僕には欠落していたところがあった。そう、相手の好みをかんがえることだ。タピオカとか僕にはよく分からないけど、時代や世代には好みや流行りの違いがある。僕はそれを見落としていた。
「といっても僕には女友達が少ないしなー、どうしたらいいのやら.......というか僕はSNSとかにも疎いし、難しいことだ.......」
とりあえず分かっていることは、千聖は犬が好きだということだ。だが僕は道端で会う犬には必ず吠えられる。ということは.......
「僕が犬から好かれる人間になれば、千聖ととも会話が弾むはず.......よし!!!」
とりあえずドッグカフェに行ってみよう。そしたら何かが見えるはず。
「兄さんまた訳の分からないこと言ってるわね.....暇なのかしら。」
「千聖、それを優希が聞いたら多分泣くわよ。」
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ということでドッグカフェに来てはみたが、入口からいきなり窓越しに吠えられている。本当になんでなんだ......?
「いらっしゃいませ。1名様でしょうか。」
「はい、そうです.......」
なんか緊張するな.....相手が女性店員だと。
「では、お席に案内しますね。」
店裏
「ねえねえ、今店にすごいかっこいいメガネかけた人来たよ!!固まらずに良かったぁ.......」
「え!?どれとれ.....ほんとだ、美男だね。」
「ワン!!ワンワン!!!」
「ちょっ.....ズボン噛まないでよぉ.....なんでこうなるんだ.......」
入ったら入ったで本当に襲われています。もしかして、犬好きの千聖に嫌われてるからそれに連動して犬からも嫌われているのか!?(そんなことありません。)
「とりあえず注文を.......ちょ!!!メニュー持っていかないでくれー!!!」
そして、僕は僕のテーブルにあるメニューを持っていった犬を追いかけた。しかも速い。どこへ行くんだ.......
「それでさー、その時友希那がさー、ってあれ?犬がメニュー持ってきてるけど....」
「本当ですね.......どこのテーブルの物でしょうか。」
「あ、それ僕のところのメニューです.......って、今井さん?」
「あれ?優希じゃん。こういうことろにも来るんだね!というかメガネかけてるんだ。似合ってるよ♪」
メニューを追いかけていたら、ハロウィンの時僕をプロデュースしてくれた今井さんと.......水色のロングヘアの清楚感漂う人がいた。.......て、あれ?今井さん僕のこと下の名前で呼んでたけど、そんなに親しくなったっけ?恐るべしコミュ力。
「とりあえず返してもらっていいですか?」
「うん。はい、どうぞ!!」
「助かったぁ.....今井さんは動物に好かれてるんですね。」
「そうかなぁ?別に普通だと思うけど。」
今井リサは「フツウダトオモウケド」を唱えた。優希に大ダメージ!!
久々に千聖の無視よりは劣るけど、精神的にダメージを受けた。
「そんなぁ.....」
「ところで今井さん、この気の弱そうな人は誰ですか?」
「気の弱いかぁ.....あながち間違ってないよ。」
「えっと、この人は白鷺優希。千聖のお兄さんだよ。」
「白鷲さんの.......失礼しました、私、氷川紗夜と申します。白鷺さんとは同じ学校で同学年です。」
「え?千聖の.......いつも妹がお世話になっています。もしかして千聖の遅刻処理とかしていますか?」
「はい、仕事でよく遅れているのか比較的遅刻届けが多いですね。私は風紀委員を務めていますから、そういったことでよく関わっていますね。」
「やっぱりか。中学時代もそうだったけど何かしら風紀委員さんにはお世話になっているからなぁ.......」
「あれ?優希、アタシと会った時よりも打ち解けるの早いねー。」
「そうかな?千聖の話題だと僕は流暢に話せるようになるからだと思うけど.......」
「そうですね、共通の話題があると話は進みやすくなりますからね。」
「そういえば氷川さん、あなた妹いますか?」
「はい、日菜という妹がいます。テレビで見たんですか?」
「いや、僕はテレビには疎くてね.....この前のハロウィンイベントの時に会ったんだ。」
「そうですか.....日菜が何かご迷惑かけませんでしたか?」
「大丈夫ですよ、特に何も。元気でいいじゃないですか。」
「元気というか、自由ですから.....姉としては心配なんです。」
「その気持ち分かります。うちも妹は結構自分の中に悩みとか溜めてるんで心配なんですよ。それに周りから女優としてしか見られてないかとか。」
「お互い苦労してますね。」
「そうですね.....兄として妹を支えられるところがあるのは嬉しいです。千聖は何かと器用ですから.......」
「そういうところは日菜と似ていますね.....あの子は天才ですから。」
「そうなんですか?僕はそういう一面は見たことありませんけど。」
「じゃあひとつ質問させて下さい。あなたの妹が天才で、何においてもあなたより優れている時.....あなたは妹を受け入れることはできますか?あなたが努力して得たものを軽々と越えられたとしても.......」
「ちょ、紗夜。」
「そうですね.....別に僕は受け入れられますよ。たった1人の可愛い妹ですし。それに人には『らしさ』があるから、そこまで気にもしませんし。あと最後のことですけど、越えられたなら僕は追いついて追い抜くまで頑張りますよ。天才だからって言い訳はしたくないので。」
「.......あなたは強いですね。今井さん、この人はいい人ですね。」
「え!?紗夜もしかして、優希のこと試してたの!?」
「はい。今井さんがしばらく入れない話題を出してすみません。妹好きは分かっていましたが、下心がないか心配で。特に今井さんの容姿だとどうしても狙われやすそうなので。」
「そ、そうかなぁ.......」
「というか氷川さんも狙われやすいと思うよ。2人とも綺麗だし。」
「そういうことを言ってると怪しまれますよ。」
「そうだね.......て!!さっきから僕の足を噛むの辞めてくれない!?結構痛いんだよ!!!」
「あはは!!優希って懐くというより遊び相手と思われてるんじゃない。」
「え.......?」
「そうですね、嫌われているというよりかは同種と思われているのではありませんか?」
「氷川さんまで.....というか僕なんでここ来たんだっけ?」
結局何も掴めないまま終わっちゃった。現代の女の子って本当に難しいなぁ。.......千聖をお茶とかに誘ってみたらいいのかな。
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「て、いうことがあってさー、優希って面白いよね!!」
「そうなの.....兄さんはどこでも兄さんなのね.......というかまた自然に口説いていたのね。」
「え?また?どういうこと?」
「兄さんは恋愛に本当に疎くて、普通に見たら口説くことでも普通に言うのよ。だから、中学時代なんか皆口説かれた!!とか言っていたし。」
「あはは.......優希も大変だね。そういえば、今日優希と子犬が戯れてる動画撮ったんだけど、見る?」
「ええ、送ってくれるかしら?」
その後、私は部屋でその動画を見た。まさか私の大好きな人と動物がひとつの動画にいるなんて........目の保養になるわね。
「はぁ.......兄さん、可愛いわね。私も早く一緒に出かけたいわ.....」
でも、なかなか素直に言い出せそうにないし.....どうしよう......
ちょっとだけ深めに書いてみました。どうですかね?一応シリアスには入らないようにはしたんですが.......
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