学戦都市ッッッ   作:明彁音

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実は既に3話まで投稿されてると思ってずっと4話5話をどうするか考えてました。
これからは頑張って投稿していきたいと思います。
週一とはいい切れませんが、死ぬまでに完結する頻度では


木原

窓のないビルの中

アレイスター・クロウリーはそこに漫然と存在していた。

未だ嘗てない程に虚ろな存在。

刃牙はその実体を視認しながらも、そこに自らのイメージに満たない程の幻を浮かべた。

1に足らないその存在は、どこまでも強大に見え、またどこまでも脆弱に見えた。

範馬勇次郎に限りなく近いようにも、限りなく遠いようにも見えた。

否、その時点で範馬勇次郎には一寸たりとも近くないのかもしれない。

しかし、近いと思わせるようで遠いと思わせる。

そんな矛盾に満ちた『塊』がそこにいた。

肉塊なのか、ただのデータの集合体なのか。

そんなものすらも朧げにしてしまう矛盾。

それがそこにいた。

 

「はい。 彼は己の身一つしか秀でた能力を持っていませんが、それだけが超能力に匹敵します。 我々の発展に確実に役に立ちます」

「…」

 

ただ強くある。

それだけを目標に生きてきた少年範馬刃牙には彼らの意図するところは分からない。

自身が呼ばれた事にどれほどの意義があるのか。

そんなものには一寸たりとも興味がない。

だがしかし、彼は確かに困惑(とまど)っていた。

噂に聞いた学園都市。

超能力が開発される都市とは聞いていた。

しかしである。

このビルに自らを連れてきたあの少女もである。

彼らの話に出てくる範馬刃牙(ちじょうさいきょう)に匹敵する『超能力者』もである。

自分は何のためにここに呼ばれたのだろうか。

初めての中で範馬刃牙には確かに迷いが存在していた。

 

「…まァ、」

「?」

「『プラン』の中で試験的に戦わせてみれば分かります。 彼は『規格内』の中ではおそらく最強かと」

「そうか…」

 

ブツブツと目の前で繰り広げられる会話に

範馬刃牙は一切注目をしていない。

だがしかし、確かに気付いている

この街に広がる『雰囲気』

地上最強の少年範馬刃牙は、この街が作り出した風斬(ちから)を無意識ながらに察知していた。

眼下に迫る不穏な

それでいて掴み所のない謎の力を前にして範馬刃牙は身震いをしていた。

強大な敵を前にした時にする武者震いを

 

「お任せ下さい。 この木原電脳の名に懸けて『有効活用』してみせましょう」

 

_________________________________________

 

結論として、範馬刃牙が出る幕はアレイスターの前では無かった。

無論、刃牙はそんなことに興味はないが、それは重大な意図を示している事に刃牙は気付かなかった。

目の前にいる存在がどこまで強いのかということに。

 

「晴れてキミは自由だ。 キミの寮も既に用意してあるから、後は本当にキミの思うがままに動けばいい。 この地図にその寮の場所も記してある」

「アンタと戦うも自由…か?」

「そう…と言いたいところだが、私はこれから仕事があるのでね…なに大丈夫、君が『強くあれ』ばいつか戦う運命になる」

 

何かの端末で忙しなく指示を飛ばしながら

しかし確実に『隙が無い』と分からせながら

木原電脳は此処に於いて特異な匂いを放っていた

それはとても懐かしい匂い

機械の街で彼はただ一人

戦場の懐かしい匂いを

 

_________________________________________

 

「それは魅力的な提案じゃ…」

「そうでしょうそうでしょう? 私だってその為にずっと調整を続けてきたんですから魅力的でなければ困ってしまいます‼︎」

 

物々しい雰囲気の漂う道場

『大日本武術空道』当主

マスター国松がそこに佇んでいた。

 

「して木原さん…」

 

「あんさんの目標は一体?」

 

その提案は口にした通りあまりにも魅力的

故に怪しい

木原電脳と名乗るその人物との面識は無いはずだった

それに

 

「学園都市は最近色々な武術家を呼んでいるという噂も気になる… もちろ」

「それらの計画も全て私が主導で行っております」

「ほう…?」

「全て私の我儘ですよ…言ったでしょう。 この為に私は今まで半生を費やしてきたんですよ」

「成程…」

 

国松がじっと木原を睨む。

その男はまるで目の前にいる人物の偉大さなど気にもかけていないような表情

そのような否定的なニュアンスで捉えるべきではない。

まさに純粋無垢

その目はまるで

 

「わしが初めて武術を志した時と同じですな」

「?」

「ならわしもやる事は一つ…」

「来て頂けますか」

 

その男の目の輝き

正に狂気

戦いに取り憑かれた目をしていた。

 

「老体に鞭を打たせるんだ…相応のものは期待しとるからな?」

「必ずや約束を果たして見せますとも」

 

国松

学戦都市(せんじょう)へ入門




今更ながらの注意になりますが、私の作品は世間的には所謂『原作レイプ』というか、多少の改変を含んでおりますので、その辺りに関してはご了承願います。
例としては、最初からずっと出てる木原一族の新キャラだとか、次の次あたりに出てくる勇次郎が世界中に撒いた『種』だとか、原作に書かれてる物だったりなんだったりを最大限に活用して自分が望む展開に向けていきます。
一応、とある魔術の方の大ストーリーを絡めようとすると、個人的には手に負えなくなりそうな気がしたので、あくまで刃牙たちが『プラン』に直接干渉したりどうこうってのは最小限になってると思います。
あと、原作と根本的に違う(内容の改変ではなく、誤解をしているのではないか)と思った点が有りましたらご指摘いただけると嬉しいです。
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