今回は2回分をまとめた感じですね。少し長くなりました。
「実はお姉ちゃんもバンドやってるんですよ。Poppin'Partyっていうバンドなんですけど、知ってます?」
「知らないんだ...僕最近の情報に本当に疎くてさ、千聖がバンドしてるのも最近知ったんだよ。」
「あっ、確かに白鷺だ....千聖先輩とはあんまり似てませんね。」
「よく言われるよ。千聖は社交性もあるからね。」
「あれ?でもステージの白鷺さんって雰囲気凄かったですよ。」
「あれはスイッチを入れてるだけだよ。普段は気弱な男子として生きてるよ。」
「へー、意外ですね.....あ、着きました。ここが家です。」
「うん....」
「どうしたんですか?」
「僕、異性の家に来るのこれが初めてなんだ.....ほら、僕のバンドメンバーって全員男だし。」
「そうなんですか?そんなに緊張する必要ないですよ。」
「そう言ってもらえるなら.....」
「ただいまー。」
「あっ!!あっちゃんお帰り!!.....え!?あっちゃんが男を連れてきてる!!」
「ちょっと、お姉ちゃん。そんな語弊のある言い方は辞めてよ。」
「あなたのお名前は!?」
「って、聞いてよ.....」
「僕は白鷺優希、白鷺千聖の兄だよ。」
「え!?千聖先輩の!?ということは年上.....ごめんなさい!!私、戸山香澄と言います!!」
「別にそんなに畏まらなくてもいいよ。さっきの砕けた感じでもいいよ。」
「ありがとうございます!!」
「じゃあ白鷺さん、部屋に案内します。」
「うん。」
「待って!!私も行く!!」
「別に来てもいいけど.....」
「仲がいい姉妹だね、えっと.....姉妹の立ち位置が逆のような気がしなくもないけど.....」
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「それで?話したいことって何?」
「EXTRAの話を色々聞かせてください!!」
「因みに誰が好き?.....僕は除いてね。」
「私は、豪さんの大ファンなんです!!他人を自分たちの世界に引き込む歌声が大好きなんです!!」
「豪はやっぱり人気なんだね、あいつ女性ファンめちゃくちゃ多かったような気がする.....」
「プライベートはどんな感じなんですか?」
「ステージと殆ど変わらないよ。うるさくて、義理堅い奴だよ。面倒見が良かったしね.....学力は壊滅的だったけど。その度に僕が対策勉強させたっけ.....」
「へぇ、そうなんですか。」
「ねえねえあっちゃん、そのエキストラ?って何?」
「お姉ちゃん知らないの!?EXTRAは6人組のボーイズバンドで、未成年のアマチュアで初めてFWFを制覇し、しかもFWFの審査員にアンコールを言わせたことでも有名な伝説的なバンドだよ!!」
「おお!!あっちゃんがすごくキラキラしてる!!」
「あのアンコールは本当に不意打ちだったね.....皆で打ち上げの場所話しながら舞台裏に戻ってた時に言われたしね。」
「因みに白鷺さんはどの楽器やってたんですか?」
「僕はキーボードだよ。確か.....ライブだったら目隠ししながら演奏したり、キーボードに背中向けながら演奏とかもやったよ。」
「へぇ!!すごく面白そうですね!!あっ、そうだ!!私もバンドしてるんですけど、今度練習見に来てくれませんか!?」
「時間があればだけどね.....そんなにアドバイスはあげられないよ。」
「ありがとうございます!!」
「それで白鷺さん、豪さんの裏話みたいなのありますか?」
「裏話.....?」
「はい、ファンの間では知られていないこととか、噂になってることです。」
「そういう感じ.....うーん、豪の裏話....あっ、腹パン事件知ってる?」
「え?なんですかそれ?聞いたこともないです。」
「昔あったんだけどさ.....初めてのステージライブで僕達メンバーが全員緊張してた時に、しゃらくせぇって言って全員を腹パンし始めたんだよね。」
「えぇ.....」
「あれは痛かったなぁ.....そして豪が『どこだろうと関係ないだろう!!俺たちの存在を示すぞ!!』って言ってさ、腹パンすんなよって後でメンバーからめっちゃ言われてたけど、あいつの行動がメンバーの緊張感を抜いてさ。言動がおかしいところはあったけど、頼もしかったよ。」
