今回はちょっと視点があっちこっちに行くので読みにくいかもしれません。
とうとう来た....文化祭。初日は憂鬱でしかない。理由は後々分かるよ。
「さて、用意は出来たわね。兄さん、行けるかしら?」
「うん、いつでも。他校の文化祭行くのにベース持っていくのは結構違和感あるね。」
「そうね、普通はこんなもの持っていかないもの。」
「変装はしなくてもいいの?」
「日菜ちゃんや麻弥ちゃんがいて騒がれてないのだから私や彩ちゃんが入っても大丈夫よ。えっと.....今日の昼頃にライブなのかしら?」
「そうみたいだね。順番的には千聖達の方が先みたいだけど。」
「期待してて。おそらく今までで1番高いレベルのライブが出来ると思うわ。」
「うん、楽しみにしておくね。」
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羽丘高校
「にしても羽丘って凄いね。進学校なのか知らないけど知的な出し物が沢山ある。」
「こうやって普通の高校生として文化祭に来るのも2回目ね。」
「あ、そっか。まぁとにかく、まずは誰のところから行く?」
「そうね.....とりあえずリサちゃんのところから行っておこうかしら。日菜ちゃんは校内のどこかにいるみたいだし、それがてら探しましょう。」
「最初に行くんだ....はぁ気が思いやられる。」
「いらっしゃいませ、ご主人様、お嬢様!!」
「メイド喫茶ね、兄さんの高校にはこんなのなかったものね。」
「うん....そりゃあ共学だから男子の立ち位置無くなるしね。」
「あれ、千聖に優希じゃん。約束通り来てくれたんだ♪」
「.........」
「兄さん?どうしたのかしら?」グイッ
「痛!!.....予想外に似合ってるなって思ったから。」
「ふん。」ゴキっ
「いった!!やばい、やったかも....」
「あはは.....大丈夫?」
「まぁ、一応ね。リサさんはホールなの?」
「うん、一応ホール兼厨房だよ。今人が多いから対応する為にホールに出てるんだ。」
「大変だね.....あれは友希那さんだよね?」
「うん!!中々上手く接客出来てなさそうだけど.....」
うん、予想はしていた。友希那さんから音楽話題を取り上げたら多分話すことが無くなるだろうと。しかも友希那さんはリサさんのように社交的ではないからおそらく不器用にも接客する。これはある意味一部のお客さんには喜ばれるだろうね。ドジメイド。
「ご注文は何になさいますか?」
「じゃあコーヒーをお願いします。兄さんは?」
「じゃあ僕は.....何これ、」
何これ?愛が詰まったラブラブオムライス、何故こんなに名前が長いんだ.....しかも愛が詰まったっている?後ろで全く同じこと言ってるけど.....
「.....このオムライスをお願いします。」
「はい、かしこまりました!!」
「千聖のメイド姿、見てみたいなぁ.....」
「本音がダダ漏れよ、兄さん。」
「でも実際見てみたいよね。千聖なら完璧に演じそうだけど。」
「任された仕事は果たすわよ。.....兄さん、さっきのメニュー見せてもらえる?」
「え、あうん。」
.......やっぱり。兄さんが選んだのはサービス入りのオムライス。意図的ではないとはいえ、まずいわね。このままじゃ私の特権である『あーん』が誰かに取られてしまう。どうすれば....相手が友希那ちゃんなら止められるかしら?
「お待たせ.....しました。あれ?先輩、ここに来ていたの?」
「うん、いまさっき来たところだけどね。.....友希那さん、なんで顔赤らめてるの?」
「いえ、今からやることが恥ずかしいからよ.....おいしくなぁれ.....」
体調でも悪いの?しかもケチャップで絵を書こうとしてるけど、線がくっついてただの丸いケチャップの塊になってる。まぁ全然気にしないけど。
「はい、あー.....白鷺さん、その手を離してもらえるかしら?」
「いいえ、これは譲れないわ。」
「何を言っているのかしら?これは営業サービスだから先輩は私の『あーん』を受ける義務があるのよ。その選択をした時点でこれは決まっているのよ。」グゥ.....
