「そういえば、白鷺さんってAfterglowの人達と会ったことありますか?」
「えっと.......誰がいたっけ?」
「あれ?美竹さんと宇田川さんと会ったことないんですか?」
「あ、会ったことあるよ。前にテスト勉強したし.....」
「へぇ、そうなんですか。じゃあそっちも見に行きますか?」
「なんか案内させてごめんね。」
「いえいえ気にしないでください。こんなこと言ったらあれですけど.......今度流星さんと会わせてくれませんか?あの人のドラム、もう1回生で聞きたいんです!!」
「流星?あ、そっか。大和さんドラムだっけ。でも大和さんもドラム上手いんじゃないの?」
「いえいえ!!自分とは桁違いですよ!!」
「まぁ確かに桁違いといえば桁違いかな。あいつはお昼ご飯がうまい棒だから、そういう意味ではおかしいよね。でも技術力なら今のガールズバンドの子達と同じくらいと思うんだけど.....」
「そうですか?多分白鷺さんはずっといたからそう感じると思うんですよ.....自分もあんなにドラム叩き続けるのは不可能ですよ。あれすごかったですよ!!」
「ああ.....あれか。あれね、くじ引き外れてたらホントにやばかったんだ。流星に当たったから良かったけどそれ以外だったら間違いなくどこかで間違えたかな。」
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「ここですね。皆さんいるといいのですが.......」
「あれ?麻弥先輩じゃないですか、一体なん...ああ!!!千聖先輩のお兄さん!!久しぶりです!!!」
「あ、うん.....久しぶり。」
「はい!!!.......あの、どうして目を反らすんですか?」
「いや.....あの.....とりあえず制服のボタン閉めようよ。下着、見えてるよ。」
「え.....?ああ!!!ホントだ!!すみませぇぇん!!」
「ひーちゃん、お色気作戦しっぱ~い。」
「たく.....気をつけろよ。」
「ところで何であんな服装だったの?」
「うちの出し物がさ.....ちょっと特殊で。」
「特殊?何をするつもりなの?」
「ちょっとしたゲームですよ~。女性をお菓子で誘惑したり、男性をひーちゃんが誘惑したりと.....それに耐えられるかってやつですよ~。」
「それって大丈夫なの.....?絶対にトラブル起きるよ。」
「それが体育の先生が監視するから大丈夫なんだってさ。よく許可おりたよな!!」
「巴は女の子を落とすのが仕事でしょ?」
「それは.....大丈夫なのかな.......」
「なんなら優希さんもやりませんか!?多分優希さんなら多分ほとんどの人ならイチコロですよ!!!」
「僕が大学生って知ってる?」
「あはは.....でも日菜さんが許可を出してるってことは多分大丈夫だと思います。」
「まぁ大人の監視があるなら....僕は絶対に当日行かないけど。」
「来てくださいよ~。当日はどSな蘭も見られますよ~。」
「ちょっとモカ.....あれはやらないって.......」
「それかどんなのかは知らないけど.....とりあえず顔を出すくらいにはしておくよ。中には絶対に入らないけどね。入ったら.....後々の千聖が怖いしね.....」
「千聖さん、そんなに怖いんですか?」
「なんというか.....殺気がすごいんだよね。この前も丸山さんの件で色々やられたから。」
「お兄さんはお兄さんで苦労してるんですね.....」
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夕方
「今日はなんかごめんね、案内だけで半日近く潰れるとは....」
「別に気にしないでください。自分がやりたいと思ってやったことですし.....あ、これ招待券です。当日千聖さんと来てください!!」
「あ、まじか.......大和さん、将来結婚しよう。」
「はい!!.....え?えぇぇぇぇぇぇ!?」
「あ、違った。.....ごめん、ギャグ漫画とかでよくこういうくだりがあったから自然と出てしまった.....気にしないでね。」
「はい....ビックリしました。」
「全く.....ストーカーなんて質が悪いんじゃないかな?」
「ん?.....流星!?お前帰ってきたのか!?」
「うん....わざわざ沖縄から帰ってきたよ。久しぶりだね、優希。」
「ところでそこに横たわっている人は.....?」
「え?優希のストーカーではないの?じゃあそこの.....誰かは知らないけどこの人のストーカーか。優希、ここにいてくれる?ちょっと行ってくるから。」
「ああ。行ってこい。」
「それで.......」
