。当の一夏はと言うと

 

(デルタは久しぶりだな。上手く動けると良いが……)

 

もう1機の方に慣れている為、少し不安に思っていた。自分が動けるかどうかにだ。

 

「貴方に最後のチャンスを与えますわ」

 

「あ?チャンス?」

 

話を聞いていなかったので少し戸惑った。元から聞く気などは無いが。

 

「織斑先生がなんと言おうとも、わたくしが一方的な勝利を納めるのは明白の理。ボロボロで惨めな姿を晒したくなかったら、今ここで謝りなさい。そしたら、許してあげない事もなくってよ」

 

オルコットが上空から一夏を見下しながら言うが、何言ってんだ?コイツ。が一夏の感想である。そんなことに一々反応するのは面倒なので、無視しておいた。

 

「無言……。そうですか。それが貴方の答えですか。ならここで無惨に負けて、惨めな姿を晒しなさい!!」

 

試合開始まで5秒程残っているが、オルコットは一夏にライフルを向けており、弾の装填・セイフティーの解除をし、ロックオンをしている。公式戦なら完全にアウトだ。

 

『試合開始!』

 

開始の合図と同時に、オルコットは一夏を狙撃した。

 

「ふん。呆気なかったですわね」

 

見ていた誰もがオルコットの勝利を確信しただろう。だが、いつまで経っても試合終了の合図が無い。土煙が晴れてくると、人の影があった。正体は1人しかいない。一夏だ。体に付いている埃を払っている。

 

「な!?ッ!さあ、踊りなさい!わたくしとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で!!」

 

「お前試合の時にいつもそれ言ってんのか?Fire」

 

『BLASTMODE』

 

腰からデルタムーバーを取り出し、ブラスターモードに変え、オルコットを撃った。

 

その威力は、大きさからは想像できない位に大きく、完全に嘗めていたオルコットはモロに受け、地上に墜ちた。

 

「フッ!ハァ!!」

 

墜ちたオルコットに、一気に近付いていく。ライフルを向けられたが、蹴りで弾き飛ばした。ついでにオルコットも蹴飛ばしおく。

 

「キャ!クッ!!」

 

ヨロヨロとオルコットが立ち上り、ティアーズの目玉でもあるビットを展開しようとしたが、それよりも早くに一夏が動いていた。ベルトのバックルからメモリーを抜き取り、デルタムーバーにさし込みポインターを展開した。

 

『Ready』

 

「check」

 

『ExceedChage』

 

ベルトから光が出て、ラインの上を移動しデルタムーバーに入っていく。それをオルコットに撃つと、三角錐状の光が動きを封じた。

 

「う、動けない……!?」

 

「ハアァァァァァ!!!」

 

そこに蹴りを叩き込み、ティアーズのシールドエネルギーを0にした。ティアーズが解除される瞬間に、ローマ数字のΔが薄く浮かび上がった。

 

『…………』

 

観客が予想していなかった展開。終止一夏のペースで幕を閉じた試合に、全員言葉を失った。

 

「よくやったな。それで?賭けの内容はどうするんだ?勝者はお前だが」

 

「アイツにクラス代表をやらせる」

 

「ほう。それで良いのか?」

 

「ああ。そうじゃないと、俺が代表をやることになるからな」

 

「分かった。ならこの音声データは私が預かっておく。部屋で休め」

 

千冬に賭けの内容を伝え、一夏は部屋に戻った。もちろん変身は解除してだ。




次回もお楽しみに!感想や評価、お気に入り登録もよろしくお願いします!!

『教えて!憲八先生~!!』

ペンネーム「超電磁砲・極」から

1、一夏って、オルフェノクなのかなぁ...

2、簪は...大丈夫なのかな?(打鉄弐式の制作)

うん。前書き読んで。オルフェノクは出ないから。簪の件については今後にご期待ください。

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