千聖さん?ひな人形の衣装に憧れているんですか?叶えましょう。
紗夜さんの着物姿とかありましたよね、あれ綺麗ですよね。
誤字脱字報告お願いします。
ひな祭り
今でこそちらし寿司やひなあられを食べたり、女の子が着物を着たりというイメージが強いが、元々は中国の文化とか色々諸説があるが、今のような明るいイメージはあまりなく人形を海や川に流すことで自身にかかる災いを祓うというのが元々の上巳の節句、いわゆるひな祭りの意義である。
「なるほど....ひな祭りってこういう意味もあったのね。」
「そういえばそろそろひな祭りだね、千聖ちゃん。」
「そうね.....でもあまり実感がわかないわ。」
「そうかな.....?私は昔お兄ちゃんに『花音は着物とか似合いそう』って言ってくれてお母さんが着物を着せてくれた時があったんだ。」
「へぇ.....そんなことがあったのね。私はその頃には子役として練習をしていたかしら。」
「なんか....ごめんね。」
「別に気にする必要はないわ。でもその小さかった頃の花音の写真、見てみたいわね。今とあまり変わっていないのかしら?」
「ふぇぇ.....恥ずかしくて見せられないよぉ....」
「でも、1度でいいからひな人形のような衣装、着てみたいわ。少しだけ憧れがあるもの。」
「.....うん、そうだね。」
「花音?のどうかしたのかしら?」
「あっ、うんうん。何でもないよ.....。」
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バイト 休憩部屋
「ということがあったんだ.....。」
「なるほど、確かに千聖は子役云々で忙しかったからそういう機会には確かに恵まれなかったな.....そうか。」
「だからどうにかしてあげたいなって。」
「うん.....ならサプライズみたいにする?」
「え?」
「千聖が憧れているって言うなら.....兄である僕が何もしない訳にはいかないからね。だったら千聖にはバレないようにこっそりと、ね。」
「うん.....それすごいいいアイディアだよ!!やろう!!」
「うん、じゃあ今度1回見に行こうか。僕にもいくつかやらなきゃいけないことがあるからね。」
「じゃあ今度着物を選びに行く時に一緒に行かない?薫さんから聞いたけど優希くんってファッションセンスというか服を選ぶセンスがないって聞いたから.....」
「うっ.....いやそのそれは.....妹の好みが分からないわけではなくて.....単に服がないだけで.....」
「ふふっ、じゃあそういうことにしておくね。」
「なんか花音さんが一瞬千聖の雰囲気を纏ったような.....」
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千聖に着物を着てもらうためには.....まず着物を用意しなきゃいけない.....その次に着物の着付けとかをどうするか。最近はそういうのを省略して簡単に着ることが出来る着物が開発というか生み出されてるらしい。けどせっかく千聖に着てもらうんだからどちらかといえば豪華にしておきたいな.....その為の貯金だし。
「どうしたらいいんだろうか.....ネットで調べるのが1番かな。」
「あんた、道端で何やってるの。」
「あれ?美竹さん?こんにちは....?」
「こんにちは。ところで何か悩んでるの?」
「うん.....色々とね。」
「.....あたしで良かったら何か相談乗るけど。」
「ほんと!?じゃあさ.....着物の着付けってどうしたらいいんだろ?」
「着物.....それなら少しは力になれそう。1回家に来て。そこで教えてあげるから。」
「そうか....ありがとう!!美竹さん。」
(こう見ると.....笑顔が少し子供っぽいな。白鷺先輩はこういうところが好きなのかな.....)
美竹家
「なるほど.....上巳の節句の着付け、か。」
「はい、という訳でお力添えしていただけませんか.....?」
「ふむ.....分かった。着付けなら私に任せなさい。1から教えてあげよう。ただ.....」
「ただ?」
「ひな祭りで.....ということは十二単で合っているか?」
「はい.....ひな人形の衣装ってそうかなって思ったので。」
「なら着付けは2人は必要だな。それに女性だから女性がやった方が良いだろう。君が先程言っていた協力してくれているご友人は女性か?」
「はい。そうですが.....」
「ならその子を呼んではくれないか?その子と蘭にやってもらった方がいいだろう。」
「分かりました....ちょっと電話しますね....。」
(それにしても....この子は凄いな。大体の男は私を怖がるのだが.....以前交流があったとはいえ随分と落ち着いている。しかも着付けの対象が女性であるにも関わらず来た....単なる怖がり知らずなのか?)
