白鷺家のお兄さん   作:面心立方格子

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休みが長すぎて曜日感覚が狂ってきそうです.....大変だね。


僕に平和な休日を.....

学校の宿泊研修も終わり、一息ついていた。色々大変だったからね.....久しぶりのゆっくりとした朝だ。ちなみに関係書類は全て決裁済みなので特に問題はない。

 

「ふわぁぁ.....いい、ん?」

 

あれ?気のせいか体が重い。しかも腕も足もなんか動かないようになってる。あれ〜.....金縛りでも起きたのかな?頭の方向もそっち向きじゃないよね.....段々と視界がはっきりしてきた。

 

「おはよう.....優希くん♪」

 

「おはようございます、優希さん。」

 

そこには何故か知らないが千聖と紗夜さんがいた.....どうなっているんだ。

 

「おはよう.....それで何してるの?」

 

「とりあえず優希くんが逃げないように2人で動けないようにしてるのよ。」

 

「う.....ほんとだ、外れない。」

 

だめだ.....さすがに全体重かけられたら動けないや。

 

「それで.....どういったご要件で?」

 

「今井さんからこのような写真が送られてきまして.....これはなんですか?」

 

そこには.....あれ?カリスマさんとのツーショットがある。あれ、送るのは辞めてって言ってなかったっけ?紗夜さん、顔が怖すぎます。怒ってる顔ではないにせよ、そこまで闇が深い目で見られると困ります。

 

「あぁ....えっとそれはね、学校の生徒さんが記念にって言って。」

 

「それは別に構わないのです。なぜくっついているのですか?」

 

「相手がくっついて来たのですがそれは.....」

 

「拒否しようとは思わなかったのですか?」

 

「そうね、それに随分と嬉しそうな顔をしてるわね。」

 

「いやだって.....笑顔強制されたし。」

 

「そうですか.....事情はわかりました。ですが優希さんがこのままだとお嬢様学校で犬扱い.....失礼しました、忠実な下僕になる可能性があります。」

 

「言い直せてないよ。」

 

「細かいことはいいのです。なのでこれから、私が風紀というものをしっかり教えてあげます。今日は私の家に来て私と一日中一緒にいて下さい。」

 

「千聖はいいの?」

 

「ええ、紗夜ちゃんなら安心して任せられるわ。(紗夜ちゃんなら仮に兄さんが好きでもラインは超えないし危険でもない.....大丈夫、よね。)」

 

 

「ありがとうございます。優希さんを染まらないようしっかり教育します。」

 

「ええ、お願いするわね♪」

 

「ちょ、千聖!!」

 

「では参りましょうか。」

 

「そういえば友希那さんは?」

 

「湊さんには過激故に写真は見せないようにしています。死にますよ?」

 

「えぇ.....(困惑)」

 

そのまま紗夜さんに連れていかれた.....力強すぎでしょ。それでも着替えさせてくれてる時間をくれるあたり優しいよね。

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氷川家

 

「お、お邪魔しまーす.....」

 

「どうぞ、入ってきてください。では少し着替えてくるのでお待ち頂けますか?」

 

「着替える.....どうぞ。」

 

何をするつもりなんだろう.....朝のあれ、一瞬びひったよ。これヤンデレの流れじゃん、って思ったけどそうならなくてよかった。僕そんな浮気してるように見えるのかな.....千聖一筋なのに。

 

 

 

 

数分後

 

「お待たせしました。」

 

「うん、おか.....ええ!!」

 

「?どうかしたのですか?」

 

ちょちょちょちょっと待って.....え?紗夜さん?あなた紗夜さんですよね?

 

「不躾で申し訳ないのですが.....あなた氷川紗夜さんですよね?日菜ちゃんではないですよね?」

 

「はい、正真正銘氷川紗夜です。それがどうかしたのですか?」

 

「いや、いまの自分の格好、風紀の欠片もないですよ。」

 

そう、紗夜さんはなぜだか知らないけどよくドSにいそうな.....なんというか悪魔っぽい衣装を着て鞭の代わりに弓を持っている。どんなコンセプトだよ.....しかも口紅までちゃんと使ってガチすぎる。

 

「.....私もこの格好をするのは、は、恥ずかしいのですよ....どうですか?」

 

いやそんな頬を染めながらどうですかって聞かれても.....

 

「....まぁ似合ってると思うよ。スタイルいいですし。」

 

「そ、そうですか.....」

 

「それサイズ合ってるの?」

 

「白鷺さんのものを借りまして.....昨日白鷺さんから『紗夜ちゃん、宜しく頼むわね。私だと加減を間違えて兄さんを人形にしてしまう可能性があるから♪』と言っていまして.....」

 

急に爆弾発言が飛んできた。だが見覚えはある。それは受験期のこと。千聖は女優もしながら勉強もしていたせいで疲労が凄くそのせいか一時期荒んでいた時期があった。その時も『あぁ.....どうしたらいいのかしら。兄さんが傍にいれば.....分かったわ、兄さんを人形にすればいいのね』というサイコパスかもしれない発言をしていた。僕はお守りを買ってプレゼントしたからその時はまだ収束できた。

 

「あの.....これ以上やるとヤンデレタグから?が消滅するから辞めようね。」

 

