白鷺家のお兄さん   作:面心立方格子

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最近はあんまりテレビ見なくなりましたね.....何かと習い事とか仕事やらで時間が無くなりますし。とあるアニメ番組もそれを理由に放送を休日の夕方に変えてましたね。少し、短い.....です。


テレビ!?テレビだよ!!

テレビに出る....?

 

「え?どういうこと?」

 

「じゃあ行こう!!ゴーゴー!!」

 

「ちょっと!?どこ連れていくのさ!!」

 

 

 

 

 

「日菜ちゃん、上手くやったわね。」

 

「うん、でもバレなくて良かったぁ.....」

 

「彩ちゃんはテレビってこと忘れてたんじゃないかしら?」

 

「うっ!!そ、それは....ゲームに集中してたからついつい隠しカメラがあるのを忘れてたよ。」

 

「でも!!そっちのアヤさんの方が自然でしたよ!!」

 

「そうですね、ジブンもバレないか不安でした。」

 

「じゃあ行きましょうか.....」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ところで日菜ちゃん?何するの?」

 

「『パスパレの日常』っていうのを撮っててさ、それをする為に王様ゲームをしたんだ!!」

 

 

「いや、僕はなぜ.....?」

 

「優希がいた方がるんっ♪ってするかなって.....それに優希にはちゃんとした役割もあるし!!」

 

「それは何?」

 

「イヴちゃんにキーボードを教えて、ある課題をクリアしてもらうの!!」

 

「え?それプロの人呼ぼうよ。そっちの方が絶対にいいってば。」

 

「それが番組の条件でさー、知り合いでっていう縛りがあったんだ。最初はつぐちゃんに頼もうとしたんだけど『て、テレビ!?私絶対に無理!!』って断ったんだ。」

 

「じゃあ僕m『優希に拒否権は無いよ。だって千聖ちゃんが許可したし。』(´・ω・`)」

 

逃げ場なしじゃん.....僕目立つのは嫌いなのに。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

司会「えっと....この人がゲストさんなんですね?」

 

「うん、そうだよ!!」

 

「白鷺優希です。よろしくお願いします。」

 

司会「それじゃあ早速課題を見せましょう!!これです!!」

 

課題

 

2時間以内にある曲のサビを覚えて表現する。その際、今までのライブにおける『若宮イヴ』とは別物の感じを出す。

 

 

「.....は?何この課題.....」

 

司会「ではやっていただきましょう!!」

 

ちょっと待って!!これどう見たっておかしいよね!?僕である必要皆無じゃん!!

 

 

 

 

 

別室にて

 

「じゃあよろしくね.....若宮さん。」

 

「はい!!よろしくお願いします!!ユーキさん!!」

 

「それで課題曲って何?」

 

「えっと.....『淡恋』っていう曲です!!」

 

「それ僕らの曲じゃん!!しかもサビ長いよ.....」

 

「でも課題は乗り越えてみせます!!それこそブシドーです!!」

 

「分かった.....教えるから頑張って覚えてね。耳コピで行く?それとも横で教えようか?」

 

「じゃあ横でお願いします!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スタジオ

 

「イヴちゃん頑張ってるね!!.....千聖ちゃん?」

 

「それにしても距離が近いわね。」

 

「いいなー、あたしもおねーちゃんとああいうのやりたい!!」

 

「でも淡恋ってどういう曲なんですか?」

 

「あれは兄さんが中心に作ったラブソングみたいなものよ。曲調は落ち着いていて....女性のファンがライブで何度も声を上げた曲よ。」

 

「す、すごいね.....でも何でこの曲?」

 

「さぁ.....分からないわ。でも日菜ちゃんもよく考えたわね。」

 

「でしょでしょ!?こういうの1回やって見たかったんだ!!それに優希もどうするか気になるしね!!」

 

「優希さんが楽器を弾くところは初めて.....かな。」

 

「兄さんはかっこいいわよ。少し気が弱いかもしれないけどあのEXTRA、個性だらけのバンドの集団でいつもみんなを支え続けたのよ。これくらいならやってくれるわ。」

 

「そうですね....ライブ、1度見たことありましたけど優希さんが土台みたいな感じがしましたね。」

 

「でも羨ましいわ。私も次はこういう課題を課されたいわ。」

 

「でもさっき一緒に王様ゲームしたじゃん!!」

 

「それはそれ、これはこれよ。それにパスパレで成長した私も見て欲しいし。」

 

「でも千聖さんのライブは見たことあるんじゃないですか?」

 

「それが無いのよ.....生で見たことは。兄さん、驚く程に運が悪いからまずライブチケットの抽選に当たらないのよ。」

 

「じゃあ今度、招待してあげようよ!!」

 

「お願いするわ、彩ちゃん、日菜ちゃん。」

 

「どうしてあたし達なの?」

 