「へぇ.....そんな感じが!!あっ後!!豪さんがファンから送られてきた誕生日プレゼントに全員分返事を書いたのって本当なんですか!?」
「うん、ライブの合間とか全部使って書いてたよ.....よっぽど疲れてたのか練習中に立ったまま寝たこともあったし。因みに戸山さんはプレゼント送ったの?」
「はい!!あんまり高いものは無理だったので、使いやすいシャーペンみたいなのをプレゼントしたんです。他のファンの人と被るのが嫌だったので。」
「シャーペン?....もしかしてこれ?」
「あ!!それです!!使ってくれてたんですか!?」
「うん、確か『ファンの人がくれたんだ!!俺シャーペン前に折っちゃったし、使いやすいからこれは大事に使うぜ!!』とか言ってたよ。あれ、戸山さんのプレゼントだったんだ。」
「はぁ.....幸せ.....」
「あの、戸山さん?妹さんはこんな感じなんですか?」
「うんん、あっちゃんはいつもしっかりしてるからこんな感じになるのは初めて見ました!!」
「さっきから気になってたんだけど.....その髪型は.....?猫なのか星なのかよく分からないけど.....」
「これは星ですよ!!猫って皆言うんですよね.....」
「戸山さんがバンドを始めたきっかけって何?」
「ホシノコドウを感じたからです!!あとは、みんなでキラキラドキドキしたいからです!!」
「うん、ごめん、よく分からなかった。キラキラドキドキは分かったけど、ホシノコドウは分からないよ。」
「お姉ちゃん独特なので.....すみません。」
「あはは.....じゃあ僕はそろそろ帰ろうかな。まだ豪についてなんか聞きたいことある?」
「あっ、最後に一つだけ聞かせてください!!倉庫に閉じ込められた時にドアを蹴破ったっていう噂が流れてるんですが.....あれって本当なんですか!?」
「倉庫.....あっ、あの時か。うん、でも豪1人じゃないよ。全員で蹴破ったんだ。あの時はライブが迫ってきてたから皆必死でね.....どう開けるかじゃなくてどう道を作るかって考えて出た答えがドアなんか壊せばいいって。あとで会場の人にめっちゃ怒られて、ドア修復させられたな.....」
「あれ事実だったんですね.....今日は色々話してくださってありがとうございました!!」
「いえいえ、僕が話せる話題をくれてありがとう。」
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「ただい.....ま.....」
「お帰り、兄さん。少しお話しましょうか?私の部屋に来なさい。」
.......え?なんで怒ってるの?何があったんや。
「で?話とは?」
「パスパレの練習を見てもらうっていう話なのだけれど.....事務所の人が拒否しちゃって。兄さん、事務所のスカウト、頻繁に断ってるじゃない?」
「当たり前だろ、千聖を女優としてしか見てない人間のスカウトなんか受けないよ、絶対にね。」
「別に私は構わないのに.....それで皆で罰ゲームは何にするかを考えてたのだけれど.....」
「待って。罰ゲームって何?そもそも僕そんな悪いことしてないじゃん。」
「あら?夜に初対面の女性の家に連れられていったのだから充分問題よ。」
「その含みのある言い方は誤解を招きかねないから、辞めような。というかそれ芸能人とか俳優とかその類の人だけだろ?」
「いいえ、今日そのことをメンバーに話したら彩ちゃんが『そ、そそそれはダメだよ!!』って言っていたし、イヴちゃんなんか『これが夜這いというやつですね!!ユーキさんは平安貴族のようですね!!』といたい勘違いされてるわよ。」
「それは千聖が含みのある言い方をしたからじゃないのか...?」
「それでパスパレで話し合ったのよ。そんないけないお兄さんには....お仕置きしてあげないとね、って。」
「千聖、今は千聖の方がよっぽどおかしいこと言ってるからな。僕はSMプレイとかには興味ないからね。」
「おかしいわね.....前にファンの人からこう言ったら男の人は皆喜んで首輪つけるって聞いたのだけれど.....」
結果 妹は純真であった。すまない、純新無垢な妹にSMプレイと返答をして.....でもそのなんというか千聖って小悪魔な雰囲気はあるよね。
「話題がそれたわね.....それで罰ゲームを決めたのよ。それが『メンバーの言うことをひとつはなんでも聞くこと+今度王様ゲームをすること』よ。」