「でもサービス入りと無しで値段が変わらないなら別にやらなくてもいいんじゃないかしら?」
ピリピリ
うわぁ.....目の前で火花散らしてる.....ちょっと待って。友希那さん、お願いだからケチャップ握りしめたまま睨みあわないで、キャップ閉め忘れてるよ。僕のオムライスもう既に遅しで、ケチャップで黄色いの隠れちゃったんだけど。千聖もお願いだから気づいて。こんなのあーんされたら、口がケチャップだからけでやばいから。
「ね、お互い平和にいこ『兄さん(先輩)は黙ってもらえるかしら?』僕のオムライスはもう平和ではないんですが.....」
『あっ.....』
まぁ.....出されたものだし食べるしかないよね。.....どう食べよう。
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「ごめんなさい.....キャップを閉め忘れるとは思ってなかったわ。」
「私もつい熱くなってしまったわ....ごめんなさい。」
「まあまあもう過ぎたことだから、文化祭だし今日くらいは明るく行こう?ね?」
「.....ありがとう、先輩。」
「きゃっ!!!」
「ん?なんだ?」
「ちょっとマジで!!ソース服に付けられたんですけど!!どうしてくれるわけ!!」
「つ、つけては.....」
あぁ.....出た。文化祭あるある、飲食店トラブル。こういうやつ結構いるんだよなぁ.....普通男じゃん?なんで女なの?表出ろ手段使えないじゃん......はぁ、厄介。
「リサ!!」
「千聖、友希那さん、ここにいて。ちょっと変わってくる。」
「それは出来ないわ。リサを助けないと。」
「じゃあ時間稼ぎを頼む。」
「だからつけては!!」
「いやだからこれ見ろって!!ついてんの!!だからこれ無料にして!!」
「そ、それは.....」
「うるさい!!言い訳するな!!」パァン!!
「いたっ.....」
「じゃあもうクチコミ書こ。店員の陰湿ないじめって。」
「やめなさい、寄って集ってみっともないわよ。」
「友希那.....」
「はぁ!?実際につけられたわけ!!コレ見なよ!!」
「でもそんな位置につけられることは有り得ないわ。それくらいすぐ分かるでしょ?」
「うるさい!!店揃って責任逃れとかやめてくれる!?」
(厄介な客ね.....)
優希(ライブモード)「....どうした?何かあったのか?」
「ちょっと聞いてくださいよ!!この女が私に嫌がらせでソースつけてきたんですよ!!このシミ!!」
「ちがっ!!そんなことは!!」
「言いがかりは程々にして!!このクソ女!!」
「まず、これかなり前のシミだろ。シミのレベルがやべぇぞ。」
「うるさい!!じゃあ証拠があるの!?私はこの目ではっきり見たのよ!!」
「それも証拠にはなってないぞ。仕方ない.....友希那、厨房からお湯入れたお椀みたいなのと食器洗剤持ってきてくれ。」
「分かったわ。」
「では今の間に一応.....つけられたって言ってたけどまずそのソースの量はおかしいでしょ。それ確実にかけられてるのをしばらく許容したくらいの量じゃん。それにソースつけられた割に全部シミになるのは速くないか?それに机とかにもそのソースを拭き取った後のタオルやティッシュもない。どういうことだ?」
「それは関係ないでしょ!!かけられたのは事実よ!!」
「だったら.....ありがと。落とせばいいんでしょ。服っていうか上着、ちょっと貸してもらうよ。」
「.........」
こういうソースの汚れって、確か食器洗剤とお湯で落ちやすいとかなんとかだったかな.....お、落ちた。良かったぁ.......