「私がその話をすると事務所の方が反対するのよ。でも彩ちゃんや日菜ちゃんみたいな行動力を持った人なら通せるかもしれないもの。」

 

「反対されるの?」

 

「ええ、兄さんというか兄さんのバンドは1回うちの事務所に喧嘩を売ったから。」

 

「じ、事務所に喧嘩.....す、凄いね。」

 

司会「ところであの白鷺優希さんという人はどんな人なんですか?」

 

「優しいお兄さんです♪」

 

「そうね、兄として尊敬できる人間です。私も色々大事なことを教えてくれましたから。」

 

「男の子の中ではとてもるんっ♪ってする人だよ!!」

 

「そうですね、自分も大人しいですが声をかけて下さいますし、優しい人ですよ。」

 

司会「信頼されてますねー。では練習はどんな感じになっているのでしょうか!?」

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「もう少し落ち着いて.....」

 

「は、はい.....」

 

「そう、その調子、少し遅めに.....」

 

「む、難しいですね.....」

 

「長いからね。でも覚えはいいよ。この調子なら10分くらいは猶予ができるんじゃないかな。」

 

「でもさっき聴かせてくれたのとはまだ遠いです。何が足りないんでしょうか.....」

 

「やってる間に分かるよ。じゃあ続けようか.....」

 

 

 

 

 

 

1時間40分後

 

「.....出来ました!!」

 

「うん、今のなら皆を納得させられるよ。よく頑張ったね。」

 

「はい!!ですが.....まだ何か足りないんです。」

 

「何か足りない....?」

 

「はい。でも何かが分からなくて.....」

 

「.....アドバイス、いる?」

 

コクッ

 

「うん、じゃあ教えようか.....多分それは君の知らない分野だからだよ。」

 

「知らない.....?」

 

「僕の知る限り君は『もういちど ルミナス』くらいしか普段の曲調と違ったものをやったことないでしょ?いや、『Stay Alive』と『奏』もかな?だから普段とは違う感じでやらないとだめだってこと。今君がやるべきは『お客さんを楽しませるアイドル、若宮イヴ』じゃなくて『自分の世界に引き込む若宮イヴ』でらなければいけないんだ。この曲は僕達みたいな学生の淡い一部分を想像して作ったんだ。だからさ、君が描く世界にみんなを連れていくんだ.....そういうつもりで弾いたらいいんじゃないかな?大丈夫だよ、僕の主観混じるけど.....色々な側面を求められるモデルの君なら出来ると思うよ。頑張って。僕がついてるから。」

 

「.....はい!!頑張ってきます!!見ていてくださいね!!」

 

「うん、頑張ってね。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

司会「イヴちゃん、弾く前だけど緊張してる?」

 

「いいえ!!今は早く演奏したくてドキドキしています!!」

 

司会「随分と自信があるね!!それではやってもらいましょう!!」

 

 

(演奏中)

 

「す、すごい。イヴちゃんの雰囲気が変わってる....」

 

「なんかシュワーンって感じだよね?」

 

「え?そ、そうなんですか.....でも、普段のステージのイヴさんとは少し違いますね....」

 

(イヴちゃんに新たな一面を生ませた.....兄さん、やるじゃない。でも、それなら私がやりたかったなぁ.....兄さんと二人きり、2時間も一緒のことができる。.....イヴちゃんが羨ましいわ。)

 

 

「あ、ありがとうございました!!」

 

『わぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

 

「これは課題クリア....でいいかしら?」

 

司会『そうですね。文句なしのクリアです!!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

帰り道

 

「兄さん、お疲れ様。」

 

「本当に疲れたよ。まさか朝から撮られてたり、いきなり番組に無茶ぶりされるし.....」

 

「ふふっ、これで少しは私の苦労も分かってくれたかしら?」

 

「身に染みて分かったよ。」

 

「だから家では甘えさせてね♪夜の相手をしてくれてもいいのよ♪」

 

「なんか危ない匂いがするから辞めておくよ.....でもそうだね。甘えたかったらいつでもおいで。前から言ってるけどね.....」

 

「ふふっ、今日は素直ね。じゃあ早速.....」

 

「腕にくっつかれると歩きにくいんだけど.....まぁいいか。特別だからな。こういうの外でやると色々とやばそうだし.....」

 

「その時は説明すればいいだけよ。」

 

「それもそうか.....」

 

「あ、そういえば兄さん。」

 

「ん?どうしたの?」

 

「今日テレビに出たから.....これから度々オファーが来る可能性があるわよ。演奏とか私たちの出てる番組で役をやらされたりとか....」

 

「うっ.....出来れば来ないで欲しいなぁ....千聖と何かするやつならウェルカムだけど。」




そろそろ高校の私立入試ですかね.....受験生の人が読んでるかは分かりませんが頑張ってください。息抜き程度にこの二次創作を読んで頂ければ幸いです。(というか息抜きは絶対にしましょうね。運動とか。)

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