白鷺家のお兄さん   作:面心立方格子

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イベントの千聖さん可愛すぎるだろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
彩ちゃんの扱いが本当に上手いなぁと思いました。しかも新規彩ちゃん&イヴちゃんも可愛いですね。
次回くらいには、パスパレ回書こうかな.....


省略は何かと誤解を招きやすいよね

「....ん?」

『蘭ちゃん!?』

 

(う、嘘でしょ!?蘭ちゃんが....兄さんに告白!?出会ったの今日なのに.....蘭ちゃんって意外と大胆なのかしら?)

 

付き合う?バンドとかの練習にってことかな?

 

「あの、美竹さん?僕確かにローテーションライブとかしてたからある程度は分かるんだけど、人に教えるとなるとキーボード以外自信がないんだ。」

「ううん、バンドのことじゃなくて.....その.....勉強に付き合って欲しいなって。」

「勉強?どうして?」

「そろそろテスト期間に入るんだけど.....私と、もう1人のメンバーが全然出来てなくて.....」

「それって他のメンバーで教え合いとか出来ないの?」

「今回のテスト範囲って、かなり広くてちょっと教えられる余裕がないんですよね.....」

「なるほど.....うーん、でもなー、再来週には花女もテストあるから千聖の面倒見ないといけないしなー。」

「ちょ、兄さん!?何言ってるの?」

「え!?それどんな感じなんですか?」

「まぁ大まかに言えば、千聖が学校に行けてない時に進んだ範囲で、分からないところを教えてるんだよ。(合法的に千聖の顔を間近で見られるのも良い、なんて口には出せないよね.....)」

「じゃあさ、今度皆で勉強会開きませんか?私たちと千聖さんの皆さんで!!」

「.....お願いできますか?」

「えっと.....6人同時って感じかな。まぁ出来なくはないけど.....僕たちの家じゃ6人はきついかな。」

「なら家で勉強しませんか?休日の夕方は店を閉めてるので、その時に来てやりませんか?」

「.....分かった、じゃあ明後日夜7時にここに集合しようか。」

「あ、ありがとう.....」

 

この子、でれると凄い可愛いな.....ギャップがあるから、かな。

 

「千聖?無言で足を踏まないでくれるかな?」

「なんの事かしら?私は普通に座ってるだけよ。」

「痛いって.....僕が何したって言うのさ。」

「.......このバカ。」

「僕は何もしてないんだけどなぁ.....」

「あはは.....」

「仲良いんですね.....」

 

 

(全く、兄さんったら.....でもやましい気持ちとか無しで見てるから兄さんには言いづらいのよね.....勉強会の時にさりげなくアプローチしてみようかしら?)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2日後

「ごめんなさい、兄さん、待たせたかしら?」

「別に待ってないよ。というか勉強会なのにそこまでオシャレして行く必要あるのか.....?」

「こういうのは身だしなみが大事なのよ。万が一ファンの人に会っても大丈夫なようにはしておくのよ。」

「そうか....似合ってるな、それ。」

「.....あ、ありがとう.....」

「じゃ、行こっか。ところでパスパレで勉強できない人いるの?」

「彩ちゃんね。パスパレじゃダントツでできないわ。」

「結構毒舌だな.....氷川さんは多分1位かな?」

「そうね、日菜ちゃんは、羽丘1位ね。授業とかはたまに抜け出してるみたいだけれど。」

「それって大丈夫なのかな.....」

「大丈夫でしょ。なにせ生徒会長ですもの。ところで兄さん、今回6人相手するのだけれど、上手くできるかしら?」

「僕もあんまり器用じゃないからな.....6人同時に相手できるかな.....?」

「期待してるわね、センセ♪」

「あんまりからかうなよ.....」

 

 

 

カランコロン

「やっほ、羽沢さん、来たよ。」

「いらっしゃいませ!!.....じゃなかった、どうぞ!!」

「ふふっ、仕事のスイッチが抜けてないわね。」

「はい.....ついくせで。」

「他の人は来てるの?」

「はい!!Afterglowは全員来てますよ!!」

「じゃ、皆が来る前に軽く自己紹介だけしておくか.....」

 

 

 

 

 

 

「つぐー、先生やってくれる人来たの〜?」

「うん、この人だよ。」

「え!?めちゃくちゃかっこいいじゃん!!!えっと....お名前なんて言うんですか!?」

「あ、うん.....僕は白鷺優希といいます.....えっと君は?」

「上原ひまりです!!つぐの幼なじみです!!あの...連絡先交換しませんか!?」

「えっ.....」

こういう時って、どうしたらよかったんだっけ?この子、今井さんと同じくらい勢いがあるな.....