「君は随分と落ち着いているが.....以前に経験でもあるのか?」
「経験?....まぁ怒った時の千聖は本当に怖いですし、バンド時代に倉庫に閉じ込められたり急にハンドガン持ってる人が襲ってきたりしたこともありましたからあまり緊張しなくなったと思います。」
「君は一体どういう人生を歩んできたんだ.....?」
「さっきの電話ですけど、承諾してくれました。今日は予定が合わないから明日ならいいか?と聞いてます。」
「うむ、そこはそちらのご都合に合わせます、と伝えてくれるか?」
「はい.....」
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「じゃあ僕は着物選びか.....何にしようかな?」
「あら、優希じゃない!!あなたも着物を見に来たの?」
「えっと......弦巻さん、だっけ?君も?」
「ええ!!今日は薫が着る物を見に来たのよ!!」
「薫が?ひな祭りで?」
「いいえ、演劇で着るものよ!!」
「こんな高いの着るの?凄いな薫.....」
「ところで優希は?」
「ひな祭りで千聖が着るものだよ。十二単で何かないかなぁって....」
「それならとびっきりいいものを用意して、千聖を笑顔にしてあげましょう!!」
あれ?後ろで黒服の人が何かしている.....あれは一体何だ?まぁどうでもいいか
「さすがに用意してもらうのは申し訳ないし.....僕も自分の目で見て選びたいから.....一緒に探そう?」
「あら?それもいい考えね!!分かったわ!!じゃあ一緒に選びましょう!!」
「うん、ありがとう。」
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一方その頃
「ねえねえ千聖ちゃん、コレ見て!!」
「どうしたの彩ちゃん?.....これは凄いわね。」
「だよね!?紗夜ちゃんは凄いなぁ....こんなにも着物が似合って。」
「これ以前にあった百人一首の時のものね。彩ちゃん、あれから古典の点数は伸びたかしら?」
「え.....そ、それはなんというか.....」
「ふふっ、苦手ではないしにしろまだ時間がかかりそうね。」
「うん.....ところで千聖ちゃんはひな祭りの日、仕事あるの?」
「無いわよ。それに着物の取材はイヴちゃんが引き受けてくれたの。」
「じゃあ千聖ちゃんは優希さんと過ごすの?」
「そうなりそうね。でも申し訳ないわ。私は特に着物を着る予定もないし。」
「でもいいなぁ千聖ちゃんは.....そうやって見てくれる人がいて。」
「そうかしら?なら彩ちゃんもSNSでは大人気じゃない?」
「それとこれは話が違うよ!?」
「それもそうね.....なら彩ちゃんも家に来る?兄さんが色々用意してくれるらしいし。」
「え?でも千聖ちゃんと優希さんの間に行くのは気が引けるなぁ.....」
「勿論私たちの間に入るのなら容赦はしないけれどでも一緒に楽しむくらいはいいでしょ?」
「千聖ちゃん....一瞬怖かったしアイドルがしない顔をしてたよ。」
「何か言ったかしら?」
「う、ううん.....楽しみにしてるね!!」
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そしてひな祭り当日
「さてと....一通りひな祭りの食べ物は用意出来たな。」
「随分と用意周到だね....」
「そりゃあ千聖の為ですから。これくらいは当然ですよ。」
「それで....当日はどう動いたらいいのかな....?」
「軽く説明すると、夕方くらいに美竹さんの花音さんで千聖さんの着付けをしてもらう。おそらく結構時間かかると思うから僕はその間に料理の準備をしておくよ。」
「うん、任せて♪」
「分かった。」
「あたしも何かしたいわ!!」
「じゃあ弦巻さんは.....いい感じに千聖を誘導してもらおうかな。」
「ゆうどう?千聖を連れてくればいいのね!!」
「おそらく千聖のことだから休みの日はお誘いがない限り外には行かないこともあるから弦巻さんがいい感じに千聖を家の外に連れて行ってくれればうれしいよ。」
「分かったわ!!」
「じゃあ.....作戦実行。」
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ひな祭り当日
「千聖、薫が呼んでいたわよ!!私たちと一緒に楽しいことしましょ!!」
「薫が私を....何か嫌な予感がするのだけれど.....」
「そうかしら?薫が何か劇をやるみたいなの!!だから千聖にも協力して欲しいって!!」
「薫だけなら断るけど.....こころちゃんに頼まれたら断れないわね。分かったわ、行くけれど夕方には帰らしてもらうわよ。」
「ええ!!勿論よ!!」
「よし、千聖が家から出たな。じゃあ美竹さんに預かってもらってた十二単を取りに行くか.....」
「うん....千聖ちゃん、気づいてないかな....?」
「大丈夫。僕の今までの取り組みも全くバレてないよ。花音さんがよそよそしいっていうのは聞いたけど。」
「ふぇぇ....ごめんね。」
「大丈夫。別の理由だからって言っておいたから。ところで花音さんは着付け、お願いするよ。」
「うん、蘭ちゃんから教えてもらったから大丈夫だよ。今度優希くんが何か着物着る時に手伝うよ。」
「それはありがたい。じゃあ行こうか。」
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夕方
「千聖、今日は無理を言ってすまなかったね。兄さんとの時間を奪って。」
「ええ、でもこころちゃんのお願いだもの。断れないわ。」
「ふふっ、お姫様はやはり優しい心の持ち主だ。」
「あなた以外にね。ところで薫.....兄さん、何かあったのかしら?やけに裏で色々やってるみたいだけれど。」
「いや、それは知らないな。そんなに不安かい?」
「兄さんのことで分からないことがあるのが嫌なの。兄さんのことは何でも知っておきたいのよ。」
「大丈夫さ。兄さんはきっと千聖の為に何かをしてくれているさ。」
「そうだといいのだけれど.....」
「では私はここで失礼させてもらうよ。」
「ええ、さようなら。」
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「ただい....ま?」
「千聖ちゃん、一緒に来て!!」(`・ω・´)ふんすっ!
