白鷺家のお兄さん   作:面心立方格子

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DJってあれどうやってるんですか.....?着ぐるみ着たままやる美咲もすごいなと思います...。RASもそろそろ登場してもらおうかな。千聖さんの人脈の広さには本当に感心します。


千聖のスポーツ体験

仕事後

 

「日菜ちゃんは紗夜ちゃんを誘う時、どういう風にしてるの?」

 

「うーん、おねーちゃんを誘う理由は沢山あるからいつも『おねーちゃん、一緒に!!』みたいな感じだよ。最近は一緒にすることも増えたし嬉しいよ!!」

 

「誘う理由が沢山なのは羨ましいわね。」

 

「そうかなー?でも優希って誘ったらやってくれるからいいじゃん。そっちの方がるんっ♪って来るし。」

 

「ほら、私は運動が苦手だから.....」

 

「そっか、千聖ちゃん運動得意じゃなかったっけ?」

 

「ええ、おかげでそのジャンルで兄さんを誘えないのよ...。」

 

「だったら何か始めたら?」

 

「そうね.....何がいいかしら?」

 

「うーん.....じゃあテニスは?」

 

「テニス?」

 

「うん、前におねーちゃんもやったって話してたし、美咲ちゃんやひまりちゃん、リサちーもやってるし。それに体力もいりそうだから。」

 

「テニス...やってみるわ。(でも誰を誘おうかしら?)」

 

「じゃあ今度の週末に皆でやろうよ!!あたし、おねーちゃんと一緒に行くから!!じゃあね!!」

 

「ちょっと日菜ちゃん.....行ったわね。でもどうしようかしら....?」

 

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週末

 

「やっほー!!」

 

「すみません.....また日菜がご迷惑を...」

 

「気にしないで、今回は私からお願いしたことだから。」

 

「そうでしたか、奥沢さんも一緒に来たのですか?」

 

「はい、というか先日帰り際に日菜さんとばったり会って流れで決まったというか.....こころで慣れているのでいいんですけど.....」

 

「それはすみません.....日菜には後でちゃんと言っておきます。」

 

「そこまで気にしてないんですけどね....」

 

「じゃあ行こうよ!!」

 

「えっと.....私は何をすれば?」

 

「あたしはテニス初心者だから.....教えてくれるかしら?」

 

「それなら.....」

 

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テニス場

 

「じゃあ始めましょうか.....千聖さん、こう握った方が力入りやすいですよ。あ、でも不慣れなら最初はボールを打つ感覚から覚えた方がいいのでイースタングリップの方をお勧めします。」

 

「ラケットの持ち方って何種類くらいあるの?」

 

「そうですね、主流の持ち方は4種類くらいですよ。でもやっていくうちに自分に合う握り方はみつかると思います。」

 

「へぇ...詳しいわね。」

 

「あたしも用語に関しては最近知りましたよ。先輩からはこうとしか教えられてなかったので。」

 

「それにしても.....なんで私のウェアのスカートがこんなに短いの...?」

 

そう、それだけは本当に気がかりで、どうしてここが貸してくれるウェアはスカートしかないの!?美咲ちゃんは違和感ないけど、私は恥ずかしい!!こんなのを兄さんに見られたら.....多分生きていけないわ。紗夜ちゃんもとても気にしてたし.....日菜ちゃんは『おねーちゃんとお揃い!!』って嬉しそうだったわね.....。それに今私と紗夜ちゃんは髪を結んでいるから、余計に肌の露出面積が多い。この情報、誰得なのかしら.....?

 

「そうですか?ウェアならそれくらいですよ、私も長さはそれくらいですし。それにこれしかここは置いてないみたいですしね.....現に紗夜先輩や日菜さんも着てますね。」

 

「紗夜ちゃんも着る時に『風紀委員の私がこんな短いのを履いたら.....』とか言ってたわよ。美咲ちゃんは自前?」

 

「はい、一応テニス部ですから。じゃあ喋ってるだけでもあれですし早速ラリーから始めませんか?」

 

「それもそうね...初心者だから下手かもしれないけどお願いします。」

 

「そんなに畏まらなくてもいいですよ。私後輩ですし。」

 

「後輩だからといって教えてくれる人には敬意を払わないわけにはいかないのよ。」

 

「そうですか.....じゃあゆっくりやりましょう。隣のコートほど本気じゃなくていいですよ。」

 

「.....え?」

 

「日菜、やはり凄いわね。」

 

「おねーちゃんも凄いよ!!今でラリー何往復だっけ?」

 

「さぁ、もう40往復くらいはしてるわよ。」

 

 

 

「す、凄いわね.....」

 

「紗夜先輩に関しては以前やった時にぼろ負けしました。やっぱりあの姉妹凄いですよね...。」

 

「千聖ちゃん、後でダブルスやろうよ!!おねーちゃん&あたしvs千聖ちゃん&美咲ちゃんで!!」

 

「それだと明らかに実力が固まってますよ。以前紗夜先輩にぼろ負けしたので初心者の千聖さんと私じゃ話になりませんよ。」

 

