今日はポッキーの日ですね。なのでポッキーネタを。
今回も、ジェネシス×ティアの甘々展開です。
11月11日は、世間ではポッキーの日と言われる。
1がポッキーに見えるから、という事でつけられたらしいが、まあポッキーの製作会社が商品販促のために設定したのだろう。
それは置いといて、ここSA:Oの世界でも、ポッキーの日に因んだアイテム(お菓子)が限定販売され、あちこちでポッキーゲームをするプレイヤーを見かける。
ーーーーーーーーーーーーーー
「という事で、ポッキーゲームをやりましょう!!」
宿部屋に戻ってきたゼロが、両手にポッキー(オリジン限定品)を抱えて戻ってきた。
「はあ?何でまた」
部屋のソファで寝転びながら漫画を読んでいたジェネシスがゼロの方を見て呆れた顔で言う。
「何でって、今日は11月11日ですよ?!11月11日と言えば、ポッキーの日じゃないですか!!」
ゼロは信じられない、とでも言いたげな表情で叫んだ。
「いやそうだけどよ……」
「全く貴方はこう言うイベントに乗り気じゃありませんね〜。人生半分くらい損してるんじゃないですか?」
「生まれて一年も経ってねぇ奴に人生のこととやかく言われる筋合いはねえ」
ジェネシスは漫画に視線を戻しながら言った。
「いいじゃないですか、マスター」
すると、隣の部屋からティアが入って来た。
「折角のイベントなんです。楽しまないと勿体無いですよ?」
「ティア……」
ジェネシスはティアの顔を見ながら呟いた。
そんな彼の脳裏に浮かんだのは、先日の添い寝。あの時自分に向けて、積極的に誘惑をかけて来たティアの姿が脳裏に浮かび、ジェネシスは思わず首を振った。
「ですよね!!これだけポッキーを買って来たんです!一緒にポッキーを食べましょう!!」
ティアの言葉にゼロは大きくうなずきながら、テーブルにポッキーを並べる。
ティアとゼロはテーブルのポッキーを頬張り始めた。
「ちょ、俺にもポッキーくれよ!」
ジェネシスはソファから降りてポッキーを食べ始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
〜数分後〜
「さて、ポッキーゲームをやりましょう!」
ある程度ポッキーを食べたところで、ゼロが手をパンと叩いて切り出した。
「何でわざわざそんなゲームする必要があんだよ……」
「良いから良いから!兎に角やると言ったらやりますよ!!
とりあえず、じゃんけんでペアを決めましょうか」
「そうだな。ポッキーゲームは二人制だから、一人余ってしまうからな」
ゼロの意見にティアが賛同する。
ジェネシスもため息をつきつつ、もうここまで来たら拒否権がないことを悟り、渋々参加。
「では行きますよ〜……
最初はグー!じゃんけん……ポン!」
ジェネシス:グー
ゼロ:グー
ティア:チョキ
「……」(´・ω・`)
「何でそんな悲しそうな顔をするんだよ……」
酷く落ち込むティアを見てジェネシスは呆れた顔になった。
「ま、まあまあ……とりあえず私と兄貴ですね!
では、早速やりましょう!」
ゼロはポッキーを一つ取り出して早速口に加える。
ジェネシスも渋々ポッキーのもう片方を口に加え、いよいよゲームスタートだ。
とは言え、ジェネシスとゼロでは身長差があるので、二人は椅子に座って同じ高さで始めた。
ジェネシスとゼロは微動だにしない。
目線で『お前が来い』と訴えるが、『いやいや、其方から来てくださいよ!』と返される。
その場から進まない二人の顔。減らないポッキー。
それを固唾を飲んで見守るティア。
やがて痺れを切らしたゼロがいよいよポッキーを咀嚼し始めた。それと同時にポッキーが減り、二人の顔が近づく。
ジェネシスはポッキーを落とさない程度でやや下がる。
だがゼロはポッキー食べたさに容赦なくジェネシスへと距離を詰めて行く。
やがて二人の顔の距離がほぼ無くなった時だった。
「んぎっ!」
堪らずジェネシスが飛び退いたのだ。
それによってゼロは残ったポッキーを丸々一本食べてしまった。
「ふぅ〜、美味しかったです!ご馳走様でした」
「(こいつはただポッキーが食べたかっただけだろうな……)」
ジェネシスはゼロの様子からそう考察した。
「…さて、んじゃゲームは終わりだな。とっとと残りを」
食べよう、と言いかけたその時、ジェネシスの手を何かが掴んだ。
「待ってください」
ティアだった。何やらすごい剣幕でジェネシスに詰め寄る。
「マスター、まだ私とポッキーゲームをやっていません」
「なっ……!」
「そう言えばそうですね!」
ティアの発言にジェネシスはギョッとした顔になり、ゼロもうんうんと頷く。
「ちょ、ちょっと待て!もうポッキーゲームは俺とゼロでやっただろ!もうそれで……」
「それで終わり?誰がそう言ったのですか?」
ティアはポッキーを一本手に取りながら言った。
「さてマスター、私ともやりましょう」
「待て!それなら先にゼロとやれよ!」