「あ、自己紹介がまだだったかな....ボクは松原流星。妹とドラムとメンバーとうまい棒が大好きなただの大学生だよ。」
「ですよね!?自分もドラムやってるんですけど、すごく尊敬してます!!!」
「そうなの.....それはありがと。」
「相変わらず抑揚がないというか.....気だるげだな。ステージじゃ全然違うのに。よくここまで来れたな.....」
「ほんと、沖縄で道案内してくれなかったら間違いなく空港に行けなかったよ。というかステージとのギャップが一番大きいのは君でしょ.......」
「ところでどうして戻ってきたんですか?松原さんに会いに来たんですか?」
「花音を知ってるのか.....妹がお世話になってます。というのもなんかライブがあるからって豪が言うからさ.....しかも絶対に来いって。何をするのやら....優希、今まで何人メンバーに会った?」
「お前で2人目だ。蒼生が1番最初に帰ってきた。」
「ああ.....あいつそういうのに敏感だしね.....」
「そうだ.....流星、大和さんお前の大ファンなんだし何かあげたらどうだ?お近づきみたいなのも含めて.....」
「お近づき.....別にいいけど、大和さん?だっけ、ドラムやってるんだよね?」
「は、はい!!あんまり上手じゃないんですけど.....」
「そうなの.....?じゃあ.....これでいいかな?手元にこれくらいしかなかったから.....気に召さなかったらごめんね。」
「これは.......腕輪?」
「うん、昔というか.....ボクがまだステージに出ることが怖かった時にさ、これをはめてよく挑んだんだ。これ自体は優希と豪が選んだらしくてね、ボクも結構驚いたけど嬉しかったよ。」
「そ、そんな思い出が詰まってるものを受け取れませんよ!?」
「そうかな....?緊張しなくなってからはこれ全然使ってなかったから、もし緊張とかするなら付けてもいいかなって。効果はボクが保障するから心配しないで。」
「.....では、ありがとうございます!!次のライブで付けるので見てください!!!」
「うん.....時間があればね。」
「では自分、今から収録があるので行きますね、今日はありがとうございました!!!」
「うん、今日は案内してくれてありがと。」
「えっと.....じゃあ。 サクサクサクサク」
「挨拶下手くそかよお前。というかさらっとうまい棒食ってんじゃねえよ。」
「ボク全然友達いなかったからこういう時どうしたらいいか分かんないんだよ。」
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白鷺家
「ねぇ.....兄さん.....今日麻弥ちゃんと.....」
「ん?大和さん?うん、羽丘の文化祭の案内してもらったよ。それがどうかしたの?」
「そこじゃないのよ.....麻弥ちゃんにあすなろ抱きしたって本当のことかしら?」
「....え?」
そう、僕は初めて自分が置かれている状況を理解した。ちょっと待ってよ.....
「あれは氷川さんに頼まれたからやったことで.....僕からやったことじゃないよ!?」
「そこが問題じゃないのよ。しばらく麻弥ちゃんを離さなかったことと.....それをさらっと実行したことに関してよ。」
「別にそこまで気にすることなのかな.....?千聖だってよく寝てる時に僕を抱き枕代わりにすることが多かったけど....それと一緒じゃないの?」
「全然違うわよ.....全く、まだお説教が必要かしら?それとも.....私しか見られないように調教しようかしら♪」
「千聖.......勘弁してください.....」
松原家
「ねぇねぇお兄ちゃん。」
「どうしたの.....花音。」
「これ.....どういうこと?」
「これ.....あ、大学の調査を依頼した時に記念撮影ってことで。」
「そうじゃないよ.....どうして肩に手を回してるの?ねぇなんで?」
「これは.....多分要求されたからかな?なんでだろう.....」
「お兄ちゃん約束したよね?家族以外とは不必要な接触はしないって。これアウトだよ.....ねぇ何で?」
「.........あっ。」
「もう!!お兄ちゃんのバカ!!しばらくは無視するからね!!!」
「はぁ.....ボクのモチベが一瞬で下がったよ。優希なんかこれが日常茶飯事なんだからすごいよな.....」
ちょっと遅くなりましたが、無事にUA50000とお気に入り登録500件を達成できました!!息抜きのつもりで書いてたのでとても驚いています。投稿ペースはイマイチかもしれませんが、これからも頑張ります!!
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