「ねぇ待って。僕そんなにパスパレメンバーと親しくなったっけ?丸山さんは分からないけど、大和さんとか明らかに親しくないよ。」
「違うわよ、これはメンバーと親しくなるための一貫よ。女性付き合いが苦手な兄さんが、様々な女の子と関わって少しは女心を分かってもらうためよ。(本当は兄さんにいうことを聞いて欲しかったなんて口が裂けても言えないわ.....寂しんだもの。)」
「うーん、でもスキャンダルとかにならないの?千聖はともかく、他のメンバーは同級生でもないし、先輩後輩の関係もそこまでないから.....色々面倒なことにならないかな?」
「(硬いわね.....やっぱり簡単には首を縦に振ってはくれないのね.....気にかけてくれてるのは嬉しいのだけれど.....)大丈夫よ。私たち、街中でもバレないから。普通にしていれば、日菜ちゃん以外はおそらく大丈夫よ。だから日菜ちゃんにはお願い事『皆で王様ゲームしようよ!!絶対るんっ、てくるよ!』を聞いておいたの。」
「.....逃げられない?」
「諦めなさい。皆には言っちゃったし、それにこのままだと兄さんがいつまで経っても軽い男って感じでレッテルをはられるわよ。」
「逃げ道ないじゃん.....分かったよ。その要求をのみます。」
「なら早速お願いするわね。今日は一緒のベッドで寝てちょうだい。」
「うん、却下。」
「どうして?」
「僕が寝相悪いのは知ってるでしょ?万が一千聖を殴ったりなんかしたら.....」
「大丈夫よ。私は気にしないから。」
「ええ.......」
「どうしても嫌なら、さっきのこと、皆に言うわよ。」
「千聖、まじで悪女になってる.....分かったよ、当たっても怒らないでくれよ。」
「ふふっ、最初からそう言えばいいのよ♪」
神様、今日は寝れないかもしれません.....明日ぶっ倒れないように。
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深夜
「やっと寝たわね.....」
兄さんが思った以上に起きていたので、少し甘い香りを嗅がせてあげたら、リラックスして寝ちゃった。.....本当に寝顔が可愛いわね.....
「昔は一緒に寝てくれて.....よく抱きしめてくれたのに....最近は冷たいわね。」
「んん.....千聖.....」
あら?寝言かしら?どんな夢を見ているのかしら.....
「千聖.....次はどれ乗る....?」
「ふふっ、私も遊園地に行ってる夢でも見ているのかしら。それにしても私がまるでお姉さんみたいね。」
ガシッ
「え!?兄さん!?」
そして寝相なのか、私は兄さんに抱きつかれた。身長差もそれなりにあるので、私の顔は兄さんの胸に包まれた。....温かい。
「兄さん.....私は一緒に観覧車に乗りたいわ.....ふたりきりで、ね♪.....寝てるしいいわよね?」
そして私は兄さんに抱きついて眠りについた。こうスキンシップがあるのは本当に久々.....明日どんな反応をするのかしら?
翌朝
「ん....ん....?ん?千聖?.....え!?」
やっぱり驚いている。もう少し反応を見てみようかしら.....
「ったく.....普段は大人びてるのにこういう時だけは甘えん坊だな.....可愛いな、この。」
兄さんは私の頭を撫でながらそう言っている.....どうしようかしら、多分顔が赤くなってると思うわ。
「最近は少し雰囲気も砕けてきたし.....パスパレの人には感謝しきれないな。最近構えてなくてごめんな.....僕も千聖と色々したいことはあるんだけどね.....まぁ寂しく思ってるのは僕だけかもしれないけどさ.....千聖が僕を避けてるのも少しはマシになったし.....兄さんとしては嬉しいよ。さてと、千聖を起こさないように降りるか.....」
ガチャ.....
「........恥ずかしいけど、嬉しい。複雑ね。」
その後、私は兄さんと目を合わせることが出来なかった。.......恥ずかしいけれど、また一緒に寝てもらおうかしら。
今週はあんまり投稿出来ませんでした.....来週も色々(というかテスト期間に入る)ので、投稿はできる限りしますね。
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