「ゼロはさっきやりました。それにポッキーゲームは男女のペアでするものです」
「いや、でもな……」
尚も抵抗するジェネシス。
その時だった。
「……っ」(´;ω;`)
「?!!」
ティアの両目にジワリと涙が浮かんだのだ。
「ちょ……ティア?!!」
突然のことで慌てるジェネシス。
「……なんでですか………」(´;Д;`)
「いやいや!何で泣く?!!」
「なんで……わたしとはやってくれないのですか………?」(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
尚も溢れ出すティアの涙。
「あ〜あ。兄貴が姉ちゃんを泣〜かせた〜」
「ゼロは黙ってろオォォォ!!」
「わたしのこと………きらいになってしまったのですか………?」(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
何をやっても泣き続けるティアにジェネシスは意を決して叫んだ。
「〜〜〜っ!分かったアァァァァァ!!やります、やりますよポッキーゲーム!!是非やらせていただきます!!だからどうか泣き止んで、な?!!」
ジェネシスはティアの両肩を掴みながら叫んだ。
すると、
「…………フッ」
「んなっ?!!」
先程まで悲しみの表情だったティアの顔から涙が消え、勝ち誇ったような笑みを浮かべたのだ。
「おい……てめぇまさか……!」
「“女の涙に男は弱い”……どうやら本当だったようですね」
「コノヤロオォォ!!俺を騙しやがったな!!」
「ふふっ。ようやく、マスターに一矢報いることが出来ましたね」( `ω´)
「ぐっ……なら、ポッキーゲームは……」
「やりますよ?ほら早く」
ティアはポッキーを手に持って早くと催促する。
「はぁ?!いや、それは……」
「男に二言はありませんよ、マスター?」
「〜〜〜っ!あ゛あ゛あ゛あ゛っもう!やるよ、やりますよ!!やりゃあいいんだルルォ?!!」
半ばもうヤケクソになってジェネシスは叫んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ゼロの時と違い、二人は立った状態でやる事にした。
ティアが加えたポッキーの先端を、ジェネシスが口で加える。
「それじゃ、よ〜い…スタート!」
ゼロがゲーム開始の合図を出す。
直後、ティアは早速ポッキーを食べ始めた。
ティアの艶やかな唇がモニュモニュと動き、ポッキーを咀嚼する。いやでも眼に映るその光景に、ジェネシスはただ硬直した。
ゼロの時のように一気に食べるのではなく、ティアはただゆっくり、ジワジワと距離を詰めていく。まるでそれは、獲物を見定める肉食獣のそれだ。
ジェネシスはただひたすらに脳内を空にする事を考えた。そうでもしなければ、先日受けたティアの誘惑を思い出し、また変な気を起こしてしまいそうになったからだ。
だが、そんな時間は当然長くは続かない。減り続けるポッキー。減り続ける二人の距離。
ジェネシスは堪らず後ずさりする。ゼロの時以上に、ジェネシスの内心は非常に乱れていた。このままではティアと口づけをしてしまう。
それはまずい、非常にまずい。いや、襲ってしまうとかそういうことは流石に無いが、ジェネシスの中でそこは超えてはいけない一線のような気がしたからだ。
だが、そうやってジェネシスが最悪の事態を避けようと努力しているのを嘲笑うかのように、ティアは驚くべき行動に出た。
ティアは両手を伸ばし、ジェネシスの体を拘束ーーー否、抱き締めたのだ。
「にがひまひぇんよ?」
ポッキーを咥えたまま、ティアはいたずなら笑みを浮かべながらそう言った。
そして……とうとう二人の距離はゼロとなり……
ちゅっ
二つの唇が、重なる音が部屋に響いた。
ティアは目を閉じてジェネシスの唇に自分のそれを口づけている。
ジェネシスはただ目を見開いて硬直したまま、成すがままにされている。
そうしてキスをする事数秒後。
硬直から解けたジェネシスが慌てて飛び退いた。
「な……お…お前……?!!///」
ジェネシスはもう顔が真っ赤になっている。
対してティアも若干頬を赤く染め、目を逸らしている。
「はぇ〜〜…姉ちゃん、すごく大胆ですね〜」
ゼロは感心したように呟いた。
「……別に恥ずかしがることはありませんよ?私達はただ、ポッキーを食べていただけ、ですから。マスターは何も気にすることはありません」
ティアは体ごとジェネシスから背けながら言う。
「け、けどなぁ!おまっ……これ……は、初キッスだったんだぞ?!」
ジェネシスは慌てふためきながら叫んだ。
「ふふっ、マスターは今のがはじめてのキスだったんですか。なら、良かったです……」
そして、ティアはジェネシスの方を振り向き、妖艶な笑みを浮かべながら言った。
「……ご馳走様でした」
前回からティアが滅茶苦茶大胆に攻めてますねぇ。
こんなラブコメを本当に公式でやってくれたら良いんですが。
やっぱティアはジェネシスのヒロインだぜ。
評価、感想などもお待ちしてます。