白鷺家のお兄さん   作:面心立方格子

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youtubeとかを見た時に、総合力27万!?えぐっ、と思い自分のデータを見ると、あれ?29万7000あるやんってよくなります。自分の総合力忘れがちですよね.....


大人らしくなれば.....

僕は今脳内会議をしている。

 

先日千聖にあげた髪飾りだが、千聖が付けていてくれて可愛くて死にそうだった。あの夜は眠れなかったね。なのに、千聖は未だ素っ気ない態度をとる。何が足りないんだ.......

 

そういえば先日、花音さんが弟っぽいみたいなことを言っていたな......

もしかして、兄、いや年上感がないから千聖は僕を嫌ったのか!?

千聖は結構大人びてるが、幼いところもある。そこが可愛い。じゃなくて、大人びてるからこそ、兄らしくない兄が嫌になったんだろう。

ならば、大人らしくなろうじゃないか.....その1歩目は.....

 

 

 

ブラックコーヒーを飲めるようになろう!!!!

 

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というわけで、今羽沢珈琲店に来ている。ちょうど近くにあったから来てみたが、雰囲気は落ち着いているな。

 

「へいらっしゃーい!!何握りやしょーか!!」

 

.....うん?握る?ここ寿司出るのか?珈琲店なのに?

 

「じゃあ.....えんがわで。」

 

「イヴちゃん、うちカフェだから...っ」

 

ん?奥から可愛らしい、というか妹オーラ全開の子が来た。千聖には遠く及ばないが、可愛いな。

 

「すみません、寿司はここでは出ません。」

「あ、そうですか。ビックリしました。」

「はい.....1名様ですね?席にご案内します。」

 

 

 

「ご注文は何になさいますか?」

「ブラックコーヒーで。砂糖、ミルクはもちろん無しで。」

「ブラック飲めるんですね.....すごい。」

「初挑戦だけどね、大人らしくなりたいんで飲むよ。」

「確かに、ブラックコーヒー飲める人憧れます!!すごいですよね!!」

「うんうん!!なんか気が合いますね。君名前は?」

「えっと、羽沢つぐみです!!おにいさんは?」

「僕は白鷺優希。よろしくね。」

「もしかして、千聖さんのお兄さんですか?」

「妹を知ってたのか。」

「はい!!よく来てお茶してますよ。」

「そうか.....妹が世話になっています。では、ブラックコーヒーを持ってきて下さい。」

「はい、分かりました。」

 

 

.....あの子、お兄さんかお姉さんいるのかな?いなかったら天性の可愛さだな。まぁ千聖には及ばんが。

 

「お待たせしました!!ブラックコーヒーです!!」

「あれ?君はさっきの.....」

「あ!!自己紹介が遅れました!!私は若宮イヴと申す者です。押忍!!」

「僕は白鷺優希。よろしくね。」

「もしかして、チサトさんが言ってたお兄さんってあなたのことですか?」

「ん?千聖はどういう風に話していたんだ?」

「えっとぉ.....少し子供っぽいところがあるって言ってましたね!!」

 

 

.....やはりか。脳内会議してきて正解だったぜ。ならば今日子供っぽいを卒業してやるぜ!!

 

「若宮さん、俺がブラックコーヒーを飲んだという雄姿を千聖に伝えてくれ。今からその瞬間を見ていてくれ!!」

「おお!!その気迫、まさにブシドーですね!!」

「.....いざ!!!」

 

そして、僕はコーヒーを飲んだ。確かに苦いが、千聖に無視され続ける苦い日々に比べれば、なんてことない!!!

 

 

「ふぅ.....飲みきったぜ。」

「すごいです!!この店で1番苦いコーヒーを飲みきるなんて、やはりブシドーはすごいですね!!」

 

ブシドーって言うのが何かは知らんが、これで僕は勝った。千聖よ、お兄さんは、大人の階段を登ったぞ。

 

 

 

「コーヒーだけでいいんですか?」

「羽沢さん、ケーキとかはまたの機会(千聖と2人で行く時)の楽しみとして取っておくよ。また来るね。」

「はい!!ありがとうございました!!」

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「チサトさん、チサトさん。」

「どうしたの?イヴちゃん?」

「昨日、ユーキさんが店に来て、ブラックコーヒーを飲んでましたよ。あの気迫.....まさにブシドーそのものでした!!!」

「兄さんが.....ふふっ、そうやって背伸びする所も可愛いわね♪」

「千聖ちゃんって、お兄さん好きなんだね。」

「ええ、自慢の兄よ。というか彩ちゃん?あなた同じ職場にいるでしょ?」

「えっ、いたっけ?.....あ!!ファーストフード店で働いてた!!シフト一緒になったことないんだ.....」

「そう、残念ね。兄さんと仕事出来ないのは残念ね。でも一緒に働ける環境にいるのは、羨ましいわ。」

 

 

(千聖さんをここまでにする優希さんって、どんな人なんでしょう?)

麻弥はふと気になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあなあ若宮さん、千聖何て言ってた?」

「はい!!背伸びしてるところも可愛らしいと言ってました!!!」

 

 

.....え?

「ウソダァ!!まじかよ!!馬鹿にされてるじゃねぇか。」

 

 

 

.....どうしたいいんだ?




オリ主は、結構頑張ってもらいます。
一応時系列は、5バンドが結成した後になります。ご理解を。

不定期更新リクエスト

  • 優希くんと千聖ちゃん
  • EXTRAと千聖ちゃん、友希那ちゃん
  • 他の妹との交流

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