「はい、お終い。これでいいでしょ?」
「.........」
「それに写真見せるけど.....どうしてご友人側に接してる方にソース付くの?こんなとこありえないからね。」
「.......ふん!!出ていけばいいんでしょ!?」
「うん、迷惑だからね。でもその前に、冤罪ふっかけたんだからリサにちゃんと謝ってもらおうか。」
「.......す、すみませんでした。」
一件落着、かな。.....怖かったぁ、あのおばさん威圧ありすぎだろ。オーナーで鍛えられてたからマシだけど。にしても訳の分からない客だったなぁ。
「リサさん、大丈夫?.....お願いだから抱きつくのはここでは辞めてくれるかな?」
「怖かったんでしょう、先輩、そのままにさせておいて。」
「分かったよ。千聖は大丈夫だった?」
「ええ、無事よ。リサちゃんは大丈夫?」
「ちょっと冤罪かけられて頭こんがらがってるから少し休憩させてあげよう。」
「.....先輩、その格好でリサは気づかないと思うわよ。」
「そうかな.....?」
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30分後 休憩室
「驚いた.....あんなことに出くわすなんて。」
「ああいう人もいるよ。気にしないで。」
「うん....優希、で合ってるんだよね?」
「そう見えないと思うけど、そうだよ。」
「ふふっ.....こんなかっこいい顔も出来るんだ。」
「まぁちょっとカラコンとか使ってるからね。かっこいいというよりかは変貌したという方が正しいけどね。」
「うん....ありがと。」
「気にする必要ないよ。しばらくしたらホール戻る?」
「.....うん。でも、今はもうしばらくこうしてくれるかな?」
今リサさんは僕にもたれかかってる。さりげなく胸をくっつけないでください、きついです。まさかこの短期間で2回もこういう状況に出くわすとは.....人って面白いね。
「うん.....それはいいんだけど、.....何か言いたいことあるの?」
「いや、その.....こういうシチュエーションの時って、俺の女とか言うと思ったからさ.....言ってくれなかったなぁって。」
「それ言ったら僕は二つの意味で人生終わるよ.....さっきだって訳分からないことを無駄に威圧感出しつつ喋ったけど結構恥ずかしかったんだよ。これでも。」
「そこは強気でいてほしかったな.....少しときめいちゃったし。友希那が優希のことが好きな理由が分かったかもしれないな。」
「混乱してるんだよ。いきなりクレームつけられて叩かれたら大半の人は冷静でいられなくなるし。だからときめきとは違うよ。」
「もう.....そこは素直に受け取ってくれたっていいじゃん。」
「誤解は生みたくないしね、それに.....そんなことしてたら千聖に殺されるから。」
「そうなの?」
「僕は千聖一筋だから他の女性に恋なんてすることないけど、こうやって接すると大体黒になるから。」
「ふふっ.....じゃあ、私をお持ち帰りする.....?」
「大丈夫?保健室まで連れていくけど。」
「あはは...友希那が苦労してる理由も分かったような.....優希、時間大丈夫?そろそろライブ準備の時間だけど。」
「.....え?あっ!!というかリサさんもそうじゃないの?」
「そうなんだよね.....じゃあ行こっか。」
「じゃあ千聖と友希那さん呼んでくるよ。」
一方その2人は
「まさか.....リサが参入してくるとは思わなかったわ。」
「待って、でもまだ混乱してる可能性もあるわ。」
「それはあるかもしれないけれど.....先輩、ライバルをどんどん作っていくわね。」
「とりあえずそろそろ時間だし兄さんたちと合流しましょ。」
「それもそうね。」
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ライブ 舞台裏
「こんにちは!!司会の氷川日菜だよー!!みんなるんってしてる!?」
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ』
「うんうん!!今日と明日、ライブがあるから楽しみにしててね!!しかも今回は、るんってくるゲストも来るから楽しみにしててね!!」
「誰だろう.....」
「アイドルとかくるんじゃね!?」
EXTRA side
「終わった.....終わったね。」
「おいおい流星、ライブする前にへこたれるなよ。」
「だって.....アイドルとか予想されたら出にくいじゃん。」
「まあまあそこら辺はどうにかなるだろ。」
「じゃあ早速、AfterglowとRoseliaに出てもらうよ!!」
パチパチ.......
「どうも、それじゃ聞いて下さい。」
それからAfterglowとRoseliaの演奏が終わり、合同バンドの時間になった。何曲歌うんだろう.....