「何を言っているのですか?では始めますよ.....優希さん。」

 

「は、はい....」

 

「全くあなたという人は行く先々で人を魅せるのですから....いけない人ですね。」

 

うん?いきなり何かが始まった。というかこの姿勢は危ないよ。さらっと僕に体委ねるの辞めようか。香水のせいかいい匂いが凄い.....今どういう構図かというと、僕が紗夜さんに押し倒されていて、思いっきり体に乗られている。これ風紀委員じゃないよね?しかも御丁寧に利き手の手首を掴んでいる。

 

「はぁ.....いいですか?手を出していいのは白鷺さんや私達だけですよ?新しい子に手を出しちゃって.....」

 

「い、いやそんなつもりは.....」

 

「.......」

 

いやジト目が刺さります。至近距離のせいか吐息もかかるし余計に怖い。というかさっきまでの恥ずかしがってた紗夜さんどこいったんだ。

 

「お仕置が必要みたいですね.....動かないで下さいよ。」

 

「ちょ!?殺す気!?」

 

いきなり紗夜さんが離れたかと思ったら弓を構え始めた。やばいやばい。どうすれば.....なんで平和な休日が来ないんだ!!

 

 

「もしかして.....踏んであげた方が良かったですか?」

 

「その知識どこから輸入してるの!?」

 

「元々知っています。風紀委員である以上、何が風紀を乱すものなのかを知っておかなければなりませんので。」

 

あぁ....ピュアじゃないの?

 

「じゃあ、これなんて言うか知ってる?」

 

「なっ.....そんなの恥ずかしくて言えるわけないじゃありませんか!!」

 

訂正、ピュアでした。知ってるけど恥ずかしいのね.....

 

「紗夜さん、貴重な休日に争いは辞めよう。これは有意義ではない。」

 

「急に紳士モードに入りましたね.....ではこれが終わったらその話し合いをしましょう。」

 

「全然解決してないよ!!」

 

どうすれば....紗夜さんをおちつかせられるんだ。( ゚∀ ゚)ハッ!

 

「紗夜さん.....これで手を打とう。」

 

「これは.....ポテト無料券?」

 

「うん、うちの店のやつでさ。バイトしてる人にたまに配ってくれるんだよ。でも僕そこまでポテト食べないし使うことも無いだろうからあげるよ。勿論千聖にはとっくに何枚もあげてるから安心してね。」

 

「.........」

 

悩んでるのかな?弓は置いてくれたけど

 

「.....わかりました。ですがこれだけはさせてください。」

 

そう言って紗夜さんは.....僕の口に何か暖かいものを当てた。.....え?僕抱きしめられている?

 

「.....」

 

「はぁ.....んっ.....」

 

紗夜さん.....この格好でこれするの、めちゃくちゃ風紀乱してますよ。

 

「どう、でしたか。.......その、感想を.....」

 

「感想.....凄い恥ずかしかった。」

 

「はぁ.....この事は、黙って居てくださいね。私も.....普通の女の子みたいにこういう事、したかったんです。」

 

「紗夜さん.....その、なんていうか。初めて?」

 

「.....はい。」

 

「なんというか事後だからどうしようもないけど.....こういうのはちゃんと好きな人が出来てからにした方がいいよ。」

 

「.......白鷺さんが苦労する理由が分かったような気がします.....それに。」

 

「それに?」

 

「ポテト無料券、もう1つ頂きました。」

 

「.....え!?いつの間に!?」

 

「今の私は悪女ですから。これくらい当然です。」フンス( ´ ꒳ ` )=3

 

役になりきるの凄いな.....千聖もビックリするんじゃないかな?

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白鷺家

 

「ただいま.....疲れた。」

 

「あら優希くんおかえ.....何したの?」

 

「疲れた。助けて。千聖、紗夜さんにあんな衣装渡しちゃダメだよ.....役に徹底的になりきるから。」

 

「あら、ごめんなさい。でもいい薬にはなったでしょ?」

 

「怖かったよ.....さすがに弓使うとは。」

 

「ふふっ、それは私も予想外ね。」

 

(まさか紗夜ちゃんがキスまでするなんて意外だわ......兄さん、キスとかには鈍感だから効果は薄いのに.....)

 

「ところで.....なんで僕が千聖にあーんすることになってるの?」

 

「だって優希くん、私の事お姉ちゃんって呼んでないじゃない。罰ゲームは1週間あるのよ?」

 

「あ、そういう.....」

 

「というわけで、間違えて千聖と言ってしまった回数分、日数を追加するわね♪」

 

「千聖.....楽しんでる?」

 

「ええ、優希くんがこんなに近くに長い時間いるもの。教育実習になってからというもの、兄さんが家に帰ってくる時間も遅くなって、その上帰ってきたかと思ったらすぐ残業するんだから.....寂しいのよ。」

 

「あはは.....それはごめん。」

 

「だから....こう、甘えさせてくれてもいいでしょ?紗夜ちゃん達も優希くんがいなくて寂しがってたんだから.....」

 

「そう、なんだ.....なんかごめんね。」




疲れているのかな.....ちょっと構成が雑なような。

皆さん、自粛してる間、二次創作とかオリジナル小説書いてみてはいかがですか?書いてると意外と楽しくて時間がかなり過ぎることもありますし.....

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