 

「ひーちゃんノリノリだね〜。」

「ひまり、あんまり困らせちゃダメだよ。」

「あの勢いで勉強してくれたらいいよな。」

 

「えっと....他の2人は?」

「青葉モカで〜す。モカちゃんと呼んでくださ〜い。」

「宇田川巴だ。よろしくな!!」

「宇田川.....前にもそんな名字の人と会ったような.....」

「もしかしてあこのこと知ってるのか?」

「あこ...あのツインテールの子だよね。この前ネカフェで会ったんだ。」

「そうなのか.....じゃあ姉妹揃ってよろしくだな!!」

「うん、よろしくね。」

「それじゃあ始めましょうか?」

「はい!!それじゃあ、頑張ろう!!えいえいおー!!」

「おー。.....でいいのかな?」

「.....は、反応してくれた!!ありがとうございます!!!」

「え?逆に皆やらないんだ....」

「兄さんが特殊なだけよ。これはいわゆる押すなよ!!絶対に押すなよ!!と同じ原理よ。」

「そういうやつなの.....」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「この問題は、両辺の自然対数をとって、logy=√xlogxと式を変形させて、xで微分する。ここからは自力でいけそう?」

「はい!!教科書を見れば多分.....」

「分からなくなったら言ってね。また来るから。というか、すごいね。数Ⅱの微分なのに数Ⅲみたいなことしてるね。」

「あたし達の先生って、ちょっと変わってるから。こういうめんどくさい問題を入れたがるんだよね。」

「そうか...結構苦労してるんだな。」

「ここどうやればいいのかな?」

「これ?これは時制と助動詞の形を意識すればいいんだよ。この場合仮定法が使われてるからcanがcouldになってるんだよ。文全体を見て、どういう文法が使われてるかを見るのは大事だよ。」

「.....白鷺さんって勉強できるんですね。」

「そりゃあ千聖を教える立場にいる以上かっこ悪いところは見せたくないからね。」

「いいなぁ.....私もお兄さんがいたらなぁ.....」

「その気持ち分かるよ。千聖さんが羨ましいよね。」

「そうね.....何かとサポートしてもらっているからかなり感謝してるのよ。」

「それって本人に言わないんですか?」

「.....恥ずかしいのよ、本人と面と向かって言うのは。俳優さん達に告白のセリフを言うのは慣れているのだけれど、兄さん相手だと.....どうしても緊張してしまうの。」

「千聖先輩にもそういうできないことあるんですね〜。」

「兄さんのことは.....昔から尊敬してるし、好き.....だから....」

「.....なんか新鮮。千聖先輩が乙女になってる。」

「私もこういうの見るの初めて。千聖先輩、テレビとはまた違ったイメージあるんですね。」

「.....兄さんには内緒にしてね。」

「はい、分かりました。」

「お前ら勉強しろよ。」

「ごめんなさい、少し休憩してたの。」

「.....あんまり長くし過ぎるなよ。」

(千聖先輩に甘い.....)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「今日はありがとうございました!!」

『ありがとうございました!!』

「いえいえ、皆頑張ってたと思うよ。もし何か力になれることがあったら呼んでね。」

「はい!!また今度バンドの練習の時に来てください!!」

「時間があれば.....ね。」

 

 

 

 

 

 

 

「今日は捗ったか?」

「ええ。それなりに、ね。基礎はだいぶできるようになったわ。」

「そうか.....千聖も知り合いが増えたな。」

「そうかしら?」

「同年代の友達が増えてて.....なんか安心したよ。」

「私も結構心配してるのよ。兄さん、女の人との付き合いが下手そうだから。」

「気にしてること言うなよ.....」

「はぁ.....少し冷えるわね。手が悴むわ。」

「そうだな....手袋買ってきたらどうだ?」

「そういう所よ、兄さん。私が少し教えてあげるわ。」

「ん?どういうこと....だ?」

「こうやって手を繋いで.....冷えるのを防いであげるのよ。」

「そういうものなのか?」

「そうよ.....こういうさり気ない優しさが女の人との距離を縮めるひとつの方法よ。それが出来ないなら.....例えばカイロとかそういうのを渡してあげるとか。」

「難しいな.....」

「大丈夫よ、これから私が教えてあげるから.....これでフェアね。」

「は?」

「兄さんが私に勉強を教えるなら.....私は兄さんに女の人との付き合い方を教えてあげるわ。」

「そういうことか.....分かったよ。」

「ふふっ、素直でいいわね。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「成り行きとはいえ、兄さんの手を握ってしまった.....」

兄さんに付き合い方を教えるというのは、半分正解で半分嘘。兄さんに少しアプローチをかけたかった。嫌ってるという勘違いを正したい.....その取っ掛りを作っただけよ.....それにしても恥ずかしいわね.....

 

「こんな顔、兄さんには見せられないわ.......」

おそらく、今の私はきっと顔を赤くしてるんでしょ........




※この2人は兄妹です。恋人とかではありません。

最近の26は結構優しいですよね、この流れでいくとリゼロコラボで来る曲は難しいんですかね。

不定期更新リクエスト

  • 優希くんと千聖ちゃん
  • EXTRAと千聖ちゃん、友希那ちゃん
  • 他の妹との交流

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