白鷺家のお兄さん   作:面心立方格子

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得意分野を出来れば......

みんなに聞こう。兄や姉がどうしてかっこよく見えるのか。僕はその答えを見つけた。

そう.....兄や姉は弟や妹が出来ないことや苦手なことが出来るからこそ尊敬され、好かれるのだ。千聖は運動が本当に苦手である。対する僕は千聖と対称的なのか運動が出来る方である。高校時代は、短距離5位、長距離8位とかなりの好成績を残していた。

.....少し運動して、できる所を見せれば、千聖もきっと見直してくれるだろう。

 

よし!!頑張ってやるぞ!!( *˙ω˙*)و グッ!

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「そういえば千聖ちゃん、来週体育大会だね。千聖ちゃん何出るの?」

「私は.....特殊ルールのリレーだったわ。なんでかしら.....?」

「あ、花女伝統のお客さんとかをメンバーに入れて探すリレーだよね?私もそれだったなぁ。」

「メンバーを揃えれると思って私と彩ちゃんにしたのかしら.....?でも私遅いし.....心配だわ。」

「でも、優希さん誘えばいいんじゃない?私もまだ優希さんとは話したいし。」

「兄さんと.......はぁ、誘いにくいわね。」

「え?じゃあ千聖ちゃん、優希さんとは私が走るけどいいの?」

「.......それはダメ。兄さんは渡さないわ。」

「う.....うん(凄い気迫だなぁ)」

「仕事も終わったし先に帰るわね。またね、彩ちゃん。」

「うん!!また明日!!」

 

 

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というわけで僕は近くの公園でスポーツウェアを着て、走っている。大学に入ってから運動する機会が減って意外と体力が落ちている。

 

「ふぅ.....もう10キロ走ったけど結構疲れるな.....涼しいのが救いだな。」

「あら?あなたどうして1人で走ってるの?」

「え?」

後ろから金髪ちゃんから話しかけられた。あれ?この人どこかで見たような.......

「こころん!!どうしたの?....ってこの前の仮装に出てたお兄さんじゃん!!!」

「ん?また増えた?」

なんか次は元気そうな女の子が入ってきた。知り合いなのかな....?

 

「話しているのもあれね。あなた、名前は?」

「僕?僕は白鷺優希だけど.......」

「ゆーきね!!とてもいい名前だわ!!一緒に走りましょ!!一緒に走った方がもっと楽しいわよ!!さあ!!あそこまで誰が1番でいけるか競走よ!!」

「わぁ、楽しそう!!お兄さん、負けないよ!!!」

「.......ついていけない...,」

 

この子達のノリはすごいなー。今井さんもそこそこだったけど、この2人は別次元である。しかも速!!身体能力すごいな、あの子達。

 

 

 

 

 

「ゆーきが1番ね!!すごいわ!!!」

「お兄さん、はぐみ達を抜いていくなんて凄いよ!!!」

「ぜぇ......ぜぇ.....すごすぎる。」

ほんとに死ぬかと思った。久々に全力疾走したよ。

.....ん?なんでそんなに足が速いか?それはな.....もし突然雨が降って千聖が傘を持っていない時、マッハで届けるためだ!!もしくはお弁当を忘れた時かな。中学時代に1度あったけどその時は

 

「.......ありがとう。けど、わざわざ学校に入ってこなくても.....」

説教混じりではあったが、照れながら感謝してくれたな。

 

 

「こころ!!はぐみ!!ここで何してたの!?」

「あら?美咲じゃない。美咲も一緒に走りましょ!!」

「いや走らないから.....すみません、2人がご迷惑をかけて。」

「え?.....気にしてないからいいよ。久々に走れて嬉しかったし。」

「そう言ってもらえるなら.......」

 

見たらわかる、この子苦労してるな。というか雰囲気が優しそう。

 

「それよりこころ、練習の休憩がてらどこかに行くのは辞めて。探しに行くのが結構しんどいから。」

「そういえばそうだったわね。はぐみ!!お家まで帰りましょ!!」

「そうだね、こころん!!じゃあ、お兄さんまたねー!!!」

「うん、また今度ね。」

 

 

 

 

 

「君、相当苦労しそうだね。」

「分かってくれてるだけで助かります.....」

「僕は白鷺優希。君は?」

「私?私は奥沢美咲です。えっとこころ達とは.....バンド仲間です。」

 

 

ん?バンド.....?

「もしかして、花音さんや薫がいるバンド?」

「そうです。というか2人を知ってるんですか?」

「ああ。薫は幼なじみだし、花音さんはバイト先が一緒だからね。」

 

見覚えあるなと思ったら仮装でめっちゃ派手に動いてたバンドだったことを今思い出した。

 

「あれ?奥沢さんだっけ?仮装のパレード出てたっけ?見てないんだけど。」

「私は着ぐるみですから....ほら、ミッシェルっているじゃないですか。あれの中身なんですよ、私。」

「ミッシェル.....?知らないな。マスコット?」

「こんな感じです。私の羊毛フェルトですけど。」

「へぇ.....凄い器用だね。今度教えてくれない?」

「別にいいですよ。作る仲間がいると楽しいですし。」

「あんまり警戒しないんだね。初対面なのに。」

「いえ.....こころたちのこともありますし.....なんか安心するんですよね。白鷺さんといると。」

 

 

「あら?何を口説いているのかしら?兄さん?」

「え?.....千聖!?」

「あ、白鷺先輩、こんにちは。」

「こんにちは、美咲ちゃん。うちの兄が迷惑かけてごめんなさいね。」

「いえ.....別に迷惑では.....」

「千聖、我が愛しの妹よ、僕はナンパなどはしていない。よく分からない金髪の子達と走ってたら奥沢さんと出会ったんだ。」

「それってこころちゃんね.....でも、説明になってないわよ、兄さん。それにこころちゃん達ともいつの間にか仲良くなってたのね.....」

「どうしよう、奥沢さん、千聖がめっちゃ怖いんだが。」

「私もこんな白鷺先輩初めて見ました。」

 

 

「これは説教が必要かしら?」

「......すみません。」

 

 

千聖と久々にまともに口を聞けた。.......それだけで幸せだ。

 

 

兄さんに説教とはいえ、まともに会話ができた.......今夜は眠れないわね。

 




新規のりみちゃんとはぐみちゃん見ました?.....めっちゃ可愛かったです。
今年のクリスマスイベントは、Roseliaですかね(イベントのバランス的に)。僕的には、今までの流れからして、パスパレが来て欲しかったのですが.......千聖ちゃんのクリスマス衣装見たいです。

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