「えー?別に勝ち負けは気にしないのに....」

 

「日菜、ならお互いぐっぱで分かれましょう。そうすれば片方に実力が固まるということもないでしょうし。」

 

「うーん、おねーちゃんが言うならそうする!!お別れ.....」

 

「じゃあ私たちもやりましょうか。」

 

「緊張しかしないわ....」

 

「日菜さんも勝ち負けは気にしないと言ってますし、楽しくやりましょうよ。」

 

「それもそうね.....(この3人とやったら体力つきそうね.....)」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「じゃあ始めよう!!」

 

「白鷺さん、よろしくお願いします。」

 

「ええ、こちらこそ.....多分殆ど力になれないわよ。」

 

「そこは気にしなくても構いませんよ、別に勝ち負けを競っている訳ではありませんし.....日菜とこうやって一緒のことをするのも随分と久しい気もしますし.....今日は肩の力を抜いて楽しみましょう。」

 

「それもそうね。.....私が前衛なのね.....」

 

「はい、そちらの方がサポートがしやすいので。それに攻める時は私も前に行きますよ。ずっとその場で打っても白鷺さんに負担がかかりますから。」

 

「ありがとう。全力を尽くすわ。初心者なりに。」

 

「じゃあ、いきますよ。ふんっ!!」

 

「きゃっ!!」

 

「白鷺さん、ボールに怯えてはいけませんよ。」

 

「美咲ちゃんの迫力凄いわね.....それにボールの存在感....」

 

「さすがにやりすぎましたね.....すみません。」

 

「ロブですか.....白鷺さん、おそらく取れるので思いっきり打ってください。」

 

「.....え!?えい!!!」

 

「読めてたよ!!それ!!」

 

「やはりそこにいましたね....はぁ!!」

 

「.....相変わらず速いなぁ.....」

 

「先制点です、白鷺さん。ナイススマッシュです。」

 

「そ、そうかしら....(当たってくれてよかったわ.....)」

 

「でも紗夜先輩、どうやって千聖さんの打つ方向を予想したんですか?」

 

「いえ、先程のラリーを見た時にいつも対角に打ってましたからおそらくそうだろうと.....」

 

「よく見ているわね。」

 

「やっぱりおねーちゃん凄いよ!!」

 

「あなたもスマッシュを軽々と返していたでしょ.....」

 

 

その後、試合が白熱し、私も疲れていたけれど体を動かし続けた。全員サーブが出来るようにと4セットでやったことで結果は引き分け。改めて紗夜ちゃんと日菜ちゃん、そしてそれについていく美咲ちゃんの体力の凄さを知ったわ。でも意外と疲れって後から来るのね.....。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「千聖ちゃん、おつかれー!!はい!!お水!!」

 

「ええ、ありがとう、それにしても疲れたわ。日菜ちゃんは疲れていないの?」

 

「うーん、運動したから疲れたけどそこまでかな。おねーちゃんとテニスしてたらそういうの忘れちゃった!!」

 

「そうね、意外と熱中したものね。でも私も試合の間はあまり疲れを感じなかったわ。」

 

「そうなんだ。今度パスパレよ皆でまたテニスしに来ようよ!!」

 

「イヴちゃんと日菜ちゃんが無双するイメージが思い浮かぶわ.....。」

 

「イヴちゃんってどれくらい運動出来るんだろ?」

 

「でもクラブを3つ掛け持ちしてその上でモデルとアイドルを両立させているのだから間違いなく凄いわよ。」

 

「だよねー。ところでさ、優希の高校生時代ってどんな感じだったの?」

 

「兄さん?そうね.....キーボードの練習に打ち込んでいたわよ。最初は下手だったけど1年経ったくらいから本当に上手くなったわ。元々兄さんが入ってるバンドメンバーのうち、経験者が3人いたから相当頑張っていたと思うわ。」

 

「へぇ、それおねーちゃんと少し似てるかも。」

 

「そうかもしれないわね...兄さんは才能はあったけど本当に努力して開花した人だからその点では紗夜ちゃんと似ているわね。」

 

「でも優希って全然千聖ちゃんと似てないよね。揉めたこととかないの?」

 

「揉める.....?会話では常に私がマウントを取っていたからそういった言い合いは無かったわね。」

 

「そうなんだ.....また今度会って聞いてみよ!!あ、千聖ちゃん!!文化祭、優希を連れて絶対に来てね!!」

 

「ええ、行かせてもらうわ。」

 

「おねーちゃん!!」ダキッ

 

「ちょっと日菜くっつかないで。暑いわ。」

 

「あはは....相変わらず仲良いですね。大丈夫でしたか?後半私たちが熱中したからついていくの必死だったとか.....。」

 

「そうね、でも意外と疲れは感じなかったわ。また機会があったらやりたいわね。いい運動になったし。」

 

「なんかすみません、気を遣わせて.....あ、そういえば千聖さん。」

 

「どうしたの?」

 

「花音さんが最近よそよそしいんですが、何か知りませんか?」

 

「花音が?さぁ.....流星さんが何かやらかしたとかじゃないかしら?」

 