「え!?か、花音!?」
「これは....十二単?どうして....」
「じゃあ着付けするから、千聖ちゃんは大人しくしててね。」
「え、ええ.....」
「それにしてもどうして.....」
「白鷺先輩(兄)が白鷺先輩(妹)がこういう着物を着ることに少し憧れているなら着させてあげたいって言ってこれを用意したんです。結構高いと思ったんですけど余裕で買ってましたよ。」
「そ、そうなの....」
「それで女性の着付けということであたしと松原さんでやってるんです。」
「なるほど....じゃあ兄さんは.....?」
「今はちらし寿司とか晩御飯の用意をしているみたいです。あっ動かないでください。」
「ふぅん(最近妙にこそこそしてると思ってたらこういうことだったのね.....)。でもいつも思うのだけれどどうして隠すのかしら?」
「千聖ちゃんを喜ばせたいからだと思うよ。優希くん、バイトとかも含めてずっと千聖ちゃんのこと考えてるから。」
「ふふっ.....嬉しいわね。」
「髪は.....纏めないでいいかな。」
「じゃあ....終わったから優希くんのところに行っていいよ。」
「ありがとう....花音、蘭ちゃん。」
「....妙に歩きなれてますね。」
「千聖ちゃん女優だからこういう衣装を着る機会でもあったのかな.....?」
「ね、ねぇ兄さん.....ど、どうかしら?」
「うん.....予想通り似合ってるよ。凛とした雰囲気が素敵だよ。」
「ふふっ、ありがとう。」
「その言葉は後で協力してくれた花音さんや美竹さん親子、弦巻さんにも言ってあげてね。」
「やっぱりそうだったのね.....少し怪しいと思ったわ。」
「バレてたかな.....まぁいいや。でも本当に似合うよね.....凄いよ。」
「そうかしら....?嬉しいわね。」
「どう?十二単を着てみた感想は」
「そうね.....とても綺麗で嬉しいわ。まさか本当にこんな衣装を仕事以外で着ることが出来るなんて.....ありがとう!!」
「うんうん.....良かったぁ.....」
「え?なんで泣いているの....?」
「千聖が気に入ってくれて良かったよ.....ほっとした。」
「ふふっ、大袈裟なんだから.....」
「千聖ちゃん、本当に嬉しそうだね♪」
「はい、あたしも白鷺先輩のあそこまで眩しい笑顔を見るのは初めてですし.....」
「でも、綺麗だなぁ.....」
「あたしも豪華な衣装は着たことないです。」
「松原さんは着たことありますか?」
「あれほど豪華じゃないけど....子供の頃お母さんに着せてもらったことはあるんだ。」
「その写真とかはあるんですか?」
「恥ずかしくて見せられないよぅ.....」
「じゃあご飯食べようか?」
「ええ。汚れないようにしないとね.....」
あれ?これ花音さんが以前書いたよそよそしいという様子の伏線回収にもなってる.....?(無茶ぶり)
ひな祭りに関しては一応間違いがないか調べはしたので何か誤解があれば教えてください。少し冗長でしたかね....
不定期更新リクエスト
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優希くんと千聖ちゃん
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EXTRAと千聖ちゃん、友希那ちゃん
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