「それじゃ次は、ガールズバンドの混合バンドによる特別ライブだよ!!」
「こんにちは。」
『うぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
「今回はチュチュの影響もあるけれど、混合バンドを組みました。それでは聞いてください。『Brave Shine』」
「うお、王道の曲からやっていったな。」
「これ今回のセトリみたいだよ。」
「どれどれ.....5曲か。」
「やべぇ.....初日の俺らがあほらしく見えるぞ。」
「うちの妹(レイ)は歌がかっこいい歌と合うからな!!当然だろ!!」
「....頼むからこれ辞めてくれないか?」
そう.....僕は女装させられている。しかも豪のやつ、どこから連れてきたか知らないがメイクのプロ連れてきやがった.....どこにいたんだよ。まぁ返事はどうせ決まっていて
『無理』
「ですよねー。」
「では次の曲、『ambiguous』。」
「.......ん?そういや、燐子達が来てる衣装って。」
「.....俺たちのラストライブの衣装じゃねぇか!!」
「大切に着てくれてるじゃん。よかったよ。」
「というか気づいてなかったのか。」
「いや、気づいてはいたんだ。けど少し似てるなぁって.....」
「それは気づいてないんだよ、蒼生。」
「だいぶのってきた.....」
「花音もたえちゃんも調子がいいみたいね。」
「うん、だって楽しいもん.....」
「じゃあ次は子供の皆も知ってるかな。聞いてください、『紅蓮華』」
それにしても....練習で分かっていたとはいえ、音が凄いわ。パスパレでは味わえないこの感覚.....今後に生かせそうね。兄さんは.....今何をしてるのかしら?
「なぁ.....ガチでこの衣装で出るのか。」
そう、僕達はアホすぎるバンドとしてもある意味有名で、今だって1人は戦隊モノの服、1人はよく分からないナマケモノのパジャマ、僕は女装、1人はただの私服、1人は服が江戸時代にタイムスリップしている。これお客さん見た時やべぇってなるぞ.....
「当たり前だろ。こう。なんだ。バラバラなら個性が集まってひとつの音を奏でる素晴らしさをみんなに知ってもらいたいわけだし。」
「個性出過ぎだけどね.....」
「残り2曲、皆さんついてきてください。『fake town baby』と『INNOCENCE』、一気に行きます。」
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「ありがとうございました。」
「レイ、お疲れ様。」
「お兄ちゃん .....本当にそんなあほらしい格好で出るの?」
「あほらしいっていうなよ.....心に槍がささったよ。」
「兄さんはまた女の子になったのね?」
「不可抗力でごさいます.....」
「お兄ちゃん.....可愛いけど服脱いで。これじゃもふもふできない。」
「たえ、それは後だ!!おいおい、パジャマ脱がそうとするな!!」
「蒼兄.....楽しみにしてるから.....が、頑張って。」
「ふぅ.....すまん、先逝くわ。」
「おい!!本番前に鼻血出すな!!」
「相変わらず騒がしいね....」
「そうだね.....お兄ちゃん、その頑張ったからご褒美が欲しいなぁって.....ダメ、かな?」
「花音.....うん、いいよ。おいで。」
「.....うん!!暖かいなぁ.....」
「僕今から本番だからね。」
「うん、あと少しだけぇ.....」
「じゃ行くか。円陣、やるか。」
「おう.....番外編の力、見せてやろうぜ、EXTRA」
『ファイ!!』
「ふふっ、これ見るのも久しぶりね。」
「こうやって妹全員で見るとなんか違うよね.....」
「おたえ、私今来たばっかなんだけど.....」
今回出した曲と歌った人と使われた作品名(今回はシーズンとか期とかクール、ゲーム等の細かいことは文字数的に省略します。悪しからず)を書いておきます。そして選曲した曲は完全に僕の趣味の範囲に入っています。
Brave Shine(Aimer、Fate UBW)
ambiguous(GARNiDELiA、キルラキル)
紅蓮華(LiSA、鬼滅の刃)
fake town baby(UNISON SQUARE GARDEN、血界戦線)
INNOCENCE(藍井エイル、SAO)
間違ってたりしたら教えてください。誤字脱字報告、評価お願いします!!
不定期更新リクエスト
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優希くんと千聖ちゃん
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EXTRAと千聖ちゃん、友希那ちゃん
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他の妹との交流