「流星?誰ですか?」

 

「花音のお兄さんよ、兄さんとバンド組んでた人なの。」

 

「へぇ、花音さんお兄さんいたんだ.....でも、気にはなりますので今度聞いてみますね。相談にのってくれてありがとうございました。」

 

「いえいえ気にしないで.....それよりさっきから外が騒がしいのだけれど.....何かあったのかしら?」

 

「あれ、日菜さんと千聖さんのファンみたいですよ。今は紗夜先輩に一括で説教されてますけど。さっき終わってその余波だと思います。」

 

「え....?紗夜ちゃんが?」

 

「はい、『ここは公共の施設で今はプライベートなのだからまず邪魔になるところに集まらないこと、それからちゃんと外で声をかけてください!!』って。怒られてた人も少し嬉しそうでしたね.....。多分日菜さんのことを考えて動いたと思いますよ。」

 

「紗夜ちゃんもやっぱり日菜ちゃんが大切なのね。でも紗夜ちゃんの性格からすると本当に迷惑だから怒ったのかもしれないわね...。」

 

「とりあえずまた騒がしくなる前に着替えませんか?」

 

「そうね、行きましょ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁ....疲れました。」

 

「紗夜ちゃん、さっきはありがとう。」

 

「白鷺さん.....いえ、あれはことの成り行きでして.....」

 

「え?どういう事?」

 

「いえ、日菜が先程私に『千聖ちゃんもるんっ♪ってするよね!!』って大きな声で言ったものですからそれを周りのファンの方が聞いてしまって.....ああやって集まったものですから、少し事態を収拾したんです。」

 

「でもおねーちゃん凄いよね!!最初は反論した人を最終的には正座させて全員黙らせたし!!」

 

「日菜ちゃん.....芸能人としての自覚が足りないようね.....。」

 

「それに日菜、白鷺さんに迷惑をかけないで。」

 

「うー.....ごめんなさい。」

 

「私はいいわ。結果的に事態は収まったのだし。じゃあ帰りましょうか?」

 

「あれ?美咲ちゃんどこいったの?」

 

「さっき出たところをこころちゃんに捕まってライブする為にミッシェルになりにいったわ。」

 

「奥沢さんも大変ですね.....。」

 

「ねえねえ帰りにポテト食べに行こうよ!!すぐそこにあるし!!」

 

「帰ってすぐ晩御飯を食べるのだから間食はダメよ。」

 

「ええー!?ひとつくらいならいいじゃん!!それにお腹すいて動けないよー。」

 

「.....仕方ないわね、L1つだけよ。」

 

(L?結構食べるわね.....。)

 

「白鷺さんはどうしますか?」

 

「そうね.....ご一緒するわ。こういうことやってみたかったのよ。」

 

「じゃあすぐ行こ!!ゴーゴー!!」

 

「日菜、走っては.....私たちも行きましょう。」

 

「ええ、ところで紗夜ちゃんは普段どのくらいポテト食べてるの?」

 

「私は別に.....日菜の付き添いのようなものです。」

 

「ふふっ、そういうことにしておくわ。」

 

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白鷺家

 

「千聖、僕と千聖宛になんか来てたよ。」

 

「もしかしてこの前のテレビのファンレターかしら?」

 

「住所知られてるの?それはそれで怖いんだけど....しかもこれ、羽丘からの手紙だよ。」

 

「羽丘?何かしら....?」

 

 

 

白鷺優希様、白鷺千聖様

いつもお世話になっています!!羽沢つぐみです。今回はお願いしたいことがあります。羽丘の体育館で私たちAfterglowと千聖さんを含む特別バンド、そして白鷺優希さんもいるEXTRAで特別バンド祭をやろう!!ということが日菜先輩によって提案されたのでこの依頼を受けてくれるかということでこれを送らしてもらいました。なので日にちの都合があって参加してもいいと言って貰えるならその旨を私羽沢つぐみか日菜先輩にお返事ください!!

 

待ってるよー!!

 

羽丘高校生徒会 氷川日菜、羽沢つぐみ

 

「これ蒼生が言ってたやつか.....千聖は?」

 

「羽丘の文化祭よね、予定は空いているからいけるわ。でも即席バンド.....もしかして花音もこれを見たのかしら?」

 

「だから花音さん少しよそよそしかったのか....で、受ける?」

 

「どんなものかは分からないけれど.....新しい私と出会えるかもしれないし成長するかもしれないから参加するわ。兄さんは?」

 

「豪も含め皆帰ってきてるから参加しないわけにはいかないしね.....出るよ。また練習しないと.....」

 

「また兄さんの演奏が見れるのね.....楽しみね。」

 

「千聖の生演奏は初めてかな....楽しみだね。即席だから頑張らないとね。」




個人的にTrySailの『Youthful Dreamer』(電波教師の第1クールのOP)をパスパレがカバーしたらいいなぁと思ってます。
紗夜さんと日菜ちゃんのハイタッチは良いですよね.....。
今まで投稿出来てなかったので2つ投稿しました。
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